中古車購入
更新日:2024.11.19 / 掲載日:2021.04.16
マツダ プレマシーの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ファミリアをベースにしたコンパクトミニバンとして発売されたマツダ プレマシーに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
マツダ プレマシーの歴史
1999年、マツダからプレマシーの初代が登場します。車名のプレマシーは、英語の「SUPREMACY」である、至上や至高を意味する言葉が由来です。プレマシーはファミリアをベースに開発されており、コンパクトミニバンとして発売されました。プラットフォームは、マツダのCPプラットフォームを採用。当時、5人定員と7人定員のモデルがありましたが、どちらのモデルもスライドアは採用されませんでした。
この世代は、2002年頃までアメリカの自動車メーカーであるフォードでイクシオンとしてOEM供給されています。
2005年に、2代目が登場します。日本国内では、先代同様プレマシーという車名で販売されていますが、海外では2代目以降は「Mazda5」という車名で販売されました。
この世代はアクセラのプラットフォームを流用したので、先代よりも全幅が広くなり、車内が広くなっているのが特徴です。さらに、後部の両側には、スライドドアが採用されるようになりました。
2007年には、マイナーチェンジが行われ、ボンネットとバンパーを繋げたデザインに変更され、さらにインパネのデザインも変更されています。
2010年には、3代目が登場。この世代のプレマシーは、躍動感とエレガントな雰囲気を兼ね備えています。さらに、両側スライドドアが採用されるようになり、多彩なシートアレンジも可能となりました。また、優れた空力性能によって、高速走行時の燃費と静寂性も高まっています。
2011年には、日産へラフェスタ ハイウェイスターへOEM供給を開始しました。
2013年には、マツダ製のミニバンで初めて新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を導入します。
2018年2月、マツダがミニバン市場から撤退したことにより、プレマシーの一部のグレードの販売が終了に。その翌月には、販売終了となることが正式に決定し、プレマシーは19年の歴史の幕を閉じました。
プレマシー 23S

2代目の装備が充実したグレード「プレマシー 23S」
ベーシックグレードである「プレマシー 20F」よりも排気量が多い2.3Lのエンジンを搭載しており、装備も充実しているグレードとして誕生しました。他のグレードと比べて、大型化したエンジンによって、坂道や高速道路でも快適に走行することができます。
搭載する装備は、ディスチャージドヘッドランプやキーレスエントリーなどです。また、両側スライドドアはオプションで装備することができます。
中古で購入する際の目安となる予算
先代モデルとの比較
プレマシー 23Sは、2代目の誕生と同時に設定されました。この世代では、充実した装備が施された2.3Lエンジンを備えるグレードとして位置づけられています。
アクセラのプラットフォームを流用しており、全幅が広くなったために、3ナンバーサイズになりました。
他のグレードよりも、全長が50mm長いのが特徴です。6+Oneというコンセプトが取り入れられているため、2+2+2という6人定員を基本として、2列目の中央部分を収納式のアームレストや補助席、ウォークスルーとして利用することができます。
搭載するカーナビは音声操作が可能で、さらにハードディスク内蔵のオーディオも搭載されました。
安全面では下記を装備しています。
・デュアルエアバッグ
・ブレーキアシスト
・クラッシャブル・ブレーキ・ペダル
・EBD など
このグレードの中古車は非常に少なく、現時点では流通していませんでした。登場したのは15年以上前で、さらに10年以上前に販売も終了しているため、どの車両もかなり安い価格がつけられています。
エンジンは2.3L直列4気筒ターボ最高出力165ps。ボディサイズは全長4555mm×全幅1745mm×全高1615mmです。
人気のあるカラー
・ブリリアントブラック
・アークティックホワイト
・ストラトブルーマイカ
・カーボングレーマイカ
・サテライトシルバーメタリック
・ステラシルバーメタリック
・クラシックレッド
・ファントムブラルーマイカ
・スノーフレイクホワイトパールマイカ
・プラチナシルバーメタリック
この中では、光沢感のある黒色の「ブリリアントブラック」が人気です。
プレマシー ブライトスタイリッシュ

専用装備が随所に施された特別仕様車「プレマシー ブライトスタイリッシュ」
スポーティーグレードである「プレマシー 20S」をベースにして開発されており、専用のエアロパーツやスポーツマフラーを備えた特別仕様車として、スタイリッシュなデザインが施されています。
エクステリアでは、フロントのエアロバンパーとグリル、スポーティーな質感のリアエアダムスカート、オリジナルのサウンドマフラーを採用しました。
インテリアには、本革ステアリングとシフトノブを装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2006年式:28.5万円
こちらのグレードは現時点で中古車市場に出ていたのは1台のみです。もともとプレマシー ブライトスタイリッシュは特別仕様車として誕生したグレードのため、販売されていた期間も短めです。そのため、新車として保有しているユーザー自体少なかったと予想されています。今後も中古車として流通する可能性は低いかもしれません。
先代モデルとの比較
プレマシー ブライトスタイリッシュは、2代目が誕生した翌年の2006年に設定された特別仕様車です。
東京オートサロン2005に出品されていたカスタマイズモデルのブライトスタイリッシュコンセプトを市販化して登場しています。
プレマシー 20Sベースにして、メッキパーツを随所に使用し、エアロパーツを追加して、スポーティーな見た目に仕上げました。そのため、プレマシーのスポーツテイストを維持しながらも、存在感の増す装備やデザインとなっています。
専用装備としてフロントバンパーとグリル、ベゼルテールランプ、サウンドマフラー、本革ステアリングなどが装備されました。さらに、アルミペダルセットやドアミラーガーニッシュ、スカッフプレートなどのオプションも充実しています。
このグレードの中古車は、現時点の中古車市場では1台しか流通していません。特別仕様車で販売されていた期間も短いので、プレマシー ブライトスタイリッシュの中古車を手に入れるのはかなり難しいでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力145ps。ボディサイズは全長4580mm×全幅1745mm×全高1615mmです。
人気のあるカラー
・ブリリアントブラック
・スノーフレイクホワイトパールマイカ
この中では、光沢感のある黒色の「ブリリアントブラック」が人気です。
プレマシー 20CS エアロ

