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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27

集大成 史上最強の三菱ランサー!

5MTのみ1000台の限定

4B11は313psまでパ ワーアップ、最大トルクは43.7kgm

4B11は313psまでパ ワーアップ、最大トルクは43.7kgm

【本記事は2015年5月にベストカーに掲載された記事となります。】「ランサーエボリューション ファイナルエディション」が4月10日より全国の販売店で先行受注が開始された。SSTはすでになく、5MTのみ1000台の限定となり、価格は429万8400円で発売は8月頃を予定している。ランサーエボリューション誕生から23年。その集大成にふさわしい内容と断言できる。「これっきり」という別れの言葉ほど切ないものはない。それがイヤだから「また会いましょう」とか「いつかきっと」といったまわりくどい言い方をする。しかし、ランサーエボリューションは、ほんとうにこれっきりなのだ。’92年登場以来ランサーエボリューション23年間の進化の歴史は19ページに譲るが、今回313馬力を得たことで、WRXSTIの308馬力を凌ぐかたちとなり、公道最速の量産車として君臨することは間違いない。

パワーユニット

4B11は313psまでパ ワーアップ、最大トルクは43.7kgm

4B11は313psまでパ ワーアップ、最大トルクは43.7kgm

■パワーユニット4B11型2L MIVECターボは新しくナトリウム封入エキゾーストバルブを採用し最高出力313ps、最大トルクも43.0kgmから43.7kgmへと向上する。英国三菱が販売した440ps仕様に比べるとだいぶ控えめだが、国内で販売されるモデルとしては、最強だ。

S-AWCの制御は同じ

■S-AWCの制御は同じ三菱自慢の4WDシステムであるS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)の制御は変更されない。しかし、パワーアップしたおかげで、S-AWCの持つポテンシャルが引き出され、よく曲がるクルマに仕上がっている。ACD(アクティブセンターデフ)、AYC(アクティブヨーコントロール)、ASC(アクティブスタビリティコントロール)、そしてABSを統合制御したS-AWCはいまでも世界最高峰の4WDシステムであることはいうまでもない。

エクステリアデザイン

■エクステリアデザインファイナルエディションの外観上のもっとも大きな特徴はルーフ部をブラックにした2トーンカラー仕様をラインアップしたこと。あわせて、フロントエアグリルモールをメッキからダーククロームメッキ、バンパーセンターとボンネットフードアウトレットを光沢のあるグロスブラック塗装として、ボディ全体から迫力を生み出している。

気になる足回り

■気になる足回り従来GSRでは21万6000円のオプションだったビルシュタイン製単筒式ショックアブソーバーやアイバッハ製コイルスプリング、ブレンボ製2ピースタイプフロント大径ベンチレーテッドディスク、アドバンのハイパフォーマンスタイヤのセットが標準装備になる。さらにこちらもGSRでは21万6000円のオプションだったBBS製軽量鍛造ホイールは標準装備となるいっぽう、ダーク調塗装となり、差別化が図られている。足回りだけで総額43万2000円ぶんが装着されているのだから、お買い得ぶりがわかるはずだ。

インテリアのこだわり

シートはRECAROのレザーコンビネーションシートだ

シートはRECAROのレザーコンビネーションシートだ

■インテリアのこだわりレカロのレザーコンビネーションシートは13万7160円のセットオプションだったが、こちらも標準装備。ステアリングホイール、シフトノブ、パーキングブレーキに赤のステッチが入り、ヘッドライニングと各ピラーがブラックになるなどこだわりを見せる。エンジンのパワーアップを勘定に入れず、ざっと数えて50万円以上の装備が標準装備されての429万8400円という価格は価値がある。ちなみにBBSホイールやビルシュタイン製ダンパーが装着されるWRXSTIタイプSは411万4800円。スペックだけで判断するわけではないが、最高出力308ps、最大トルク43.0kgmというスペックに比べると、ランエボファイナルエディションが大いに魅力的に見えてくる。

ギャランVR-4に代わるWRC参戦車両

第1世代:1992年ランサーエボリューション販売台数7528台最高出力250ps 最大トルク31.5kgm。発売当時の価格はGSR 273万8000円 RS 220万8000円 WRC未勝利

第1世代:1992年ランサーエボリューション販売台数7528台最高出力250ps 最大トルク31.5kgm。発売当時の価格はGSR 273万8000円 RS 220万8000円 WRC未勝利

ギャランVR-4に代わるWRC参戦車両として、’92年9月軽量なランサーのボディに4G63、2Lターボ250psを搭載したのがランサーエボリューション。2500台の限定車がたった3日で完売したことが、すべての始まりだった。しかし、WRCでは未勝利に終わり、記念すべき初勝利はエボⅡでの’95年スウェディシュラリーで、ドライバーはK・エリクソンだった。エボⅢになるとT・マキネンのドライブで快進撃が始まり’96年5勝を挙げてドライバーズチャンピオンに輝いた。ベースモデルのエボⅢは最高出力が270psとなり、エアロボディが与えられ人気があった。続くランエボⅣはランサーのフルモデルチェンジに伴い第2世代へ進化。最高出力は280ps、最大トルクは36.0kgmと大幅なパワーアップ。エボⅤではワイドボディになり、トルクは38.0kgmになる。エボⅣとエボⅤでWRCを戦った’98年はT・マキネンがドライバーズタイトルを獲得するいっぽう、マニファクチャラーズでもタイトルをとり、絶頂期を迎える。第3世代となるエボⅦからはAT車であるGT-Aも追加されユーザー層を広げたが、’02年以降はWRカー規定に対処できず未勝利に終わった。そのいっぽうで、エボⅧからはMRを発売し毎年進化を続けた。ひとつ心残りがあるとすれば、ランエボⅩがWRCの檜舞台を走る姿を見れなかったことだ。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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