ドライブ
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2014.08.29
遠出も楽しいプチリッチカー特集

スポーツの秋に味覚の秋、それらの全てを楽しめる行楽の秋!クルマで行くからこそ楽しめるこの季節のレジャーを、今年は少しグレードアップして出掛けようじゃありませんか!そこで今回は、ちょっと贅沢なプチリッチカーを5台集めてみました。
CASE 1 目的地まで快適&豪華に移動!LLサイズミニバンで秋の旅行を満喫!!
性別:男性 年齢:47歳 家族構成:妻・子供3人

●カッコイイ大きなミニバンに買い替えたい
●フル乗車でも快適に移動したい
●装備が充実しているモデルに乗りたい
オススメのクルマ トヨタ ヴェルファイア 3.5Lエンジン搭載グレード(現行型・平成20年5月~)

中古車の相場:280万~460万円 流通台数:約240台 ※平成20年~26年式の相場
ポイント
●トップクラスの豪華装備と迫力ある外観!
●余裕のエンジン性能で大人数での移動も快適!
ユーザー口コミレビュー
見た目は格好よく乗り心地は快適!パワフルな走りは高速道路でも安定している!室内は十分過ぎるほど広い!
ココに注目!

3.5Lエンジン搭載グレードならば、豪華装備も標準であることが多い。さらに贅沢な室内を求めるなら、ファーストクラスのようなセカンドシートのプレミアムシートエディションや、充実装備のG’sやゴールデンアイズ(II)がお勧め。
春先から一転、相場は安値傾向に
春先から一転、相場は安値傾向に
迫力ある外観と広い室内で、常に高い人気を誇っているヴェルファイア。中古車相場が下落傾向に転じた今が買い時!
CASE 2 山奥や海辺の老舗高級旅館へ妻と高級なSUVで出掛けたい
性別:男性 年齢:50歳 家族構成:妻

●流行の高級なSUVに乗りたい
●乗り心地ももちろん重要
●雪道やオフロード性能が高いSUVを希望
オススメのクルマ ランドローバー レンジローバー ヴォーグ (先代型・平成14年4月~平成25年1月)

中古車の相場:200万~1180万円 流通台数:約70台 ※平成14年~25年式の相場
ポイント
●高級SUVの老舗ブランドにして憧れのSUV!
●高級セダンにも負けない優れた乗り心地!
ユーザー口コミレビュー
燃費以外の全てがお気に入り!視界が良いため妻も運転しやすい!天候や道を問わずいつでも快適な乗り心地!
世界屈指の高級SUVであるレンジローバー。この3代目における上級グレードがヴォーグであり、2008年に実施されたマイナーチェンジで車名がレンジローバーヴォーグに変更された。やや分かりにくい構成の3代目だが、ヴォーグというネーミングが付いていれば、より上質かつ高級なレンジローバーであり、快適な乗り味と豪華な空間で、贅沢な旅が楽しめる。
ココに注目!

平成14年から平成17年6月までは4.4LのBMW製V8ユニットを搭載。平成17年7月以降はジャガー製の4.4L V8エンジンへと変更された。価格面ではBMWエンジンモデルの方がリーズナブルだが、信頼性ではジャガーユニットに軍配が上がる。
買い得感は平成20年の6月以前!?
買い得感は平成20年の6月以前!?
平成20年6月以前のモデルは買い得感が増しているが、平成20年7月以降のモデルは流通台数が少なく高値傾向に。
CASE 3 リーズナブルだけど高級感のあるセダンで彼女をお姫様気分に!
性別:男性 年齢:27歳 家族構成:独身

●リーズナブルな価格で狙えるVIPカー狙い
●古すぎない高級セダンに乗りたい
●パワフルかつ上質な走りも味わいたい
オススメのクルマ 日産 フーガ 4.5Lエンジン搭載グレード(先代型・平成16年10月~平成20年10月)

中古車の相場:50万~200万円 流通台数:約30台 ※平成16年~20年式の相場
ポイント
●手頃な中古車が豊富な先代型の高級セダン!
●パワフルかつ滑らかな走りを示すV8エンジン!
ユーザー口コミレビュー
室内空間が広く内装のデザインがカッコイイ!加速が良く高速道路などでは安定した走りを示す!
セドリック/グロリアの後継として、平成16年にプレミアムセダンとしてデビューしたフーガ。2.5Lと3.5Lエンジン搭載の中古車が多い中、お勧めは高級車らしい静かさと力強さを持つ4.5LのV8エンジン搭載グレード。本革シートや助手席にパワーオットマンを標準装備するなど、豪華な内装も魅力だ。これなら、彼女もお姫様気分に浸れるはずである!
ココに注目!

