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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03

6代目ゴルフは5代目よりどれだけ進化したのか?

ゴルフが誕生して今年で35年

初代ゴルフの登場は’74年。FF2BOXという言葉もこのゴルフ以来使われるようになった。日本仕様は1.5L、70psが中心だった

初代ゴルフの登場は’74年。FF2BOXという言葉もこのゴルフ以来使われるようになった。日本仕様は1.5L、70psが中心だった

【本記事は2009年5月にベストカーに掲載された記事となります。】ゴルフという名の自動車が生まれてから今年で35年になる。’74年に登場した初代ゴルフはFF2BOXという新しいジャンルを確立し、それまでのミニ、VWビートル、シトロエン2CVなどと並ぶ名小型大衆車として、その名を自動車史に刻んだことはよく知られている。

6代目ゴルフは?

第二世代のゴルフIIにはこんなゴルフもあった。ゴルフカントリーと呼ばれるクロスオーバー型SUVで’91年に登場。1.8L、97psの4WD

第二世代のゴルフIIにはこんなゴルフもあった。ゴルフカントリーと呼ばれるクロスオーバー型SUVで’91年に登場。1.8L、97psの4WD

そのゴルフも今回のフルモデルチェンジで6代目。2代目のゴルフIIと、そして先日まで現行モデルだったゴルフVに乗り継いできた僕としては、今回の6代目ニューゴルフはぜひともチェックしておきたい1台だった。ゴルフの歴史上最も進化したのはゴルフVだと個人的には思っている。もちろん、個々のモデルで完成度や安全性を高めてきたのは間違いない。けれどもこのクラスでスーパーチャージャーとターボを組み合わせたツインチャージャーを開発し、それに加え、7速の2ペダルのマニュアルタイプのDSGを組み合わせ、その結果、燃費と走る楽しさを高い時点で両立させたのはVだった。

6代目ゴルフの進化は?

同じ名前なのでゴルフボールに例えると、初代ゴルフが量産最初のボールといわれる“ガッタ”であるとすれば、2代目から4代目までがゴム製のボールからディンプルというくぼみのあるボールまでの進化。それでもすごいことだが、5代目は内部の構造をそれまでの糸巻きからソリッドに代えたくらい大きな技術革新があった、というほど劇的に進化したと思えばいい。先日、あるタイヤメーカーの方から伺ったゴルフボールの進化の話を今回のニューゴルフにあてはめてみたのだが、5代目で大きな進歩を遂げていたのに、6代目はどのくらい進化したのだろうか?

エンジンは1.4Lでも2種類が選べる

従来の170psから160psへとパワーはダウンしたが、実際の走りではその10ps差はあまり感じない。それよりも16.2km/Lの燃費が凄い

従来の170psから160psへとパワーはダウンしたが、実際の走りではその10ps差はあまり感じない。それよりも16.2km/Lの燃費が凄い

■エンジンは1.4Lでも2種類が選べるニューゴルフのエンジンラインアップは、5代目にあったトレンドライン(1.4L+シングルターボ/7速DSG・122ps)と、GT TSI(1.4L+ツインチャージャー/6速DSG、170ps)のものを基本的に受け継いでいる。シングルチャージャーの122ps仕様を“TSIコンフォートライン”、ツインチャージャー、160ps仕様を“ハイライン”と呼び、ニューゴルフではこのハイラインにも7速のDSGが与えられ、さらにパワーを160psへと下げたことが変更点。大きく変わったのは燃費で、10・15モードは122ps仕様が15.4km/Lから16.8km/Lへ、160ps仕様も7速化により驚異的に伸び、14.2km/Lから16.2km/Lとなったことだ。

ベーシックグレードでもスポーティな走りを楽しめるから人気

ベーシックグレードとなるTSIコンフォートラインもスポーツ性は高い

ベーシックグレードとなるTSIコンフォートラインもスポーツ性は高い

ゴルフの人気の秘密は実走行燃費のよさもそうだが、ベーシックグレードであってもスポーティな走りを楽しめることだ。全幅が1790mmと、ゴルフVに比べ30mm大きくなって、重さがどうなるかと思ったが、同じパワートレーンのトレンドラインと今回のコンフォートラインを比べると、20kgも軽くなり1290kgへ。まずはベーシックグレードともいえるTSコンフォートラインに乗ってみる。1.4Lという排気量から考えると、出足や中間加速でちょっと不満を感じるかと思ったものの、タウンスピードではまったく普通。ボディの軽さと低回転からの過給ということによるだろうが、ターボという存在を意識することなく走る。この6代目で進歩したのはやはり品質感の向上とその走りの質。軽快に走りながらも、マイルドな乗り心地や静かさはこれまでのゴルフを大きく変えた。奥行き感のあるコーナリングも終始安心していられるし、ブレーキのフィーリングもしっとりと落ちついている。160ps仕様のスーパーチャージャー+ターボのハイラインはさらに上質で、重厚感が加わるものの、基本的にはベーシックグレードとほぼ同様のテイストで、ニューゴルフの進歩をあじわえた。

結論

デザイン自体に奇抜さはなく、オーソドックスなデザインでレザーパッケージともなると見るからに豪華

デザイン自体に奇抜さはなく、オーソドックスなデザインでレザーパッケージともなると見るからに豪華

【結論】過去の例を見ても明らかなように、ゴルフは一世代のなかでも着々と進化を遂げてきた。エクステりアはゴルフらしさを残しながらも新しい主張は当然感じられる。しかし、なんといってもニューゴルフの魅力は走りにおいてその性能全般にわたり底上げされ、さらに燃費という時代の要請もドライビングプレジャーを損なうことなく図られているところだ。ベーシックのコンフォートラインは275万円。上級のハイライン312万円。人気装備のナビが30万円程度はするから、ベーシックのコンフォートで充分ゴルフを楽しめると思う。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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