新型ヴェゼル完全解析【1】ベストグレード徹底検証

車種別・最新情報 [2021.07.19 UP]

新型ヴェゼル完全解析【1】ベストグレード徹底検証

デザインからパワートレーンまで、全面的にグレードアップした新型ヴェゼル。今回、4タイプのパワートレーンすべての公道試乗が完了。タイプごとの違いに詳しく迫るとともに、格上SUV・RAV4との対決も敢行。これが新型ヴェゼルの最終結論だ!!

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メーカー激推しの2モーターハイブリッドか、グッと値頃な1.5L自然吸気(NA)か

ベストグレード徹底検証

初期受注では最上級グレードのe:HEV PLaYに人気が集中したヴェゼル。あらためてパワートレーンやグレードの違いを整理して、ベストな選択を導いてみよう。

e:HEVの優位は明確。4WDの価値は用途次第

 ガソリン車の動力性能の傾向はフィットなどのスモール2BOX車の延長と考えていい。巡航時のエンジン回転数の低減など、省燃費と余力感を高める今風の特性が与えられているが、速度上昇に伴うドライブフィールの変化に基本的な余裕のなさが現れてしまう。高回転域を用いた加速性能に不満はないが、巡航時と加速時の回転数変化等により、高速や山岳路では車格相応の非力さを覚えやすい。

 e:HEV車は基本的な動力性能でガソリン車を上回り、とくに巡航から緩加速での余力感に優れる。急加速ではエンジン回転数が高まるものの、素早い反応と加速の盛り上がりでペダル踏み込み量も小さい。回転上昇時のエンジン騒音が比較的静かという面もあるが、1クラス上のパワートレーンを積んでいることをドライブフィールや加速性能からも実感できる。付け加えればガソリン車は従来の改良型の印象だが、e:HEV車は従来のi-DCD車から動力性能がクラスアップした感じなのだ。

 FFと4WDについては悪路走破性が選び分けの要点だ。オンロードでも4WD車のほうが車軸周りの揺動感や加減速時のトルク変動が抑えられ、腰回りが多少引き締まった印象を受けたが、価格差や70~80kgもの重量ハンデに見合ったとは言い難い。4WDの悪路向けの空転抑制制御は弱めの利きだが、それでも悪路踏破性は言うまでもなくFF車と圧倒的な違い。ハードクロカンには不適当だが、アウトドアレジャー趣味に使うには十二分。ツーリング&アウトドアレジャーではe:HEVの4WD車が高水準でバランスが取れている。

新型ヴェゼルの注目ポイント

新型ヴェゼルのプロフィールについて、要点を絞ってあらためて紹介しよう。

icon HONDA ヴェゼル

●車両本体価格:227万9200円~329万8900円
●発売年月:’21年4月

プレスラインなどの個別のアクセントを抑制し、全体の塊感を強調。連続したボリューム変化がフロントに向かって視覚的な勢いをもたらし、躍動感や軽快感を印象付ける。

センタータンクレイアウトを活かしたパッケージングにより個性的なスタイリングと爽快な居住空間を両立させている。

ダッシュ上面のノイズを排した水平基調のインパネは走行基準をつかみやすい。良好な視界にも大きく寄与している。

ハイブリッドがi-DCDからe:HEVにグレードアップ

小型車向きの1モーター式ハイブリッド「i-DCD」から、コンパクト化を実現した2モーターの「e:HEV」となり、高効率化とドライバビリティの向上を達成している。

  • ●e:HEVシステム配置

  • ●2モーター内蔵電気式CVT

●e:HEV×リアルタイム4WD

4WDはプロペラシャフトで後輪を直結した“ストロングAWDシステム”を採用する。

ホンダセンシングをアップデート

より広角なカメラを新採用し、フィットと同様の新世代仕様に。

コネクト機能が充実

「ホンダ・トータルケア プレミアム」(有料)はスマホをキー代わりにするなど先進的なサービスを提供。

【タイプ別】こんなあなたにオススメ!!

【ガソリン・FF】軽量小型車らしい「回してナンボ」の走りを楽しめる人に

 車格感とか余裕を求めるには向かないが、軽量小型車らしくエンジン回転上昇に加速の昂揚感を覚えるあるいは操る手応えを感じるタイプのドライバーには一番魅力的。

【ガソリン・4WD】動力性能の余力よりもアウトドアのツールとしてのコスパを求める人に

 1.3t超クラスでNA1.5Lは少々しんどいのだが、動力性能にはあまりこだわらず、アウトドアレジャーでの使い勝手をコスパで量るなら悪くない。装備も実践的だ。

【e:HEV・FF】動力性能のゆとりにより長旅だって余裕でこなす。PLaY狙いならこれ一択だ

 最も動力性能にゆとりあるモデル。電動の正確な反応や高速走行でのゆとりなど長駆レジャー向け。パノラマルーフを装着したPLaYを選択できるのも魅力である。

【e:HEV・4WD】お値段は張るものの、SUV用途への適性と燃費&性能が好バランス

 アウトドア趣味に使うためのSUV性能と、燃費&動力性能を高水準で両立したハイブリッドの組み合わせで最も汎用性が高いが、その分価格も高く、コスパ重視ではちょっと辛い。

主要諸元/主要装備 一覧

メーカーオプション

【結論】新型ヴェゼルを買うならコレだ

せっかくのSUVだから遊びや趣味を拡張したい

【ベストグレード】e:HEV X(4WD)●車両本体価格:287万8700円

 コンパクトSUVのふたつの側面、つまりアウトドア趣味とタウンユースを軸にしたSUVか、キャビンユーティリティに優れたコンパクトカーかで狙うグレードも変わってくる。駆動方式の選択が主になり、当然前者なら4WD、後者ならFFとなる。ただ、FF/4WDの価格差の22万円がコンパクトカー視点で選ぶユーザーには悩みどころ。経済的な負担は増すがせっかくのSUVならアウトドア趣味も、と楽しめる領域の拡大はヴェゼルの魅力でもある。

 そういった可能性への投資も考慮するならe:HEVの4WD車が最も無難。実利重視で選ぶならXを軸に選択するのが賢明だ。

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●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久

提供元:月刊自家用車

内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。現在は新車スクープ/新車アルバム/購入時の値引き情報という3企画が柱。とくに約30年間続く「X氏の値引きにチャレンジ」はユーザーがプロのアドバイスを受けながら新車購入交渉を行うというリアルさがうけて、現在でも人気の企画。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。現在は新車スクープ/新車アルバム/購入時の値引き情報という3企画が柱。とくに約30年間続く「X氏の値引きにチャレンジ」はユーザーがプロのアドバイスを受けながら新車購入交渉を行うというリアルさがうけて、現在でも人気の企画。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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