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更新日:2021.01.20 / 掲載日:2021.01.20

プジョー RCZの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

プジョー RCZ

2010年から2015年まで製造・販売されていたプジョーのスポーツクーペである「RCZ」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

プジョー RCZの歴史

RCZとは、フランスの自動車メーカーであるプジョーが2010年から2015年まで製造・販売していたスポーツクーペです。RJCカー・オブ・ザ・イヤー10ベストカーに選出された他、2010-2011日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞も受賞しています。

2010年7月にプジョー初のコンパクトスポーツクーペとして、RCZが誕生しました。RCZは4人乗りクーペで、流れるような外観のデザインと高級感あふれるインテリアデザインが特徴的なモデルで、プラットフォームは308をベースとしています。

まず外観では、ダブルバブルルーフというルーフにふたつの「コブ」のような膨らみを持たせた特徴的な屋根の形状を採用しました。この屋根の形状は、空力特性を考慮しつつヘッドスペースを確保し、車体の重心を下げるという機能的な役割を担っています。

ダブルバブルルーフは、スポーツカーなどによく採り入れられている形状で、ヘッドスペースに余裕があるためレースなどでヘルメットを装着してもスムーズに運転できることなどが特徴です。また、アルミニウムを用いたパネルがAピラーからCピラーまでを貫く「アルミナムアーチ」もRCZの大きな特徴となっています。

インテリアも基本的に308のデザインを受け継いでおり、シートには上質なナッパレザーを使用したバケットタイプのスポーツシートが採用されました。RCZには、ベースグレードの他にいくつもの特別仕様車や特別限定モデルが登場しています。

2011年には、特別仕様車として「RCZ アスファルト」と「RCZ ブラック・エディション」が登場。

2012年にも、特別仕様車として「RCZ ブラウンストーン」と「RCZ オニキス」が設定されました。「RCZ アスファルト」と「RCZ オニキス」に至っては、限定30台のみの販売となっています。

2013年には、「RCZ マグネティック」という漆黒のボディが印象的な特別仕様車が設定されました。

2014年にも、「RCZ R」というプジョーブランド史上最高の270馬力というパワフルなスポーツモデルの限定車が設定されます。同年には、80台限定の「RCZ レッドカーボン」も登場しました。

2015年には、RCZの最終モデルとして登場した「RCZ R ファイナルバージョン」を最後に生産が終了します。その後はメーカーにある在庫に限り販売されていました。

プジョー RCZの中古車を探す

RCZ R

プジョースポールが作り上げたモデル「RCZ R」

RCZ Rは、2014年4月に生産台数150台の特別限定モデルとして誕生したグレードです。

RCZ Rはプジョー・スポールが徹底的にチューンナップして作り上げたモデルであり、エンジンには1.6Lターボエンジンを搭載し、トランスミッションは6速マニュアルを採用しています。

270馬力まで高めた馬力はプジョーブランド史上最高で、パワートレインは高出力でありながら環境性能にも優れているという極めて上質なモデルです。

中古で購入する際の目安となる予算

RCZ Rを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:329万円

現時点の中古車市場で流通しているRCZ Rは、1台のみしか確認することができませんでした。

もともと150台の台数限定であったこと、さらに特別限定車として販売されていたモデルなのでこの流通量の少なさは当然といえるでしょう。そのため、中古車で購入することが難しいグレードであることは間違いありません。

先代モデルとの比較

第1世代:2014年
RCZ Rは、2014年4月に誕生したグレードで、生産台数150台の特別限定モデルです。RCZ Rは、プジョースポールが手がけたハイスペックモデルで、徹底的にチューンナップされています。

注目すべきはプジョーブランド史上最高となる270馬力の1.6Lターボエンジンが搭載されている点です。このエンジンは、1340kgの車体をわずか5.9秒で時速100kmまで加速させることができます。

そして、路面を確実に捉え最強のパワーを発揮する走りを支えるのがLSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)や専用に強化されたブレーキ性能です。LSDとは、デファレンシャルギアの滑り(Slip)を制限(Limited)するもので、これがあると内側のタイヤが浮いてしまうようなスポーツ走行時にも、無駄なくパワーを路面に伝えることができます。

