スクープ
更新日:2021.12.22 / 掲載日:2021.05.18
スクープ! 新型三菱アウトランダー、PHEV3列シート7乗りで’21年10月デビュー!!

新型アウトランダー北米仕様
2021年2月に、北米市場において同年4月からの発売がアナウンスされた3代目となる三菱の新型アウトランダー。日産自動車と共同開発となるプラットフォームやパワートレーンを採用し、搭載されるエンジンは新開発の2.5L直4ガソリンエンジンに8速スポーツモードCVTの組み合わせとなっている。安全装備には高速道路同一車線運転支援技術である「マイ・パイロット」(日産車の呼び名はプロパイロット)を搭載するなど、ここにも日産とのシナジー効果が見られるフルモデルチェンジとなっている。

新型アウトランダー北米仕様
この新型アウトランダー、日本での発売がいつになるのかと気を揉む状況だったが2021年5月の三菱自動車工業(株)の2020年度通期決算発表会見で、日本国内向けはEVベースのプラグインハイブリッドである2モーター4WDのPHEVのみを発売することが発表された。ガソリンエンジン搭載の新型アウトランダーを待っていたユーザーとってはなんとも残念なニュースだが、現行型のガソリン車(2020年に生産終了)に設定されていた3列シートを待っていたのなら安心してほしい。今度の新型アウトランダーPHEVには3列シート車が用意される。

新型アウトランダー北米仕様

新型アウトランダー北米仕様
すでに発表されている北米仕様の新型アウトランダーには写真のように2人+3人+2人の7人乗り3列シート仕様が設定されている。対して現行型のアウトランダーPHEVは2列シートのみの設定だったが、新型のPHEV車にはガソリン車と同じ3列シート仕様が設定されるのだ。これはバッテリーシステムを含めたPHEVシステムがコンパクト化されることが大きい。国内で販売されるLクラスのSUVでは、クロカン的なランドクルーザーやランドクルーザー プラドを除くと、シティ派のSUVとしては日産エクストレイル、マツダCX-8など選択肢は狭い。そこにPHEV搭載のアウトランダーに7人乗り3列シートが設定されるとなると、一気に選ぶ楽しみも広がるはずだ。

新型アウトランダー北米仕様3列目シート

新型アウトランダー北米仕様3列目シート仕様ラゲッジ

現行型アウトランダーPHEVシステム
新型アウトランダーに搭載されるPHEVシステムは、コンパクト化されるだけでなく、より高効率化された2.4L直4PHEV専用エンジンを搭載。フロントとリヤにモータを搭載するツインモーター方式のフルタイム4WDも従来通りで、車両運動統合制御システムであるS-AWCの制御が格段に進化する。これらの進化により、EV航続距離はWLTCモードで70kmとなり、現行型の57.6kmから大幅に伸びる公算だ。さらに、バッテリー満充電・燃料満タン時の航続可能距離も700km以上となる模様だ。

新型エクストレイル中国仕様

日産自動車今後のニューモデルスケジュール※出典:日産自動車(株)2020年度 決算発表プレゼンテーション資料
そしてこの新型アウトランダーとシャシーなどメカニズムを共有する日産エクストレイルも新型が2021年4月の上海モーターショーでデビューしたが、ここに来て気になるニュースが入ってきた。当初は新型アウトランダーと同時期の2021年10月にデビューが予想されていたが、日本発売が大きく遅れそうだ。先に触れた三菱自動車工業(株)の決算会見と同時期に日産自動車(株)も2020年度決算会見を開いたが、このプレゼンテーションのスライドで2021年度までの新車投入計画に新型エクストレイルの日本発売は明記されておらず、情報筋に取材したところ、昨今の自動車半導体部品供給の問題を中心に大きく発売が遅れており、中国市場に続き、ヨーロッパ市場で2021年度内に新型エクストレイルを発売。日本市場はその後になる模様だ。なんとも残念な情報ではあるが、9年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型アウトランダーPHEVの登場に期待しよう。