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更新日:2018.12.30 / 掲載日:2017.11.27

シエンタに待望のハイブリッドも登場!! カジュアル感覚小型7人乗り

初のフルモデルチェンジ

5ナンバーサイズの3列シート車、トヨタシエンタがフルモデルチェンジで2代目に進化した。待望のハイブリッドを加えて、2代目へと進化した新型シエンタを徹底的に解剖する!!

5ナンバーサイズの3列シート車、トヨタシエンタがフルモデルチェンジで2代目に進化した。待望のハイブリッドを加えて、2代目へと進化した新型シエンタを徹底的に解剖する!!

【本記事は2015年8月にベストカーに掲載された記事となります。】5ナンバーサイズのコンパクトな車体に3列シートを押し込んで7人乗りとする初代シエンタが登場したのは2003年9月のことだった。この初代シエンタ、2010年8月に生産を終了して絶版になっていたのだが、その9カ月後の2011年5月19日にマイチェンを実施したうえで再登場。このときにそれまでの丸目フロントマスクのデザインに加え、角張ったヘッドライトの「DICE」シリーズもラインアップに加わり、なんだかんだでトータル12年弱もの長きにわたりモデルチェンジすることなく、人気を維持してきた。そんなシエンタが初のフルモデルチェンジを実施して2代目へと進化した。“5ナンバーサイズをキープしながら、3列シートを採用して7人乗り”という基本コンセプトはそのままに、3列目シートの居住性を初代よりも圧倒的に改善して使い勝手を向上。2列目シートを2人掛けとした6人乗り仕様を新設定するなど、熟成度をアップさせている。

ユニバーサルで使いやすいボディコンストラクション

5ナンバーサイズの3列シート車、トヨタシエンタがフルモデルチェンジで2代目に進化した。待望のハイブリッドを加えて、2代目へと進化した新型シエンタを徹底的に解剖する!!

5ナンバーサイズの3列シート車、トヨタシエンタがフルモデルチェンジで2代目に進化した。待望のハイブリッドを加えて、2代目へと進化した新型シエンタを徹底的に解剖する!!

■ユニバーサルで使いやすいボディコンストラクションボディサイズは全長4235mm、全幅1695mm、全高1675mmでホイールベースは2750mm。旧型に対しホイールベースを50mm延長しているが、これは3列目シートの居住性に充てられている。全長はプラス135mmとなり、全高は5mm高い。丸目の初代と比べると一転、新型はずいぶんと大きく見えるぞ、というのが第一印象。それでも5ナンバーサイズなので運転席に座ると大きさを感じることはない。それよりも、「こりゃまた、ずいぶんと思い切ったな!!」というエクステリアデザインに目を惹かれる。「内外装デザインをひと言でいい表わせばActive&Fun。アクティブで機能的なデザインということになります」というのは開発を担当した粥川宏製品企画本部チーフエンジニア。レモンイエローやメタリックなグリーンといったビビッドなカラーを設定しているが、デザインモチーフはスニーカーなのだという。さらにフロントフェンダーの縁やドアミラーなどにワンポイントのカラーを入れたフレックストーンと呼ばれるカラーバリエーションを5タイプ用意するなど、エクステリアデザインでは“勝負に出た”印象。どことなくFCV「MIRAI」のエクステリアデザインを思い起こさせるテイストだ。

