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更新日:2020.09.03 / 掲載日:2020.09.03

ルノー トゥインゴの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ルノー トゥインゴ

最近では珍しいRR(リアエンジン・リアドライブ)方式を採用したコンパクトハッチバックであるルノーのトゥインゴに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ルノー トゥインゴの歴史

トゥインゴは、フランスの自動車メーカーであるルノーが製造・販売する小型乗用車です。初代、2代目までは、FFレイアウトに横置きエンジンを採用し、3ドアハッチバックタイプを設定していました。現行型では、メルセデスベンツとの提携にてスマートフォーツーと基本プラットフォームを共用したことから、大胆に路線変更をしたため、RR駆動方式の5ドアモデルとなっています。

初代トゥインゴは、1995年7月に日本へ導入されました。ルノーの社内デザイナーであるパトリック・ル・ケモン氏がエクステリアデザインを担当しており、アートティックなフランス国民を魅了するエクステリアデザインをコンセプトに開発。

また、4輪タイヤをできるだけ四隅に配置することで、小型モデルながら車内空間を広く取る工夫も施されています。車内空間を最大にするために後席がスライドしたり、前席を倒してフラット化ができたりするなど、当時としては珍しい多彩なシートアレンジを可能にしました。

初期に導入されたパワートレインは、1.3L水冷直列4気筒OHVエンジンを搭載し、最高出力は52psで、1997年モデルからは1.2L水冷直列4気筒SOHCエンジンに取り換えられ、最高出力は58psとなります。FFモデルでミッションは、5MTと5ATでした。

そして2代目トゥインゴは、2008年11月に発売されました。世界戦略モデルとして再設計された同モデルは、衝突安全性を高めるため、大幅に改良されます。また、右ハンドルモデルも導入できるような設計になりました。初代で特徴的だったシートアレンジは2代目でも継承され、使いやすさをアップ。

この2代目で導入されたパワートレインは、1.2L直列4気筒SOHC16バルブエンジンで最高出力75psと1.2L直列4気筒SOHC16バルブターボで100psモデルです。のちに1.6L直列4気筒DOHC16バルブエンジンで最高出力133ps&134ps搭載モデルも登場します。ルノーは、ルノーのモータースポーツ部門であるルノー・スポールとしてチューニングアップしたモデルも多く設計しました。

現行型となる3代目トゥインゴは、2016年9月より日本に導入されています。同モデルは、近年のルノーのアイコンであるサイクル・オブ・ライフをコンセプトに設計されました。フランスの街並みに映えるようにデザインされたため、アート感覚に優れたフランスパリジェンヌたちに受け入れられるように仕上げられます。

5ドアモデルのみの設定ですが、初代、2代目を継承するようにリアドアのノブをCピラー側にすることで3ドアに魅せる工夫が施されました。パワートレインは、時代に併せて大幅にダウンサイジングされます。0.9L直列3気筒DOHC12バルブターボエンジンで最高出力90psと1.0L直列3気筒DOHC12バルブエンジンで最高出力71psの2種類が採用されました。

ルノー トゥインゴの中古車を探す

トゥインゴ GT

度々特別仕様車が設定される「トゥインゴ GT」

ルノートゥインゴ GTは、2007年から販売が開始されたグレードです。当初のパワートレインは、1.2L直列4気筒SOHC16バルブターボエンジンを出力アップし、100ps にして搭載しています。

5MTが搭載され、チューニングアップ全般をルノー・スポールが担当。このときルノー・スポールは、出力アップだけでなくスタビライザーを強化し、サスペンションチューニングも行い、ボディ剛性を40%アップさせています。足元には17インチアロイホイールが装着され、出力アップに対して、足回り全体で受け止める工夫も施されました。

以降、GTグレードは度々特別仕様車が販売されています。

中古で購入する際の目安となる予算

ルノー トゥインゴ GTを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年:195万円~205万円
2018年:205万円~212万円
2019年:219万円~234万円

限定200台で販売された現行型のルノー トゥインゴGTは、非常に希少であるため、中古車市場に掲載されている台数自体が少ない状況です。しかし、見つけられることができれば、新車価格よりも多少は安い価格で購入できるでしょう。

先代モデルとの比較

第2世代:2008年~2009年
ルノー トゥインゴ GTは、ベースエンジンにターボを搭載することで大幅な出力アップに仕上がっているのが特徴です。このGTグレードは、国内ではGTリミテッド、GTリミテッド2などがラインナップされており、排気量がアップしたスポールグレードになるまで販売されていました。4人乗りでFF駆動、5MTが特徴となっており、装着されているタイヤは185/55R15です。

