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更新日:2021.01.05 / 掲載日:2021.01.05

マツダ フレアの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

マツダ フレア

マツダが製造・販売する軽トールワゴンであるフレアに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

マツダ フレアの歴史

フレアは、マツダがスズキからOME供給を受けて発売されていたAZ-ワゴンを改名したことにより登場した車種です。

車名のフレア(Flair)は、「才能、ひらめき、お洒落」を意味する英語に由来し、使い勝手の良さ、室内空間の広さといったこのクルマの多くの「才能」を表現しています。

2012年10月に登場した初代フレアは、それまでマツダで販売されていた「AZ-ワゴン」を引き継ぎ、同じくトールハイト・ワゴンタイプの軽自動車として発売を開始しました。先代のAZ-ワゴン同様に車両の成り立ちは、スズキからワゴンRのOEM供給という形であり、両車は車両基礎を共通としています。

フレアは、室内長が2165mmに達するという広い室内空間によって大人4人が快適に過ごせるスペースユーティリティと、前後ドアの広い開口部や低いドアステップによる優れた乗降性を実現しました。また、助手席前倒し機構、リアシートワンタッチチルトダウン(分割可倒式)、フルフラットシートといった多彩なシートアレンジが可能であり、さまざまなニーズに応える万能性を備えています。

この世代では「フレア XG」と「フレアHS」の2つのグレードが設定されました。

2014年にマイナーチェンジを行い、新たにモーター機能付発電機のISG(Integrated Starter Generator)を搭載したシステムであるS-エネチャージを装備させ、さらなる低燃費を追求しています。

2017年2月、初のフルモデルチェンジによって、大幅にスタイリッシュなデザインとなった2代目がデビューします。先代と同じくスズキのワゴンRのOEM車であり、ワゴンR同様に大胆に傾斜したBピラーがデザイン上のアクセントになり、個性的な外観となりました。

このフルモデルチェンジでのマイルドハイブリッド搭載に伴って、グレード名も改名され「フレア ハイブリッドXG」と「フレア ハイブリッドXS」が設定されます。

2020年1月に行われた改良では、それまでメーカーオプションであったセーフティーパッケージを全車に標準装備させました。

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フレア XG

フレア XG

シンプルで親しみやすいデザインの「フレア XG」

フレア XGは、初代にて設定されていたベーシックグレードです。

660ccのDOHCエンジンは優れた燃費性能と力強い走りを両立し、駆動方式はFFに加えて4WDもラインナップされているため、悪条件の路面での走行性能も確保しています。

エクステリアデザインは、ボリューム感と質感を感じさせる縦型ヘッドランプと、さりげないオシャレを演出したメッキタイプのフロントグリルによって、シンプルで親しみやすいものになっているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

フレア XGを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2012年式:26万円~52万円
2013年式:14万円~78万円
2014年式:5万円~86万円
2015年式:26万円~79万円
2016年式:38万円~82万円
2017年式:39万円~73万円

フレア XGはシンプルな装備のベーシックグレードですが、コストパフォーマンスの良さから人気のグレードです。

また、特筆すべき点として、このXGグレードでは近年稀少になった5速マニュアルトランスミッションの設定もされていることから、トルコン式ATやCVTには無いダイレクトなドライブフィーリングを楽しめます。

先代モデルとの比較

第1世代:2012年~2017年
初代のベーシックグレードであるフレア XGは、シンプルな装備構成ながらも広い室内空間や優れた乗降性によって日常の使い勝手がよい、高コストパフォーマンスの軽トールワゴンです。

減速エネルギー回生技術「エネチャージ」を採用し、減速の際の運動エネルギーを変換した電気を電装品に使用することで、エンジンの発電負担を軽減しています。車両停止の際にエンジンが自動停止するアイドリングストップシステムを装備し、またその際に蓄冷剤による冷たい風を送風して室温上昇を抑えることで、エンジン停止タイムを延ばす技術のエコクールも採用しました。

インテリアでは、小物の車載に便利な助手席シートアンダーボックスや手提げ袋などを掛けるショッピングフック、箱型ティッシュも置ける助手席インパネトレイなどの使いやすく豊富な収納スペースを確保しています。

