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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
レクサスを変える力みなぎる RCはクーペの新星
2ドアクーペ登場

3.5L、V6のRC350と2.5L、直4+モーターのハイブリッドのRC300h
【本記事は2014年11月にベストカーに掲載された記事となります。】RC350&RC300hレクサス初の本格2ドアクーペのRCが10月23日正式発表された。ISのクーペ版と思われがちだが、一部コンポーネンツを共用するが、専用パーツも数多い。レクサスのヒエラルキーではISとGSの中間に位置するモデルだという。
エレガント&ラグジュアリー&スポーティ

エレガントさが際立つリアビュー 迫力のあるフロントに対しリアビューはエレガント。リアフェンダーのラインが美しい
■ボディサイズ全長4695×全幅1840×全高1395mmのワイド&ローフォルム、そして2730mmのショートホイールベースにワイドタイヤが装着されたプロポーションは絶品。■エクステリアデザインRCの最大の魅力がエクステリアデザインで、エレガント&ラグジュアリーでスポーティ。これは走りのコンセプトについても同じだという。「昨年の東京モーターショーでは市販前提のコンセプトカーという位置づけでしたが、見えない部分の生産性を考慮したほかデザインはまったく同じ」(草間栄一チーフエンジニア談)そしてこのRCはレクサスのイメージを変えるべくエモーショナルさを追求したという意欲作。クーペはカッコが命と昔からいうが、本企画担当の個人的な意見では、近代日本車のクーペでは最高のデザインだと思う。
走り+環境志向のRC300h

■パワートレーン走りの楽しさを追求したRC350に搭載されるのが3.5L、V6(318ps/38.7kgm)、走り+環境志向のハイブリッドのRC300hに搭載されるのが2.5L、直4(178ps/22.5kgm)+モーター(システム出力は220ps)という2種類の設定。ISにある2.5L、V6の設定はない。JC08モード燃費は、RC350の9.8km/Lに対しRC300hは23.2km/Lを誇る。駆動方式はFRのみでRC350のトランスミッションは8速SPDS(AT)となる。■グレードRC350、RC300hともに標準モデル、スポーツ仕様のFスポーツ、ラグジュアリー仕様のバージョンLという3グレードが設定されている。Fスポーツは、内外装に専用パーツがふんだんに装着され差別化。Fスポーツはメッシュグリル、標準、バージョンLは縦桟グリルを装着。この視覚的効果は絶大でイメージが激変する。
インテリア満足度は特A級

包み込まれるような適度なタイト感
■インテリアレクサスの真骨頂が発揮されるのがインテリアで、素材、デザインとも欧州のプレミアムクーペに引けをとらないどころか凌駕する質感、仕上げを見せ満足度は特A級レベル。RCのインテリアは適度なタイト感がある。クーペのインテリアはこのタイト感をいかに演出するかがキモで日本メーカーはこのあたりが下手だった。しかしRCは充分に合格点が与えられる。スポーツマインドをかき立てると同時に、どことなく淫靡な雰囲気を持っているというのもプレミアムクーペの資質を満たしている。あくまでも主役は前席の2名だから、当然快適空間でもある。いっぽうリアの居住性は必要最低限。
意外な容量・積載性能

RCのインテリアはスポーティさと淫靡が同居。トランクは奥ゆきが広く積載性、容量とも充分。トランクスルーも使い勝手がいい
■実用性クーペに実用性を求めるのは粋ではないが、トランクスペースはかなり奥行きがあり容量、積載性とも充分で意外な一面を見せる。トランクスルーになっているのである程度の長尺ものも積載可能となっている。RC300hはハイブリッド用のニッケル水素バッテリーをトランク下に搭載しているが、RC350とほぼ同じ容量を確保しているのは立派。■価格RC350が596万~678万円、RC300hが565万~629万円。高価だがその見返りも大きい1台だ。