中古車購入
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2014.10.17
知ってお得な! 幸せグレード選び

購入車種がほぼ決まり、あとは物件を選ぶだけとなったら、次に大切なのはグレード選びだ。今回は、22台の人気車をピックアップして、主要グレードの違いと魅力を紹介していく。自分に合ったグレードを選びだそう。
中古車購入の重要項目、”グレードを選ぶ”ということ
グレード選びで考える自分がクルマに望むもの

雰囲気が大きく異なるグレードを設定しているモデルは多い。自分のセンスに合ったデザインを選びたい
外から見たら同じ車種なのに、実際に乗ると印象がまったく違ったりする。たとえばインテリアの豪華さだったり、走りのフィーリングだったり、あるいは乗れる人数までもが変わってくる。これらクルマにとってすごく重要な部分は、ほとんどグレードによって左右される。
買いたい車種が決まった人にとって、次にグレード選びを考えることは大切だ。なぜなら、車種によっては、グレードが異なるだけで、フロントのデザインがまったく違ったり、乗り味が異なる複数のエンジンをラインナップしていることもある。さらに、幅広いグレード体系を持つ車種では、廉価グレードと上級グレードで装備の差が激しいこともある。高級車を買ったつもりがチープな装備でガッカリ、なんてこともあるかもしれない。
もちろん、実際に店舗に行って実車を確認しなければ、希望通りのクルマを買うことはできない。しかし、あらかじめ欲しいグレードをしぼっておくことで、物件選びはグッと楽になるのは間違いない。
コンパクトカー編
まずは、相変わらず売れているコンパクトカーのなかでも、人気の4車を厳選した。特にコンパクトカーはグレード数が多いが、各車の中段スペースでは、流通台数の多い主要グレードを取りあげている。
トヨタ ヴィッツの場合
全グレード中心相場:80万~158万円
PROFILE
99年からコンパクトカーブームを牽引してきたトヨタの基幹モデル。欧州テイストのデザインと基本性能の高さが特徴で、現行型は2010年に登場。今年のマイチェンで強面顔に。
上質感を強調する豪華グレードも
廉価グレードのFは1.0Lと1.3Lエンジンを設定。Uは1.3Lと1.5Lの上級グレード。RSは1.5Lエンジン搭載のスポーツグレードとなる。さらに、内外装にメッキ加飾などが施されたジュエラもあり。アイドリングストップ機能を搭載したスマートストップパッケージは、各グレードの2WD車に設定される。
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U”スマートストップパッケージ”IMAGE02
F”スマートストップパッケージ”
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
F | 2WD&4WDを設定するほか各種パッケージもあり | 68万~145万円 |
U | スマートエントリーなど各種装備が充実 | 85万~154万円 |
RS | フロントにはスポーティな専用デザインを採用 | 100万~165万円 |
ジュエラ | 華やかさを表現した女性向けグレード | 72万~142万円 |
お買い得グレードはコレだ!
U
スマートエントリー&スタートシステム、オートエアコンや本革ステアリングなどの装備を搭載。上質な車種イメージにも合う。
これはレア!
RS ”G’s”
スポーツコンバージョンシリーズ「G’s」のヴィッツ版。新車価格は200万円するが、サスペンションやボディ剛性まで強化されている。
ホンダ フィットの場合
全グレード中心相場:110万~217万円
PROFILE
新車でも中古でもクラスナンバーワン人気を誇るコンパクトモデル。現行型は2013年に登場。センタータンクレイアウトによる広い室内空間とパッケージの良さを特徴とする。
グレードごとに異なる排気量
1.3Lエンジン搭載のベーシックな13G、1.5Lの上級グレード15X、いかにもホンダらしいスポーツテイストのRS、そして低燃費なハイブリッドを設定。13Gは、走りのスムーズさを欠くことなくハイブリッドに次ぐ低燃費を発揮できる。15Xは、よりパワフルさを強調した乗り味となっている。
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13G・FパッケージIMAGE02
15X・Lパッケージ
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
13G・Fパッケージ | ノーマルや、L、Sの各パッケージも設定 | 99万~168万円 |
15X・Lパッケージ | LEDライトや本革ステアリングなどを装備 | 129万~173万円 |
RS | 6速MTとCVT+パドルシフトから選べる | 138万~185万円 |
ハイブリッド・Lパッケージ | 豪華装備が搭載されるLパッケージが売れ筋 | 165万~208万円 |
お買い得グレードはコレだ!
13G・Lパッケージ
長距離走行でもしないかぎり1.3Lエンジンで十分。フルオートエアコンなどが付くLパッケージなら、上級グレードにも見劣りしない。
これはレア!
10thアニバーサリーII(先代型)
現行型は登場から1年ということで、特別仕様車なし。先代モデルに設定された10周年記念車は、1万4000台の限定だが豪華装備満載。
日産 マーチの場合
全グレード中心相場:58万~103万円
PROFILE
長い歴史を持つ日産の小型モデル。2010年に登場した現行型は、シンプルでクセのないボディデザインや、アイドリングストップ機構とCVTによる低燃費性能などを特徴としている。
搭載エンジンは1.2Lのみの潔さ
ベーシックなS、ミドルグレードのX、トップグレードのGと3タイプを設定。すべて1.2Lエンジン+CVTで、XとGには4WDの設定もあり。2013年のマイナーチェンジでは、各グレードとも外観変更で上質感を高めたほか、スポーツバージョンで5速MTの設定もあるNISMOが追加されている。
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12GIMAGE02
12X
グレード名(前期型) | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
12S | 廉価版だが、装備充実の「Vパッケージ」も | 46万~103万円 |
12X | 基本装備はばっちり搭載。4WDも選べる | 48万~119万円 |
12G | 燃費ディスプレイやタコメーターなども搭載 | 60万~124万円 |
ボレロ | デビュー時から設定されていたレトロモデル | 57万~140万円 |
お買い得グレードはコレだ!