333馬力を発生する4.5LのV8ユニットは、スポーツカーのような強烈な加速を堪能することもできるし、高速巡航では低回転で静かな走行も可能。また、タイミングチェーンを使用しているため、タイミングベルトの交換という整備がいらない。
相場は順調に値下がり傾向で狙い時!
相場は順調に値下がり傾向で狙い時!
現行型フーガの流通量が順調に増していることもあり、先代型の相場は緩やかな下降傾向。今が狙い目といえる状況だ!
CASE 4 自然を満喫!安全かつ快適に移動できるSUVで秋の行楽を楽しむ!
性別:男性 年齢:40歳 家族構成:妻・子供2人

●高年式の上質なSUVに乗りたい
●背の高すぎないモデルを希望
●妻も運転しやすい4WDが欲しい
オススメのクルマ 日産 スカイラインクロスオーバー タイプP(現行型・平成21年7月~)

中古車の相場:160万~350万円 流通台数:約100台 ※平成21年~26年式の相場
ポイント
●SUVよりもサルーンライクなクロスオーバー!
●安全装備も充実していて安心感が高い!
ユーザー口コミレビュー
個性的なボディスタイルで、街中であまり見ないのも◎。装備や性能を考慮すると割安感があり、女性でも運転しやすい。
スカイラインの派生モデルだが、ベースは北米モデルのインフィニティEX35。サルーンベースのSUV風5ドアモデルであり、セダン以上の実用性を持つ。エンジンは3.7Lのみだが、駆動方式はFRと4WDの2タイプ。家族と積極的にアウトドアを楽しむなら4WDモデルがお勧めで、奥様が運転する頻度が高いなら、駐車ガイド機能も付く上級グレードのタイプPが狙い目。
ココに注目!

全長4635mm、全幅1800mmという長くワイドなボディだが、上級グレードのタイプPを選択すれば、日産自慢のアラウンドビューモニターが標準で備わる。したがって、女性でも安心して運転することが可能で、駐車も容易に行える。
しばらく安定が予想される相場ゆえ今が買い
しばらく安定が予想される相場ゆえ今が買い
デビューから5年を経て、中古車相場は下げ止まり感を示す状況。今後はしばらく安定傾向が予想されるため買いは今!
CASE 5 プチセレブ気分が味わえる輸入車で秋の味覚満喫のグルメ旅行に出掛けたい
性別:男性 年齢:28歳 家族構成:妻・子供1人

●お洒落で安全な小型輸入車に乗りたい
●安全性と実用性が高いモデルを希望
●燃費が良いのに余裕ある走りを楽しみたい
オススメのクルマ フォルクスワーゲン ゴルフ TSIハイライン(先代型・平成21年4月~平成24年11月)

中古車の相場:90万~260万円 流通台数:約70台 ※平成21年~25年式の相場
ポイント
●低燃費とパワーを両立したツインチャージャー
●充実した安全装備と高い実用性を持つ小型車
ユーザー口コミレビュー
高速道路だと燃費がすこぶる良好!車内は静かで装備も充実している。お洒落だし女性にも運転しやすい!
ココに注目!

上級グレードとなるTSIハイラインは、1.4Lの排気量にターボとスーパーチャージャーを追加し160馬力を発生する。それでいながら、燃費は16.2km/L(10・15モード)と優れた性能を持つ。また、ミッションはツインクラッチの7速DSGとなる。
流通台数も増加傾向で買い時到来!?
流通台数も増加傾向で買い時到来!?
昨年新型が登場したことで、今後は益々中古車の流通台数増加が見込め、相場は緩やかな下降傾向が予測される。
※すべての価格は参考価格です
※相場・口コミレビューに関してはGoo-net2014年7月調べ

