車種別・最新情報
更新日:2022.07.01 / 掲載日:2022.06.28
目的別クルマ選び【9】充電いらずでEV入門
あなたのワガママ、かなえます!! 【目的別】大満足のクルマ選び×10
クルマ選びに際しては、こう使おう、あれもしようと、新しいクルマのある暮らしへの夢や期待がふくらむ。今回はクルマで叶えたい目的/用途から10カテゴリーを設定し、それを叶える車種をセレクトした。あなたのクルマ選びの参考としていただければ幸いだ。
●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久
01■休日をランクアップ【1】 ミドルSUV
02■休日をランクアップ【2】 コンパクトSUV
03■休日をランクアップ【3】 ラージSUV
04■休日をランクアップ【4】 軽クロカン
05■休日をランクアップ【5】 ツーリングカー
06■コスパ優秀【1】 パーソナルカー
07■コスパ優秀【2】 ファミリーカー
08■実燃費で勝負!
09■充電いらずでEV入門
10■渋滞をラクにやり過ごす!
EX■マニュアル車/大幅値引き車 etc.
充電いらずでEV入門『近未来の走りを先取りできる』【電動駆動モデル】
BEVの本格普及はまだ先の話だが、モーター(純電動)で走るクルマはかなり増えてきた。ここでは狙う価値ありの注目車を紹介するぞ。

純電動で走りも大幅進化
各社の味の違いにも注目
ハイブリッドはシリーズ式とパラレル式に大別される。トヨタが用いるスプリット式はこの2方式を併用するタイプと考えていい。ここで採り上げるモデルはいずれもシリーズ式を採用する。
シリーズ式を簡単に説明するなら発電機を搭載したEVであり、搭載バッテリーは駆動補助や回生充電を主目的とする。駆動力は100%電動モーターで賄われる。アウトランダーとシビックは高速巡航時の燃費改善のためエンジン直動機構を備え部分的にパラレル式で稼働するが、シリーズ式の進化型と考えていいだろう。
駆動はEVと同じ。何が長所かといえばドライバビリティである。スロットル開度/吸気流速/燃焼等々のタイムラグがある内燃機に対して、モーターは瞬時に反応。ペダル操作に対する反応を如何様にも設定できる。ゆったりでも機敏でもプログラムで変更できる。さらに言えば、ごく短時間のトルク増減を利用して車体挙動を滑らかにすることも可能だ。内燃機車も同様の制御を取り入れているが、純電動には遠く及ばない。
開発陣のセンス次第だが、走りの質感向上にとって、純電動は大きな役割を持つ。今後の展開が楽しみな技術でもあるのだ。
NISSAN ノート/ノート オーラ

【ココがポイント!!】クラス超えの風格を感じる、力感溢れる走り

電動駆動の楽しさを
いち早く伝えたパイオニア
リーフ開発のノウハウを注ぎ込むと共に、電動の走りの可能性向上に積極的に取り組んで来たモデル。フットブレーキに油圧式を採用するなど簡易型の印象を受ける部分もあるが、このクラスの内燃機車を大きく上回る低中速の加速性能と滑らかな加速感、エンジン稼働走行時の静粛性など、車格を超えた走りが楽しめる。
さらにe-POWERの4WDは後輪駆動に強力な50kWモーターを搭載。加減速時の車両挙動や収束感、加速の滑らかさなど、上級モデルを思わせる味わいと操安性も加わる。
専用3ナンバーボディと動力性能を向上させたノート オーラは、プレミアム志向のダウンサイザーにとって、最有力候補車になり得る存在だ。




MITSUBISHI アウトランダー

【ココがポイント!!】先進の駆動制御はオフロードでも真価を発揮
充電環境が整っていればBEV的な運用も可能
ハイブリッドのタイプとしては、巡航用エンジン直動機構付のシリーズ式。外部充電機構も備えており、満充電でのEV航続距離は87㎞。前85kW/後100kWのツインモーター4WDを採用している。
システム的にはレンジエクステンダーEVに近いPHEV。快適で悪路にも強い実用SUVとして開発されているが、その一方で電動を最大限に活かした4WDスポーツというキャラも楽しむことができる。前後の駆動を独立制御する独自のS-AWCがもたらす操縦性も圧倒的。オンロードでもオフロードでも意のままに操れるさまは、電動による走りの極みのひとつと言ってもいい。PHEVゆえに充電環境が整っていれば、運用面でもBEVと同じ感覚で付き合うことができることも強みだ。


HONDA シビック e:HEV

【ココがポイント!!】最新世代のe:HEVの搭載でレスポンス&力強さがさらに向上
洗練の走り! 意のままにパワーをコントロールできる
e:HEVはホンダの主力ハイブリッドシステム。シリーズ式をベースに高速巡航用のエンジン直動機構を備え、シリーズ式のウイークポイントになる高速巡航燃費の改善を図っていることが特徴。新型シビックe:HEVに搭載される新開発の直墳2ℓエンジンは、電動のパワーを積極的に活用していることも見逃せない。
全域で伸びやかな加速感があり、フットワークもタイトターンから高速まで特性の変化が少なく扱いやすい。山岳路や高速道路での長距離走行も苦にならない操り心地のよさが見所になっている。EV感覚の強さよりも、走りの洗練感を求めるドライバー向けの味付け。純電動による味付けの懐の深さを体現しているモデルといえるだろう。

その他の要チェックモデル
NISSAN リーフ

TOYOTA RAV4 PHV
