中古車購入
更新日:2018.11.28 / 掲載日:2015.12.11
ハイブリッドカー買いの好機到来!

中古車市場でもハイブリッドカーへの注目度が俄然高まっている。しかも、超人気車がモデルチェンジを行ったことで中古車の相場がググッと動く。今こそ買いの好機到来なのだ!
巷で話題のハイブリッドカー最新事情
燃費重視のユーザーが増えて低燃費車が市場を席巻する
新車に限らず、中古車でもクルマ選びの基準に「燃費の良さ」を挙げるユーザーが増えた。ガソリンの価格が高騰したことも影響し、ガソリンエンジン搭載車より、モーター動力とエンジンとを組み合わせたハイブリッド(以下HV)に対する注目度が俄然高まっている。
さらに、新型プリウス(4代目)が発売されたことにより、中古車市場では3代目の相場が動くと予想される。もちろんすぐに相場が下がるというわけではないが、市場での価値が下がるのは間違いないので、HVがリーズナブルに購入できる。
そんな市場動向を鑑みて、今回はHVにスポットを当て、基礎知識から中古車の選び方や注意点、さらに買い方までをレポートしよう。HVを物色中なら必見です。
話題・その1 40km/Lの超低燃費性能を誇る新型デビュー

東京モーターショーでお披露目された4代目プリウスがついに発売された。新型は3代目までのエコ一辺倒なイメージを払拭するべく、スタイリッシュなデザインを纏い、インテリアの質感が大幅に高められた。10・15モード燃費は40.0km/Lを達成したほか、プリウス初の4WDを採用。2015年最大級の目玉車種として注目されている。
話題・その2 国産車(新車)の約1/3がハイブリッドに!

1997年に“21世紀に間にあいました”というキャッチコピーとともに、世界初の量産型HV・プリウスが登場した。その後ホンダ、日産が追従し、今や技術提携やOEMも含めると、国産全メーカーがHVをラインナップするようになった。左の表が現行型でHVを用意する車種一覧だが、新車市場では中核を担う存在といえる。
話題・その3 次世代はEVよりもプラグインが注目度高し!
車名 | 寸評 | |
---|---|---|
ホンダ | シャトル | 使い勝手の良さがウリの小型ワゴン |
フィット | HVをリーズナブルに買うなら狙い目 | |
ヴェゼル | SUVクラス販売台数ナンバー1 | |
グレイス | 取り回しの良さが魅力の小型セダン | |
フリード | 7人乗車が可能な小型ミニバン | |
ジェイド | ストリームの後継として登場 | |
アコード | モーターを生かしてパワフルに走る | |
レジェンド | 高度な4輪駆動システムを搭載 | |
CR-Z | モーターをスポーティな走りに転用 | |
インサイト | 低価格化でHVを広く普及させた | |
マツダ | アクセラ | マツダ初のHV搭載セダン |
スバル | インプレッサスポーツ | マイナーチェンジでHV仕様を追加 |
XVハイブリッド | HVを搭載したクロスオーバーSUV | |
三菱 | アウトランダーPHEV | 外部充電可能な先進システム搭載 |
スズキ | ソリオ | エネチャージで低燃費化を図る |
ハイブリッドカー基礎知識 タイプも能力もじつは同じじゃないんです

