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更新日:2020.11.05 / 掲載日:2020.11.05

マツダ ロードスター・ロードスターRFの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

マツダ ロードスター

マツダが製造する小型のオープンカーであるロードスターとロードスターRFに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

マツダ ロードスターの歴史

1989年にマツダ・ロードスターの初代がアメリカで発売開始され、同年9月に日本でも発売されました。当時はロードスターという車名ではなく、「ユーノス・ロードスター」という名前で発売されています。

ロードスターは国内で初年に9,000台以上、翌年に世界で9万台以上販売し、スポーツカーとして大ヒットしました。このロードスターの成功を受けて、トヨタやホンダ、BMW、ポルシェなども中小型オープンカーの開発を開始しました。それほどまでロードスターは、中小型のスポーツカー市場を活性化させるきっかけとなります。

初代は2度大きなマイナーチェンジを行い、排気量変更、各パーツの剛性アップなど行いましたが、エクステリアに大きな変化はありませんでした。

1998年にフルモデルチェンジを行い、2代目になります。初代に搭載されていた、車体の内部に格納できる方式の前照灯であるリトラクタブルライトは廃止されました。また、ビニールスクリーンだったリアウィンドウは、ガラスに変更されます。

2000年には生産累計が53万台以上となり、世界でもっとも多く生産された2人乗りの小型スポーツカーとしてギネスに認定されました。

2005年に3代目が登場します。この世代で全幅が1,700mmを超えたために、3代目は3ナンバーになりました。エンジンは従来のものから、アテンザなどに搭載しているL型に変更されます。そして、2005年と2006年には日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。

2015年に現行型である4代目が登場。国内仕様は、ダウンサイジングした1.5Lエンジンを搭載します。ボディは高張力鋼板のアルミの使用割合を先代よりも増やすことで、剛性を確保しながらも軽量化しました。

2016年には、ロードスター RFという派生モデルを発売します。このモデルは、電動のリトラクタブル式ハードトップタイプとなっており、ハードトップをしまうとリアガラスの下に収まる機構になっているのが特徴です。

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ロードスター S

ロードスター S

ロードスターのベースグレード「ロードスター S」

ロードスター Sは、2代目から設定されるロードスターのベースグレードです。

最小限の装備として、以下の内容を備えています。
・マニュアルエアコン
・4スピーカー
・キーレスエントリー
・液晶オーディオディスプレイ
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・脱着式カップホルダー

基本グレードながらも、オートレベリングのLEDヘッドランプとリアコンビランプ、ステアリングホイールは本革巻き、チルト&テレスコピックステアリングなどは装備されているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

ロードスター Sを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1998年式:38万円~85万円
1999年式:34万円~47万円
2000年式:69万円
2002年式:89万円
2003年式:39万円
2009年式:99万円
2010年式:99万円
2015年式:135万円~202万円
2016年式:146万円~228万円
2017年式:189万円~208万円
2018年式:198万円
2019年式:235万円~238万円

ロードスター Sは設定されている期間こそ長いものの、中古車の流通量はそれほど多くはありません。

先代モデルとの比較

第2世代:1998年~2005年
この世代で初めて、ロードスター Sというグレードが登場します。マイナーチェンジでメーターパネルやインパネのデザインを変更し、さらには新騒音・排ガス規制に対応して、燃費が向上しました。

登場から20年以上経過している世代のため、価格も低めです。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力145ps。ボディサイズは全長3955mm×全幅1680mm×全高1235mmです。

第3世代:2008年~2015年
この世代のロードスター Sはプラットフォームを一新しました。エンジンは従来のB型から、アテンザなどに搭載されるL型に変更されます。マイナーチェンジで、フロントグリルは特徴的な五角形のグリルを採用し、ディスチャージヘッドランプとオートエアコンが標準装備されました。

この世代はロードスター Sの全年式を通して、特に流通量が少ないです。そのため、希望に合った車両を探し出すのは難しいでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力170ps。ボディサイズは全長4020mm×全幅1720mm×全高1245mmです。

第4世代(現行モデル):2015年~
この世代で、MT専用車となりました。アルミや高張力鋼板の採用部分を増やしたことにより、剛性を保ちながらの軽量化を実現。室内小物入れや脱着式ドリンクホルダーを備えることにより、利便性に配慮しています。