以上の点からもRCZ Rは、プジョーブランド史上最もパワフルなスポーツモデルといっても過言ではありません。ただ、生産台数150台の特別限定モデルということで、現在中古車市場で流通しているのはわずかに1台のみとなっています。そのため、購入時の選択肢はあまり期待できません。

エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力270ps。ボディサイズは全長4290mm×全幅1845mm×全高1350mmです。

人気のあるカラー

RCZ Rのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・ペルラ・ネラ・ブラック
・オパール・ホワイト
・モロカン・レッド

この中では、漆黒の「ペルラ・ネラ・ブラック」が人気です。

RCZ GTライン

RCZ GTライン

プレミアムなスポーティーグレード「RCZ GTライン」

RCZ GTラインは、2015年7月に誕生したRCZのプレミアムなスポーティーグレードです。スポーティーな専用パーツを装着したエクステリアと、レッドステッチをあしらった優雅なインテリアを特長とするモデルとなっています。

専用のフロントグリルには、グレード名の「GT Line」のエンブレムがついているのが特徴です。また、標準装備した19インチのアロイホイールのセンターキャップの外周には赤い塗装が施されています。

中古で購入する際の目安となる予算

RCZ GTラインを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:178万円~289万円
2016年式:256万円~279万円

現時点の中古車市場で流通しているRCZ GTラインは、4台のみ確認することができました。このグレードも中古車の流通量が非常に少ないため、購入するのが難しいグレードです。

また、人気の高いグレードでもあるため、中古車でも高値で取引されており、購入するにはそれなりの資金が必要となります。

先代モデルとの比較

第1世代:2015年~2016年
RCZ GTラインは、RCZのプレミアムなスポーティーグレードとして2015年7月に誕生しました。

エクステリアにはGTライン専用パーツの他、ロゴバッジやブラック・ドアミラー、19インチ大径アロイホイールを装備しています。

インテリアにはナッパレザーのシートやステアリング、ダッシュボード、センターアームレスト、ドアトリム、フロアマットなどに赤いステッチで差し色を入れた「レッドステッチインテリア」を採用して質感を向上させました。

RCZ GTラインに搭載されたパワートレインは、1.6Lターボ直列4気筒DOHCエンジンに6速オートマチック、または6速マニュアルトランスミッションを組み合わせたものとなっています。また、6速オートマチックは右ハンドル、6速マニュアルは左ハンドルの設定となっているのが特徴です。

このRCZ GTラインも、中古車市場での流通量が非常に少ない車種となっています。限定モデルというわけではありませんが、販売期間が約1年半と短いことも流通量の少なさに繋がっているのかもしれません。

エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4295mm×全幅1845mm×全高1360mmです。

人気のあるカラー

RCZ GTラインのボディカラーは、下記の4色が設定されています。

・ペルラ・ネラ・ブラック
・オパール・ホワイト
・モロカン・レッド
・パール・ホワイト

この中では、漆黒の「ペルラ・ネラ・ブラック」が人気です。

RCZ マグネティック

磁石のように路面に吸いつくような走りを実現した「RCZ マグネティック」

RCZ マグネティックは、2013年9月に誕生した特別限定仕様車で、エクステリア全体を黒一色でコーディネートし、生産台数も100台のみという非常に希少価値の高いモデルです。

漆黒のボディはインパクトを与えるには十分過ぎるほど強烈な個性を放ち、マグネティックという名前のとおり「磁石のように路面に吸いつくような走り」を実現しました。

インテリアでは、シートやドアトリムにナッパレザーを採用しており、レザーのカラーはブラックとレッドの2種類が用意されています。

中古で購入する際の目安となる予算

RCZ マグネティックを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場に1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

RCZ マグネティックは、生産台数が100台のみという特別限定仕様車です。そもそも新車で購入することも難しいグレードであるため、中古車市場で流通していないのも当然かもしれません。そのため、残念ながら現時点ではRCZ マグネティックを中古で購入することはほぼ不可能でしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2013年
RCZ マグネティックは、2013年9月に誕生したグレードで、生産台数が100台のみという新車として購入するのも難しいほどレアなモデルです。

