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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29

ド派手な見た目だけじゃない! トヨタSAIは走り味、乗り味も大きく進化!

デザイン改革の起爆剤

フロントに負けず劣らず個性を主張するリア。マイチェン前とデザインコンセプトがぜんぜん違う

フロントに負けず劣らず個性を主張するリア。マイチェン前とデザインコンセプトがぜんぜん違う

【本記事は2013年11月にベストカーに掲載された記事となります。】11年の春だからもう2年以上前のことになるが、トヨタのデザイン担当常務に福市得雄氏が就任して話題になった。というのも、関東自工に転籍していた人を呼び戻すという異例の人事が、豊田章男社長主導で行なわれたから。このニュースを聞いて、初代エスティマをやった福市さんがトヨタデザイン改革の起爆剤として起用され、業界関係者の多くが注目した。

従来モデルの面影皆無

SAI フルモデルチェンジ並みの変貌

SAI フルモデルチェンジ並みの変貌

SAIのマイチェンは、そういう“仕込み”がどんどんカタチになって商品化されている象徴。見てのとおり、新しいSAI――とりわけそのフロントマスク――には従来モデルの面影は皆無。ふつうのマイチェンではここまでコストをかけた変更はしないし、従来デザインの完全否定みたいなこともめったにやらない。そういうことは次のフルモデルチェンジまで待つのが常識だし波風が立たない。しかし、敢えてマイチェンでここまで思い切ったデザイン変更を打ち出してきたところに、福市さんをトップに据えたトヨタのデザイン改革のホンキ度が伝わってくる。レクサスのスピンドルグリルやクラウンアスリートの稲妻グリルだけじゃない。マイチェンでもここまでやるくらい、トヨタのデザイン改革は加速しているわけだ。

乗り心地やドライバビリティは快適かつ洗練された

室内デザインの変更はないが、素材、照明を変えている

室内デザインの変更はないが、素材、照明を変えている

さらにもうひとつ、SAIのマイチェンでビックリしたのは、シャシー性能の底上げについてもトヨタがしっかりした問題意識を持って取り組んでいることだ。具体的には、モノコックのスポット溶接点増加、ショックアブソーバーのセッティング見直し、18インチ仕様にパフォーマンスダンパーをセット追加などだが、地味なシャシー部分でもマイチェンとは思えない熱心さで改良を施している。ボクが最近のトヨタ車に共通の弱点と思っているのは、乗り心地に“質感”が伴わないこと。例えばいっけんスムーズな路面なのにダンピングされていない微震動が収まらないことや、あるレベル以上の大きな路面入力に対してドシン、ブルブルといった“オツリ”がくることなど。こういう部分は従来のSAIでもかなり不満を感じていた。しかし今回のマイチェンはそういった「足がこなれていないなぁ」という感覚をかなり払拭したといっていい。18インチタイヤ仕様でも変な突き上げやバタツキはほとんどないし、操舵に対する反応もイイ具合にしっとり感がある。アグレッシブな外観から想像するより、乗り心地やドライバビリティは快適かつ洗練された方向に進化。

力の入った入魂作

パワーユニットは変化ないが、燃費が向上!

パワーユニットは変化ないが、燃費が向上!

欲をいえば、パワートレーンについてもカムリと同じ2.5Lのアトキンソンサイクルに換装してくれればベストだが、そこまでやると本当にフルチェンジになってしまう。やり残した部分はそれくらい。今度のSAIのマイチェンは、実に力の入った入魂の作といっていいと思います。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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