エンジンは、1.2L直列4気筒SOHC16バルブターボ最高出力100ps。ボディサイズは全長3600mm×全幅1655mm×全高×1470mmです。

第3世代(現行モデル):2017年~
現行型トゥインゴGTは、大幅にパワートレインのサイズを小さくして登場しました。サイズが小さくても、出力がアップしており、RR駆動方式のお陰もあって軽快に走行する仕様になっています。

現行モデルは、2017年に、200台限定で販売されました。そのため、非常に希少なモデルなので、中古車市場では高値で取引されています。エンジンは、0.9L直列3気筒DOHC12バルブターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長3630mm×全幅1660mm×全高1545mmです。

人気のあるカラー

ルノー トゥインゴ GTは、下記の2色が設定されています。

・オランジュ ブレイズM
・グリ リュネール M

この中で、人気があるのは「オランジュ ブレイズM」です。オランジュ ブレイズMは熾火をイメージしており、グリ リュネールMは月の表面をイメージしたカラーとなっています。実際に中古車市場を調査しても、オランジュ ブレイズMが8割以上を占めているため、人気のカラーといえそうです。

トゥインゴ プレイ

150台限定販売「トゥインゴ プレイ」

ルノー トゥインゴ プレイは、2019年1月に150台限定で販売された特別モデルです。インテンスをベースモデルにして、アクティブでフランス感のあるエクステリアカラーに仕上げられています。

エクステリアではドアミラー、フロントグリルフィニッシャー、サイドプロテクションモールフィニッシャー、ボディサイドにはアクセントカラーが採用されています。

インテリアでは、メーターパネルトリム、エアコン吹き出し部、ドアパネル部、センターコンソールボックスにエクステリアカラーとリンクしたアクセントをあしらうことで、エクステリアとシンクロするように仕上げました。

中古で購入する際の目安となる予算

ルノー トゥインゴ プレイを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2019年:198万円

プレイは2019年に150台限定で販売されたルノーの限定車です。また、限定車のコレクターの方も多くいるということも相まって、あまり中古車市場は流通していませんでした。そのため、購入を考えても、なかなか中古車市場に予算と折り合いのつくような車両と出会うことは難しいかもしれません。

先代モデルとの比較

第3世代(現行モデル):2017年~
ルノー トゥインゴ プレイは、2019年に限定150台で販売された特別仕様車です。そのため、先代モデルは存在していません。

このプレイには専用装備として、
・カラードドアミラー
・フロントグリルカラードフィニッシャー
・サイドプロテクションモールカラードフィニッシャー
・専用ボディサイド2ライン
・フロントグリルバッジ
・15インチアロイホイール
・バックソナー
などが装備されています。

ブラン クリスタルとブルードラジェの2色が設定され、どちらもフレンチタッチでアクティブな印象になるように仕上げられているのが特徴です。

インテリアのアクセントカラーには、ブラン クリスタルにはレッド(ルージュ)、ブルードラジェにはブルーが採用されています。フランスの街並みに映え、オシャレ感とアクティブな躍動感のあるカラーリングが魅力的な特別限定モデルです。

もともと台数限定で販売されているため、中古車市場で探し出すことは難しいかもしれません。エンジンは、0.9L直列3気筒DOHC12バルブターボ最高出力90ps。ボディサイズは全長3620mm×全幅1650mm×全高1545mmです。

人気のあるカラー

ルノー トゥインゴ プレイには、下記2色が設定されています。

・ブルードラジェ
・ブラン クリスタル

150台限定で販売されており、淡い青色のブルードラジェが100台で、純白のブラン クリスタルは50台です。中古車市場では、ブラン クリスタルが1台掲載されていただけでした。しかし、新車の販売台数の関係からすると「ブルードラジェ」が多く設定されているため、人気が高いのかもしれません。

トゥインゴ ラ パリ ジェンヌ

「トゥインゴ ラ パリ ジェンヌ」はパリジェンヌをイメージしたデザイン

ルノー トゥインゴ ラ パリ ジェンヌは、2018年1月に販売開始になった限定モデルです。自らのセンスで自由にオシャレを楽しむパリジェンヌを想定しながら企画されました。トゥインゴ ラ パリ ジェンヌは、200台限定で販売されています。

エクステリアには、専用ボディカラーとなるヴェール ピスタッシュ(ピスタチオの緑)が採用され、「La Parisienne」というロゴ入りキッキングプレートなどで限定モデルを表現しました。

また、インテリアは専用レザー調×チェック柄ファブリックコンビシートなどで装飾され、トリムにもヴェール ピスタッシュをあしらうことで、エクステリアとシンクロさせています。

中古で購入する際の目安となる予算

ルノー トゥインゴ ラ パリ ジェンヌを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、現在、中古車で流通しているトゥインゴ ラ パリ ジェンヌはありませんでした。

