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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27
どう猛で俊敏なX6! まるでSUVのラインバッカー
スポーツ・アクティビティ・クーペ

旧型よりもエレガントに見えるリアビュー。ロングホイールベースのため、居住性は充分にある
【本記事は2015年1月にベストカーに掲載された記事となります。】08年に『スポーツ・アクティビティ・クーペ』を謳い、当時としては奇抜なフォルムで登場したのがX6だった。しかし、その奇抜さに時代が追いついたのか、全世界で26万台以上販売されるヒット作となった。
2代目

M SPORTは20インチアルミホイールのほかMエアロダイナミクス・パッケージと呼ばれる専用のエクステリアが与えられる。また電子制御式のアダプティブMサスペンションの採用も魅力的だ
今回発売になった2代目は、先代からのエモーショナルなスタイリングにインテリジェンスが加わったようで、堂に入った印象だ。新型からは専用のエクステリアとサスペンションを与えられた待望のMスポーツがラインアップに加わっている。
猛りながらの加速

「炸裂」という表現がぴったりのV8、4.4Lツインターボ450psの加速感
今回試乗したのはxDrive50iモデル。エンジン自体はV8、4.4L DOHCツインターボと旧型と変わらないが、最高出力と最大トルクは旧型に比べ約10%アップし、450馬力、66.3kgmと強力のひと言。0~100km/h加速タイムは5.4秒から4.8秒に短縮しており、実際にアクセルを踏み込むと「バババ~ANNN」と猛りながらの加速を見せる。
電子制御4WDシステム「xDrive」

10.2インチのコントロールディスプレイを採用したコックピット。全車レスポンスに優れる8速ATを採用する
そのまま60km/hほどでコーナーリングすると、そのレスポンスはSUVであることを忘れさせるダイレクトなもの。ブレーキもカチッと効き、ラインをトレースしていく。アメフトにラインバッカーという守備の要となるポジションがあるが、X6はでかくてパワーがあって、俊敏と超優秀なアスリートを思わせる。もちろんBMW自慢の電子制御4WDシステム「xDrive」を採用するため、加速時から強力なトラクションが得られ、破綻は100%ない。ちなみにこの4.8秒という0~100km/h加速タイムはライバルであろうポルシェのマカンターボと同じだ。
燃費

パワーアップしながら、燃費の面でもJC08モード燃費が6.3km/Lから8.6km/Lへと36%以上よくなっている点にも注目だ。ECO PROモードと呼ばれる50km/h以下でアクセルオフ時にエンジンとトランスミッションを自動的に切り離し、エンジンの回転数をアイドリングストップ状態近くまで落とすことが可能となった点が大きい。この数字はランドクルーザープラド2.7Lの8.5km/Lを上回る数字だからなかなかのものだ。1185万円という天にも届く価格だが、そこには夢のような世界が広がっていることを教えてくれるクルマだ。