ハイブリッドと新開発1.5Lガソリンエンジン搭載

■ハイブリッドと新開発1.5Lガソリンエンジン搭載そして、待望のハイブリッドが設定されたことが一番のニュースといえよう。「販売店からはハイブリッドモデルの追加をものすごく強力に要請されました。お客さんからの声が多いのです」と粥川CE。ハイブリッドユニットは1.5Lエンジン+モーターのアクアと同じもの。74ps/11.3kgmのエンジンスペック、61ps/17.2kgmのモータースペック、そしてシステム出力100psというパワーユニットスペックはアクアと同一である。そして注目のJC08モード燃費は27.2km/Lでフリードシリーズ、フリードハイブリッドの21.6km/Lを大きく引き離して3列シート車トップの燃費をマークする。どうしてもハイブリッドばかりが話の中心になりがちなのだが、実は1.5Lガソリンエンジン車こそが新型シエンタのポイント。カローラシリーズなどにもすでに搭載されているアトキンソンサイクルの2NR-FKEエンジンを搭載。このエンジンは圧縮比13.5と高く設定する徹底的に燃焼効率を追求した低燃費型エンジン。連続可変バルブタイミング機構を活用し、低負荷時にはアトキンソンサイクルとすることでJC08モード燃費=20.2~20.6km/L(アイドリングストップ付き)を達成するのも大いなる魅力だ。

大胆なインテリア

エクステリアのイメージと同じように、曲線を活かしたインパネデザインが特徴的。メーターパネルは旧型のセンターから、一般的なステアリング奥に変更されている

エクステリアのイメージと同じように、曲線を活かしたインパネデザインが特徴的。メーターパネルは旧型のセンターから、一般的なステアリング奥に変更されている

インテリアも大胆だ。ドアを開けるとエクステリアのデザインテイストに合わせた曲線を活用したインパネ~ドアトリムが飛び込んでくる。初代シエンタはセンターメーターを採用していたが、この2代目ではメーターパネルはステアリングホイールの後方。が、一般的な位置ではなく、ずいぶんと高い位置にレイアウトされており、ステアリングの上方で、ドライバーの目線からは遠い位置にある。これにより、運転中の視線移動が少なく、ちょっと目線を動かすことでメーターを確認できるとともに、ピント調節が苦しくなった老眼の目にも優しい。デスクワークで老眼鏡が手放せない編集部ウメキは新型シエンタの運転席に座り「おっ、メーターが見やすいぞ」と実感したのでありました。センターに飛び出たパネル部にシフトノブとヒーターコントロールスイッチが配置されているのだが、助手席側に目を移すとこの部分に小物入れが上手いこと作られていたり、グローブボックス上部にラウンドした窪みを作ってちょっとした小物を置くスペースがあるなど、使い勝手を考えたデザインが特徴的。さらに、助手席側インパネ上段には蓋の付いたアッパーボックスもあって、収納性はバッチリ。このアッパーボックス内部は鮮やかなオレンジ色なのだが、蓋を閉めた状態でも一部オレンジ色が見えて、これがインテリアのアクセントになる。

2列目シート

2列目シートは前後に105mmの幅でスライド

2列目シートは前後に105mmの幅でスライド

2列目シートはセンター部に小物置きとアームレストの付いた2人掛け仕様(乗車定員6名)もあるが、やはりメインは3人掛け仕様(乗車定員7名)だ。どちらの仕様もセンターで2分割され、独立して前後105mmの幅でスライドし、背もたれは最大36度リクライニングする。実際に座ってみると、スライドを最後端にするとニースペースはコブシ2個分あり余裕たっぷり。ただ、この状態で3列目シートに座ろうとすると、さすがに大人が座るにはちょっと厳しい。足元を入れるのがたいへんで、やっとの思いで足を入れてもヒザが2列目のシートバックに当たってしまう。2列目シートをスライド幅の中間地点まで前に出すと3列目の空間はグンと余裕が出る。ヒザは当たるものの短時間であれば充分に実用に耐える。2列目を最前端まで出すと3列目で1時間程度のドライブはいけるかな!? という印象。2列目を一番前にスライドさせても膝頭がギリギリ1列目に当たらない余裕はある。この3列目シートは床下にダイブダウンするので、通常は収納して2列シート車として使うユーザーが多いのだろうが、いざとなればこのように「使うことができる」のがシエンタを選ぶ大きな理由となるわけだ。シエンタの価格はハイブリッドが232万9855円、ガソリンエンジンのGが198万327円となる。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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