中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
受注9200台!!(3月20日現在) 売れまくりの三菱デリカD:5
伝統を感じさせながらきちんと進化したグッドデザイン

全長4730mm、全幅1795mm、全高1870mmの角張ったフォルムがデリカD:5の特徴。最低地上高は220mm
【本記事は2007年4月にベストカーに掲載された記事となります。】いいところ最近の三菱のニューモデルは、狙いどころを絞って想定ユーザーにきちんとメッセージが届いているのがいい。デリカD:5もその例に漏れず、激戦の3列7人乗りミドル級ミニバン市場で、ライバルとは方向性の違うキャラクターでその魅力をアピールしている。まず、従来型スペースギアのユーザーに「デリカらしさが残ってるなぁ」と納得させるデザインがひとつ。D:5のスクエアなデザインは、仔細に見れば旧型とはまったく違うモダンな面構成を持っているのだが、短い前後オーバーハングやファミリー色の薄いタフなイメージなど、トータルなイメージはデリカ以外の何ものでもない。伝統を感じさせながらきちんと進化したグッドデザインに仕上がっている。
ユニークな設定の走りテイスト

エンジンはアウトランダーにも搭載される新開発アルミブロックシリーズの直4、4B12型。2359ccの排気量で最高出力170馬力、最大トルク23.0kgmを発揮する。トランスミッションはCVT
さらに、走りのテイストもこのクラスではユニークな設定だ。デリカは伝統的にアウトドアライフをイメージさせるクルマだが、それを強調すべく新型デリカD:5はあえて4WDのみで発売。もちろん、ベーシックな2WDは用意してあるのだが、それを後日車種追加とすることで自らの立ち位置を明確化。 走りっぷりも期待を裏切らなかった。D:5のプラットフォームは基本的にアウトランダーと共通で、2.4L、170馬力の4B12型エンジンにCVTの組み合わせ、4WDシステムは電子制御カップリング方式を使う。このパワートレーンはアウトランダーでも好評だが、約200kgほど重いこのD:5でも余裕充分、このクラスの4WDミニバンとしてはむしろ軽快といっていい走りが味わえる。

ハンドリングは旧型と比べると雲泥の差だ。旧スペースギアは5ナンバーボディで欲張りすぎた結果、腰高ですぐコケそうな不安を感じたものだが、D:5は1795mmのワイドボディと旧型より約100mm低くなったボディで安定感はダンチ。これでも最低地上高は210mmも確保されているんだから、かなりハードなアウトドア派でも納得のドライバビリティだ。
広いユーザーにアピールできることになるだろう

主要諸元
イマイチなところ個性の強さが逆に販売面でのマイナスになりはしないか、というのがちょっと気になる点。とはいうものの、現状は4WDのみの設定となるデリカD:5だが、5月にはFF版もラインアップに加わり、こちらは車高も低く一般的なスタイル。こいつが出れば、さらに広いユーザーにアピールできることになるだろう。