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更新日:2019.01.27 / 掲載日:2017.12.03

超本命セダンが出揃った! セダン三つ巴 日産フーガは!?

フラッグシップサルーンに革命的ハンドリング実現

迫力バッチリのフーガはディーラー純正オプション装着車。さりげないエアロが効いている。ガンメタのホイールもカッコいい!!

迫力バッチリのフーガはディーラー純正オプション装着車。さりげないエアロが効いている。ガンメタのホイールもカッコいい!!

【本記事は2009年12月にベストカーに掲載された記事となります。】マークXのデビューからちょうど1カ月、11月19日に新型フーガがデビューした。マークXとはボディサイズがひと回り違い、価格帯も399万~550万2000円と、フーガのほうが160万円以上も上で直接対決ということにはならないかもしれないが(フーガの対抗はクラウン)、フーガに搭載されるエンジンはスカイラインと同じ2.5Lと3.7L。しかもスカイライン直系のFRシャシーを採用するスポーティアッパーミドルサルーンということもあり、マークXが気になる人は新型フーガも気になっているクルマではなかろうか!?

堂々たるビッグサルーンたる風格をもった新型フーガ

NEWフーガ価格370VIP=550万2000円 370GTタイプS=492万4500円 370GT=457万8000円 250GTタイプP=455万7000円 250GT=427万3500円

NEWフーガ価格370VIP=550万2000円 370GTタイプS=492万4500円 370GT=457万8000円 250GTタイプP=455万7000円 250GT=427万3500円

ボディサイズは全長4945mm、全幅1845mm、全高1500mm、ホイールベース2900mm。パッと見「おおっ、デカ!!」。東京モーターショーに出展されていたので実車を見た人も多いと思うが、自然光の下で見るフーガはショー会場で見た以上に大柄で、堂々としたフォルムは、日産のフラッグシップサルーンと呼ぶにふさわしい。特に全幅は旧型から40mm拡大されており、クラウンと比べても50mmもワイド。4945mmの全長はクラウンよりも75mm長く、大きなフロントグリルのフロントマスクもあり、強烈な存在感を放っている。ボディサイドのうねるようなラインが特徴的で、実は旧型よりもAピラーの付け根を50mm後退させているという。これによりロングノーズ感を強調したフォルムになっている。全高が旧型より10mm低くなっていることもあり、大柄だがワイド&ローのグッと踏ん張ったようなシルエットとなっていて、スポーティな印象を感じさせるものとなる。

東京モーターショーに出展されたフーガハイブリッド。3.5L、V6エンジンと7ATの間にモーターを組み合わせたハイブリッドユニットを採用する

東京モーターショーに出展されたフーガハイブリッド。3.5L、V6エンジンと7ATの間にモーターを組み合わせたハイブリッドユニットを採用する

搭載されるエンジンは前述のように2.5Lと3.7L。スカイラインと同じV6エンジンで2.5L(VQ25HR)が225ps/6400rpm、26.3kgm/4800rpm、3.7L(VQ37VHR)が333ps/7000rpm、37.0kgm/5200rpmというスペック。トランスミッションは2.5Lも3.7Lもすべて7速ATが組み合わされる。クラウンアスリートは2.5Lと3.5Lなので、フーガのほうがちょっとだけ排気量が大きく、エンジンパワーも大きい。実際、3.7Lエンジンを搭載するフーガ370GTに乗ると、クラウンアスリート3.5Lよりもパワフルでフィーリングも豪快な印象。トヨタの3.5L(2GR型)がカキーンと軽やかにトップエンドまで吹け上がるのに対し、フーガの3.7Lはグワワワワと底力で回っていく印象。スロットルバルブの代わりに吸気バルブのリフト量でエンジン回転を制御するVVELは、アクセルレスポンスに優れ、トルクもリニアに立ち上がる特性で、車重1720kgのフーガを軽々と走らせる。クラウンロイヤルは2.5Lと3Lなので、フーガと比べるとどうしてもひとクラス小さい印象。3Lでも走りは充分だが、やはり余裕が違う。10・15モード燃費は370GTが10.0km/ L、250GTは12.2km/Lで、250GTは燃費基準+15%を達成しており、エコカー減税50%、購入補助金10万円の対象となる。ちなみにクラウンにエコカー減税の対象となるグレードはない。フーガ250GTの価格は427万3500円だが、エコカー減税分が約19万円、さらに10万円の購入補助金がもらえるので、ユーザーが負担する車両価格の実質は約398万円。ほぼ同装備のクラウンアスリート2・5ナビパッケージの432万円と比べてフーガの「安さ」が強調される印象。

スカイラインを洗練させたハイレベルのハンドリング

アクセルを踏み込みすぎると「くくッ」と押し戻されるような感覚を味わう

アクセルを踏み込みすぎると「くくッ」と押し戻されるような感覚を味わう

正式発表に先立ち、プロトタイプ車の試乗をすることができたが(370GT系のみで250GTの試乗車はなし)、日産のFRシャシー、プラットフォームは熟成が進んだなぁ、と実感。V36スカイラインでも充分高いシャシー性能を感じたものだが、スカイラインクーペ、フェアレディZとさらに熟成が進み、今回の新型フーガではほぼ完成形に近づいたといっていいだろう。370GTタイプSには可変ステアリングギアレシオ(4WAS)が装着され245/40R20タイヤを履くが、245/50R18タイヤの標準グレードのほうが落ち着いたハンドリング特性でフーガのキャラクターには合っている。4WASは微少舵角に敏感に反応して、シャープでキビキビしたハンドリングが楽しめるが、ちょっとゲインが強すぎて「もっと走れ、もっと攻めろ!!」と追い立てられるように感じることもある。スカイラインクーペならいざ知らず、フーガにはちょっとスポーティすぎるのでは!? と感じた次第。

乗り心地のよさとハンドリング性能の両立

フーガの魅力はハイレベルに仕上げられたシャシー性能による乗り心地のよさとハンドリング性能の両立。特に新開発されたリアサスとダブルピストンショックアブソーバーの効果が絶大で、路面の小さな凹凸をサラリといなしながら、コーナーではしっかりとロールをコントロールするチューニングは絶妙のバランス。スポーティアッパーミドルサルーンの魅力を存分に味わうことができる。このあたり、クラウンロイヤルサルーンもよくまとまってはいるが(アスリートはちょっとゴツゴツしている)、乗り心地とフットワークの両立という点では新型フーガが一歩以上リードした印象。インテリアに関しては、フーガは徹底的に上質なインテリアを目指したことがよくわかる。シート表皮の素材やインパネ表面パネルの質感など、高級サルーンと呼ぶにふさわしい仕上がり。特に「インテリアパッケージ」に採用される本木目パネルやセミアニリンシート表皮、アームレストの表皮のタッチなどは、上質なインテリアを追求した逸品。華美な見てくれではなく、手に触れる感触などの質感を高める考え方は、使い手の満足度を本質的に満たしてくれるだろう。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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