タイプ.1 トヨタ方式 もっとも効率がいいシステム

特徴
シリーズパラレル式と呼ばれ、HVのシステムのなかではもっとも効率がいいと言われている。モーターとは別に発電機を備えているため、モーターを動力源として活用できる。ちなみにレクサスもこの方式だ。
メリット&デメリット
モーターを常時稼働させられるうえにエンジンとの緻密な協調制御によって圧倒的ともいえる燃費性能を実現できるのが利点。バッテリーの残量が多ければ、モーターのみで走るEV走行については約70km/h(3代目)まで対応できる。搭載部品が多く車重がかさんでしまうのがデメリットだ。
タイプ.2 日産方式 独自開発で他社と差別化を図る
特徴
日産のシステムは「インテリジェント・デュアル・クラッチ・コントロール」という名称が付けられている。クラッチ1がモーターとエンジンの接続と切り離しを効率的に行い、パワーをロスすることなく伝達する。
メリット&デメリット
エンジンとモーターを完全に切り離すことができるため、モーターへの負荷が軽減できる。モーターのパフォーマンスをフルに使うことができるので低燃費と優れたレスポンスを実現する。ただし、モーターがひとつしか搭載されておらず、発電機で充電しながら動力を伝えることができない。
タイプ.3 ホンダ方式 シンプルな構造で低コスト化
特徴
現行型フィットやヴェゼルなどに採用されているのは高出力型モーターを採用したSPORTHYBRIDi-DCDとなる。中古車市場で主流なのはひと世代前のIMA式で、こちらは小型・軽量で低コストなのがウリ。
メリット&デメリット
IMAの場合、モーターはあくまでもエンジンをアシストする機構であり、主動力はエンジンとなる。そのためモーターはコンパクトで、搭載される補機類も少なくてすむので低コストで開発できた。他社製ハイブリッドのように、モーターのみのEV走行ができないため燃費性能はやや劣る。
タイプ.4 スバル方式 低重心設計が安定性をもたらす
特徴
燃費性能より走りに重きを置いたシステム。モーターやバッテリーといったメカニズムを搭載しつつ、スバル車ならではの左右対称・低重心という特徴はそのまま。コンパクトなシステムは使い勝手を犠牲にしない。
メリット&デメリット
モーターやバッテリーがコンパクトにつくられているので、一般的なハイブリッドカーで犠牲になりがちな居住性や実用性への影響が少ない。モーターは車両の重心近くのトランスミッションに内蔵。これにより、ガソリン車と同等の運動性能を実現している。燃費性能が期待できないのが難点。
販売現場に直撃!選び方・買い方・相場感 中古車でこそ買いの理由
燃費のいいクルマが欲しい・・・・・・となれば、やはりハイブリッドカーが最有力候補となるが、これを中古車で買うとなると、何かと気になることが出てくる。そんな疑問を解消するべくプリウス専門店に伺った。
プリウス中古車専門店 DMZ
プリウス中古車専門店 DMZ
千葉県八千代市大和田新田135-6
0120-37-1190
http://www.dmzjapan.com
プリウスを中心に取り扱う専門店だ。今、DMZが力を入れているのは、自社でエアロパーツを装着した、スタイリッシュなコンプリートモデルの販売だ。
燃費性能を重視するのは中古車でも当たり前

新車市場での月販平均販売台数は、8000~10000台という驚異的な数字を誇る。ガソリン価格が高騰したときの影響がいまだ根強く残り、低燃費車を良しとするユーザーがプリウスやアクア、またはガソリンとHVの両方をラインナップしているならHVを選んでいるのが要因となっている。中古車市場でもやはり同様の現象が起きているようだ。市場に流通している台数は確実に増えており、販売店の展示スペースでは目立つ場所にHVが鎮座している。とくにプリウスは、燃費性能のみならず知名度や流通台数の多さから注目度が高い。
千葉県に店舗を構える「DMZ」は、プリウスの中古車を専門に扱っていることからHV事情に精通している。同店の近藤店長によれば、「HVを購入するときには、プリウスがいろいろな意味で基準になりますね。燃費性能はもちろん、価格やサイズ感を見て、お客さん自身が自分に合っているかを判断しているようです」とのこと。プリウスで大きいと感じるならアクア。プリウスよりも上質なクルマを求めるならSAIやカムリといったように、HVといえばプリウス一択だった数年前とはHVを取り巻く環境が大きく様変わりしたというわけだ。
HVの回生ブレーキが働くと減速するときにモーターを駆動させエネルギーを回収するのでブレーキを使用する頻度がガソリン車よりも少ない。つまりパットが長持ちする。
ECOモードをONにするとアクセル操作に対する駆動力が省エネ化するので思い通りに加速しない。右左折時にもたつく感じがするので慣れるまではOFFにして走ろう。
ハイブリッド中古車の素朴な疑問 いま中古車市場で注目すべきハイブリッドカーとは?

