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更新日:2021.08.31 / 掲載日:2021.08.31

今買えるワザアリモデル【4】オンリーワンの一芸で選ぶ~ロードスターほか~

販売中のモデルを対象に、コレ! という特徴のあるモデルをピックアップ。
パワートレーンや先進安全装備からコスパ度外視の一芸入魂モデルまで、バラエティ重視でお届けしよう。

一度味わえば、惚れ込んでしまうこと間違いなしの超個性派7モデルをクローズアップ。
他のクルマにはないオンリーワンの魅力をご覧あれ。

【ライトウエイト+オープンで“とにかく走りが楽しい!”で選ぶ】MAZDA ロードスター

●車両本体価格:260万1500~390万600円
●発表年月(最新改良):’15年5月(’20年12月)

国産オープン2シーター! 実用性は低いけれど走りの爽快感は最高だ

 実用性で計れば最も使えないのがオープン2シーター。S660は受注終了し、今や国産オープン2シーターはロードスターとコペンの2モデルのみとなった。販売台数や知名度からすればロードスターの孤軍奮闘状態である。街中、高速、山岳路、何処でも爽快ファントゥドライブがロードスターの醍醐味。現行車になってRHTがなくなったのは惜しまれるが、フルオープンの幌仕様とタルガトップのRFの二つのモデルを設定。また、前者は1.5L、後者は2Lを搭載して走りの楽しみもふた通り。ロードスターの原点を感じたいならオープン感覚も走りも幌仕様がベストだが、ファントゥドライブとツーリングの両立を求めるならRFがいいだろう。

とにかく見た目が流麗でカッコいい!

コックピットはタイトでありながら、頭上空間は無限大。そんな贅沢を味わえるのはロードスターオーナーならではの特権だ。

  • ●ソフトトップ

  • ●RF

オープン状態のロードスターは独特の色気を漂わせる。ベーシックなソフトトップはよりオープンエアを楽しめるし、RFは都会的な雰囲気を濃厚に感じさせる。どちらを選んでも間違いない選択だ。

オープンエアが気軽に楽しめる!

ソフトトップは車内のロックを外し、幌を座席後部スペースに押し込めば格納完了、と簡単で力も要らない。RFはセンターコンソールの開閉スイッチを押すだけとさらに手軽だ。

ほど良いパワー! AT免許でも乗れる

ソフトトップは1.5L直4(132PS/15.5kg・m)、RFは2.0L直4(184PS/20.9kg・m)にそれぞれ6MTと6ATを用意。ドライバーを選ばない間口の広さも魅力。

初代はまさにレジェンド! オープンスポーツ復権の立役者だ

1989年に登場した初代「ユーノス・ロードスター」。ライトウエイトオープンスポーツの魅力を世界に再び知らしめた功労者だ。この初代の成功により、国内メーカーはもとより、欧州プレミアムブランドもオープンモデルを次々に開発することとなった。

【“価格もとってもイイネ! スポーツハッチの優等生”で選ぶ】SUZUKI スイフトスポーツ

●車両本体価格:201万7400~208万8900円
●発表年月(最新改良):’17年9月(’20年5月)

「スポーツモデル=高価格」の既成概念を打ち破った意外性

 現代の高性能車はプレミアム性のアピールが半分。付加価値の側面でスポーティとプレミアムは近似でもあるのだ。ところがスイフトスポーツはそんなプレミアムを感じない。というと誤解されそうだが、スイフトをベースにスポーツへと直球で進化した感じなのだ。そのセンで言えばアルトワークスはさらに純粋だが、スズキはスポーツ性を商品性として捉えていないのかもしれない。だからといってコアなマニアを対象にした曲者というわけではない。1.4L直噴ターボは高回転のパンチも利いているが日常域から扱いやすく、ハンドリングの特性もセオリーどおりでクセがない。しかも、世代的にはやや古いがACCやLKAも設定。汎用性に優れたモデルなのだ。

MTも選べる1.4ターボ! スポーティな内外装も魅力

走りの良さを予感させるスポーティなエクステリア。精悍なインテリアともよくマッチする。パワートレーンは1.4L直4ターボ(140PS/23.4kg・m)に6MTと6ATの組み合わせだ。

ベースモデルとの価格差が小さくてオトク感もたっぷり!

