中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
313馬力 フェアレディZ究極の進化
またまたZ進化 その内容とは?

走りを極めるVersionNISMO 439万9500円
【本記事は2007年2月にベストカーに掲載された記事となります。】毎年進化するZは、ついに1月11日、313馬力エンジンを手に入れた!!このエンジン、昨年11月に登場したV36型スカイラインに搭載されるVQ35HR型と基本的に同じもの。スカイラインでのデビューから約2カ月、フェアレディZにも同じエンジンが搭載されることとなった。Zに搭載されるVQ35HRエンジンは、最高出力313ps/6800rpm、最大トルク36.5kgm/4800rpmを発揮する。スカイライン用に対して2馬力最高出力が小さいけれど、これは吸排気系の取り回しの違いによるもの。実際問題、315馬力と313馬力なんて、乗り比べても違いなどわかることはない。計測誤差の範囲といってもいいレベルだ。スカイラインに搭載されているこのエンジンは、7000回転まで豪快に吹け上がり、パンチのある加速を味わわせてくれる。スカイラインはATのみの設定だが、フェアレディZには6MTの設定もある。ZのエンジンはMT用に関しては’05年9月のマイチェン時に294馬力、35.7kgm仕様が与えられていたが、今回のVQ35HRは、従来のVQ35DE型に対し約80%が新設計といわれるエンジンで、まったく違うエンジンになっている。
スペシャルZ、バージョン NISMO登場!!

バージョンNISMOに採用されるパフォーマンスダンパー(写真上)は、前後車端部に装着され、ボディのよじれや変形を効果的に抑える効果がある。足回りではバネ、ダンパーともに専用チューンされ、高いコーナリング性能を発揮する。エクステリアもロングノーズ&ワイドフェンダーで迫力充分!!
今回のマイチェンで注目なのが、バージョンNISMOと呼ばれるスペシャルモデルがカタログモデルとして追加設定されているということだ。NISMOといえば言わずと知れた日産モータースポーツの中枢、いわゆるワークスだ。フェアレディZでGT選手権に参戦するNISMOのノウハウを盛り込んで、オーテックジャパンが開発、生産を行なうのがバージョンNISMOなのである。エンジンに関しては今回ハイパワー化されていることもあり標準車からの変更はない。バージョンNISMOはボディ、足回りなどを徹底強化した、ハンドリングマシンなのである。
走りを極める

走りを極めるVersionNISMO 439万9500円
具体的にはボディの溶接面積の増加、補強バーや補強パネルの追加などによるボディ剛性の向上を図り、BSポテンザRE-01Rのパフォーマンスをフルに引き出している。当然バネ、ダンパーも専用チューニングとなっている。さらにバージョンNISMOには「パフォーマンスダンパー」と呼ばれる秘密兵器が装着されている。これはヤマハが開発したパーツで、ストラットタワーバーのように車体左右のサイドフレームを連結することで、車体のねじれや振動を吸収するもの。ストラットタワーバーが1本の棒なのに対し、パフォーマンスダンパーはその名のとおり、一定以上の入力に対して伸縮する特性を持っているのが特徴。この伸縮性により入力を逃がす効果があるのだ。実はこれ、すでにSTIが一昨年12月にリリースしたインプレッサS204に採用され、高い評価を得ているのであった。今回、Z専用に新たに開発し、バージョンNISMOに採用。

これが今回のマイチェン最大のポイントVQ35HRエンジン。最高出力313ps/6800rpm、最大トルク36.5kgm/4800rpmを発揮する
エクステリアもノーマルとは大きく差別化されており、ロングノーズ化されたフロントバンパーとワイド化された前後フェンダー、大胆な形状のリアバンパー、リアスポイラーでノーマルZとは違った、迫力あるエクステリアに変身。全長は105mm延長された4420mm、全幅は35mmワイドな1840mmとなり、全高は10mm低い1305mmとなっている。また、装着されるタイヤはフロント=245/40R18、リア=275/35R19とビッグサイズ。バージョンNISMOは持ち込み登録が必要な改造車扱いとはなるのだが、もちろんカタログモデルとして全国の日産ディーラーで普通の新車を買うように購入できるし、保証の対象ともなっているので安心。価格はノーマルのバージョンSTプラス45万1500円の439万9500円とお買い得。
エクステリアはボンネットが変わってイメージチェンジ

主要諸元
ノーマルZも含めて、今回のマイチェンで大きく変わったのがボンネットフードの形状だ。中央に大きな盛り上がりがあり(昔はパワーバルジと呼んだものだ)、これまでのデザインとは大きくイメージチェンジ。これ、高さがやや高くなったVQ35HRエンジンを収めるためなのだが、初代S30型フェアレディZのデザインをイメージしたものにもなっているのだ。写真で見ると大きな盛り上がりのように見えるが、実際には思ったほど大きな盛り上がりではなく、違和感は感じなかった。価格はベーシックモデルが337万500円、バージョンSが363万3000円、バージョンTが378万円、最上級のバージョンSTが394万8000円となっており、各4万~5万円程度の価格アップとなる。