年式:流通量希少のため算出不可

希少性の高い限定数量特別モデルであることから、中古車市場にはなかなか出回らないと考えられます。どうしても、トゥインゴ ラ パリ ジェンヌをご購入したいという方は、少ない流通量の中から探す必要がありそうです。また、このトゥインゴ ラ パリ ジェンヌには、100台限定にはなるものの、キャンパストップというグレードも設定されています。

先代モデルとの比較

第3世代(現行モデル):2017年~
ルノー トゥインゴ ラ・パリジェンヌは、現行モデルの特別仕様車のため、先代モデルが存在していません。そんなトゥインゴ ラ・パリジェンヌは特別限定モデル販売記念として、ルノー トゥインゴ ラ・パリジェンヌ ディナーキャンペーンも行われるほど販売とコンセプトに力を注いでいました。

専用装備として、
・専用チェック柄サイドストライプ
・専用チェック柄キャンバストップ(キャンバストップモデルに装着)
・La Parisienneロゴ入りボディ同色サイドプロテクションモール
・ブリリアントブラックドアミラー
・プライバシーガラス
・フェンダーモール&サイドスカート
・専用16インチアロイホイール(ヴェール ピスタッシュカラー センターキャップ)
・ロゴ入りキッキングプレート
・前席シートヒーター付専用レザー調×チェック柄ファブリックコンビシート
・ヴェール ピスタッシュ内装トリム(ダッシュボード、エアコンベゼル)
・ブラックステアリングインサート
・助手席チャイルドシートISOFIXアンカー
などが採用されています。

限定200台で販売されたことから、中古車市場には出回らない状況です。エンジンは、0.9L直列3気筒DOHC12バルブターボ最高出力90ps。ボディサイズは全長3620mm×全幅1650mm×全高1545mmです。

人気のあるカラー

ルノー トゥインゴ ラ パリ ジェンヌは、ピスタチオの緑をイメージした「ヴェール ピスタッシュ」の1色のみが設定されているため、注目度も高い色あいと言えます。

トゥインゴ ゴルディーニ ルノー スポール

ラグジュアリーさを表現した「トゥインゴ ゴルディーニ ルノー スポール」

ルノー トゥインゴ ゴルディーニ ルノー スポールは、2代目モデルに設定されています。ゴルディーニという名称は、ルノーのチューナーであった故アメデ・ゴルディーニ氏から名づけられました。

パワートレインは、1.6L直列4気筒DOHCエンジンが搭載され、最高出力は134psです。エクステリアでは専用カラーにストライプ装飾を施し、レーシーに仕上げています。

インテリアでは、シフトレバーブーツ、シフトノブ、レザーステアリング、シート、ドアパネルにブルーステッチなどが採用されました。

中古で購入する際の目安となる予算

ルノー トゥインゴ ゴルディーニ ルノー スポールを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2011年式:107万円~112万円
2012年式:88万円~148万円
2013年式:99万円~195万円

トゥインゴ ゴルディーニ ルノー スポールは、2011年から2013年の間で販売されています。中古車市場では、最新の2013年式で低走行の車両は高めで取引されているようです。

先代モデルとの比較

第2世代:2007年~2014年
ルノー トゥインゴ ゴルディーニ ルノー スポールは、第2世代のみに設定されたモデルのため、初代でラインナップしていないので、比較することができませんでした。このグレードは名前の通り、ルノー・スポールで開発されています。もともと2009年にトゥインゴ ルノー スポールというグレードを販売していました。その後、マイナーチェンジが行われ、ルノー スポールより1ps出力が高いゴルディーニ ルノー スポールが設定されます。

インテリアでは、シートにステッチなどが織り込まれ、スポーティーさとラグジュアリーさが表現されました。2011年式のゴルディーニ ルノー スポールは、ボディのブルーカラーにホワイトラインアクセントとして販売されましたが、2012年式になると、フロントの大幅な衣装変更が行われ、よりスポーティーなディテールに。特に、フロントフォグランプがバンパー中央に位置するデザインが特徴的です。

2011年式、2012年式どちらもエンジンは、1.6L直列4気筒DOHC16バルブ最高出力134ps。ボディサイズは全長3700mm×全幅1690mm×全高1460mmです。

人気のあるカラー

ルノー トゥインゴ ゴルディーニ ルノー スポールは、2011年モデルと2012年モデルで設定されているボディカラーが違います。

2011年モデル
・ブルーマルトメタリック

2012年モデル
・ブラングラシエ
・ブルーマルトメタリック

その中でも、ソリッド系ホワイトの「ブラングラシエ」が中古車市場でも多く流通していることから、人気があるようです。

※本記事は、2020年8月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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