スイフトスポーツの価格帯はハイブリッドモデルの中上位グレードと同等設定。これで1クラス上の走りと内外装が手に入るのだから魅力的だ。

【砂漠から極地まで、“世界が認めた頑丈さ!”で選ぶ】TOYOTA ハイラックス

●車両本体価格:347万1000~387万6000円
●発表年月(最新改良):’17年9月(’20年8月)

武骨ともいえるソリッド感! プリミティブさが逆に楽しい

 オフローダーとしての評価が高いが、悪路に強い小型トラックがハイラックスの本来のポジション。硬いサスチューンは悪路踏破性のためではなく、貨物を乗せるため。荷台に200kgくらい積んでバランスする設計。オフロード走行でも同様だ。空荷ではバランスがイマイチとか言いつつ強引に突破してしまうところもハイラックスが本格オフローダーの雄と評価される理由だろう。さらに言うなら悪路向け運転支援機能が少ないのも特徴。電子制御LSDとも言えるアクティブトラクションコントロールくらい。乗り味にしても操り心地にしても現代のプレミアムSUVでは感じられない「直に操っている感覚の生々しい走り」。これこそハイラックスの楽しさである。

実用性最優先の設えがストイック!

車内は意外と乗用車然としているが着座位置がとにかく高い。運転席には乗り込む感覚だ。ピックアップトラックの特徴ともいえる荷台は広大。防水防汚用のインナーカバーも用意される。

ドレスアップが途轍もなくキマる!

  • スキッドガードやマッドフラップ、ロールバーなどタフネス感をさらに際立たせるドレスアップアイテムがとてもよく似合う。

【“小さくても侮れない 本格派タフギア!”で選ぶ】SUZUKI ジムニー

●車両本体価格:148万5000~187万5500円
●発表年月(最新改良):’18年7月(未実施)

卓越したオフロード性能と高速操安や快適性の両立が現行モデルの大きな特徴

 ラダーフレームのシャシーに前後とも3リンク式リジッドアクスルを採用。スペックを見ればオフロード走行のために開発されたモデルなのは明白だ。因みに前後に伸びたプロペラシャフト長はサスのリンク長に近く、伸びストロークを最大限とする設計もオフロード向け。最低地上高は205mmだが、コンパクトサイズを利してギャップ乗り越えの最大角度はいずれもトップクラスである。しかし、卓越した悪路踏破性だけが現行モデルの特徴ではない。それはジムニーの当たり前で、高速操安や快適性が一般ユーザーの射程距離に入るところまで改善されたのが見所。とくに兄貴分に当たるシエラはそうだ。安全&運転支援が今ひとつだが、コアなマニア限定とも言い難い。

悪路走破性を高める足回りとメカニズム

前後のサスペンションは大きな伸びストロークとストローク時の地上間隔の変化が少ない特性を持つ、3リンクリジッドアクスル式となる。堅牢さも長所のひとつだ。

左右輪の空転を防止する電子制御式のブレーキLSDトラクションコントロールを採用。そのほかヒルディセントコントロールも搭載。

  • 悪路で威力を発揮するのがブレーキLSDトラクションコントロール。空転車輪にブレーキを掛けることで、接地車輪に駆動力を伝える機能だ。

ラダーフレームが本格オフローダーの証!

現行型のラダーフレームはクロスメンバーの追加などで捻じれ剛性が向上。さらに堅牢なものとなっている。ボディマウントも大型化されており、乗り心地の向上も図られている。

機能美を感じさせる骨太な直線的デザイン

直線を基調にしたエクステリアがいかにもオフローダー。悪路走行時の見切りに優れており、車両感覚もつかみやすい。インテリアも水平基調のシンプルなデザイン。機能的に良くまとまっており、操作性も良好だ。

【“アウトドアレジャー派が注目! オフロードもイケるミニバン”で選ぶ】MITSUBISHI デリカD:5

●車両本体価格:391万3800~448万9100円
●発表年月(最新改良):’07年1月(’20年12月)

アウトドアのベース基地! 趣味に使うならこれ以上の相棒はいないかも!?

 ミニバンと言うより1BOX型SUVと分類したほうがしっくりくるモデルである。悪路対応性を計る各部寸法諸元では本格オフローダーには及ばないものの、一般的なSUVと同等レベルにあり、LSD効果を発揮するトラクションコントロールなども採用。トルクの太いディーゼルも悪路に適している。重心高の高い1BOXボディで踏破が可能な領域には十分な悪路対応力である。もちろん、悪路走行が目的ならば1BOXを選ぶ必要はなく、デリカD:5の最大の魅力はアウトドアレジャーの用具の積載や目的地に着いてからのベースキャンプとしての機能。かなりアウトドア趣味にのめったユーザー向けのモデルではあるが、その要望に応えられる唯一の存在なのだ。

ミツビシ自慢の四駆機構で路面対応力が高い

過酷なラリーシーンなどで培われたミツビシの四輪駆動技術。そのノウハウはデリカD:5にも注がれている。システム的には電子制御カップリング式AWCとオーソドックスだが、前後駆動力配分制御には運動性能を高めるためのS-AWCの知見やノウハウが盛り込まれている。2WD/4WDオート/4WDロックの3つの走行モード切り替えが可能だ。

ガラっと雰囲気の異なる都会派仕様も!

