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更新日:2021.12.10 / 掲載日:2021.12.09
横浜ゴム「アドバンスポーツ V107」プレミアムタイヤ新発売
横浜ゴムは12月9日、グローバルフラッグシップタイヤの新商品として、ハイパフォーマンスタイヤ「ADVAN Sport V107(アドバン・スポーツ・ブイ・イチマルナナ)」を発表した。2022年3月より全世界で順次発売する。
発売サイズは、2022年3月に305/35R23 111Y XL~225/40ZR18 92Y XLの30 サイズが予定されており、新車装着用を含めたサイズ数は43サイズとなる。その後も順次サイズ拡大を行い、2022年末には新車装着用を含めて約80サイズとなる予定。価格はオープンプライス。
数々の新車装着「ADVAN Sport V107」の市販向けサイズが登場
「ADVAN」は同社のグローバルフラッグシップブランドで、世界での新車装着、商品ラインアップ、モータースポーツでの実績などでYOKOHAMAを牽引してきた。なかでも「ADVAN Sport V107」は、「ADVAN Sport V105」の後継モデルとなるグローバルフラッグシップ・ウルトラハイパフォーマンスタイヤ。「プレミアムハイパフォーマンスカー」、「プレミアムハイパフォーマンスSUV」、そして「プレミアムEV」の3つのプレミアムカーカテゴリーをターゲットとし、プレミアムカーメーカーとの共同開発やニュルブルクリンクでのテストで鍛え、昨年からメルセデスAMGやBMW Mに向け納入が開始されている。
今回は、この新車用「ADVAN Sport V107」をベースにした市販向けサイズを開発、フルラインアップ化となる。
「ADVAN Sport V107」は「ADVAN Sport V105」のコンセプトである“運動性能、快適性、安全性の高次元でのバランス”を踏襲しながら、従来品を上回るドライ・ウェット性能と操縦安定性を実現。イン側とアウト側で異なる性能に寄与する専用の非対称トレッドパターンと、プレミアムカーメーカー向けタイヤ開発で培った技術を取り入れた新コンパウンドが、ドライ・ウェット路面において強力なグリップ力を発揮する。
さらに「ADVAN Sport V105」の最先端技術である「マトリックス・ボディ・プライ」を継承しつつ、市販用としては同社初となる高剛性のアラミド繊維を採用した「パワークラウンベルト」(一部サイズのみで採用)や、さらなる接地性の実現に向け改良した新「マウンド・プロファイル」の採用により、ハイパワーなプレミアムカーに不可欠な高速領域での操縦安定性や快適性を高めた。
サイドウォールにはダークデザインを新しく採用し、グローバルフラッグシップタイヤとしてのブランドロゴの視認性や高級感を演出。また、SUV用サイズには「SUV」マークが打刻される。
また、同製品のプロモーションのため、2022年2月には全世界向けのオンラインイベントが予定されているという。同社は2022年度は夏用タイヤの販売強化を計画しており、「ADVAN」ブランドでは「ADVAN Sport V107」のほか、高性能ストリートスポーツタイヤの新商品「ADVAN NEOVA AD09」を同時期に発売する。
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確かなハンドリング性能、高速域での快適性、優れたグリップ力
【独自開発のパワークラウンベルトを搭載した新構造】
<高剛性アラミド繊維の採用で操縦安定性を向上>
ステアリングの精度を高めるマトリックス・ボディ・プライはサイドからショルダーまで交差する二重構造で周方向の剛性を向上。快適性を損なうことなく、優れたパフォーマンスを発揮する。高剛性スチールベルトで高速走行時のプライのせり上がりを抑制し安定性を向上。また、パワークラウンベルトには高剛性のアラミド繊維を一般市販用として同社で初採用し、ドライ路面での操縦安定性を向上した。
<非対称パターンが生む優れたドライ&ウェットグリップ>
非対称トレッドパターンは、イン側は幅広のストレートグルーブで排水性を向上し、高速走行時に優れた耐ハイドロプレーニング性を発揮する。アウト側は高剛性ワイドショルダーによるパターン剛性の向上と設置面積の拡大によりドライ性能を向上した。
【強大なグリップを生む新次元のコンパウンド】
<欧州車向けタイヤの開発から生まれた新コンパウンド>
従来よりもさらに粒子径の小さいシリカとカーボンブラックを採用。同社従来品に比べてカーボンブラックの量も増加させている。また、強度が高い新たなポリマーを採用し、ドライ性能とウェット性能をともに向上させている。
【接地面積を拡大し最適化した新プロファイル】
より強いグリップ性能を実現するために設置面積を拡大。低荷重時~高荷重時の変化を抑制し、グリップの荷重依存性を低減した。