今回、清水草一が選出した“遠出が楽しくなるプチリッチな”クルマは、乗っているだけで周囲の人を振り向かせることができそうなゴージャスな二台。BMWの先代3シリーズカブリオレとレクサスの先代GS、買いの一台は、はたしてどっちだ!?
ベテラン評論家が独断と偏見で判定を下すライバル対決コラム クルマライバル 勝手にジャッジ
PROFILE 清水草一
PROFILE 清水草一
1962年生まれ。自動車ライターにして交通ジャーナリスト。大の中古車マニアとしても知られ、格安車からフェラーリまで、その生涯で25台以上もの中古車を購入している。
清水草一「私の選択」
レクサス GS(先代型・2005年8月~2012年1月) 中古車価格帯:132~397万円
高級ブランドを象徴するグランドセダン
Lサイズのスポーティな高級サルーン。アリストの後継的なモデルで、日本におけるレクサス販売の第一号車となった。BMW 3シリーズ カブリオレ(先代型・2007年2月~2012年2月) 中古車価格帯:66~546万円
ミドルクラスの輸入車人気ナンバーワンモデル
輸入車でトップクラスの人気を誇る、BMWのミドルサイズモデル。セダンやカブリオレのほか、ワゴン、クーペもあり。
現行モデル登場以降、相場は順調に下落中。特に現行型がレクサスの象徴的グリルを採用したことで、先代モデルを手放す人が増殖中。
「いかにもいい生活をしてそうな香りがある」
クルマ離れが進んでいるとはいえ、人は結構クルマで人を判断するもの。レクサスに乗っていれば、それだけで微妙に扱いが違ってくるということも、確実に「ある」という。それも、GSより上のアッパークラスのレクサスだと、非常に顕著になるという噂だ。
先代レクサスGSといえば、レクサス史上最も美しいと言われるデザインがウリである。数年前、イタリアの著名なカーデザイナー氏にインタビューした際、日本車のなかでインプレッシブなデザインだと思うクルマは?と尋ねたところ、「ダイハツ・タントとレクサスGS」と答えてくれた。タントはユニーク、このGSは美しく個性的なのだそうだ。
実際、先代GSのボディラインはふくよかで美しい。いかにもいい生活をしてそうな香りを発している。涼やかな秋の空の下、レクサスGSで駆け抜ければ、もうそれだけで「人生に勝った!」と思えることだろう。
登場は05年。低年式の手頃なタマなら、コミコミ150万円くらいで十分狙える。これは相当お買い得だ。レクサスGSに乗っていれば、まさかそれが150万円そこそこだとは誰も思うまい。中古車の醍醐味ここにありである。上記データはカブリオレを含む先代3シリーズ全体のもの。今年に入って一気に10万以上も相場が下落し、今年は狙い目の年といえる。
「大多数の人が尻込みする部分をクリアできる」
オープンカーのベストシーズンといえば秋。風が涼しくなってくると、人間は自動的にオープンカーに乗りたくなる。ちょっと高級な雰囲気で秋の行楽を楽しむなら、BMWのオープンなんて最高じゃないか?
実は私自身、つい先日BMW335iカブリオレの中古車を購入したばかりだ。自ら買ったクルマだからこそ、皆様にも胸を張っておすすめできるというわけ。
オープンカーというと、大多数の人が憧れつつも、大多数の人が購入を尻込みする。自宅の駐車場が屋根付きじゃないから心配だとか、定員が少ないし室内が狭いとか、荷物があまり積めないといった理由で、だ。そこをかなりクリアできるオープンカーが、この335iカブリオレなのである。
メタルトップだから、普通のクルマとまったく変わりなく保管できる。定員は4。後席は大人がそこそこ乗れる広さがある。トランクも、ルーフクローズド時ならそこそこ積める(オープン時はルーフが格納されるためミニマム)。これ以上使い勝手に優れたオープンカーはそうない。
相場は300万円前後から。この快適性と実用性を考えたら、強烈にお買い得だ。
ライバル興亡史
2005 GS
デビュー。
高級感と走行性能を両立し、レクサスブランド日本上陸時のファーストラインナップとなった
2007 3シリーズカブリオレ
ラインナップ追加。
フルオートマチックリトラクタブルハードトップを採用した4シーターモデルが遅れて追加された
2007 GS
マイナーチェンジ。
前年のハイブリッドに続いて、4.6L V8を搭載する「GS460」を追加し、ラインナップをさらに充実化
2010 3シリーズカブリオレ
年次改良。
全ボディタイプで燃費を向上。クーペとカブリオレは、ワイド感を強調するデザインに変更された
2012 GS
フルモデルチェンジで現行型に。
初のフルモデルチェンジで、以後、全レクサス車が採用することになる「スピンドルグリル」を搭載
2014 3シリーズカブリオレ
モデルチェンジ&名称変更。
セダン、ツーリングに続いて、カブリオレもモデルチェンジ。名称は「4シリーズカブリオレ」になる
どちらも高級車だが方向性の違う二台
私が先日購入したBMW335iカブリオレは、08年式の走行距離6万4000kmで、車両本体266万円、コミコミ280万円だった。走行距離が多少多めだったせいか、非常に安くゲットすることができた。
ここまでお買い得なタマはそう多くないが、コミコミ320万円用意すれば、夢のBMWのオープンライフが無理なく実現する。エンジンはBMW自慢の3L直噴ターボ。速さや快適性もすばらしいの一言。ミッションは、前期型がトルコンの6速AT、後期型は7速のDCTだが、手頃なのは断然前期型。クルマの持つエレガンスやブランド性、エリート感を考えたらお得と言うしかない。
しかし、レクサスGSの魅力も捨てがたい。なにしろGSなら、その半額で狙えるのだ!屋根は開かないが、やっぱり4ドアセダンは使いやすくて万能だ。GSなら何も悩む必要はない。ハードルは断然低い。
GSのガソリンエンジンは、3.5L V6と4.3L V8の2種類。V8のほうが贅沢度ははるかに上だが、中古価格はそう変わらない。自動車税は高くなるが、せっかくGSを買うのなら、思い切ってV8を狙うのもテである。
では、どちらの勝ちか?
個人的には、オープンカーであることが最優先だったから335iカブリオレを買ったが、そうでないなら、100万円台でゆうゆう狙えるGSの勝ちだ。
今回のジャッジ

やっぱり4ドアセダンは使いやすい万能選手!
どちらも先代モデルで同時期のクルマながら、相場には大きな差がある。オープンであることに必然性を感じないなら、GSのほうが断然おすすめとなる。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net8月調べ