流通量はそれほど多くはありませんが、他の世代よりは多く確認でき、良質な車両も多いです。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mmです。

人気のあるカラー

ロードスター Sのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・スノーフレイクホワイトパールマイカ
・ジェットブラックマイカ
・エターナルブラックマイカ
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・ポリメタルグレーメタリック
・アークティックホワイト

この中では、鮮やかで艶感のある赤色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」が人気です。

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ロードスター RS

ロードスター RS

走る楽しさを追求した「ロードスター RS」

ロードスター RSは、1998年の2代目から登場したグレードです。

このグレードは走りの楽しさを追求したグレードであり、基本装備はロードスター S レザーパッケージと同等のセーフティパッケージやBOSEサウンドシステム+9スピーカーなどを装備しています。シートには、高級スポーツカーに採用されているアルカンターラとナッパレザーのシートを装備しました。

ロードスター RS専用に以下の内容を備えており、走りを楽しめる装備が充実しています。
・大径ディスクブレーキ
・ビルシュタイン社製のダンパー
・インダクションサウンドエンハンサー

中古で購入する際の目安となる予算

ロードスター RSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1998年式:38万円~85万円
1999年式:34万円~47万円
2000年式:69万円
2002年式:89万円
2009年式:99万円
2010年式:99万円
2015年式:135万円~202万円
2016年式:146万円~228万円
2017年式:189万円~208万円
2018年式:198万円
2019年式:235万円~238万円

ロードスター RSは全年式を通して、中古車の流通量はあまり多くはありません。2代目、3代目となると価格も安いものが多いですが、4代目は登場して数年しか経過していないこともあり、高値で取引されています。

先代モデルとの比較

第2世代:1998年~2005年
この世代では、以下の内容が標準装備されています。
・ビルシュタイン製ダンパー
・大径ブレーキ
・レカロシート
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー
・フロントサスタワーバー
・インダクションサウンドエンハンサー
このインダクションサウンドエンハンサーによって、エンジンサウンドをより楽しめるようになりました。

登場から20年ほど経過しているものが多いため、全体的に相場は低めです。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力145ps。ボディサイズは全長3955mm×全幅1680mm×全高1235mmです。

第3世代:2005年~2015年
走りを重視したため、17インチのホイールを装着しました。

この世代の中古車は、現時点でわずか2台しか流通していません。そのため、この世代の希望に見合ったロードスター RSを探し出すのは難しいでしょう。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力170ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1720mm×全高1245mmです。

第4世代(現行モデル):2015年~
この世代では安全装備が充実し、最上級モデルになりますが、トランスミッションは6速MTのみの設定となりました。ホイールには、ガンメタリック塗装が施されています。

現行モデルであることから、最も流通量の多い世代です。年式も新しいので、高い価格で取引されています。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mmです。

人気のあるカラー

ロードスター RSのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・スノーフレイクホワイトパールマイカ
・ジェットブラックマイカ
・エターナルブラックマイカ
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・ポリメタルグレーメタリック
・アークティックホワイト

この中では、鮮やかで艶感のある赤色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」と、パール塗装が施された白色の「スノーフレイクホワイトパールマイカ」が人気です。

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ロードスター RF S

ロードスター RF S

電動開閉式のハードトップを備える「ロードスター RF S」

ロードスター RF S は2016年の4代目から登場したグレードです。

3代目に設定されていた電動の開閉ルーフを装備した、「パワーリトラクタブルハードトップ(RHT)」の後継的位置付けで誕生しました。シートはファブリック表皮、ホイールは17インチアルミホイールを装備しています。

他のRSグレードに標準装備されているBOSEサウンドシステム+9スピーカーと、CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナーはオプション装備で取り付けることが可能です。

中古で購入する際の目安となる予算

ロードスター RF Sを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:239万円~289万円
2018年式:239万円~378万円
2019年式:259万円~299万円

ロードスター RF Sは登場から4年ほど経過しているグレードですが、中古車の流通量はそれほど多くはありません。また、ロードスターをベースにしたオープンカーであることから、人気もあるため、中古車価格は全体的に高めです。