12X
価格を考えればSだが、同グレードは電動格納式ミラー(前期型)やバニティミラーのほか、アイドリングストップも付かないため。
これはレア!
ボレロ
上質さを向上させるべく、メッキ加飾などで内外装をトータルコーディネートされたモデル。レトロなスタイリングイメージが魅力。
日産 ノートの場合
全グレード中心相場:84万~141万円
PROFILE
海外でも販売されるグローバルモデル。2012年に発売された現行型では、ボディを大型化する一方、エンジンは1.2L直3スーパーチャージャーへとダウンサイジングされた。
高級グレードに低燃費エンジン
エントリーグレードのS、ミドルグレードのXのほか、ティーダからの乗り換えユーザーを想定した上級グレードメダリストをラインナップ。S DIG-Sをはじめ、X DIG-S、メダリストには、スーパーチャージャー+アイドリングストップを組み合わせた直噴式のミラーサイクルエンジンが搭載される。
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X DIG-SIMAGE02
メダリスト
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
S DIG-S | 全グレード中、最も燃費が優れている仕様 | 102万~133万円 |
X | 4WDモデルが設定される唯一のグレード | 68万~145万円 |
X DIG-S | 高い質感を誇るファインビジョンメーター搭載 | 73万~153万円 |
メダリスト | 豪華装備満載。往年のグレード名が復活 | 85万~166万円 |
お買い得グレードはコレだ!
X DIG-S
流通量が最も多く、お買い得な物件を見つけやすい。また、同モデルに乗るならぜひスーパーチャージャー付きを選びたいところ。
これはレア!
アクシス
オーテックジャパンによるカスタムモデルで、上質感を高めたインテリアやメッキ加飾を施した専用エクステリアを採用している。
トヨタ ヴォクシー(先代型)の場合
全グレード中心相場:91万~236万円
PROFILE
ボックス型ミニバンの人気モデル。ノアとはデザイン違いの兄弟車。今年1月にフルモデルチェンジしたばかりなので、ここでは2007年から2013年まで販売された先代型を紹介する。
何度も設定された人気の特別仕様車
ベーシックグレードとしてXとZが設定され、スポーツグレードのZSにはパワフルかつ低燃費なバルブマチックエンジンが搭載された(前期型)。Vはラグジュアリーな味付けになっており、内装に本革や木目を配置。また、人気が高い特別仕様車煌(きらめき)シリーズは、毎年のように設定された。
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ZSIMAGE02
ZS”煌(きらめき)”
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
X | フォグランプなどが付かない廉価グレード | 69万~177万円 |
Z | 装備を充実させたバランスのいいグレード | 72万~208万円 |
ZS | 唯一のバルブマチックエンジン搭載車(前期型) | 59万~262万円 |
V | 木目調パーツなど内装に上質な装備を備える | 89万~179万円 |
お買い得グレードはコレだ!
ZS
流通量が一番多いのはこのグレードで、たくさんの物件から選べる。装備が充実しているうえ、新世代エンジンも搭載されている。
これはレア!
“G’s”
ミニバンとしては珍しいスポーツコンバージョンモデルで、スポーティな専用内外装を採用している。ノアにも同時設定されている。
日産 セレナの場合
全グレード中心相場:140万~251万円
PROFILE
バネットをルーツに持ち、現行型で4代目となるボックス型ミニバン。特に先代(3代目)と現行型はオールマイティに性能が高く、ミニバン新車販売ナンバーワンにも輝いた。
後年追加されたS-ハイブリッド
2010年のモデルチェンジ当時は、全グレードとも2.0Lエンジン搭載の8人乗りで、廉価版のS、スタンダードなX、上級なGのほか、エアロパーツを付けて3ナンバーとなるハイウェイスターを設定していた。2012年には簡易ハイブリッドシステムを搭載するS-ハイブリッドがXとGに追加設定された。
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ハイウェイスターIMAGE02
G S-ハイブリッド
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
20S | 現在は2WD唯一のノンハイブリッドグレード | 99万~199万円 |
20X | 2012年のマイチェン以降はS-ハイブリッドに | 109万~264万円 |
ハイウェイスター | 日産ミニバン伝統のエアログレード | 123万~280万円 |
G S-ハイブリッド | 2012年に追加設定。一躍売れ筋グレードに | 210万~246万円 |
お買い得グレードはコレだ!
20S
他の上級グレードより相場が安いことはもちろん、装備の差もあまりない。また、「S-ハイブリッド」との燃費性能の差もすくない。
これはレア!
