徹底分析中古車相場
更新日:2020.04.08 / 掲載日:2016.03.25
テーマに合わせて!中古車相場徹底分析

日々変動する中古車の相場の見どころを読者のみなさんにわかりやすくお伝えするのが当コーナー。テーマ別の注目モデルの動向を解説しちゃいます。今回はレジャーにぴったりのジャンル別人気車を紹介!
今週の研究テーマ ポカポカ陽気で行楽シーズン到来ジャンル別のレジャーカーを探せ!
注目のベストバイをじっくり探し出そう
一段と気温が上がった今日この頃、クルマで出かけたくなる日が増えてきた。ゴールデンウィークも近いので、今回はロングドライブが楽しくなるクルマ選びを提案していこう。
最初に注目したいのはハイブリッドカー。中古車でも売れ行きが著しいのは、やはりハイブリッドである。とくに、最近は新型プリウスが登場したことで、このジャンルの相場動向が活発に。燃費にすぐれるのはもちろん、納得の走行性能を持つモデルが豊富に揃っているのも注目点。
次は多人数乗車が可能なミニバン。ひと口にミニバンと言っても大きさやコンセプトは幅広く、ここ最近では輸入車の参入も増加。選択肢が広がっているので、クルマ選びが以前と比べて圧倒的に楽しくなった。
最後に紹介するのはSUV。いまもっともホットなカテゴリーであり、ファミリーカーの本命と言えるまでに市場が成長している。いちばん人気なのは低予算でねらえるコンパクトSUVだが、中古車ならばプレミアム系も十分ターゲット範囲内。賢く、長くつき合える1台を探そう。
今回のチョイスは・・・
CHOICE-1 | ハイブリッドカー |
CHOICE-2 | ミニバン |
CHOICE-3 | SUV |
CHOICE-1 燃費重視のクルマ選びをするならやっぱりコレ! ハイブリッドカー
いま注目のジャンルと言えばハイブリッドカー。プリウスのような5ドアも人気だが、ミニバンやSUVなどボディ形状はさまざま。燃費はもちろん、胸のすくような加速を味わえるモデルも多い。ここでは注目の3モデルを紹介しよう。
ホンダ インサイト
中古車参考価格帯:50万円~140万円(09年~14年・エクスクルーシブを除く) Goo-net登録台数:656台(エクスクルーシブを除く・16年3月現在)
ホンダが送り出したプリウス対抗車
先代プリウスと同時期に投入されたハイブリッド専用車。新車時は200万円以下の戦略的価格で大ヒットモデルとなった。それゆえ中古車価格も安く、プライス重視のクルマ選びをするなら外せない選択肢。JC08モードは最大27.2km/Lと優秀な値で、走りも楽しいクルマである。
口コミレビュー
総合評価:4.9
(1)内装のプラ材質に高級感はありませんが、メーター類のかっこよさですべてがまかなえるくらい満足。
総合評価:3.8
(2)軽い車体のため走りが軽快なので運転していて楽しい。インテリアの質感の低さが少し気になります。
総合評価:4.3
(3)スポーティに走ってもリッター20kmを超える燃費は魅力。峠でもパドルシフトで十分楽しめます。
過去1年の平均相場動向

人気のハイブリッドカーも、現在は100万円以下の予算でねらえるお買い得車となった。昨年6月頃から相場は横ばい。現在の平均価格は76万円。物件数は非常に豊富で買いやすいモデル。
トヨタ プリウス 先代
中古車参考価格帯:70万円~270万円(09年~15年・全グレード) Goo-net登録台数:10000台以上(全グレード・16年3月現在)
定番の人気ハイブリッドカー
街で見かけない日はないほどお馴染みの存在が先代プリウス。JC08モードで最大32.6km/Lと抜群の燃費を誇る一方、クルマとしての質感や走りの性能も納得のレベル。ファミリーでも使えるユーティリティも魅力。強いて弱点を挙げるなら、数が多すぎて没個性的なことくらいだ。
口コミレビュー
総合評価:4.8
(1)ソーラーパネルサンルーフ付きを選びました。開放感が素晴らしい。室内デザインも洗練されています。
総合評価:4.6
(2)長距離乗っても疲れないし、燃費がよいので900km近く無給油で走れました。快適なエコカーです。
総合評価:4.3
(3)ハンドリングがよくて走行性能は満足。マイナス点は車両価格。燃費で価格差を取り返すのは至難の業。
過去1年の平均相場動向

新型プリウスの情報がちらほら出始めた昨年後半から少しずつ相場が下がり始めている。今後は新型への買い替えラッシュで先代は供給過多でさらに安くなるはず。これからが買い時だ。
トヨタ エスティマハイブリッド
中古車参考価格帯:130万円~410万円(06年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:285台(全グレード・16年3月現在)
低燃費を実現した上級ミニバン
スポーティなルックスと高級感ある内外装が魅力のエスティマシリーズのエスティマハイブリッド。2.4L 4気筒にモーターを組み合わせることで、大柄なボディながらもJC08モードで18.0km/Lの低燃費を実現する。8名乗車仕様も設定。
過去1年の平均相場動向

昨年4月から8月にかけて大きく相場が下がったが、その後は上昇。しかし、今年の6月に大幅改良が行われる予定で、再度下降する可能性大。
CHOICE-2 みんなでワイワイ乗って楽しむならこれ! ミニバン
以前ほどの勢いはないものの、いまでも人気ジャンルのミニバン。各メーカーの個性が出ておりクルマ選びにも熱が入る。今回紹介するのは、3列目シートもしっかり使えるモデル。実用性と取り回しのよさを両立するバランスのよさが魅力だ。
マツダ ビアンテ

