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更新日:2021.02.02 / 掲載日:2021.02.02

マツダ デミオの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

マツダ デミオ

4代目まで発売され、現在はMazda2に車名が変更されたマツダ デミオに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

マツダ デミオの歴史

デミオは1996年から2019年まで、23年の長い歴史を持つマツダのコンパクトカーです。車名の由来はスペイン語の「de Mio」英語では「of mine」なので「私の」という意味から作られた造語で、この車名は日本専用のものでした。

1996年にデミオの初代が登場します。バブル崩壊などの影響で経営危機に陥っていたマツダが、その状況を立て直すためにデミオを開発しました。コストをかけられない状況から既存のパーツを流用し、当時流行していたミニバンのコンセプトをコンパクトカーに落とし込んだ実用的な車作りが特徴となっています。

2002年には2代目が登場し、先代モデルのコンセプトを継承しつつも、車体やエンジンを一新させました。先代ではコストを抑えることが求められていたため、シンプルな装備でしたが、本モデルではオートワイパーやオートライトなど、非常に充実した装備を搭載しています。また、マツダの統一戦略により、ボディデザインはスポーティーなものとなりました。

2007年には3代目が登場します。初代、2代目と受け継がれてきた実用性を重視したコンセプトから路線変更し、「パーソナル・スマート・コミューター」のコンセプトのもと開発されました。このモデルはマツダの世界戦略車として位置づけられており、走る楽しさや安全性能、環境性能など高いレベルで達成します。

2011年のマイナーチェンジでは、マツダの次世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」がマツダ車の中で初めてデミオに搭載されました。

2014年に登場した4代目では、先代のコンセプトに加え、エクステリア・インテリアに上質さをプラスさせます。また、この世代では「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全グレードに搭載しました。同時に、マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」も導入されています。

2019年に海外での車名であるMazda2に共通化されたことで、デミオの歴史は終了となります。しかし、そのコンセプトは現在もMazda2へと受け継がれています。

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デミオ 15MB

デミオ 15MB

モータースポーツの参加を目的に開発された「デミオ 15MB」

デミオ 15MBは4代目に設定されたグレードで、2019年10月からはMazda2に名称変更されています。

もともとこのグレードは、ダートトライアルやジムカーナといったモータースポーツに参加することを目的としており、公道を使ったラリーも視野に入れているため、ナンバー取得が可能でした。競技を目的して開発されているものの、エアコンやパワーウインドウは残されており、日常使いでも全く問題ありません。

競技でなくとも軽快に走るデミオに乗りたいという方にピッタリのグレードです。

中古で購入する際の目安となる予算

デミオ 15MBを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:68万円~85万円
2017年式:121万円
2018年式:99万円~126万円

デミオ 15MBは競技ベース車両ということで、走りに特化したシンプルな装備が特徴です。そのため、大きく人気の出るようなグレードではないこともあり、流通量もごく少数となります。現時点でも、6台しか流通していませんでした。

先代モデルとの比較

第4世代:2015年~2019年
デミオ 15MBは4代目に設定された、モータースポーツに参加することを目的としたグレードです。

通常グレードとの違いは、まずエンジンにあり、日本国内仕様にはガソリンエンジンは1.3L仕様しか存在しなかったのですが、このモデルのために「SKYACTIV-G 1.5」が用意されました。このエンジンはホンダのタイプRのような過激なセッティングは施されないものの、軽量な車重と相まってファンな走りをもたらす原動力となっています。

エクステリアでは通常グレードとの差別化はされていないため、一見してデミオ 15MBと識別するのは難しいでしょう。しかし、インテリアでは競技ベースとして、エアバッグやセンターディスプレイを非設定にするなど軽量化が施されたため、装備面では豪華なものとはいえません。この他、競技ベースとして施される改良点として、フロントディスクブレーキのサイズアップ、リアドラムブレーキのサイズアップが主な変更点となります。

デミオ 15MBの中古車は現時点では数台しか流通していないため、あまり選択肢はありません。とはいえ、比較的新しい年式が多いので、状態のよいものも見つけられる確率は高いでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力116ps。ボディサイズは全長4060mm×全幅1695mm×全高1500mmです。