年式のわりに低走行の車両が意外に多く流通している。2万km以内の物件が人気を集める。
流通台数が多いクルマの場合は相場はどうなる?
かつてライバルと目されていたインサイトの流通台数が700台に対し、プリウスは5000台超(いずれもGoo-net調べ)となる。先述したように新車時の売れ行きが中古車市場に影響しているのはもちろんだが「流通台数の多さ=選択肢の幅広さ」なので、どちらが買いやすいかといえば断然プリウスとなる。市場に出回っている数が多いということは、相場にも影響があるはずだ。人気車とはいっても車両価格は下がっているのではないか。「ウチ以外でもプリウスがズラッと並んでいるお店がありますし、仕入れの際もプリウスの出物が多いですね。ただし大幅に値落ちしているという実感はないですね。普通のガソリン車に比べると、相場の下がり方がとても緩やかなのが特徴です」
流通台数だけを見ると供給過多に思えるが、HVの新車を求めていた人が、新車よりも断然お得な中古車を選んでいるから需給バランスが保たれている。これもHVの相場が極端に落ち込まない理由となっている。4代目が登場すると、中古車の相場に大きな影響をもたらすと考えられるが、その辺りはどうか。「気にしているお客さんは多いですし、相場は今よりも動くでしょうね。とくにプリウスに関していうと買いの時期がやってくるのは間違いないと思いますよ」
プリウスを狙っているユーザーにとってはまさにチャンス到来なのだが、慌ててはいけない。少しでもお得に買うには上手にタイミングを図る必要がある。「新型の販売動向次第です。おそらく新型は売れると思いますし、そうなれば3代目や2代目の相場は動くでしょう。そこでも買いですが、もっとお得に買うなら新型の中古車が流通する頃でしょうね」と、近藤店長も時期の見極めが必要なことを強調する。
もちろん注意点もある。新型を買おうとディーラーを訪れたユーザーのなかには「新車は高い」と中古車に流れる人もいる。そうなると旧型の中古車が品薄になって需給バランスが崩れ、相場が上がる可能性もあるはずだ。お得に買うなら市場動向をチェックするなど情報収集をするのが肝要といえるだろう。
トヨタ プリウス
HVの先駆者として幅広い層から人気
新車販売台数ランキングの上位をキープしている。中古車市場で中心となる3代目は、これからさらに台数が増え、相場も下がることが予想されるので狙い目。
中古車市場データ 中古車価格帯:93万~233.6万円
■トヨタ プリウス相場データ
トヨタ アクア
小型・軽量で毎日のアシに最適だ
小型・軽量なボディを生かして、国内最高峰となる37.0km/Lの低燃費を実現。取り回しの良さ、リーズナブルな価格など、日常のアシにはうってつけだ。
中古車市場データ 中古車価格帯:122.5万~185.6万円
■トヨタ アクア相場データ
トヨタ SAI
上質な雰囲気が魅力のミドルセダン
内外装のつくりがプリウスよりも上質で、搭載されるパワーユニットにも余裕がある。ちょっと上級なHVが欲しいと考えているユーザーに最適の1台といえる。
中古車市場データ 中古車価格帯:139.4万~316.7万円
■トヨタ SAI相場データ
ハイブリッド中古車の素朴な疑問 システムの劣化度合いは相場に影響する?

ハイブリッドバッテリーやモーターの寿命は10年、10万kmと言われているが10年を経てもHVのシステムは劣化しにくい。年式や走行距離に応じて相場は下がるが、ガソリン車に比べると相場の価格変動は緩やかだと言われている。
プリウスの革シートは本革と合皮が設定されている。双方とも乗り降りの頻度が多くなると、座面左側が擦れてヤレてしまう車両が少なくない。ファブリックのほうが狙い目。
ちょっと古いHVであっても不満や不安は意外に少ない!?
HVの中古車を買うときの注意点についても聞いてみたが、意外にも“HVだから”というのが少ないという。3代目や2代目は、クルマそのものの完成度が高く、不満や不安は少ないというのがプロの見解だ。「いろいろなメカが搭載されていますが、その分精密に作られているんです。モーターがあるので、エンジンは常時動いていないし、しかも効率のいいところで気持ち良く回っているから負荷が少ないんですね。だからガソリン車よりもヘタリにくいんじゃないですか」と、HVならではのメリットは、燃費性能だけじゃないことを説明してくれた。
とはいうものの低年式車の場合、駆動用バッテリーの劣化が気になるところ。充放電を繰り返せばバッテリー容量への影響は少なからずあるはずだ。しかし、「あくまでうちが販売したお客さんに限った話になりますが、駆動用バッテリーが壊れて交換したという実例はありませんね」とは近藤店長。
プリウスほどのハイテク車ともなれば、電力に関するマネージメントがクルマ側でしっかりとなされている。そのうえ、大量に売れたクルマなのでユーザーからのフィードバックも多い。メーカーはその情報をもとに車両の改善を行うから、自ずとクルマの完成度が上がる。だから不具合が発生する可能性が極めて低くなるわけだ。中古車でもHVだから、と構える必要はないのだ。
※すべての価格は参考価格です

