車種別・最新情報
更新日:2022.06.29 / 掲載日:2022.06.29

目的別クルマ選び【10】渋滞をラクにやり過ごす!

あなたのワガママ、かなえます!! 【目的別】大満足のクルマ選び×10

クルマ選びに際しては、こう使おう、あれもしようと、新しいクルマのある暮らしへの夢や期待がふくらむ。今回はクルマで叶えたい目的/用途から10カテゴリーを設定し、それを叶える車種をセレクトした。あなたのクルマ選びの参考としていただければ幸いだ。

●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久

01■休日をランクアップ【1】 ミドルSUV
02■休日をランクアップ【2】 コンパクトSUV
03■休日をランクアップ【3】 ラージSUV
04■休日をランクアップ【4】 軽クロカン
05■休日をランクアップ【5】 ツーリングカー
06■コスパ優秀【1】 パーソナルカー
07■コスパ優秀【2】 ファミリーカー
08■実燃費で勝負!
09■充電いらずでEV入門
10■渋滞をラクにやり過ごす!
EX■マニュアル車/大幅値引き車 etc.

渋滞を楽にやり過ごす!『高速道路で快適に走れる』【支援機能充実モデル】

ドライブを楽チンにしてくれる運転支援機能はクルマ選びの重要要素のひとつ。今、注目すべきモデルはズバリ、この3車!

ACC&LKAはマストだが
シャシー性能も大事
 周辺監視に車間距離、速度のチェック等で精神的にも肉体的にも疲弊してしまうのが運転という作業だが、特に渋滞はダメージが大きい。そんな時にありがたく感じるのは、運転時のストレスを大きく減らしてくれるACCとLKAだ。もちろん渋滞も前提条件のひとつなのでACCは停車保持機能付き全車速型が必須である。渋滞時はどんな装備よりも有り難い。
 最近登場したモデルの多くがACC/LKAを採用し、全車標準というのも珍しくなくなった。前述条件を備えていれば運転ストレスの多くを減らしてくれるが、さらに一歩踏み込めばハンズオフの半自動運転に至る。手を放せるからといって、圧倒的に楽になるわけでもないが、次世代では運転支援の標準となる可能性もあるので、愛車が時代遅れになるのを嫌うなら先行投資として反自動運転機能を選ぶのも悪くない。
 言うまでもなくACC/LKAは高速走行前提の運転支援であり、その重要性が高いのはツーリング用途になる。運転支援の充実で足りない適性を嵩上げという考え方もあるが、パワートレーンやシャシー性能とのバランスがいいモデルを選ぶのも、運転ストレスの軽減にとって有効だ。

TOYOTA ノア/ヴォクシー

●価格:267万〜389万円/309万〜396万円

【ココがポイント!!】1ランク上の性能を持つ最新世代の運転支援を搭載

渋滞時ハンズオフなど普及が見込まれる機能を先取り
 高度な運転支援を求めて実用志向の1BOX型ミニバンというのも意外だが、車格やカテゴリーを超えて人に優しいクルマを目指しているのが現行ノア/ヴォクシーの特徴。全車速型ACCは当然として、高速道路渋滞時に40㎞/h以下になるとハンズオフにも対応。一般地図データを用いた簡易型だが、この機能がこれから登場するトヨタの新型に採用され、普及が進んでいく可能性が高い。ほかにもLKAは隣の車線を走って居る車両をちょっと避けたりと芸が細かい。
 その他にリモコン入出庫可能な半自動駐車システムを用意するなど、全方位に最新の運転支援機能が備わっている。境が整っていれば、運用面でもBEVと同じ感覚で付き合うことができることも強みだ。

高速走行時のストレスを軽減させる操舵支援系の機能が充実したことも大きな見所だ。
高速道路上の渋滞でACC&LTAを作動している場合にシステムが作動。渋滞限定になるがハンズオフ走行までカバーしてくれる。
高速道路でシステムを作動させると、ACCやLKAが巧みに介入。従来タイプよりも自然な制御で、自分で運転しているかのように錯覚するほど。

SUBARU レヴォーグ

●価格:310万2000〜477万4000円

【ココがポイント!!】アイサイトXの搭載で渋滞ドライブも怖くない

高機能までしっかりとカバー。抜群のシャシー性能も強み
 高度運転支援普及の原動力のひとつとなったのがアイサイト。そして高度化してハンズオフの半自動運転を可能としたのがアイサイトXであり、レヴォーグから採用された。3D高精度地図データとGPS/「みちびき」を併用する高度位置検出システムにより、高速道路渋滞時50㎞/h以下でのハンズオフやカーブや料金所での自動減速、半自動レーンチェンジ等の機能を実現している。
 制御はお行儀のいい運転といった感じで、安心感も上々。シャシー性能の高さもあって、ストレス知らずといってもいい。ファントゥドライブを求めるスポーツ派はこの手の運転支援は不要と思えるかもしれないが、ファントゥドライブが際立つ時以外は、運転支援を活用するのが現代的な楽しみ方といえる。

前車追走のツーリングアシストなどの基本機能もアップデート。操舵支援はより自然な挙動となるなど、ドライバーの負担軽減に大きく貢献している。
現行レヴォーグに搭載されているアイサイトは、ステレオカメラの広角化に加えて、ボディ4隅に配置されるレーダーによる360°センサーにより、全周囲にセンシング範囲が拡大している。

HONDA N-BOX

●価格:144万8700〜225万2800円

【ココがポイント!!】軽自動車トップレベル機能を全グレードに標準装着

最新改良でACC機能を向上。高速長距離も自信あり
 N-BOXはタウンユースを主としたファミリーカーだが、停車保持機能付ACCとライン制御LKAは全車標準装着。さすがにハンズオフ機能はないが、タウンユースを主とする軽自動車でこのレベルは賞賛に値する。ちなみにホンダ軽で最も安価なN-WGNも同様である。
 実際に高速長距離用途で使うかは別として、操安性の点でもホンダ軽モデルは高速適性が高い。乗り心地も穏やかなサスチューニングなのだが、高速域での挙動の抑えがよく、LKAとの相性もいい。動力性能の余裕がないためACC稼働時に全開近い加速となることも珍しくないが、アクセル操作なしなら意外と非力感も希薄。この隙のない内容を持つことも、軽自動車クラスを超えていると評価される理由だ。

最新改良で電子パーキングブレーキを装着。ACCに停止保持機能が追加されるなど、渋滞時の実践力がさらに高まった。
絶妙なサスチューンのおかげもあって、高速走行もあまり苦にしない。ACCを作動させておけば負荷がかかる際の非力感もあまり感じない。

その他の要チェックモデル

NISSAN キックス

●価格:275万9900〜286万9900円・・・このクラスの日産車にしては珍しく、プロパイロットが標準装備。内容を考えれば価格も高くない。

DAIHATSU タント

●価格:124万3000〜202万4000円・・・グレード別設定が多いのは残念だが、軽自動車としては十分な運転支援機能を備えている。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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