そんなRCZ マグネティックには、右ハンドルの6速オートマチックと左ハンドルの6速マニュアルの2タイプが存在しています。生産台数100台の内訳は、6速オートマチックが80台で6速マニュアルが20台でした。

RCZ マグネティックは、エクステリア全体をブラックのみでコーディネートしたモデルで、ボディカラーにはメタリックのブラック、サイドウィンドウを縁取るアーチにはマットブラックを採用しています。また、フロントグリルやホイール、ブレーキキャリパーもブラックで統一しました。

インテリアでは、シートやドアトリムにナッパレザーを採用し、RCZでは初となるレッドのナッパレザーを選択することも可能です。

ただ、RCZ マグネティックは現時点の中古車市場では1台も流通していません。やはり生産台数が100台のみという特別限定仕様車であるということが大きく影響しているようなので、手に入れるのは至難の業でしょう。

エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4290mm×全幅1845mm×全高1360mmです。

人気のあるカラー

RCZ マグネティックのボディカラーは、下記の1色が設定されています。

・ペルラ・ネラ・ブラック

このグレードのボディカラーはもともと1色しか設定されていないため、人気があるのは必然的に漆黒の「ペルラ・ネラ・ブラック」です。

RCZ ブラック・エディション

名前の通り黒で統一したグレード「RCZ ブラック・エディション」

RCZ ブラック・エディションは、2011年6月に誕生しました。RCZとしては初となる特別仕様車で、2011年6月から12月までの期間限定受注モデルという形で販売されています。

フロントグリル、アルミホイール、ブレーキキャリパーを黒で統一し、ボディカラーもRCZの人気カラーであるペルラ・ネラ・ブラック1色のみの設定となりました。

ブラック・エディションというモデル名が示すとおり、すっきりと硬質で洗練されたスタイリングとなっています。

中古で購入する際の目安となる予算

RCZ ブラック・エディションを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2011年式:85万円~125万円

現時点の中古車市場で流通しているRCZ ブラック・エディションは、2台のみしか確認できませんでした。

RCZ ブラック・エディションは、2011年6月から12月までの期間限定受注生産モデルなので、中古車市場での流通量の少なさはある意味当然なのかもしれません。ただ、現在流通しているものに関しては、他のグレードに比べて購入しやすい価格となっています。

先代モデルとの比較

第1世代:2011年
RCZ ブラック・エディションは、2011年6月に誕生したグレードで、RCZとしては初となる特別仕様車です。同時に発売された特別仕様車の「RCZ アスファルト」は限定30台の販売でしたが、こちらのRCZ ブラック・エディションは、2011年6月~12月までの期間限定受注生産モデルとなっています。

ブラック・エディションというモデル名が示すとおり、ボディカラーはRCZの人気カラーであるペルラ・ネラ・ブラック1色のみで、19インチ大径アロイホイール「Sortilege(ソルティレージュ)」を装備しました。フロントグリル、アルミホイール、ブレーキキャリパーを黒で統一し、すっきりと硬質で洗練されたスタイリングとなっています。

また、RCZ ブラック・エディションには右ハンドルの6速オートマチックと左ハンドルの6速マニュアルの2タイプが用意されました。

RCZ ブラック・エディションもまた、中古車市場での流通量が極めて少ないグレードのひとつです。やはり、わずか半年間の期間限定受注生産モデルという特徴が流通量の少なさに大きく影響しているのでしょう。ただ、他のグレードに比べて現在流通している2台に関しては、購入しやすい価格となっているようです。

エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4290mm×全幅1845mm×全高1360mmです。

人気のあるカラー

RCZ ブラック・エディションのボディカラーは、下記の1色が設定されています。

・ペルラ・ネラ・ブラック

RCZ マグネティック同様、このグレードのボディカラーも1色しか設定されていないため、人気があるのは必然的に漆黒の「ペルラ・ネラ・ブラック」です。

※本記事は、2021年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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