ふたつあるから悩みどころなんです ハイブリッドvsガソリン どっちが買いかを考える
燃費の良さがもたらす利点はやはり見逃せない
プリウスやSAIのように初めからHV専用として開発されたモデルは意外に少ない。HVクラスに属するほとんどのクルマが、既存のガソリン車をベースにHVのシステムを搭載している。ガソリン仕様からの派生とはいえ、開発時にはHV化することを想定しているため、システムの搭載位置に無理があるクルマは皆無である。ガソリンタンクを備えているうえに、モーターを駆動させるためのバッテリーも搭載するので、荷室や居住性に若干の制約が生じるものの、日常的な用途で問題になることはないはずだ。
ガソリンとHVがある車種を比べた場合、やはり燃費性能の差に注目する人は多い。ただしフィットなどの小型車は、ガソリン仕様の燃費がまずまず良好のためHVを積極的に選ぶ必然が薄いと感じてしまう。こうしたクルマは新車時にも同様の状況となるため、ガソリン仕様のほうが売れ行きがいい。となれば、中古車市場の流通台数はより売れたほうが多くなる。つまり、供給過多となるため相場は下がるというわけだ。
購入するときの初期投資はHVのほうが上回るが、中古車価格を比較してみると新車時ほどの開きはない。購入後のランニングコストを考慮すると、ハイブリッドのほうが得するのは火を見るよりも明らかで、得した分で購入時の差額を相殺することも可能なはず。どちらかで迷うならHV、というのが賢明な選択といえるだろう。
走行性能 モーターとエンジンの緻密な制御が実感できる
モーターだけ、あるいはエンジンとモーター両方をといったように、走行状況に応じて動力を使い分けて走れるのがHVのメリットだ。基本的には前輪駆動のモデルが多いが、エスティマの場合は後輪にもモーターを搭載した電気式4WDとしている。モーター駆動とはいえ、運転感覚は一般的な4WDと大差はない。重量物であるモーターがプラスされるため車重は増えるが、どっしりとした重厚なフィーリングを味わうことができる。なおかつ滑りやすい路面での発進や加速をアシストするので安心感が高い。
トヨタ エスティマハイブリッド
ガソリン車に遅れること半年、’06年6月に登場。HVは2代目から設定されていたが、システムはTHS-CからTHS-IIに進化している。大型ミニバンだが優れた燃費を実現。
中古車市場データ中古車価格帯:156.9万~395.3万円
■ランニングコスト
ガソリン価格(円) | 124 |
---|---|
実走行燃費(km/L) | 13.5 |
1カ月あたりの走行距離(km) | 450 |
1カ月あたりのガソリン代(円) | 4,100 |
5年所有した場合のガソリン代 | 246,000 |
グレードはハイブリッド・アエラスで計算。1カ月あたりの走行距離が500km未満の場合、給油は2カ月に1度で済む。HVの利点が享受できる。
フロントグリルやテールランプなど、外観にはハイブリッド専用アイテムが備わる。メーターはデザインや機能がガソリン仕様と異なり、未来的なイメージとなっている。
■トヨタ エスティマハイブリッド相場データ
走行性能 アクセル操作に対するレスポンスが良好だ
ボディサイズがそこそこ大きいので車重は1800kg超となる。エンジンは2.4L直4と3.5LV6をラインナップしているが、日常的な用途では2.4Lで不足を感じない。3.5Lはパワフルだが10・15モード燃費で9km/L台となるのでメリットが見出しにくい。2.4LはトランスミッションにCVTが組み合わされるので出力を効果的に引き出せる。サイズや車重のわりに低速域からスムーズに発進し、アクセル操作に対するレスポンスもいい。パワーが自然に盛り上がってくるのはガソリン車ならではの美点といえる。
トヨタ エスティマ
’06年1月に登場し、すでに10年が経過。それでもなおモデルチェンジしていないのは、基本性能の高さが功を奏している。人気車とあって中古車市場での流通台数も豊富だ。
中古車市場データ中古車価格帯:108.2万~267万円
■ランニングコスト
ガソリン価格(円) | 124 |
---|---|
実走行燃費(km/L) | 8.5 |
1カ月あたりの走行距離(km) | 450 |
1カ月あたりのガソリン代(円) | 6,400 |
5年所有した場合のガソリン代 | 386,000 |
レギュラーガソリン仕様の2.4Lアエラスで計算。実燃費が10km/Lを切るため、1カ月に1度は給油する必要がある。ハイブリッドとの差額は14万円。
際立ってパワフルというわけではないが、日常的な用途でパワー不足を感じることはない。HVよりも車重が軽いので、重心位置の低さと相まってハンドリングは軽快だ。
■トヨタ エスティマ相場データ
ホンダ フィットハイブリッド(先代型)