初代のみに設定されていたベーシックグレードであるものの、コスパの良さから人気があり、中古車市場にもかなりの台数が流通しているので、選択肢も豊富です。

エンジンは0.6L直列3気筒最高ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1640mmです。

人気のあるカラー

フレア XGのボディカラーは、下記の4色が設定されています。

・スペリアホワイト
・フィズブルーパールメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・ブルーイッシュブラックパール3

この中では、明るいシルバー色の「シルキーシルバーメタリック」と、ソリッド系の白色の「スペリアホワイト」が人気です。

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フレア ハイブリッドXS

フレア ハイブリッドXS

スポーティーさと上質さを備えた「フレア ハイブリッドXS」

フレア ハイブリッドXSは、2代目に登場した上級グレードです。

スポーティーさと上質さを備えたスタイリッシュなフレア ハイブリッドXSは、エクステリアデザインをベーシックグレードであるハイブリッドXGとは明確に区別し、デザイン性と機能性との両立を目指して大幅刷新しました。

ブラック基調のインテリアに、ダークブルーをアクセントカラーとしたインスルトゥルメントパネルを装備し、エアコンルーバーガーニッシュやハンドルをシルバーで加飾することで上質さも表現しています。

中古で購入する際の目安となる予算

フレア ハイブリッドXSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:54万円~130万円
2018年式:72万円~125万円
2019年式:83万円~139万円
2020年式:113万円~135万円

フレア ハイブリッドXSは、存在感のある横基調の上下2段デザインのフロントマスクで精悍さを演出し、スタイリッシュさとスポーティーさを兼ね備えていることから人気があります。

また、現行車種であることからも、年式の新しい中古車個体の中には新車同然のコンディションのものも流通しているようです。

先代モデルとの比較

第2世代(現行モデル):2017年~
フレア ハイブリッドXSは、2017年のフレアのフルモデルチェンジにおいてマイルドハイブリッド・システムが搭載されたことから、初代に設定されていた各グレード名の冒頭に「ハイブリッド」を付加するようになりました。

このマイルドハイブリッド・システムは、モーター機能付発電機のISG(Integrated Starter Generator)の高出力化とリチウムイオンバッテリーの大容量化が図られています。

また、このグレードはスタイリッシュなデザインが特徴で、ヘッドライトやアッパーグリルを上下2段に分けることにより、水平基調でワイド感のあるフロントマスクに、各種のエアロパーツでスポーティーさを演出しました。インテリアでは、オーディオコントロールスイッチ付きの本革巻きステアリングを標準で装備しています。

フレア ハイブリッドXSは現行モデルであるため、中古車の流通量は非常に豊富であり、中古車価格も全体的に高めとなっているようです。

エンジンは0.7L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1650mmです。

人気のあるカラー

フレア ハイブリッドXSのボディカラー、下記の5色が設定されています。

・ピュアホワイトパール
・スチールシルバーメタリック
・ブルーイッシュブラックパール3
・ムーンライトバイオレットパールメタリック
・ブリスクブルーメタリック

この中では、濃いシルバー色の「スチールシルバーメタリック」と、濃い紫色の「ムーンライトバイオレットパールメタリック」が人気です。

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フレア HS

フレア HS

初代の上級グレード「フレア HS」

フレア HSは、初代マツダ フレアのマイナーチェンジで追加設定された新型の低燃費システムを搭載した上級グレードです。

エクステリアデザインでは、ヘッドランプやグリル、バンパーのデザインをグレード専用のものとし、大型メッキグリルにはブルーのLEDイルミネーションを、ヘッドランプ&リアコンビランプにはブルー加飾も採用しています。

そして、このグレードでは、レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)を標準装備し、走行安全性能の一層の向上を図りました。

中古で購入する際の目安となる予算

フレア HSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:31万円~74万円
2015年式:39万円~82万円
2016年式:43万円~84万円
2017年式:68万円~97万円