人気のあるカラー

デミオ 15MBのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・ジェットブラックマイカ
・マシーングレープレミアムメタリック
・ディープクリムゾンマイカ
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・ダイナミックブルーマイカ
・スノーフレイクホワイトパールマイカ

この中では、光沢感のある黒色の「ジェットブラックマイカ」と、パール塗装が施された白色の「スノーフレイクホワイトパールマイカ」が人気です。

デミオ XD

デミオ XD

ディーゼルエンジンを搭載した「デミオ XD」

デミオ XDも4代目に設定されたグレードで、2014年10月に登場してから2019年9月の「Mazda2」への名称変更まで設定されていました。

このグレードの最大の特徴は、2004年に生産終了したカローラ以来、小型車としては10年ぶりのディーゼルエンジン搭載車として登場したことにあります。ディーゼルエンジンを採用したことで、デミオは高い燃費性能と力強い走りを獲得しました。

特に燃費性能では、軽自動車・ハイブリッド車を除けば、最高クラスの燃費性能を持っています。

中古で購入する際の目安となる予算

デミオ XDを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:59万円~115万円
2015年式:39万円~158万円
2016年式:52万円~215万円
2017年式:79万円~130万円
2018年式:95万円~159万円
2019年式:125万円~175万円

デミオ XDはディーゼルエンジン搭載車の中でも、普及グレードとなっているため、中古車の流通量も多いです。その中には、車両状態もよく走行距離が1万kmを切るものもあるため、200万以上の価格がつけられているものもあります。

先代モデルとの比較

第4世代:2014年~2019年
デミオ XDは4代目に設定されたグレードで、国産コンパクトカーでは唯一のディーゼルエンジン搭載車となるのが最大の特徴です。

搭載されたエンジンは、2010年に発表されたマツダの次世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」に基づいて開発されたエンジンです。同時に小排気量ディーゼルエンジンにターボを組み合わせることで、軽自動車とハイブリッド車を除けば最高峰となる燃費性能を獲得しました。

エクステリアでは、マツダの統一デザインテーマである「魂動-Soul of Motion」に則ったデザインを用いており、有機的かつ力強いデザインが特徴です。インテリアでは、メッキパーツやカーボン調化粧パネル、レザーなどを組み合わせたモダンなデザインとなっており、上質さも併せ持っています。

この他、先進安全装備も充実したものとなっており、「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」として衝突軽減ブレーキやブラインドスポットモニターなどを採用しました。

このグレードの中古車は、ある程度の台数が流通しています。価格も値段重視のものから、状態のよいものまで幅広く揃っているので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ディーゼルターボ最高出力105ps。ボディサイズは全長4060mm×全幅1695mm×全高1500mmです。

人気のあるカラー

デミオ XDのボディカラーは、下記の11色が設定されます。

・ジェットブラックマイカ
・アークティックホワイト
・チタニウムフラッシュマイカ
・ディープクリスタルブルーマイカ
・マシーングレープレミアムメタリック
・ソニックシルバーメタリック
・ディープクリムゾンマイカ
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・エターナルブルーマイカ
・ダイナミックブルーマイカ
・スノーフレイクホワイトパールマイカ

この中では、パール塗装が施された白色の「スノーフレイクホワイトパールマイカ」と、鮮やかな赤色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」が人気です。

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デミオ 13F

3代目のビジネスモデルとして誕生した「デミオ 13F」

デミオ 13Fは、2007年7月から翌年8月までの1年間、3代目に設定されたグレードです。

こちらはビジネスモデルなので社用車としての使用を想定しています。そのため、シンプルな装備で買いやすい価格設定となっています。

とはいえ、十分なパワーのエンジンや全グレード共通となるボディとなっているため、完成度の高い走行性能を備えているのが特徴です。また、エアコンやパワーウインドウといった基本的な装備は標準で装備されているため、車を移動手段として見たときに十分な性能が備わっています。

中古で購入する際の目安となる予算

デミオ 13Fを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2007年式:23万円
2008年式:流通量希少により算出不可