先代モデルとの比較

第4世代(現行モデル):2016年~
ロードスター RF Sは、ロードスターをベースにして開発されたロードスター RFのベーシックグレードです。

電動開閉式のハードトップを備え、エンジンは2.0Lに拡大しています。トランスミッションは、6速ATと6速MTの2つです。シートの間に小物入れやカップホルダーがあり、小物入れの下にDVDドライブが用意されています。その他に以下の内容が装備されました。
・6スピーカー
・オートエアコン
・オートライト

走行関係の装備では、減速時に発電するi-ELOOP、アイドリングストップ機能などが装備されています。フロントガラスはUVカットガラス、シートはファブリックシートであり、このグレードのみシートヒーターが装備されていません。オープンカーなので、冬などの寒い日にシートヒーターがないのは少し不便と感じるでしょう。

現行モデルではありますが、中古車の流通量はそれほど多くはありません。しかし、年式は新しいものが多いので、良質な車両を探し出すのは難しくはないでしょう。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力158ps。ボディサイズは全長3915mm×全幅1735mm×全高1245mmです。

人気のあるカラー

ロードスター RF Sのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・スノーフレイクホワイトパールマイカ
・ジェットブラックマイカ
・エターナルブルーマイカ
・マシーングレーププレミアムメタリック
・ソウルレッドクリスタルメタリック
・ポリメタルグレーメタリック

この中では、黒色に近いグレー色の「マシーングレープレミアムメタリック」と、鮮やかで艶感のある赤色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」が人気です。

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ロードスター ターボ

ロードスター ターボ

350台限定の特別限定車「ロードスター ターボ」

ロードスター ターボは、2代目に設定されていたグレードです。

2004年に特別限定車として登場し、日本では350台限定で販売されています。

歴代のロードスターの中では、唯一ターボエンジンを搭載したモデルです。エンジンは前期型をベースにしており、パワーやトルクを増強し、ドライブシャフトなどを強化させています。

エクステリアには新デザインの専用リアスポイラー、ロードスター ターボ専用のオーナメントを装備しました。

中古で購入する際の目安となる予算

ロードスター ターボを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2004年式:118万円~275万円

ロードスター ターボは2代目の2004年に設定されたグレードです。登場から15年以上経過しているものの、350台という台数限定で販売されていたため、中古車価格は高い傾向にあります。もともと新車価格は282万円でしたが、中古車市場には新車価格とほぼ変わらない値段がつけられた中古車も流通しているようです。

先代モデルとの比較

第2世代:2004年
ロードスター ターボは、2004年の2代目で登場したグレードです。特別限定車として、350台の台数限定で販売されていました。

ターボグレードなので、エンジンはインタークーラー付きのターボエンジンです。ノンターボグレードの最高出力160psと比較して172psと、12psほどの馬力アップですが、コーナーでのパワフルな走りを体感することができます。

エンジンの強化によって、クラッチやトランスミッション、ドライブシャフト、プロペラシャフトも強化されました。さらに、片側のタイヤがスリップしたときにタイヤが空転して車が動けなくなるのを防ぐ機能である「トルセンLSD」を追加しています。これによりコーナリングなど車体が不安定になりやすい場所でも、車体を安定させることが可能となりました。

エクスエリアは、以下の内容を装備しています。
・アンダースポイラー
・スモークヘッドランプベゼル

インテリアは、以下の内容を装備しています。
・レッドステッチになっている本革のステアリングやシフトノブ
・メタル調のセンターパネル
・専用装備のアルミペダル

このグレードは台数限定で販売された限定モデルということもあり、中古車の流通量は非常に少なく、現時点では4台しか確認できませんでした。希少価値の高いモデルであることから、価格も高めです。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力172ps。ボディサイズは全長3965mm×全幅1680mm×全高1235mmです。

人気のあるカラー

ロードスター ターボのボディカラーは、下記の4色が設定されています。

・ピュアホワイト
・グレースグリーンマイカ
・サンライトシルバーメタリック
・ベロシティレッドマイカ

一般的に人気とされている白系を抑えて、この中ではマツダを象徴する赤色の「ベロシティレッドマイカ」が人気です。

※本記事は、2020年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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