ドライブ
更新日:2026.08.05 / 掲載日:2026.08.05

夏の夜こそシティクルーズがいい。夜景と静けさを味わう大人の時間【夜ドライブ実践編】

シチュエーション別 大人の爽快ドライブ記事一覧
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 今ではすっかり朝型人間のボクだけれど、昔はドライブといえばたしかに「夜」だった。免許取り立ての頃はただただクルマを走らせているだけで楽しかったし、助手席に彼女がいればそれでよかった。

 あまつさえこの猛暑なら、割り切るのがベターってものだ。昼間はとことんカウチでネトフリして過ごし、「そろそろかな」と思ったら、愛車でゴー。麻の半袖シャツに白の綿パンとか(自分じゃ着ないけど!)、涼しげなリゾートカジュアルを彼女と決めて、カカトにゴムのついたローファーでお出かけだ(自分じゃ履かないけど!)。

 ともかくそんな“フワッといい感じ”で、空き始めた都内を愛車で流す。クルージングするのである。

 できれば夜中に近い方が、ワクワク度はさらに盛り上がると思う。昼間は人とクルマでごった返した表参道や明治通りは、ひとっこひとりいない。青山通りの3車線のど真ん中を、我が物顔でゆったり走るおもしろさ。休日にはエンスーなクルマたちで賑わう外苑前の銀杏並木だって、いるのは休憩中のタクシーくらいだ。そんな静まりかえった都内を、とことんミステリーツアーするのである。

 首都高に乗ったらC1の曲がりくねった道を気持ちよく潜り抜け、内まわりと外まわりを体験してみよう。そして湾岸から、千葉方面へ。ランナーたちに遭遇するかもしれないけれど、くれぐれも安全運転で。

 湾岸線は横浜方面でもいい。もしくは横羽線の荒れた路面を楽しみながら、みなとみらいまでアシを延ばしてみる。古いクルマなら、クーラーはよく効いて誇らしい気分だろう。イマドキのクルマなら、お気に入りの色が見つかるまでアンビエントライトをイジリ倒そう。真夜中のドライブはボクたちを、ちょっとだけハイテンションにしてくれる。

 そしてお腹が減ったら、背徳のチートディナーだ。こういうときはカロリーなんて気にせず、ガッツリ行くべき、食べるべき。

 昔は渋谷でいえば「モンスーンカフェ」とか、世田谷なら「バワリーキッチン」とか、高すぎない気の利いたお店が、夜中や明け方まで開いていた。輸入車を転がす若者なんて自意識の塊だから、そういうお店でクルマや仕事や将来のことを、飽きもせず、ずーっと話してた。特にバワリーはウェイトレスの女の子が可愛い子ばかりで、楽しかった。

夏といっても8月を過ぎると7時には日没する。仕事を終えて帰宅し、軽く食事を済ませると出かけるのにちょうどいい。今回ドライブに出かけた208は、街中でも扱いやすく、気軽に出かけたくなるところもいい。

 憧れの“段付き”ジュリア・クーペを手に入れたときは、仲間が明け方までお祝いしてくれたっけなぁ。あぁ、なんて懐かしい夜の感じ! とっても甘酸っぱい、青春の思い出だ。

 コロナ禍以降はそういう夜型のカフェやキッチンが一時すっかりなくなってしまったみたいだけれど、改めてそうした隠れ家を探すのもおもしろそうだ。探しまわって何も見つけられなくても、最後は千駄ヶ谷のホープ軒が助けてくれるから大丈夫。

 どこかのモテるオヤジが言う。「必要なのは、お金じゃなくてセンスです」と。伝説のプロレスラーが言った。「元気があれば、何でもできる」。世の中スタグフレーションまっしぐらで、ちょっとおかしなコトになってはいるけれど、そんな時代に輸入車を選ぶボクとアナタは、勇気ある変わり者だ。だから頭を使って、元気を出して、この夏を乗り越えよう。とっておきの時間である「朝と夜」に、愛車を走らせようではないか。

Profile:モータージャーナリスト 山田弘樹
ポルシェ 911に加えてAE86を所有、スポーツカーへのこだわりと愛情を持つ自動車ジャーナリスト。いずれもマニュアル車で、クルマとドライバーが対話できるというのが共通点。

Visual model:プジョー 208/小さいことがプラスに感じるスモールライオン

 プジョーの最小モデルにして走りの楽しさが凝縮したハッチバック。純ガソリンモデルは1.2L直3ターボ+8速ATで上質さも魅力。1.2L直3ターボに6速DCTとモーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドモデルの「208ハイブリッド」と電気自動車の「E-208」もラインアップ。

プジョー 208 GT(8速AT) ●全長×全幅×全高:4115×1745×1465mm ●ホイールベース:2540mm ●車両重量:1160kg ●エンジン:直3DOHCターボ ●排気量:1199cc ●最高出力:100ps /5500rpm ●最大トルク:20.9kgm/1750rpm ●新車価格:366万円(208 GTのみ)

いつもの街がドライブコースに変身

 夜の帷が落ち、街が静かになってきてからが夜ドライブの本番。交通量が少ないほど快適だからだ。都心を走るおもしろさは、煌びやかな光のなかを走り抜ける独特の爽快感にある。オフィス街のビルの谷間、大小の橋、そしてタワーのようなシンボリックな建築物も。日常では気にもとめなかった景色が夜ドライブでは目的地になったりするから不思議だ。綺麗な景色を見つけたら、スマホで写真を撮るのも思い出作りとして楽しい遊びになる。その際はくれぐれも安全には気をつけること。

最近の輸入車は色調の調整可能なアンビエントライトを備えている車種も増えてきた。色や光量が精神に与える影響は大きく、奥が深い。

文●山田弘樹 写真●ユニット・コンパス ※ナンバープレートは、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2026年9月号「あえて王道の昼ではなく、朝と夜ドライブを推奨する理由【真夏の休日を賢く、楽しく遊ぶために】」記事の内容です)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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