中古車購入
更新日:2020.06.10 / 掲載日:2018.12.17

マツダキャロルの概要と歴史をまとめてみた

マツダキャロルの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

ベーシックな街乗りをサポートするマツダキャロルは、1962年に誕生し、軽自動車の中でも歴史がある車種の一つです。現在(※2018年4月時点)もスズキアルトのOEM供給を受けて販売されています。

マツダ自動車は、1975年に、360cc規格軽乗用車「シャンテ」の生産を終了後、軽自動車の生産を行っていません。1970年1月の初代キャロル生産終了以降、1989年にマツダ・オートザムブランドから2代目のキャロルを発売しますが、スズキアルトのランニングシャシーの上にマツダ独自のボディを上乗せしたという、着せ替えモデルとなっていました。

また、1998年には当時導入された「新規格ボティ」に合わせ、キャロルはアルトのボディをそのままOEM供給を受けての販売がスタートしました。

このような理由により、マツダ製のキャロルは、初代キャロルのみとなっています。1962年に発売されたキャロルは、2ドアと4ドアデラックスが用意され、スバル360と共に最初の軽自動車ブームの牽引役になりました。 

5代目 マツダ キャロル HB25S系(2009年~2015年)

5代目 マツダ キャロル HB25S系(2009年~2015年)

グーネット編集チーム

5代目キャロルは、車種の特徴である「親しみやすさ」をそのまま受け継ぎ、軽快さ、質感、安心感をイメージさせる個性的なデザインです。2009年12月に登場しました。
また、扱いやすいボディサイズで、4名が快適に移動できる軽乗用車のベーシックとして人気があります。

フロントデザインは、丸みあるデザインを採用し親しみやすさをアピールしています。マツダ車共通のモチーフである5角形のロアグリルを採用し、マツダのエンブレムが付いたフロントグリルで、一目で「マツダ」と認識できるデザインとしました。これにより、OEM供給されているアルトとの違いをアピールすることができています。

インテリアは、従来の内外装のデザインを一新しています。柔らか味のある曲線基調のデザインを採用しつつ、明るい色調を採用することにより広く感じる室内空間となりました。操作性や視認性に優れたインパネは、シンプルで使い易いデザインで軽乗用車のインテリアとしての質感も高めました。

車体の軽量化を図り、燃焼効率を改善したVVT(Variable Valve Timing:可変バルブタイミング)付エンジン、副変速機構付CVTの採用することで、発進時など、低速域での力強さと高速走行時の燃費性能を向上しています。

2009年の登場時には最も燃費の優れたグレードにおいて10・15モード燃費で24.5km/Lを達成しています。そして、2013年モデルでは、燃費測定方法がより厳しくなったJC08モードでも24.0km/L(GS 2WD CVT車)を達成しています。

安全面では、前席エアバックシステム、軽量衝撃吸収ボディ、頭部衝撃軽減構造インテリアなど、乗員への衝撃を軽減するための安全装備を充実させました。 

マツダ キャロル(CAROL)GS(2013年3月モデル)

ボディタイプ:軽自動車
乗車定員:4名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3395×1475×1535mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1835×1260×1240mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)145/80R13 75S(後)145/80R13 75S
エンジンタイプ:K6A型 水冷直列3気筒DOHC12バルブ
排気量:658cc
最高出力:54ps(40kW)/6500rpm
最大トルク:6.4kg・m(63N・m)/3500rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:24.0km/リットル
車両重量:740kg
車両本体価格:960,750円

軽自動車税について
※1 平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
※2 平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
※3 最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円

マツダ キャロル GS(2013年3月モデル) のカタログ情報(10081972)|中古車の情報なら【グーネット】

■5代目 マツダ キャロル HB25S系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「GS」

・主なオプション
ドアミラーカバー、ルーフエンドスポイラー、ナビゲーションシステムなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

・カラーバリエーション
ブルーイッシュブラックパール3、スペリアホワイト、アーバンブラウンパールメタリック、エアブルーメタリック、シルキーシルバーメタリック、ミルクティーベージュメタリック。
(発売時期・グレードにより異なります)

6代目 マツダ キャロル HB36S系(2015年~)