中古車市場データ中古車価格帯:88.6万~154.8万円
空気抵抗を低減するエクステリアデザインの採用をはじめ、燃費向上のためにさまざまな手が尽くされている。エコ運転を支援するマルチインフォメーション・ディスプレイなども備わる。
ハイブリッドvsガソリン
ホンダ フィット(先代型)

中古車市場データ中古車価格帯:58.4万~135.6万円
ガソリン仕様もCVTや可変バルブ機構などの搭載により燃費性能は上々だ。ベースモデルはもちろん、上質感のある「15X」や走る楽しさを追求したスポーツモデルの「RS」も人気が高い。
トヨタ クラウンハイブリッド(先代型)

中古車市場データ中古車価格帯:170.5万~343.7万円
4.5Lクラス並みの動力性能と2Lクラス並みの低燃費を両立する、2段変速式リダクション付きハイブリッドシステムを搭載。環境面に配慮しながら、力強く滑らかな走りを味わわせる。
ハイブリッドvsガソリン
トヨタ クラウン(先代型)

中古車市場データ中古車価格帯:137万~335.2万円
パワートレインには高性能なV6エンジンを搭載。駆動力統合制御システムと組み合わせることで、よりパワフルな加速感とスムーズな走りを実現している。上質で快適な乗り心地も魅力だ。
いまや全ジャンルから選べます ニーズ別 ハイブリッドカーのススメ
あなたに合うクルマを選ぶポイントはここ!
走り重視のクルマは燃費に期待薄
走り重視のクルマは燃費に期待薄
走り系モデルの場合は、HVの割には燃料消費が多い。クルマによって異なる特性を理解しておこう。
使い勝手は普通車とはちょっと違う
使い勝手は普通車とはちょっと違う
バッテリーをはじめ、搭載されるメカニズムが多いので居住性や実用性に制約があるので実車で要確認。
ファミリーで使うならこちらが狙い目
中古車だからお得に狙えるファミリーに優しい選択肢
経済性に優れたクルマを選ぼうとした場合に軽自動車を購入する人も多いが、ファミリーユースを想定すると頼もしさに欠ける感は否めない。だからといってHVのミニバンを狙うとなれば、新車ではなかなか手を出しにくいという事実がなきにしもあらずだ。
そこで狙い目となってくるのが、例えばアルファード&ヴェルファイアのように比較的直近でモデルチェンジを行った車種の先代型、あるいはエスティマのように長らくモデルチェンジが行われていない、中古車相場のこなれてきた車種のHVとなる。ガソリンエンジン搭載車に比べると車両価格が割高なイメージのあるHVだが、こうしたモデルなら手頃な価格で手に入れることができるのでオススメだ。当然ながら、低燃費というHVがもつ美点は、遠出の機会や送迎などでクルマを使う頻度が高いファミリーにとって最大の魅力といえるだろう。
さらに、こうした狙い目のモデルならワンランク上のプレミアムカーをゲットすることも難しくない。HVは中古車でこそお得に買うことができるのだ。
トヨタ ノア
3代目プリウスから進化・熟成されてきたハイブリッドシステムの搭載により、優れた燃費性能を実現。経済性の高さだけでなく、乗降性や使い勝手に配慮した設計も魅力となる。
中古車市場データ中古車価格帯:212.2万~300.9万円
■トヨタ ノア相場データ
ホンダ インサイト
エンジンとモーターの組み合わせが良好で、街なかから高速道路までストレスを感じさせない走りがもち味だ。子どもの送迎などで日常的にクルマを使うなら経済面でうれしい。
中古車市場データ中古車価格帯:68万~136.6万円
■ホンダ インサイト相場データ
トヨタ アルファードハイブリッド(先代型)
直4エンジンと電気式4WDを組み合わせ、車重を感じさせないスムーズな加速と操縦安定性を両立する。優雅で広々とした室内空間をもち、家族で過ごす移動時間はじつに快適だ。
中古車市場データ中古車価格帯:250.4万~501.2万円
■トヨタ アルファードハイブリッド(先代型)相場データ
レクサス CT
レクサス独自のハイブリッド技術を駆使して実現した高い燃費性能は、プレミアムコンパクトクラスのなかで群を抜く。上質な乗り心地はファミリーユースにうってつけといえる。