ライダー パフォーマンススペック
日産系カスタムメーカーの「オーテック」がトータルチューニング。19インチアルミホイール、チューンドサスペンションなどを搭載。
トヨタ アルファードの場合
全グレード中心相場:223万~524万円
PROFILE
トヨタのフラッグシップ的位置づけのフルサイズミニバン。2002年の登場以来人気が高く、現行型は2代目モデルとなる。フロントデザインが異なるヴェルファイアは兄弟車。
二種のエンジンにハイブリッド追加
ガソリンエンジンは2.4Lと3.5Lがあり、それぞれエントリーグレードから、X、S、Gという構成となっている。350Xのみ2011年のマイナーチェンジで消滅した。2011年11月に追加されたハイブリッドは、X、G、SRと3段階のグレードをラインナップしている。ハイブリッドは全モデルとも4WDのみ。
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ハイブリッドSRIMAGE02
240S”タイプ ゴールド”
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
240S | 専用エアロパーツを装備するスポーティ仕様 | 183万~389万円 |
350G | 本革シートや木目調内装で高級感を味わえる | 216万~298万円 |
ハイブリッドX | ハイブリッドでは廉価版だが、装備は十分豪華 | 302万~410万円 |
ハイブリッドSR | ダークグレー内装の高級スポーツ仕様 | 378万~469万円 |
お買い得グレードはコレだ!
240S
スポーツグレードながら、同車の豪華さを十分味わえる。数多く設定された特別仕様車や、オプション装備を付けている物件も多い。
これはレア!
240S“G’s”
2012年11月に追加されたスポーツコンバージョンモデル。大型ミニバンながら「走る喜び」を追求したハンドリングを実現している。
ホンダ ステップワゴンの場合
全グレード中心相場:133万~279万円
PROFILE
96年に登場してすぐヒットモデルとなり、ボックス形ミニバンブームの火付け役となった。現行型は4代目で、2009年に登場。先代モデルから低床低重心パッケージを継承している。
エアロのスパーダが人気グレードに
標準モデルはG、L、Liの3グレード。エアロモデルのスパーダはS、Z、Ziの3グレードを設定。2012年4月のマイナーチェンジでは新型CVTとアイドリングストップ機構を全グレードで搭載した(4WDは5月以降に採用)。2013年末にはグレードの整理が行われてLとLiが廃止となっている。
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G・コンフォートセレクションIMAGE02
スパーダZ・クールスピリット
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
G | 素の魅力を堪能できるベーシックグレード | 128万~205万円 |
L | 昨年末の一部改良で廃止になった上級グレード | 135万~218万円 |
スパーダS | スパーダの中では廉価なベーシックグレード | 145万~259万円 |
スパーダZ | スタンダードなグレードで特別仕様車も多い | 128万~317万円 |
お買い得グレードはコレだ!
スパーダZ
圧倒的に流通量が多く、場合によっては下位グレードのスパーダSより安くて搭載装備や条件のいい物件を見つけることができる。
これはレア!
G・HDDナビ スマートスタイル エディション
ディスチャージヘッドライトや両側スライドドア、スマートキーシステム、そしてセキュリティアラームを装備したお得な特別仕様車。
Column 語り継がれる伝説の名グレードたち
日産 スカイライン GT-R
日産 スカイライン GT-R
その存在感はベースモデルを超えていた!
かつて一世を風靡した「スカイラインGT-R」だったが、ベースモデルのR34スカイラインとともに消滅。後にグローバル・スーパースポーツとして復活した
スバル インプレッサ WRX
スバル インプレッサ WRX
「インプレッサ」の名を高めるべく勇躍!
インプレッサが先代型だった2010年に、公式HP上で「スバルWRX」へと車名が省略され、今年登場の現行型では、正式に車名から「インプレッサ」を外している
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net9月調べ

軽自動車編
新車価格がリーズナブルな軽自動車は、中古車市場では回転が早い傾向がある。そのため、年式が新しめの物件や上級グレードも比較的多く市場に出回っている。それらを新車よりお得に手に入れたい。
ダイハツ ムーヴの場合
全グレード中心相場:61万~123万円
PROFILE
新車でも高い人気を誇るハイトワゴンモデルで、エアロパーツを装備した「カスタム」もラインナップ。現行型は2010年に登場し、2012年末に大型マイナーチェンジを実施している。
人気のスマートアシストを追加
通常のムーヴは、エントリーグレードのL、上級グレードのXを設定。エアロモデルのカスタムでは、下からX、G、RSを設定する。2012年のマイチェンでは、カスタムGが廃止され、全グレードに衝突回避支援システム『スマートアシスト』搭載グレードSAが設定された(カスタムRSのみ2013年7月に追加)。
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X“SA”IMAGE02
カスタムRS
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
L | チルトステアリングや電動格納ミラーの装備はなし | 49万~124万円 |
X“SA” | スマートアシストが付いた通常ムーヴの上級グレード | 73万~140万円 |
カスタムX | アルミホイールは14インチ(RSは15インチ) | 54万~144万円 |
カスタムRS | スポーティな雰囲気の3眼メーターを搭載する | 69万~159万円 |
お買い得グレードはコレだ!
カスタムX
各グレードともそれなりに流通量が多いなか、特に多くて選びやすい。搭載される装備は標準ムーヴの上位版と同等でかなりお買い得。
これはレア!
