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更新日:2020.04.03 / 掲載日:2020.04.03
安全運転に最適な服装とは?服装が原因で違反になる場合や注意点解説

グーネット編集チーム
普段、車を運転する際は服装について意識していますか?日常的に車に乗っていると、運転に適した服装というものに注意を払わなくなりがちです。
この記事では安全運転に最適な服装について解説します。罰則の事例や運転に望ましくない服装についても紹介します。
運転時の服装に決まりはあるの?
まずは、運転時の服装について法律による規定があるのかどうかについて確認していきましょう。具体的な事例についても紹介します。
運転時の服装に関する規則
実は道路交通法では明確な服装についての決まりがあるわけではありません。
しかし、各都道府県の公安委員会が個別に条例を制定している場合があり、条例に違反すると取り締まりの対象になってしまうこともあります。
また、条例で明文化されていない場合でも、公安委員会が「危険」であるとみなした服装の場合には、交通違反となってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
服装違反による取り締まりの実例
2018年9月に僧侶が僧衣着用で車を運転していた際に違反切符を切られた、というニュースが話題になりました。
この件をきっかけに「基準がわかりにくい」との批判が全国から上がり、服装の規定に関する条例を削除する都道府県が増えました。
しかし、条例がない場合でも危険性のある服装が許可されているわけではないので運転時の服装には十分な注意が必要でしょう。
運転に適さない服装とは?

グーネット編集チーム
それでは、具体的に運転に適していない服装とはどのような服装が考えられるでしょうか?
僧衣が取り締まりの対象となった事例においても基準が明確になっていないことが批判の対象になりましたが、ドライバーとしてはどのような服装にリスクがあるのかを知ることが大切です。
この章では、運転に適さない服装とその危険性について解説します。
下駄やスリッパ・ハイヒールなど
下駄やスリッパなどの履物は物によっては、ブレーキをしっかり踏むのが難しくなるため、服装の中でも、もっとも意識して注意したいポイントです。
つばの広い帽子
つばの広い帽子を車内でかぶっていると視界を遮ってしまうため、リスクがあると判断されることもあります。
アクセサリーやイヤホン・ヘッドホンなど
アクセサリーやイヤホンのケーブルが手元の邪魔になってしまう可能性があります。
イヤホンやヘッドホンは周辺の音が聞こえなくなってしまうリスクもあります。
丈の長すぎるスカート
丈の長いスカートとなると、アクセル・ブレーキなどの足元の運転操作の際に邪魔になってしまうこともあり、リスクのある服装と言えます。
冬場の厚着スタイル
冬場に着用するガウンなどの厚手のコートでは、手元の操作に不自由が生じる場合があります。
ナイロンなど滑る素材の服装
車を安全に運転するためには、ドライビングポジションを正しくとる必要があります。
しかし、ナイロンなどの滑りやす素材の服を身に着けていた場合、シートバックに背中を適切につけることができずに滑り落ちてしまうなどの可能性もあり、操作ミスを起こす原因にもなります。
和服
振袖や袴などの和服は、袖や裾が長いものが多く、運転操作の邪魔になってしまうためです。
運転で服装と併せて注意したいこと
安全運転のためには、服装だけではなく運転姿勢や髪型にも十分に意識をしたいものです。意識すべきポイントについて紹介します。
運転姿勢
ブレーキやアクセルに足が十分に届くこと、ハンドル位置が適正であること、奥までしっかりと腰かけられるシートの高さ、といったベストな運転姿勢が取れる環境であることが重要です。
髪型
特に髪の長い方は、髪が視界を遮ってしまったり、後ろで束ねた髪のせいでヘッドレストにうまくもたれることができず、きちんとした姿勢が取れないこともあります。
まとめ
安全運転を徹底するには、ドライビングテクニックや運転時の意識だけではなく、服装や運転姿勢も大切です。
服装に関しては、道路交通法での罰則はありませんが、各都道府県の公安委員会が定めている条例に抵触する可能性があること、条例が設けられていない場合でも交通事故のリスクが高まることから、運転に適した服装でのドライブを徹底しましょう。