6代目 マツダ キャロル HB36S系(2015年~)

グーネット編集チーム

2015年1月に発売した6代目キャロルは、スタイリッシュかつシンプルなデザインに一新しました。ほかにも車両重量の軽量化とパワートレインの効率改善を行い、JC08モード燃費37.0km/Lを実現し、全車がエコカー減税の対象となりました。

アルトに設定したされるターボエンジンは搭載されず、自然吸気タイプのエンジンのみのラインナップとなります。

スマートさと目力を持つヘッドライトデザインを含めたフロントマスクとシンプル、かつクールで存在感あるリアデザインを採用しています。車高を低くすることで、フロントからリヤまで、流れるような美しいサイドラインを強調したデザインを実現しています。

軽量化の実現では、軽量で高剛性の新開発プラットフォームを採り入れ、ボディの超高張力鋼板の使用割合を拡大しました。ほかにも樹脂フェンダーの採用により、車両重量の軽量化を図り、CVT車で650kgとなっています。

パワートレインでは、エンジンの吸気、排気系の設計を全く新しい機構を採用。CVT車にはEGRシステムを採用し、燃費性能を向上させました。アルト同様、CVT車に燃費向上につながる「エネチャージ」「アイドリングストップシステム」「エコクール」を標準装備され、スズキのエコ技術をそのままOEM供給されています。

安全面では、CVTトランスミッション搭載車に先進安全技術の「レーダーブレーキサポート」を標準装備しています。渋滞などで、時速30km以下で走行すると先行車両をレーザーレーダーが検知し、ドライバーのブレーキ判断が遅れ、衝突を回避できないと判断した場合、自動ブレーキが作動します。それにより衝突などの危険回避を支援、衝突による被害を軽減します。

さらに、横滑りを防止する「DSC」、アクセルとブレーキを間違えても車が飛び出さないように制御する「誤発進抑制機能」も全車に標準装備されました。

マツダ キャロル(CAROL) GS(2015年1月モデル)

ボディタイプ:軽自動車
乗車定員:4名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3395×1475×1475mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2040×1255×1215mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)145/80R13 75S(後)145/80R13 75S
エンジンタイプ:R06A型 水冷直列3気筒DOHC12バルブ
排気量:658cc
最高出力:52ps(38kW)/6500rpm
最大トルク:6.4kg・m(63N・m)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:37.0km/リットル
車両重量:650kg
車両本体価格:1,013,040円

軽自動車税について
平成27年3月31日以前に新規取得された新車:年間7,200円
平成27年4月1日以降に新規取得された新車:年間10,800円
最初の新規検査から13年を経過した自動車:年間12,900円

マツダ キャロル GS(2015年1月モデル) のカタログ情報(10095023)|中古車の情報なら【グーネット】

■6代目 マツダ キャロル HB36S系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「GF」「GL」「GS」「GX」。
(発売時期によりグレード体系が異なります)

・主なオプション
レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)、誤発信抑制機能、エマージェンシーストップシグナル。
(発売時期・グレードにより異なります)

・カラーバリエーション
スペリアホワイト、アーバンブラウンパールメタリック、シフォンアイボリーメタリック、フィズブルーパールメタリック、シルキーシルバーメタリック、ピュアレッド。
(発売時期・グレードにより異なります)

1967年に誕生したマツダキャロルは、1970年1月に一旦、生産終了しました。
それ以降、マツダから軽自動車のリリースがない期間が19年間ありましたが、1989年11月に、オートザムブランドで「キャロル」の名称が復活し、2代目が登場しました。

初代のボディはマツダ製となっていますが、2代目のキャロルは、スズキアルトがベースとなり、マツダが独自にボディをデザインした着せ替え的なモデルとして登場しました。

そして、1998年に軽自動車のボディが新規格ボディになると同時に、スズキアルトと同じボディを採用し、完全OEM供給となりました。

キャロルは時代の流れともにデザインの一新、燃費性能や安全性能の向上などを図りました。国内でも歴史がある軽自動車であるマツダキャロルが、これからどのような展開をしていくか引き続き注目される人気モデルです。

マツダ キャロルの中古車一覧

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