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更新日:2024.02.19 / 掲載日:2024.01.29

三菱・新型トライトン待望デビュー! 遊びと仕事の実力やいかに

世界基準の新世代スポーツトラック待望の国内デビュー!

4年ぶりに開催された東京モーターショー改めジャパンモビリティショーで日本初公開となった三菱のピックアップトラック、トライトン。2024年2月の発売が公式にアナウンスされた。ワールドクラスのスポーツトラックは、人生を楽しくする相棒になりそうだ。

●文:横田 晃 ●写真:三菱自動車工業(株)/月刊自家用車編集部

■主要諸元(GSR) ●全長×全幅×全高(mm):5360×1930×1815 ●ホイールベース(mm):3130 ●車両重量(kg):2140 ●パワーユニット:2439cc直4ディーゼルターボ(150kW/470Nm) ●トランスミッション:6速AT ●WLTCモード総合燃費:11.3km/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/リーディングトレーリング(R) ●サスペンション:ダブルウィッシュボーン式(F)リーフスプリング式(R) ●タイヤ:265/60R18

世界の市場で愛される
遊びと仕事の両刀使い

 ピックアップトラックは、本来は英語の直訳通りの”摘果用トラック“。農場や果樹園に乗り入れて、収穫物を積み込むための小型トラックのことだ。
 しかし、遊び上手なアメリカ人は、そのベッド(荷台)にバイクやキャンプ道具、サーフボードなどを積み込んで休日の足にし、やがてハードシェルを載せて乗用車風にも仕立てた。そこから生まれたカテゴリーがスポーツ=遊び用の乗り物を意味するSUVだ。
 一方、東南アジア圏においては、ピックアップトラックは仕事の足兼ファミリーカーとしての役割が今も大きい。日本でもモータリゼーション黎明期には、商店の配達用バンが休日に家族や従業員の遊びの足になったように、彼の地でのピックアップトラックは、ポピュラーなマイカーなのだ。
 1978年に登場したフォルテにルーツを持つ三菱のトライトンも、そうした幅広いニーズにマッチして世界で高い人気を誇るピックアップトラックのひとつ。約150か国で販売され、5世代で約560万台が生産されたという。2023年7月にタイで発表され、日本国内への導入が正式発表された新型は、フォルテから数えて6代目。タイで生産される輸入車となる。
 初代のフォルテは、パジェロやデリカ4WDのベースとなったモデル。その伝統はトライトンにも受け継がれ、頑丈なラダーフレームに高度な4WDシステムを備えた、タフな作りと走りが売り物だ。
 海外向けにはシングルキャブなどもあるが、日本に導入されるダブルキャブは後席も快適な乗用車ライクな居住性で、ファミリーカーとしても人気の車型。迫力ある顔立ちや充実した装備といった、マイカーとしての持つ喜びを満たす内容に仕立てられている。
 エンジンは、新開発の2・4ℓクリーンディーゼルターボ。駆動システムには、後輪駆動の2WDやフルタイム4WD、センターデフ直結も選べる、パジェロ譲りのSS4-Ⅱシステムを採用している。
 さらにノーマル、エコ、グラベル、スノー、マッド、サンドにロック(岩場)モードまでスイッチひとつで選べ、下り坂を低速を保って降りられるヒルディセントコントロールや、コーナリング中にイン側の前輪を制動して旋回性を高めるアクティブヨーコントロールまで装備。三菱の4WDらしい、路面や天候を選ばない走破性と操縦性、安全性を実現させている。
 「愛車はスポーツトラック」というアクティブなカーライフが、日本でも新しいステイタスになることを予感させる一台だ。

エンジンは2.4ℓ直4のコモンレール式ディーゼルターボ。負荷に応じて2つのタービンを協調させ、約1500回転から発生する470Nmの大トルクと150kWの高性能を両立。
車両姿勢の掴みやすい水平基調のインパネを備えたスポーティなコックピットは、オフロードエクスプレスとしての実力も予感させる。
さまざまなレジャーシーンに対応するピックアップトラックならではの広い荷台は、トノカバーなどのアクセサリー選びのセンスが、かっこよさの決め手にもなる。カスタムメーカーの腕の見せ所だ。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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