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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.01

新型ムーヴはKHI!! 旧型を100点とすると新型は110点!!

10・15モード燃費で27.0km/L

ネンピがいいからガソリンの入れ方忘れちゃいました~ 一般道実走行燃費は18.4km/Lだった!!

ネンピがいいからガソリンの入れ方忘れちゃいました~ 一般道実走行燃費は18.4km/Lだった!!

【本記事は2011年2月にベストカーに掲載された記事となります。】今度のムーヴ、CMでは遠藤憲一扮する研究所所長が「TNP(低燃費)27」を訴えているが、さてさて、実際に乗ってみると、使い勝手、乗り心地、そして低燃費と三拍子揃ったKHI(高品位)軽自動車だということを実感することができた。「とにかくキーワードは低燃費。10・15モード燃費で27.0km/Lという数字は、開発の初期に、絶対に達成する目標として掲げました。新型ムーヴ開発のすべてはこの27.0km/Lのためといっても過言ではありません」と開発担当の軽製品企画部須藤秀彦チーフエンジニア。

燃費達成の為の改良ポイント

全車CVT採用:旧型にも搭載される3気筒KFエンジンをベースに電制スロットル、i-EGRシステムなどを採用し、燃費の向上を図っている

全車CVT採用:旧型にも搭載される3気筒KFエンジンをベースに電制スロットル、i-EGRシステムなどを採用し、燃費の向上を図っている

これを聞くと、新型ムーヴが燃費一辺倒で、他の部分を犠牲にした……、という誤解を受けてしまうかもしれないが、これ、大前提として、先代までのムーヴがクォリティ面で軽自動車のリーダーたるポジションを確固たるものとしていた、ということがある。つまり、乗り心地やインテリアのクォリティなどは充分ハイレベルに達しているので、次は燃費でライバルをリードする、ということなのだ。非ハイブリッドのガソリン車としては日本一の燃費を達成するために、エンジン回りではNAエンジンへのアイドリングストップシステムの採用に始まり、電子制御スロットルボディ、EGRシステムの採用など基本的な燃費性能の向上といった地道な改良が施されている。また、全車CVTを搭載しているのも燃費向上の大きなポイント。従来のアイドリングストップでは、エンジン停止時のCVT油圧確保のために電動オイルポンプが必要だったが、新型ムーヴではシーリングの工夫などで電動オイルポンプを廃止することが可能となり、小型化、軽量化を実現した。クルマ全体での軽量化は実に35kg!! もともと840kgしかない旧型ムーヴから35kgも減量するのは、どれほどのことだったのか!? ボディ基本骨格の構造から徹底的に見直しを図り、無駄な構造材を徹底的にスリム化して23kgの軽量化を実現したという。さらにCVTユニットの軽量化、インパネやドアトリムなどのスリム化などでトータル35kgの軽量化を実現したという(アイドルストップ車は5kg増す)。もちろん、ボディ骨格の軽量化をしたからといって、剛性や衝突安全性などが低下しているということはないのでご安心を。ちなみにアイドリングストップのない仕様の10・15モード燃費は25.0km/Lとで、旧型に対して3.0km/L、率にして13%以上の向上を果たしている。これが新型ムーヴの基本性能の高さだ。

走りのクォリティ、インテリアの品質はムーヴ基準!!

10・15モード燃費はガソリン車最高の27.0km/L!! 35kgの軽量化(アイドリングストップ付き車は810kg)を実現した新型ムーヴ。明らかに「軽さ」を感じさせるフットワークの軽やかさを感じる。しなやかでNVを感じさせない乗り心地は「ムーヴスタンダード」といってもいいだろう。高次元でバランスされた新型ムーヴである

10・15モード燃費はガソリン車最高の27.0km/L!! 35kgの軽量化(アイドリングストップ付き車は810kg)を実現した新型ムーヴ。明らかに「軽さ」を感じさせるフットワークの軽やかさを感じる。しなやかでNVを感じさせない乗り心地は「ムーヴスタンダード」といってもいいだろう。高次元でバランスされた新型ムーヴである

ドアを開けると明らかな軽さを感じる。こんなところに軽量化を実感できる。シートの質感やインパネ表皮の品質感は旧型から受け継がれる高品質な印象。ムーヴの魅力である乗り心地のよさも期待を裏切ることはない。ちゃんとボディがサスの入力を受け止めて、ダンパーがキチンと動いていることがわかる。突き上げるような不快な入力はまったく感じない。うーん、これがムーヴなんだよなぁ~。ステア操作に対するしっかり感のある反応や、ステアリングごしに感じるカッチリとしたタッチなど、操安性の安心感もムーヴユーザーの期待に応えるものである。ただちょっと、ターボエンジン搭載のカスタムRSについては、タイヤがコツコツコツと路面の凹凸を拾う感じが気になった。が、スポーティさの演出というRSグレードの特性を考えれば、まぁ、狙いどおりといったところか!?信号待ちで停車すると、不意にエンジンが停止していることに気づいた。不覚にもアイドリングストップの存在を忘れてしまっていたのだが、まったく違和感なく、自然にエンジンが停止し、発進しようとブレーキをリリースしたら瞬時にエンジンは再始動し、直ちに発進することができたので、まったくアイドリングストップを意識することがなかったのだ。再始動に必要な時間は0.4秒で、これはミラのアイドリングストップより0.1秒短縮されている。正直、エンジンストップ時から再始動→発進という一連の流れのなかで、違和感を感じることはなかった。

で、新型ムーヴは安いの高いの!?

さてさて気になる価格だが、「低燃費に加え、コスト意識を強く持ちました」と須藤CEが言うように従来のムーヴと比べて割安感を感じるものとなっている。売れ筋となるアイドリングストップ付きのムーヴXが122万円。最安のLにアイドリングストップ、プッシュボタンスタート、アルミホイールなどがついて10万円の価格アップとお買い得。ワゴンR・FXは121万2750円だがアイドリングストップは装備されず、燃費面を重視するなら特にムーヴの買い得感が大きい。ワゴンRのアイドリングストップ付き車は「FX」に設定され119万7000円だが、ムーヴより装備が少ない

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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