フレア HSは堂々した大型のメッキフロントグリルが特徴で、他のグレードとは一線を画すような迫力のあるエクステリアデザインとなっています。

中古車市場でも高い人気がありますが、流通数はそれほど多くはありません。

先代モデルとの比較

第1世代:2014年~2017年
フレア HS は2014年のマイナーチェンジの際に、新開発のモーターアシスト機能を搭載した上級モデルとして追加で設定されました。

モーター機能付発電機のISG(Integrated Starter Generator)と専用リチウムイオンバッテリーを採用したS-エネチャージを搭載し、減速の際に発生するエネルギーを利用してバッテリーに充電します。また、燃料を多く必要とする加速の際に、モーターアシストを行うことでエンジンの負荷を軽減。さらにアイドリングストップからのエンジン再始動をISGより行い、燃費の向上を実現しています。

グレード専用デザインとなるヘッドランプやグリル、バンパー、新意匠のメーター採用などによって、エクステリア・インテリアにおいてデザインと機能を大きく向上させました。

フレアに設定されたグレードの中でも、迫力のあるデザインだったため、中古車市場でも高い人気を誇っていますが、流通量はあまり多くはありません。しかし、車両状態の良いものも多いので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1660mmです。

人気のあるカラー

フレア HSのボディカラーは、下記の4色が設定されています。

・ブルーイッシュブラックパール3
・アーバンブラウンパールメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・クリスタルホワイトパール

この中では、その迫力あるエクステリアデザインに似合う青みがかかった黒色の「ブルーイッシュブラックパール3」が人気です。

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フレアワゴン ハイブリッドXG

スズキ スペーシアがベース車両の「フレアワゴン ハイブリッドXG」

フレアワゴンは、大人4人がゆったり過ごせる広大な室内空間と高い乗降性を実現したトールワゴンタイプの軽自動車です。フレアと同様にスズキからOEM供給を受けており、このフレアワゴンではスズキ スペーシアがベース車両となります。

フレアワゴン ハイブリッドXGはベーシックグレードながら、マイルドハイブリッド・システムの搭載により優れた燃費性能を誇っているのが特徴です。また、個性的なデザインや豊富なカラーバリエーション、安全性能の強化などによって、多様なニーズに対応しています。

中古で購入する際の目安となる予算

フレアワゴン ハイブリッドXGを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2018年式:79万円~179万円
2019年式:95万円~179万円
2020年式:114万円~179万円

フレアワゴン ハイブリッドXGは、個性的なエクステリアデザインを持った実用的な軽トールワゴン車として、中古車市場でも人気の車種です。また、このクラスの軽自動車としては先進的な安全装備が充実していることも特徴のひとつであり、小さなお子さんをお持ちのファミリーからも人気があります。

先代モデルとの比較

第3世代(現行モデル):2018年~
フレアワゴンは、スズキからベース車両のOEM供給を受けて販売されていました。フレアワゴン ハイブリッドXGは、2018年に登場したフレアワゴンの3代目より設定されているグレードです。

マイルドハイブリッド・システムを搭載したことによって、優れた燃費性能を誇る軽トールワゴン車となりました。このシステムは減速の際のエネルギーを利用して発電・充電し、その電力を活用してモーターによるクリープ走行や加速の際のエンジンアシストを可能にしています。

また、エクステリアデザインでは、スーツケースのバックルやジッパーをモチーフとしたフロントグリルで、楽しさや広がり感を表現し、遊び心のある個性的な外観となっているのが特徴です。

先代モデルよりも、スライドドアの開口幅と開口高を拡大して後席の乗降性を向上し、荷室開口地上高をより低く、荷室開口高はより高くして、大きな荷物の出し入れのしやすさを向上しました。

このグレードは登場からまだ2年ほどしか経過していないため、中古車もある程度の台数が流通しています。また、良質な車両も多いので価格も高めです。

エンジンは0.7L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1785mmです。”

人気のあるカラー

フレアワゴン ハイブリッドXGのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・ブルーイッシュブラックパール3
・シルキーシルバーメタリック
・シフォンアイボリーメタリック
・ピュアホワイトパール
・オフブルーメタリック

この中では、淡い水色の「オフブルーメタリック」が人気です。

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※本記事は、2020年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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