精悍なエアロパーツをまとったアーバンギアにも注目だ。フロントグリルもメッキを多用したものとなっており迫力も満点!

ミニバン本来の装備も充実。使い勝手に満足!

リアルステッチが施されたソフトパッドを各所に配置するなど、質感の高いキャビン空間が大きな魅力。シートアレンジなどミニバンとしてのユーティリティも満足できる内容だ。

【“プラグインモデルに大進化! 走りが楽しいスポーティモデル”で選ぶ】MITSUBISHI エクリプス クロス PHEV

●車両本体価格:384万8900~447万7000円
●発表年月(最新改良):’18年3月(’20年12月)

卓越した4WDスポーツの走り! 実用性も意外と高いモデルだ

 SUVの中ではスポーツ&スペシャリティ志向の強いモデルだが、居住性や積載性の配慮も利いたキャビン設計で見た目よりも実用的でもある。しかし、何が一番の魅力かと言えば、やはり走りである。第一の要点はアウトランダーPHEVと同じくシリーズ式+エンジン直動巡航機構に電動後輪駆動系を組み合わせたPHEVの動力性能だが、このシステムを活かしたS-AWCのフットワークも見逃せない。各輪のトラクションを走行状況に応じて制御。スポーツドライビングでのハンドリングの自在感は他のSUVでは味わい難く、ダートランナー志向にはなるが4WDスポーツとして選んでもいいくらいの出来だ。SUV、スポーツ、電動車の三拍子が高次元でバランスしている。

ツインモーター4WD+S-AWCが生む走り!

小型高出力モーターを前後に1基ずつ搭載し、13.8kWhの駆動用バッテリーと2.4L直列4気筒エンジンで構成される、ツインモーター4WD方式のPHEVシステムを搭載。三菱独自の車両運動統合制御技術S-AWCを採用しており、優れた走破性能に加えて爽快なコーナリング性能も実現。オフロードだけでなくオンロードでの走りの魅力も高めている。

急速充電OK!外部給電機能も充実

急速充電に対応しているのはもちろん、外部給電機能にも優れている。車内にAC100V/1500Wコンセントを備えるほか、V2Hシステムを使えば家庭への給電も可能だ。

【“走り&装備、すべてが最上級! 2列目の快適さはもはや罪…”で選ぶ】TOYOTA アルファード/ヴェルファイア

●アルファード

●車両本体価格:359万7000~775万2000円
●発表年月(最新改良):’15年1月(’21年4月)

いつかは乗りたい憧れのクルマ! モデル末期だが魅力は十分だ!

●ヴェルファイア

 昔ならクラウン、今はアル&ヴェルと言っては言い過ぎかもしれないが、ショーファードリブン用途で使われることも珍しくなく、上級グレードのセカンドシートはオーナードライバー志向の強い上級セダンよりも心地良く過ごせる。ドライバーも含めてドライブ中の会話や景色を楽しむ「走るサロン」そのものである。スペースを贅沢に使うのが身上のため、1BOX型最大級であっても積載性はあまり重視されていない。キャビンスペースに余裕があるので、最大積載スペースも相応に広いが、サロン的内装は荷物を積むには適さない。またV6のラインナップや高性能型E-Fourを採用したHVなどスペックや走行性能でも全乗用車の頂点クラスである。

ゴージャス感たっぷりの設え

  • 一部改良でワンタッチスイッチ式両側パワースライドドアやアクセサリーコンセントが全車標準装備になったほか、エグゼクティブラウンジ系には可倒式助手席ヘッドレストも装備された。

寛ぎの空間、極まれり! 2列目は4タイプ

エグゼクティブラウンジシート

エグゼクティブラウンジ用の超豪華セカンドシート。テーブルや集中コントロールスイッチ付アームレストなど、VIPカー的装備が奢られる。V6とハイブリッドのみに設定。

セカンドシートはほかにも3タイプがある。キャプテンシートは手動調整式のベーシックタイプのほか、電動機構付きの上級タイプも設定。

●文:川島茂夫

提供元:月刊自家用車

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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