デミオ 13Fはもともとビジネスユースを見込んで開発されているグレードであるため、現時点で中古車市場に流通していたのは、たった1台だけでした。

また、デミオ 13Fは 2007年のみに設定されていたグレードでもあるため、このグレードの流通数が今後増える可能性はかなり低いでしょう。

先代モデルとの比較

第3世代:2007年~2008年
デミオ 13Fは3代目に設定されたグレードで、シンプルな装備で価格を抑えたビジネスモデルとして登場しました。

まず、先代モデルよりも全長で40mm短く、全高で55mm低く、車重で約100kgの軽量化されたことが特徴のひとつです。これはコンパクトカーといえども大型化にある流れの中で、原点に立ち返り、軽量コンパクトで取り回しのよい車体サイズにこだわったことが理由となります。

だからといって、車内は狭く乗りづらいというわけでもなく、小柄な女性から身長180cmを超える大柄な男性まで対応したペダル配置やシフト配置、加えて各部調整機構を備えました。そのため、さまざまな体格に合わせたドライビングポジションを確保しています。また、積載スペースも定員乗車時で幅約1000mm、容積250Lと日常使いに十分な容積が用意されました。

このグレードの中古車の市場に出回っている台数はかなり少なく、現時点では1台だけです。もともと社用車として開発されているため、このグレードを探すよりは他のグレードを探したほうが状態のよい車両を見つけられるでしょう。

エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力91ps。ボディサイズは全長3885mm×全幅1695mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

デミオ 13Fのボディカラーは、下記の2色が設定されています。

・アークティックホワイト
・サンライトシルバーメタリック

この中では、純白の「アークティックホワイト」が人気です。

デミオ キアラ

デミオ キアラ

スタイリッシュで個性的なデザインの特別仕様車「デミオ キアラ」

デミオ キアラは2007年12月に3代目に設定されたグレードで、専用車体色や専用シート表皮、シルバーステアリングベゼルなどを採用し、個性的なデザインを特徴とした特別仕様車です。

グレード名のキアラはイタリア語で「鮮やかな・明るい」を意味しており、その名前に込められた意味のとおりデミオのスタイリッシュで個性的なデザインを強調するものとなりました。

また、同時にセットオプションのドライビングコンフォートパッケージも特別装備されています。

中古で購入する際の目安となる予算

デミオ キアラを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2007年式:流通量希少により算出不可
2008年式:27万円~36万円

デミオ キアラは、現時点の中古車市場ではたった2台しか流通していませんでした。

もともと、このグレードは2007年12月に2008年次RJCカーオブザイヤー受賞を記念して誕生した特別仕様車です。期間限定で販売されていたこともあり、流通している台数自体少ないため、今後も中古車市場に出回る台数が増える可能性は低いといえます。

先代モデルとの比較

第3世代:2007年~2008年
デミオ キアラは、デミオ 13C-V、デミオ 13Cをベース車として開発された特別仕様車です。

ゴールデンレッドマイカの専用ボディカラーやマルチストライプの専用シート表皮など、主にエクステリア・インテリアに手を加えられており、個性的な佇まいが特徴となっています。

また、特別装備として「ドライビングコンフォートパッケージ」を標準装備しました。このパッケージは、以下の3つの機能がワンセットとなったものです。
・オートライトシステム
・レインセンサーワイパー
・フロントガラス・フロントドアガラス・ドアミラーの撥水機能

この他、アドバンストキーレスエントリー&スタートシステム+イモビライザー、ポータブルオーディオを接続可能なAUXジャックを備えることで、見た目だけではなく快適性や利便性も向上しています。

このグレードは3代目で設定されていた特別仕様車であるため、現時点の中古車市場には2台しか流通していません。また、今から10年以上も前に発売されたグレードであるため、かなり安い価格で取引されています。

エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力90ps。ボディサイズは全長3885mm×全幅1695mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

デミオ キアラのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・ブリリアントブラック
・ラディアントエボニーマイカ
・サンライトシルバーメタリック
・ゴールデンレッドマイカ
・クリスタルホワイトパールマイカ

この中では、真っ赤な「ゴールデンレッドマイカ」が人気です。

※本記事は、2020年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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