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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.18

車のハンドル位置を調整する方法

車のハンドル位置を調整する方法

グーネット編集チーム

車の規格はどれも同じようなものですが、それを運転する人の身長や体格などはそれぞれに違いがあります。
車を安全に運転する為には、ドライビングポジションを決めて、ハンドル位置を調整する必要があります。

では、車のハンドル位置はどのように調整するのでしょうか?

まずは正しいドライビングポジションをとる

ハンドル位置を調整する前に、まずは「ドライビングポジション」を調整する必要があります。ドライビングポジションとは安全かつ快適にドライブを楽しむ為にシートや背もたれ、ヘッドレストやシートリフターなどを調整する事です。

例えば急ブレーキを踏み込んだ際などに、シート調整やヘッドレストの調整をしっかりしている事により、衝突した時のダメージが緩和され、ムチウチになりにくいというメリットが確認されています。ハンドル調整もドライビングポジションの類に入りますが、まずは全体のドライビングポジションをしっかり行いましょう。

車のハンドル位置を調整する方法

まずは下記項目を参照に、ベストなハンドル位置かどうかを確認しましょう。

・体を動かすことなくその場でメーターの位置を確認できるか
・両手で9:15~10:10の位置にハンドルを握った時に肘が少し曲がっているか
・ハンドルの上部で視界が妨げられていないか
・ハンドルの下部が太もも部分に触れていないか

上記のポイントとシートポジションを考慮にいれてハンドルを調整します。ハンドル位置の調整は車に搭載されている「チルト機能」「テレスコピック機能」を使って行います。

チルト機能とはハンドル位置を上下に調整する機能で、ステアリングカバーに取り付けられています。ロックを解除すれば上下のベストな位置での調整が可能です。
テレスコピック機能はハンドル位置を前後に調整する機能で、こちらもステアリングカバーに取り付けられています。

チルト機能に比べてテレスコピック機能を採用している車種は少なく、前後の調整をしたい場合はシートポジションで前後位置を調整する必要があります。
また、軽自動車やコンパクトカーにはチルト機能も搭載されていないので、ディーラーやカー用品店、クイックガレージなどで調整してもらいましょう。

車のハンドル位置を調整する時の注意点

車のハンドル位置を調整する時の注意点

グーネット編集チーム

ハンドル位置の調整の際、意外に多いNG行動は「運転しながらハンドル調整をする事」です。運転前にチェックしても気づかなかったハンドル位置の違和感が、走行中に気になるケースもあります。
そんな時に走行中にチルト機能を使ってハンドル位置を調整する人がいますが、大変危険ですのでやめましょう。

運転していると気づきにくいですが、走行中は路面やエンジンの振動により、自分が想定している異常にハンドルが動いています。
そんな状態でハンドル調整をしながらの「ながら運転」をしていると注意力が散漫となり、事故を起こす可能性が増えてしまいます。
ハンドル調整は必ず車が停車している状態で行いましょう。

シートの高さ・位置・背もたれの角度も意識する

シートの高さ

まず、シートの高さですが、特に背が低いドライバーは座面の高さをきちんと調整することが必要です。街中を走行する時は、車の周囲に人がいないかを確認し、障害物との距離感をつかむ必要があるので、できるだけ高い位置にした方が確認がしやすくなります。

もちろん、過度にシートを上げ過ぎると、視界に天井が入ってきて、適切なペダルポジションを取れないのでバランスが必要となります。

シートの位置

シート前後のスライド位置の調整も、安全で疲れにくいポジションを取るうえで重要なポイントとなってきます。調整する際は、深く腰掛けて左足でフットレストを強く押し付け、その体勢で右足がブレーキペダルを踏み込んでも少し膝に余裕ができるようにします。
この状態であれば、突然の急ブレーキでも最大限の力をペダルに伝えることが可能になるのです。

また、アクセルペダルやブレーキペダルに十分に足がとどくので、長距離運転でも疲れにくい姿勢になります。

背もたれの角度

背もたれの角度も、シートの前後スライドの位置と同じく、安全で疲れにくいポジションには重要です。まれに背もたれを大きく寝かして運転している人がいますが、そのような体勢ではハンドルを素早く正確に切ることができず、長距離運転で疲労もたまりやすくなります。

調整方法としては、ハンドルの一番上を両手で握った時に、肘に少し余裕ができるくらいの角度にするようにします。

ミラーの角度も気を付ける

意外と知られていませんが、ミラーの角度も大切なポイントです。まず、ルームミラーはリアガラス面が最大限写るようにします。
純正のミラーが狭く感じる場合は、社外品で純正ミラーの上から被せて取り付ける幅広タイプが売られているので、そういったアイテムも活用しましょう。

ドアミラー(サイドミラー)は、まずボディの側面が少しだけ入るように左右方向を調整します。それから、路面がミラーの約半分程度となるように上下方向を調整します。いずれの場合もシートの位置や角度を調整してからミラーの位置を調整するようにしましょう。
また、車庫入れや狭い路地で建物脇に寄せる場合などは、積極的にサイドミラーの位置を下にずらして安全確認をするようにしましょう。

まとめ

今回は、車のハンドル位置を調整する方法として、調整する時の注意点やシートの高さ、シートの位置、背もたれの角度などの各項目について解説してきました。
車を安全に快適に運転する為には、正しいドライビングポジションを取ることがとても大切です。間違ったドライビングポジションでは、疲れやすく、とっさの危険回避もできません。

その意味でも、シートやミラーの角度や位置と同時に、車のハンドル位置を調整してから運転するよう心がけましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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