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更新日:2023.04.23 / 掲載日:2023.04.23

本格オフローダーの頂点/ランドクルーザーを選ぶべき理由を知る

【今、本当に乗りたい&買いたいクルマ】2023年春、狙うべき実力モデルはこれだ!

装備充実かつ走りも上々というのが、最近のクルマ選びのトレンド。実際、ライバルより一歩秀でた魅力を持つモデルは、このあたりをしっかりとおさえていることが多い。今回はそんな独自の魅力を持つ、“乗りたい&買いたい”オススメ車をお届け!

●文:川島 茂夫

TOYOTA ランドクルーザー

●価格帯:510万〜800万円

【PROFILE】
オフローダーの頂点に位置すると共に、卓越した悪路踏破性とヘビーデューティ用途に適したタフな設計が与えられた本格的オフローダー。ファミリーユースや経済性で選ぶモデルではないが、悪路を極めるには最もふさわしい頼もしいモデルに仕上げられている。

■主要諸元 (GR SPORT ガソリン・7人乗り) 
●全長×全幅×全高(㎜):4965×1990×1925 ホイールベース(㎜):2850 ●車両重量(㎏):2520 ●パワーユニット:3444㏄V6DOHCターボ(415PS/66.3㎏・m)●トランスミッション:8速AT ●WLTCモード総合燃費:7.9㎞/ℓ ●タイヤ:265/65R18

乗る人を選ぶ個性派だが
ハマる人には唯一無二
 SUVの普及に伴って様々なタイプが選べるようになったが、その中でも最も悪路対応力に優れている1台となるのがランドクルーザーだ。このモデルに関しては”SUV”と呼ぶのは失礼だろう。”オフローダー”と呼んだ方がしっくりとくる。

「道なき道を走る」。そんな言葉が誰よりも似合う本格オフローダーだが、それを裏付けるのは単に踏破力が高いだけではない。車体フレームに大きな負荷が掛かる悪路走行を頻繁に行ったとしても、やつれや歪みが生じない頑強さがあることも重要。本格オフローダーがラダーフレームやリジッドアクスルにこだわり続けるのはそんな理由からで、現行ランドクルーザーも当然のようにそれを踏襲している。

 さらにトヨタSUVの最上級モデルを担っていることも、ランドクルーザーに与えられた役割のひとつ。ただ、現行型は先代よりもプレミアム感の演出が減ったようにも思える。そう感じるのはランドクルーザーの上のモデルとして、姉妹車のレクサスLXがあることが大きい。実際、現行型はキャビンまわりの加飾もこれ見よがしの高級感の演出は少なめで、機能的なデザインが強まった。これは、極地の実用車という原点回帰を果たしたとも言え、これがランドクルーザー本来のキャラを一層引き立ている印象だ。

 キャビンスペースはSUV最大級であり、ベーシックグレードとディーゼル車以外は3列シート仕様を採用。ミニバンほどの多人数乗車適性はないが、SUVの3列シート車との比較ではトップクラスだ。

 ただ全長が5m、全幅が2m近いボディサイズは、乗るユーザーを選ぶのも事実で、狭い林道には不向きなサイズ。悪路走行を前提としたモデルといえ、山深く奥まった場所のラフロードを快適に走れるとは言い難い。座面地上高が高いため乗降性が劣ることも気になる弱点だ。

 運用方法も含めてアウトドアレジャーに詳しくないと、強みを十分に活かせないタイプ。だが、そんな不自由さがあることもランドクルーザーの魅力だ。

ラダーフレームやリジッドアクスルサスを採用する。本来は悪路を走るために生まれたクルマ。走破性は世界最高峰であることは間違いない。現行型はひさびさにディーゼルターボ車も設定されている。
オンロードではボディが揺れるような揺動感が大きめで独特な味を感じるが、それも味。最新世代の運転支援機能を搭載したことで、先代よりも長距離適性は向上した。

【だから乗りたい!】

伝統モデルの凄みが宿る希少な本格オフローダー。狙って選ぶだけの価値あり

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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