L“VSスマートセレクションSA&SN”
今年設定されたばかりの特別仕様車で、スマートアシストとスマートフォン連携メモリーナビなどを装備するお得なモデル。流通量はまだ少ない。
スズキ ワゴンRの場合
全グレード中心相場:68万~101万円
PROFILE
長年軽自動車販売台数ナンバーワンを獲得してきた、ハイトワゴン型軽の元祖。現行型は2012年に登場し、「エネチャージ」をはじめとした各種低燃費化技術を搭載している。
シンプルなラインナップ構成
通常モデルはFXとFXリミテッド、エアロモデルのスティングレーはXとTというシンプルなラインナップ。その後、FXにハイトワゴン軽としては珍しい5速MTを追加。今年8月にはマイナーチェンジが実施され、通常モデルはFA、FX、FZの3モデル体制となった。各グレードとも燃費が向上されている。
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FXIMAGE02
スティングレーT
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
FX | エントリーモデルながら多くの新技術を搭載 | 59万~144万円 |
FXリミテッド | 本革巻きステアリングなど装備を充実化 | 62万~143万円 |
スティングレーX | 横一文字ヘッドランプのシャープなデザインが特徴 | 90万~132万円 |
スティングレーT | トップグレードにして唯一のターボ搭載モデル | 95万~125万円 |
お買い得グレードはコレだ!
スティングレーT
唯一のターボエンジン搭載グレードで、「スティングレーX」と相場の差が少ない。スティングレーのスポーティデザインも秀逸。
これはレア!
20周年記念車
2013年7月に登場した特別仕様車で、ブラックメッキのヘッドランプやフロントグリルなどを装備し、高級感溢れる雰囲気を持つ。
ダイハツ タントの場合
全グレード中心相場:105万~189万円
PROFILE
ハイトワゴン型軽を上回る広大な室内空間を持つスーパーハイトワゴン。現行型は2013年に登場した3代目で、Bピラーレス構造の「ミラクルオープンドア」を先代から引き継ぐ。
スマートアシストを全グレードに設定
通常モデルは、エントリーグレードのL、ミドルグレードのX、上級グレードのGを設定し、各車にスマートアシスト付きのSAをラインナップ。デラックス感のあるデザインのカスタムは、XとRSにそれぞれSAがラインナップされる。昨年末には、Xにターボエンジン搭載グレードも追加された。
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X“SA”IMAGE02
カスタムRS“SA”
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
X“SA” | 装備は簡素化されていても室内の広さは同じ | 108万~145万円 |
G“SA” | 上級グレードらしく高級感のあるグリルを搭載 | 131万~148万円 |
カスタムX“SA” | RSとの違いは、本革ステアリングなどの有無 | 128万~170万円 |
カスタムRS“SA” | 同グレードとGは両側パワースライドドアを搭載 | 143万~189万円 |
お買い得グレードはコレだ!
X“SA”
同車の一番の魅力は室内スペースの広さ。グリルや両側パワースライドドアは必ずしも必要ではない(片側のみ標準装備されている)。
これはレア!
Xターボ“SA”
昨年末に追加されたばかりの、Xのターボ搭載車は、いまのところほとんど流通なし。価格によっては、見つけたら即買いの一台だ。
トヨタ プリウスの場合
全グレード中心相場:115万~248万円
PROFILE
ハイブリッドカーのパイオニアにして、新車販売トップ争いを続けるベストセラーモデル。2009年に登場した現行型は、2011年にマイナーチェンジしてさらに燃費性能を高めた。
上級グレードには追加仕様を設定
エントリーグレードのL、中間グレードのS、上級グレードのGというラインナップ。SとGにはツーリングセレクションが設定され、Gにはさらに、ツーリングセレクション・レザーパッケージも設定されている。全グレードともエンジン、ハイブリッドシステムは同じで、4WDの設定はなし。
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SIMAGE02
S“ツーリングセレクション”
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
L | 上位のSと比べて相場の下限はあまり変わらず | 86万~209万円 |
S | ディスチャージランプ、スマートエントリー付き | 90万~232万円 |
S“ツーリングセレクション” | ホイールキャップでなく17インチアルミホイール装備 | 128万~248万円 |
G | フロントフォグランプ、クルーズコントロール付き | 112万~240万円 |
お買い得グレードはコレだ!
S
売れ筋はツーリングセレクションになるが、ホイールキャップも美しいデザインだし、流通量が多いのでオプション付き物件を探せる。
これはレア!
S“ツーリングセレクション・G’s”
専用チューニングが施されたサスペンションや、軽量18インチアルミホイールを装備。ボディ剛性まで向上させているスポーツモデル。
トヨタ クラウンの場合
全グレード中心相場:285万~509万円
PROFILE
トヨタのフラッグシップサルーンにして、日本を代表する高級車。2012年に14代目となる現行型へフルモデルチェンジしたが、王冠をモチーフとした超大型グリルを採用している。
高級なロイヤルと軽快なアスリート
外観上はゴージャスなロイヤルシリーズと、スポーティなアスリートシリーズに大別される。両シリーズとも、2.5L V6ガソリンエンジンとハイブリッド、それぞれに3グレードを設定。ガソリンエンジンモデルには4WDの設定もある。また、アスリートのみ3.5L V6エンジン搭載車もラインナップされる。
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ロイヤルサルーン(ハイブリッド)IMAGE02
アスリートG(ハイブリッド)
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
ロイヤルサルーン | 伝統のラグジュアリー装備満載グレード | 299万~359万円 |
アスリートS | 近年高い人気を誇っているスポーツグレード | 360万~430万円 |
ロイヤルサルーン(ハイブリッド) | 2.5Lエンジンからハイブリッドシステムに変更 | 349万~449万円 |
アスリートS(ハイブリッド) | 低燃費ながら走りはしっかりスポーティ | 388万~469万円 |
お買い得グレードはコレだ!