中古車市場データ中古車価格帯:214.3万~325.9万円
■レクサス CT相場データ
レジャーにも使える頼もしさが魅力
実用的で経済的なモデルならロングドライブも心配無用!
レジャーに適したクルマといえば、道具をたくさん積み込めて多人数乗車ができるSUVやワゴンが人気だ。たしかにそれらはレジャーユースで使い倒せる機能や装備が充実していて、実用性の面で満足させてくれるだろう。しかし、車内に広い空間を確保するため必然的にボディサイズが大きくなり、そのぶん搭載するエンジンも大きくなることで燃費が悪くなるというデメリットもある。
そんなウィークポイントを補ってくれるのがHVだ。エンジンとモーターの効率的な働きによってボディサイズや車重を感じさせないスムーズな加速と優れた燃費性能を両立し、経済性での弱みを払拭することができる。ロングドライブがつきもののアウトドアレジャーにおいて、つねに燃費を心配しながら運転していては楽しさも半減してしまう。こうした意味でも、HVを選択するメリットは大いにあるといえる。
本格オフローダー的なクルマでレジャーを満喫したい人には物足りないかもしれないが、あくまで実用性に重点を置いて、レジャーに使うクルマを求める人には最適な選択肢といえるだろう。
ホンダ フリードハイブリッド
コンパクトなボディに3列シートを備えていながら、20km/Lを超える低燃費を実現。ベビーカーをたたまずに積み込めるほどの広い荷室を持ち、レジャーでの活躍に期待できる。
中古車市場データ中古車価格帯:140万~200.4万円
■ホンダ フリードハイブリッド相場データ
トヨタ クルーガーハイブリッド
2007年に生産を終了したが、3列シートを備える7人乗りのSUVとしていまだ人気を集める。3.3LV6のパワフルなエンジンを搭載しつつ、燃費性能に優れる点が魅力だ。
中古車市場データ中古車価格帯:94.2万~127.1万円
■トヨタ クルーガーハイブリッド相場データ
ホンダ フィットシャトルハイブリッド
中古車市場データ中古車価格帯:124.3万~181.8万円
■ホンダ フィットシャトルハイブリッド相場データ
エコだけじゃない走りのモデルにも注目
環境にもお財布にもやさしい走りを追求したハイブリッド
スポーツカーをはじめとした走りに特化したクルマは経済的な理由から諦めざるを得ないという人も多い。そんな人にオススメなのが、走りの良さを追求したHVだ。
HVというと、エコ性能を手に入れるために走行性能をトレードオフしていると思われがちだが、一概にそうとも言い難い。例えばホンダCR-Zに代表されるような、経済的でなおかつ走りの良さを満喫できるクルマもある。こうしたモデルはむしろ、ハイブリッドでしか味わえない軽快な加速フィーリングをもたらし、走りの楽しさを存分に味わえる。さらに、静粛性に優れているので街中を流す程度の走行では、快適にドライブできるのだ。
そしてガソリン車よりも断然燃費がいいというメリットは、走りを追求したクルマに対するネガティブなイメージを打ち消すうえで大きな役割を果たすといえる。経済的な事情から走りのモデルを諦めているなら、一考の価値はあるだろう。
ホンダ CR-Z
高回転エンジンとリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、運転する楽しさを追求しつつ低燃費も手に入れたモデル。流麗なフォルムも燃費に貢献している。
中古車市場データ中古車価格帯:97.8万~239万円
■ホンダ CR-Z相場データ
日産 スカイライン
高い燃費性能を発揮するハイブリッドシステムは、プレミアムなセダンに相応しい静粛性と滑らかな走りをもたらす。高速領域での圧倒的な加速感も強みだ。
中古車市場データ中古車価格帯:228.5万~410.2万円
■日産 スカイライン相場データ
まとめ
時代をリードする存在として確固たる地位を確立している
HVはもはや珍しいクルマではない。エコであることはもちろんだが走りや実用性といった価値をもつクルマも増え、ニーズに合わせて選べるようになった。近い将来、普及率がガソリン車を上回るのは間違いないだろう。
※すべての価格は参考価格です