特別仕様車がカタロググレードに昇格して誕生した「プレマシー 20CS エアロ」
3代目のベーシックグレードである「プレマシー 20CS」をベースにして開発されており、エクステリアに大型バンパーを備え、オリーブ色のインテリアを配置しました。スタイリッシュなデザインながらも、価格が抑えられたグレードです。
エアロパーツとしては、質感のある15インチアルミホイール、サイドとリアルーフのスポイラーを搭載しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2011年式:66.5万円前後
2012年式:43.3万円~66.7万円
もともとプレマシー 20CS エアロは、プレマシー 20CS エアロスタイルという特別仕様車が改名し、カタロググレードになったことで誕生したグレードです。現時点では3台しか流通していないので、このグレードから選ぶよりはプレマシー 20CS エアロスタイルも含めた上で選べば、いくらか選択肢は広がるでしょう。
先代モデルとの比較
プレマシー 20CS エアロは、3代目の2012年に設定されたグレードです。
もともと2010年に発売されていた特別仕様車であるプレマシー 20CS エアロスタイルがカタロググレードに昇格したことによって、誕生したという経歴があります。
プレマシー 20CS エアロは、改名前のプレマシー 20CS エアロスタイル同様、プレマシー 20CSがベースとなっているので、サイドアンダースポイラーとリアルーフスポイラーという人気のエアロパーツを装備しているのが特徴。その他、フルオートエアコンや15インチアルミホイールを装備しています。
カタロググレードとして登場したものの、2013年以降は販売されていないため、このグレードが設定されていた期間は10か月程度という短さでした。そのため、中古車市場に流通している台数はたった数台だけです。このような理由から、今後もプレマシー 20CS エアロの中古車が増える可能性は低いですが、改名前のプレマシー 20CS エアロスタイルも選択肢に加えれば、いくらか選択肢は増えるので選びやすくはなるでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4585mm×全幅1745mm×全高1615mmです。
人気のあるカラー
・ブリリアントブラック
・メトロポリタングレーマイカ
・クリアウォーターブルーメタリック
・アルミニウムメタリック
・カッパーレッドマイカ
・ストーミーブルーマイカ
・クリスタルホワイトパールマイカ
この中では、少し黒みがかったシルバー色の「アルミニウムメタリック」が人気です。
プレマシー 20C-スカイアクティブ

SKYACTIV TECHNOLOGY搭載の「プレマシー 20C-スカイアクティブ」
新開発の15インチタイヤを装着したことにより、燃費が向上しました。さらに、ランプの色で運転者に運転操作の状況を知らせてくれるインテリジェント・ドライブ・マスターや、オドメーターとトリップメーターなどを表示するマルチインフォメーションディスプレイといったスカイアクティブ専用のメーターを備えています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2013年式:30万円~105.9万円
2014年式:22.9万円~100.2万円
2015年式:59.9万円~84.9万円
2016年式:64.9万円~90.7万円
2017年式:110.7万円前後
2018年式:112.8万円前後
プレマシー 20C-スカイアクティブは3代目に設定されたグレードなので、比較的価格は高めです。しかし、年式によってはかなり安く取引されている車両もあるので、お得に手に入れることも可能でしょう。
先代モデルとの比較
プレマシー 20C-スカイアクティブは、3代目の2013年に行われたマイナーチェンジで登場しました。
SKYACTIV TECHNOLOGYを搭載しており、エンジンにはSKYACTIV-G 2.0を採用しています。この技術を搭載していながらも、ベーシックグレードとして位置づけられているため、装備はあまり多くはありません。
ホイールはスチールホイールが採用され、アルミホイールを装着することはできないようになっています。また、後部座席のドアはヒンジドアであり、電動スライドドアもオプションで装備することはできません。
システム面では下記を備えています。
・スマートキー
・アイドリングストップ機能
・横滑り防止装置
・盗難防止装置
・ETC など
プレマシー 20C-スカイアクティブは数年前まで現行モデルとして販売されていたグレードなので、中古車の流通量はそれなりに多いです。車両状態による価格差も幅広いですが、かなり安く取引されている車両もあるのでお得に手に入れられるでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力151ps。ボディサイズは全長4585mm×全幅1750mm×全高1615mmです。
人気のあるカラー
・ジェットブラックマイカ
・ジェットブラックマイカ
・ラディアントエボニーマイカ
・チタニウムフラッシュマイカ
・メテオグレーマイカ・アルミニウムメタリック
・ジールレッドマイカ
この中では、深みのある紫色の「ラディアントエボニーマイカ」が人気です。
※本記事は、2024年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。