ロイヤルサルーン
イメージが異なるので好みにもよるが、新車で同価格帯のグレードで比較しても、アスリート系よりロイヤル系のほうが相場が低い。
これはレア!
アスリートG“ReBORN PINK”
アスリートG i-Fourをベースに、特別設定色「モモタロウ」が塗装された特別仕様車。1ヶ月の期間限定で販売された。
日産 スカイライン(先代型)の場合
全グレード中心相場:117万~300万円
PROFILE
半世紀以上もの間販売され続けるロングセラーモデルで、スポーティな走行性能が特徴。先代型は2006年に登場し、2010年のマイナーチェンジではシャープなスタイリングを獲得。
3.5Lエンジンは後期で3.7Lに
2.5Lエンジンの250GT系と3.5Lの350GT系をラインナップ。それぞれにタイプPなど仕様の異なるタイプが設定されている。4WDは250GTにのみ設定。2008年12月の一部改良では、3.5Lエンジンが3.7Lに変更され、名称も370GTへと変わっている。途中、ATも5速から7速へとバージョンアップした。
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370GTタイプSPIMAGE02
350GT
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
250GT | 軽快でスポーティなエントリーグレード | 76万~238万円 |
250GTタイプV | VDCなど車両制御装置が搭載された仕様 | 76万~238万円 |
350GTタイプSP | マイナーチェンジ前の最上級グレード | 74万~218万円 |
370GTタイプSP | 走行性能と快適性能を両立した装備が満載 | 139万~249万円 |
お買い得グレードはコレだ!
370GTタイプSP
すでにどのグレードも新車価格の半額以下となっていてお買い得だが、装備内容を考えると後期370GTのタイプSPが最もお得だ。
これはレア!
370GTタイプSP 55thリミテッド
2011年12月に設定された555台限定の特別仕様車で、レッド本革シートや特別専用色を採用。ベースモデルは370と250から選べた。
column オモシログレード名がいっぱい! 珍名グレード大集合
どのメーカーでも、車名はマジメなものを付けることが多いが、グレード名に関しては、けっこう遊び心のあるユニークな名称を付けていることがある。特に、わかりやすさが求められる商用車は、「農用」、「頑丈」などストレートなものが多い。そういう意味では、かつて日産の高級車に付けられた「VIP」などもそのまんまであったが、慣れれば違和感は感じなくなるものである。
ガソリンA(スズキ ツイン)
ガソリンA(スズキ ツイン)
「ハイブリッド」に対する形の、わかりやすい名称。もちろん「ガソリンB」もあった
農用スペシャル (ダイハツ ハイゼットトラック)
農用スペシャル (ダイハツ ハイゼットトラック)
「農用」で「スペシャル」という、ストレートさ。かつて「天晴(あっぱれ)」も存在
TACHIバージョン(スズキ カルタス)
80年代当時、カルタスのCMに出演していた俳優の舘ひろしをフィーチャーしたモデル。
金太郎ダンプ(スズキ キャリイ)
特装車シリーズに設定されているいかにも強そうな名称。「頑丈ダンプ」もある。
キタキツネ(日産 セレナ)
初代および2代目セレナに設定された。ラルゴ「ウミボウズ」なんてのもあった。
ダンガン(三菱 ミニカ)
まるで弾丸のような加速力を持つということで。特に人気のあったグレード。
グレード名バッジの謎

なぜ、グレード名のエンブレムは減ったのか?
クルマはオーナーにとって一種のアイデンティティであると同時に、メーカーにとっての宣伝物でもある。そのため、メーカーや車名のエンブレムはほぼすべての車種に付いている。その一方で、かつては多くのクルマに付いていたグレードのエンブレムが、ここ10年で姿を減らしてきた。
その理由について、あるメーカー関係者に聞くと、「コスト削減のため」という至極真っ当な答えが返ってきた。たしかに今は、上級グレードであることを自慢して走るような虚栄心に満ちた人は少なくなった。しかし、誰もが同じクルマに乗っているようなクルマ社会はつまらない。せめてエンブレムバッジだけでも個性をアピールしたい、というのはクルマ好きならではの思いだろうか。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net9月調べ

日産 エクストレイル(先代型)の場合
全グレード中心相場:119万~321万円
PROFILE
オフロードイメージのSUVで、長年SUV販売トップを獲得してきたモデル。先代型は2007年から2013年まで販売。現行型はラグジュアリーな方向へとイメージチェンジされた。
流通量は少ないが注目はディーゼル
搭載エンジンは2.0Lと2.5Lで、それぞれスタンダードなSと上級装備のXを設定する。駆動方式は基本的に4WDで、2.0Lモデルのみ2WDも設定。2008年にはクリーンディーゼルエンジンを搭載する20GTが追加され、2010年に実施されたマイナーチェンジでは、20S(2WD)と25Sが廃止されている。
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20SIMAGE02
20X
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
20S | エントリーグレードだが使い勝手の良さは十分 | 90万~175万円 |
20X | デビュー当初は6速MTの設定もあった | 80万~233万円 |
25X | ポップアップステアリングなど上級装備を搭載 | 109万~198万円 |
20GT | 現在も継続販売されているディーゼルグレード | 122万~239万円 |
お買い得グレードはコレだ!
