車種別・最新情報
更新日:2022.11.10 / 掲載日:2022.10.28

スクープ!ホンダ新型ZR-Vの価格が判明!ハイブリッド車は329万8900円から

9月から事前商談が始まった新型ZR-V。
正式デリバリーを前にしてプロトタイプの先行試乗会が開催された。
その走りは予想どおりホンダらしいスポーティなもの。
実力モデルが揃うミドルSUVの中でも十分戦えることを確認できた!

HONDA 新型ZR-V最新購入情報

●文:渡辺陽一郎
※本記事の内容は10月中旬時点の独自取材によるものです。

スクープ!!【価格判明】

すでにディーラーでは事前商談がスタート
ターボ車は294万9100円〜
ハイブリッド車は329万8900円〜

予想よりも安価な設定。e:HEVも実はバーゲンプライス
 ZR-Vはシビックのパワーユニットやプラットフォームを使うSUVだが、価格は思った以上に戦略的な価格で販売されるようだ。想定以上にリーズナブルな設定になったのは、競争の厳しいSUVのカテゴリーに、割高なシビックの価格を当てはめると、販売面で不利になるからだろう。
 来年のデリバリーが予定されているZR-Vは、1.5ℓターボと2ℓをベースにしたハイブリッドのe:HEVの2つを設定。共にグレードはXとZの2グレードを選ぶことができる。ターボとe:HEVの価格差は、カローラクロスなどと同等の約35万円ほど。40万円を超えるシビックに比べると、ZR-Vはe:HEVが割安な設定になる。しかもe:HEVは、購入時に必要となる税額も安くなるため実質的な価格差は約23万円まで縮まる。低燃費に加えて加速が滑らかで、静粛性の優れたe:HEVは明らかに買い得だ。
 FFと4WDの価格差は22万円だが、後者にはシートヒーターも加わる。従って4WDの正味価格は約20万円といったところ。路面の荒れたカーブでは、e:HEVのFFでは駆動力の伝達効率が物足りないが4WDなら安定性が向上する。正味価格が20万円に収まるなら4WDを狙いたくなる。
 グレードは、上級のZには本革シートやカーナビが標準装着され、価格はXに比べて約60万円高い。最も買い得なグレードはe:HEV XのFFで、これに必要な装備をオプションで加えるのがいいだろう。

ズバリ、ライバル車は?

性能と価格のバランスに秀でた
実力ミドルSUVが揃う

 e:HEV Xの4WDの価格は351万8900円。それに対して、CX-5なら2.2ℓクリーンディーゼルターボを搭載するXDプロアクティブ4WDが349万2500円、エクストレイルならVCターボとe-POWER、後輪をモーターで駆動する4WDを搭載したX・e-4ORCEの379万9400円、この2モデルがライバル車になるだろう。
 ZR-Vは静かで滑らかなe:HEVと、優れた走行安定性が特徴で、CX-5は、実用回転域の駆動力を高めた2.2ℓクリーンディーゼルターボの加速感が魅力になる。長距離移動で疲れにくいシートにも注目したい。そしてエクストレイルは、モーター駆動による余裕のある動力性能と、軽快に向きを変える運転感覚に特徴がある。
 ここで取り上げたミドルサイズのSUVは、中心的な価格帯が340〜380万円前後に達するが、内外装が上質で運転感覚も楽しく、趣味性も満足させられる。購入満足度が高いモデルが揃っている。

注目メカニズム&装備

ベースモデルはシビックだが
随所に独自設計をプラス
 プラットフォームはシビックをベースに開発されているが、4WDの電子制御カップリングと後輪駆動系はCR-Vと共通のものを使用。それぞれが持つポテンシャルを最大限に引き出せるように制御を変更している。開発時のテストではCR-Vが踏破できなかった悪路登坂も登り切ったとのこと。最低地上高は海外仕様を基準にすれば約180㎜。悠々というほどではないにしても、ミドルSUV相応の悪路対応力は期待できそうだ。
 ボディの空力設計も見所の一つ。前後を絞ったスタイルは見た目にも空力で有利そうだが、車体下面整流やバンパーコーナー形状、リヤゲートスポイラー等の設計により空気抵抗係数はSUVでは最良レベルとなっている。
 パワートレーンはシリーズ式を主に高速巡航時のみパラレル式として機能するハイブリッドの2ℓのe:HEVと2ℓ級ガソリン車の性能を発揮する1.5ℓ/CVTの2タイプを用意。ともにFFと4WDが設定されている。
 完全新設のハードウェアではないが、走りの質とファントゥドライブに向かって、それぞれのパートの最適化を図っているのが印象的。随所に開発陣のこだわりを感じさせる設計が与えられている。

ボディ骨格

高張力鋼板の適性配置と構造そのものの進化、さらに構造用接着剤を使用することで、従来タイプを凌駕するしなやかなボディを構築。

空力ボディ

e:HEV

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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