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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30
スピンドルグリルはナイスガイなイメージ! レクサスRXが’09年1月の発表以来初のビッグMC
レクサス第2章の象徴

黒基調でステアリングにはパドルシフトが付く
【本記事は2012年5月にベストカーに掲載された記事となります。】レクサスRXが’09年1月の発売以来初のビッグマイナーチェンジを受け、GSから始まったレクサス第2章の象徴、スピンドルグリルにフェイスリフトした。先代RXは好き嫌いがはっきり出そうなデザインだと思っていたが、スピンドルグリルのRXを実際に見てみると、明らかに押し出し感が増して万人に受け入れられる感じがした。いっぽう、リア回りはL字型クリアランス&テールランプ程度と変更は最小限。インテリアでは、シートにアクセントステッチを追加するとともに、シートカラーに新設定のガーネットとサドルタンの2色を含む全5色を用意。また、ナビも次世代情報サービスのITSスポット(DSRC)、安全運転支援システム(DSSS)対応モデルとしたほか、カーナビやオーディオをマウス感覚で操作できるリモートタッチが第二世代に進化。実際に使ってみるとコントローラーの操作感覚も軽く非常に使いやすい。
AMGを思わせるコワモテ

RX450h:パワートレインに変更はないが、相変わらず異次元の加速フィールを見せつけてくれた
そして今回のマイチェンでスピンドルグリルに次ぐトピックスが新たにラインアップに加わったFスポーツ。専用メッシュグリルや大型エアロバンパー、235/55R19(ノーマルは235/60R18)タイヤ&19インチアルミホイル、ボディのたわみや微振動を吸収するパフォーマンスダンパー、パドルシフトを装備するなど、まるでメルセデスのAMGを思わせるコワモテぶりだ。
立て続けに試乗

リア回りはL字型LEDクリアランスランプを組み込んだテールランプに変更された程度で、印象は大きく変わらなかった
さっそく、RX270、RX450h、Fスポーツの350と立て続けに試乗した。まずはRX270。走り出した瞬間から、乗り味の上質さを感じる。188ps/25.7kgmを発生する2.7Lの直4は俊敏に回るものの、ややノイジーで、車重が1820kgということもあり、上り坂では力不足を感じる。でもアクセルの踏み始めでは軽やかに加速していくので街中中心の走行では充分だ。RX450hは無音のまま走り出し、ほどなくしてエンジンがかかり、普通に流れに乗っているぶんにはセダン感覚の高級車。しかし、アクセルを強く踏み込むと豹変! 2.1tあまりのボディをモノともせず、グイグイと加速していく。249ps/32.3kgmの3.5LV6エンジンと167ps/14.2kgmのモーターのパフォーマンスは想像以上だった。
上質さを失っていないFスポーツ

RX350 Fスポーツ:メッシュグリル、大型エアロバンパー、19インチアルミホイールが特徴。専用チューニングのサスペンションやパフォーマンスダンパーも装着される
いっぽう、足は固めだが上質さを失っていないのがFスポーツ。19インチながらパフォーマンスダンパーの影響は絶大で、レーンチェンジでのリバウンドが少なく、SUVにありがちなコーナリング中にヒヤッとする、ロールがあまり感じられないのだ。これはボディ剛性アップ(全モデル)が効いているというのもあるが、ここまで走りと乗り心地を両立させているというのは、なかなかほかのSUVにはない特徴だろう。価格はRX270の430万からRX450hFスポーツの674万円まで。270でも充分だと思ういっぽう、究極のSUVスポーツとして、450hのFスポーツも大いに魅力的。走りを忘れていない、お金に余裕のある人はFスポーツがお薦めである。