25X
さすがに20Xほど流通量は多くないものの、排気量が大きく走りに余裕があるにも関わらず、20Xよりお買い得な物件が見つかる。
これはレア!
20GT(6速MT)
2008年に登場した日本初のクリーンディーゼル搭載車で、当時は6速MTのみの設定(2010年にATも追加)。記念すべきレアモデル。
トヨタ ハリアー(先代型)の場合
全グレード中心相場:91万~301万円
PROFILE
ブームの火付け役となった高級SUV。先代型の2代目モデルは2003年から2013年まで販売されたロングセラーモデルで、現行型が小型化したことで、先代型人気は依然として高い。
上位エンジンは後期で排気量拡大
2.4Lエンジンの240Gシリーズと、3.0Lの300G(AIRS含む)シリーズに大別される。両シリーズとも2WDと4WDの設定があり、上級グレードはLパッケージ、プレミアムLパッケージとされた。2005年にハイブリッドを追加。2006年には3.0Lエンジンが廃止され、3.5Lの350Gがラインナップされた。
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350G”Lパッケージ”
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
240G”Lパッケージ” | ディスチャージヘッドランプなどを搭載 | 59万~250万円 |
300G”プレミアムLパッケージ” | 18インチアルミホイールや木目内装を採用 | 69万~148万円 |
350G”Lパッケージ” | 2006年以降は3.0Lから3.5Lエンジンに変更 | 99万~183万円 |
ハイブリッド”Lパッケージ” | 標準モデルより流通量が多いLパッケージ | 109万~289万円 |
お買い得グレードはコレだ!
300G”プレミアムLパッケージ”
2006年以前のモデルとなってしまうが、上級エンジンを搭載する装備充実の最上級グレードを100万円で手に入れることができる。
これはレア!
240G”Lパッケージ・アルカンターラセレクション”
240Gをベースに、アルカンターラ素材を用いたシートを搭載。2011年10月に設定された、先代ハリアーとしては最後の特別仕様車。
日産 ジュークの場合
全グレード中心相場:106万~268万円
PROFILE
2010年に新登場したコンパクトサイズのクロスオーバーSUV。なによりもスポーティで個性的なスタイリングを特徴としており、登場後SUV新車販売ナンバーワンにも輝いた。
NAとターボで異なる味わい
登場時は1.5L NAエンジンのベース車15RSと上級モデル15RXのみであったが、2010年中にターボエンジン搭載の16GTと16GT FOUR(4WD)を追加。その後いくつかの特別仕様車を設定しつつ、2013年のマイナーチェンジでは、1.5Lモデルにアイドリングストップ機構を採用し、VDCを全車標準装着とした。
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15RXIMAGE02
16GT FOUR
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
15RSタイプV | インテリジェントキーなど人気装備を装着 | 112万~158万円 |
15RXタイプV | 15RSをベースにフロントフォグランプなど装備 | 98万~187万円 |
16GT | ターボエンジンのほか4スピーカーも搭載 | 125万~169万円 |
16GT FOUR | 駆動方式が4WDであること以外は16GTと同じ | 138万~228万円 |
お買い得グレードはコレだ!
15RX
街乗りを楽しむ程度であればNAエンジンで十分。RSと装備はあまり変わらないものの、流通台数が多く良質な物件を選びやすい。
これはレア!
16GTプレミアムホワイトパッケージ
ホワイトカラーのセンターコンソールやパワーウインドスイッチフィニッシャーなど、白内装を基調とした特別仕様車。2012年に発売。
スバル レガシィツーリングワゴンの場合
全グレード中心相場:128万~330万円
PROFILE
国産ツーリングワゴンの代表的モデルで、現行型は5代目で2009年5月に登場。先代モデルよりボディを大型化し、室内&荷室スペースも拡大。今年6月に受注終了となっている。
2.5Lと3.0Lに後から2.0Lも追加
エンジンは2.5L NAとターボの2本立て。NAは2.5iでLパッケージとSパッケージを設定。ターボは2.5GTで、LパッケージとSIパッケージ、Sパッケージを設定している。2010年には両エンジンに運転支援システム・アイサイト搭載グレードを、2012年には2.0Lターボエンジンの「2.0GT DIT」を追加した。
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2.5iアイサイトSパッケージIMAGE02
2.0GT DIT
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
2.5i Lパッケージ | モデル初期からある平均的装備グレード | 118万~228万円 |
2.5iアイサイト | 途中に追加された運転支援システム搭載仕様 | 129万~280万円 |
2.5GT Sパッケージ | ターボエンジンを搭載するスポーツ仕様 | 117万~265万円 |
2.0GT DIT | 低燃費な2.0L直噴ターボエンジン搭載グレード | 199万~311万円 |
お買い得グレードはコレだ!
2.5iアイサイト
スバルといえば、水平対向エンジンとアイサイト。その両方を味わうことができるうえ、物件の流通量も多く、価格もこなれている。
これはレア!
2.5GT tS
2010年発売の特別仕様車で、STIによるスポーツコンプリートモデル。専用チューニングのビルシュタインサスペンションなどを搭載。
スポーツカー編
他のジャンルに比べて流通台数は少ないが、やはりグレードごとに大きく性格を変えるのがスポーツカーである。特にエンジンやトランスミッションは走りに直結する部分だけに、よく吟味したいところ。
日産 フェアレディZの場合
全グレード中心相場:216万~434万円
PROFILE
長い歴史を持ち、北米でも人気のスポーツモデル。現行型は2008年に登場。先代型のキープコンセプトで、ダイナミックなスタイリングと大排気量エンジンのパワフルな走りが特徴。
2種類のトランスミッションを設定
搭載されるエンジンはすべて3.7L V6のみ。標準車には6速MTと7速ATを設定し、上級グレードとして、6速MTのみのバージョンSと7速ATのみのバージョンTを設定。最上級グレードのバージョンSTには、6速MTと7速ATの両方を設定している。オープンモデルのロードスターもラインナップされる。
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バージョンSTIMAGE02
バージョンT
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
バージョンS | MTのみのスポーツ仕様。19インチタイヤ搭載 | 243万~289万円 |
バージョンT | グランドツーリング仕様。タイヤは18インチ | 159万~269万円 |
バージョンST | 両トランスミッションを設定する最上級グレード | 169万~359万円 |
ロードスターバージョンST | 本革シートや電動シートなど豪華装備を搭載 | 285万~339万円 |
お買い得グレードはコレだ!
バージョンST
豪華装備満載の最上級グレードで、新車では30万円以上あった他グレードとの価格差が、中古では最低でも10万円程度になっている。
これはレア!
バージョンNISMO
等長フルデュアルエキゾーストシステムの採用やコンピューターチューニングによって、パワフルになったスペシャルモデル。
マツダ RX-8の場合
全グレード中心相場:37万~230万円
PROFILE
ロータリーエンジンを搭載した4ドア4シータースポーツカー。「最後のロータリー」としてファンに愛され、さまざまな特別仕様車も設定されたが、2012年6月で生産終了となった。
ミッションで選ぶシンプルな構成
デビュー当初、標準車(2009年からタイプGへと名称変更)は5速MTと4速ATを設定。装備を充実化したAT専用モデルがタイプE、6速MT専用モデルがタイプSという構成。2006年にはATを6速化し、2008年のマイチェンではフロントデザインを変更すると同時に、最上級グレードタイプRSを追加している。
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タイプRSIMAGE02
タイプE
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
タイプG | 2009年から同名称に変更されたベースグレード | 25万~195万円 |
タイプE | 標準車の装備を充実させたAT仕様グレード | 29万~179万円 |
タイプS | タイプEと同様に装備充実の6速MT仕様 | 29万~209万円 |
タイプRS | 2008年のマイチェンで加わったエアロ装着モデル | 123万~268万円 |
お買い得グレードはコレだ!
タイプS
ATよりは高いが、やはりスポーツカーはMTで乗りたい。それも6速なら最高だ。相場もこなれていて廉価グレードとの差も少ない。
これはレア!
スピリットR
最後の特別仕様車で、1000台限定生産の予定があまりにも人気が高く追加で1000台生産された。レカロシートなどの専用装備を装着。
ダイハツ コペン(先代型)の場合
全グレード中心相場:44万~180万円
PROFILE
手軽にオープン走行を楽しめる軽スポーツ。先代モデルは2002年に登場し、今年6月に現行型が発売された。スポーツカー不遇の時代に5万6000台を超える販売台数を記録した。
スタンダードはアクティブトップ
エンジンはいずれも660ccターボで、電動開閉式ルーフを備えるアクティブトップと、着脱式のディタッチャブルトップを設定し、それぞれに5速MTと4速ATがラインナップされた。2006年に追加された装備充実の特別仕様車アルティメットエディションは人気が高く、その後何度も設定された。
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アクティブトップIMAGE02
アルティメットエディションII
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
アクティブトップ | 最も普及した電動開閉ルーフ版グレード | 39万~165万円 |
ディタッチャブルトップ | モデルライフ途中で廃止となった簡易ルーフ版 | 59万~89万円 |
アルティメットエディションII | ブラックグリルなどを装備した特別仕様車 | 68万~183万円 |
お買い得グレードはコレだ!
アクティブトップ
多くの特別仕様車が設定された同車だが、それだけで20万円以上高くなってしまう。通常モデルでも十分希少性が高くお買い得だ。
これはレア!
10thアニバーサリーエディション
発売開始から10年を記念した特別仕様車。ロゴ&シリアル付きのアルミスカッフプレートカバーや本革スポーツシートなどを装備。
マツダ ロードスターの場合
全グレード中心相場:106万~246万円
PROFILE
89年の初代モデル以来、世界中で高い人気を誇るライトウェイトオープン2シーター。現行型の3代目モデルは2005年に登場。今年4代目モデルが発表された(2015年発売予定)。
快適さを高めたハードトップ版
5速MTと6速ATを備えた標準車に加え、6速MT搭載のスポーティなRS、上級装備に6速MTと6速ATを設定したVSの3ラインでデビュー。2006年には、電動ルーフシステムを装備したRHTを追加している。2008年のマイチェンでは、5角形グリルの新デザインが採用され、グレードも統合・整理された。
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RSIMAGE02
RS RHT
グレード名 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
標準車(S) | シンプルな装備に小気味良い5速MT車を設定 | 68万~189万円 |
RS | スポーティバージョン。6速MTのみの設定 | 69万~228万円 |
VS | 6速ATも設定されるラグジュアリーバージョン | 79万~145万円 |
RS RHT | 2006年追加のリトラクタブルハードトップ仕様 | 130万~238万円 |
お買い得グレードはコレだ!
RS
走りの楽しさを味わいたいなら軽量なソフトトップのほうが好ましい選択だ。本革巻きステアリングやシフトノブで気分も高まる。
これはレア!
ブラック チューンド
RS RHTおよびVS RHTをベースに、ブリリアントブラックのハードトップや、ドアミラー、ホイールなどを採用した特別仕様車。
まとめ自動車評論家 清水草一が語るグレードで大きく変わるクルマの性質
ここまで人気車種のグレードごとの違いや、お買い得グレードなどを紹介してきた。クルマはグレードによって乗り味や魅力が変わってくるということや、その選び方について、最後はベテラン評論家の言葉で締めてもらおう。
まずはグレード選びで購入条件をしぼるべし
私は7年前、ダイハツ・エッセという軽自動車を中古で購入した。グレードは、最廉価版の「ECO」。私はこのECO限定でエッセが欲しかった。なぜなら、エッセECOは唯一のMTグレード。エッセのMTは、このECOにしか設定されていなかったのだ!
が、この中古車探しは難航を極めた。とにかくタマがない。いまどきの軽はほとんどがAT。エッセの最も安いグレードであるECOは、同時に最もレアなグレードだった。
結局私は、約半年後に偶然知人から譲り受けることに成功したが、レアなグレードにこだわると、こんな事態もありうる。
中古車探しの際、多くの人がこだわるのは、まずは2WDか4WDか、軽であればターボかノンターボか、さらにトランスミッションはATかMTか、エンジンの排気量はどうか、ミニバンの場合は定員(6~8名)といった、基本的な項目だろう。
雪国のユーザーが4WDを志向するのは当然のことで、それはこだわりというより必須項目。軽自動車のターボかノンターボかより、加速性能が大きく違ってくるので、ほぼ譲れないだろう。MT限定で探す人も、ATには目もくれないに違いない。
ただ、そういった必須項目以外の部分は、多少柔軟に考えたほうがいい。たとえば排気量。中古車になると、小排気量グレードと大排気量グレードの価格差は大幅に縮まり、逆転することすらある。価格が同レベルなら、でっかいエンジンのほうを買ってもいいかな、と気が変わる可能性だってあるのだから。
まずは必須項目を決めたうえで、いくつかのグレードにしぼる。それから物件を探していくといいだろう。グレードによる装備の違いも、それで門前払いにするのではなく、現物を見てから決めてもいい。
中古車には同じ商品は1台もない。程度は千差万別だ。グレードと同じく重要なのは、クルマそのものの状態である。それは多くの場合、内外装のヤレ具合など、パッと見た第一印象で決まる。クルマ探しは恋愛と同じで、条件より第一印象の方が重要だというのが私の持論だ。
たとえばオーディオやナビであれば、後付けパーツで対応したほうがいいケースだってなきにしもあらず。もちろん、後付けではどうにもならない装備、たとえば本革シートでなければダメ!と思っている人なら、それは必須の項目だ。私がエッセをECO限定で探したように、中古車探しのファーストステップである”グレード選び”に織り込むべし。
ただ、このファーストステップでの条件があまりにも多すぎると、いつまでたっても希望の物件が見つからないという事態もありうる。必須項目を備えた複数のグレードをピックアップしたうえで、物件を探すのがいいだろう。いつまで待てるかというのも、中古車選びの重要なポイントなのである。
1.グレードの方向性

低コスト・低価格で設計されていると思われがちな軽自動車でも、最近ではフロントマスクが異なるグレードをラインナップすることが多くなった
多くの車種で設定されるのが、コンフォート系のグレードやスポーツ形のグレード。必須条件として3列シートのミニバンを選ばなくてはならない場合でも、スポーツモデルが好きならスポーティグレードを選べばいい。デザインの印象もグレードの方向性によって変えられていることが多い。
2.エンジン

マツダのクリーンディーゼルエンジンは、搭載車種を増やしている。セダンやコンパクトカーでもディーゼルを楽しめる時代が到来する
かつては排気量が大きいだけでもてはやされた時代もあったが、最近は排気量が小さければ燃費がいいという見方もされるようになった。どちらにしてもその乗り味は大きく変わってくるものなので、自分の走り方に合ったエンジンのグレードを選びたい。ハイブリッドやディーゼルを設定するクルマならなおさらである。
3.トランスミッション

ロードスターのようなピュアスポーツカーにおいても、中古ではマニュアル車の相場が高い場合がある。装備やグレードをよく吟味したい
グレード選びにおいて妥協がゆるされないのがトランスミッションだ。なにせ、オートマ限定免許しかない人にはマニュアル車を運転することすらできない。最近はマニュアルのグレードを設定する車種もほとんどなくなってしまったが、運転をより楽しむことができるし、同乗者から一目置かれること間違いなしだ。
自動車評論家 清水草一
自動車評論家 清水草一
1962年生まれ。東京都出身。軽からフェラーリまであらゆるジャンルの中古車を買ってきた、中古車が大好きなベテラン自動車評論家。趣味は「中古車を買うこと」と豪語し、取材や原稿執筆の合間にGoo-netを眺める日々。
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※中古車市場データはGoo-net9月調べ