中古車参考価格帯:100万円~240万円(08年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:305台(全グレード・16年3月現在)
広々スペースの8人乗りミニバン
マツダのボックス型ミニバンがビアンテ。このジャンルは5ナンバー車が人気の中心だが、こちらは1770mmのワイドなボディを持つのが特徴。8人が収まるゆとりある室内とワイドトレッドによる走りの安定性がアピールポイント。個性的なフロントフェイスも見所である。
口コミレビュー
総合評価:4.6
(1)走りのよさに驚きました。コーナーリングも思いどおりで、以前乗ってたノアと比べると燃費も圧勝。
総合評価:3.6
(2)室内が広くて天井も高く、シートはゆったり。運転性能も必要十分で、乗り心地がよい。万能の1台。
総合評価:4.5
(3)内装のチープさ、収納の少なさなどネガはありますが、キビキビ運転できて走りが楽しめるミニバン。
過去1年の平均相場動向

昨年4月から8月のあいだに15万円ほど相場がダウン。しかし11月から再び上昇して平均価格は145万円となる。100万円台前半の予算でねらえるものの、現在は買い時とは言えない。
トヨタ ヴォクシー 先代
中古車参考価格帯:100万円~280万円(07年~13年・全グレード) Goo-net登録台数:2056台(全グレード・16年3月現在)
2Lクラスの人気ミニバン
2007年に登場した先代は、両側スライドドアなどの基本アイテムを完備しつつも手頃な価格を実現したバランスのよいモデル。メカニズム面ではバルブマチックの採用がトピックス。これによりJC08モードで13.6km/Lの燃費を実現。回転機構を持つ2列目シートも便利。
口コミレビュー
総合評価:3.8
(1)3列目をサイドに上げられるので、荷物が多い用途に便利。バックカメラがあるので駐車時も便利です。
総合評価:3.5
(2)ボディサイズのわりによい走行性能と燃費。多人数での旅行などで活躍してくれます。加速はいま一歩。
総合評価:3.9
(3)ボディは大きく感じますが、意外と小まわりが利ききます。加速が悪く、高速の合流時に気を遣います。
過去1年の平均相場動向

新型が登場してから一時的に価格は下がったものの、昨年夏頃に再び上昇して現在は横ばいが続く。人気モデルゆえ相場の値崩れが起きにくいようだ。お買い得感はやや薄いと言える。
シトロエン C4ピカソ 先代
中古車参考価格帯:60万円~240万円(07年~13年・全グレード) Goo-net登録台数:48台(全グレード・16年3月現在)
プチリッチな気分になれる7シーター
じつはフランスはミニバン大国。シトロエンもC4ピカソという魅力のクルマを設定する。大きなガラスルーフを採用して室内を明るく照らす。内装の色使いも国産車とは一線を画するもので、個性重視のひとにオススメだ。
過去1年の平均相場動向

昨年後半は相場が160万円前後で推移し、物件数も充実。しかし今年に入って物件数が一気に減少し、相場も大きく下がっている。
CHOICE-3 いま流行りのSUVをお買い得に手に入れよう SUV
セダンのように上質な走りとミニバン並みのユーティリティ、そして悪路もこなせるマルチプレーヤーがSUVというクルマ。ひと昔前の本格クロカンとは異なり、敷居が低いのが魅力だ。今回は、注目したい3モデルをピックアップした。
レクサス RX
中古車参考価格帯:220万円~600万円(09年~15年・全グレード) Goo-net登録台数:805台(全グレード・16年3月現在)
ワンランク上の世界を体感
国内ではレクサスブランド初のSUVとなったのがRX。注目なのは、輸入車プレミアムブランドに匹敵する室内のクオリティ。この世界を体感したら後戻りできなくなるほど高品質。エンジンは、2.7L直4、3.5L V6、そして3.5L V6にモーターを組み合わせたハイブリッドを設定。
口コミレビュー
総合評価:4.1
(1)ワイルドでありながら気品も兼ね備えたボディラインは国産離れしている。走りは面白みのない感じ。
総合評価:4.8
(2)材質にこだわった内装の質感の高さに満足。ハイブリッドは加速性能が高いのに燃費は13km/Lと優秀。
総合評価:4.4
(3)3.5Lモデルに乗っていますが、燃費は14km/L。前身となるハリアーと異なり、走りも安定しています。
過去1年の平均相場動向

高値安定が続いていたレクサスRXだが、フルモデルチェンジのタイミングで相場が急降下。昨年8月から今年1月のあいだに30万円以上も下がった。物件数も増加傾向で、注目度は高い。
スバル フォレスター 先代
口コミレビュー
総合評価:4.5
(1)街乗りではいまひとつですが、郊外へのドライブなら燃費がよい。安っぽさを感じる内装がマイナス。
総合評価:3.9
(2)悪路を走る機会が多いのですが、ストレスなく走れます。荷物も見た目以上に積めるので重宝します。
総合評価:4.0
(3)とにかく乗り心地がよい。実質燃費は11km/Lと思いのほかよくありません。加速性能もいま一歩。
過去1年の平均相場動向

現行型が登場してから時間が経つが、先代の人気はいまもなお高い。それゆえ中古車相場も現在は横ばいとなっている。Goo-net登録台数は400台オーバーと豊富だが、買い時はまだ先。
マツダ CX-7
中古車参考価格帯:100万円~190万円(06年~11年・全グレード) Goo-net登録台数:92台(全グレード・16年3月現在)
スポーティなルックスのクロスオーバーSUV
ワイドな全幅を持つダイナミックなスタイルが特徴のCX-7。ボディは大きいが室内は2列シートとなっており、ゆったりくつろげるのが特徴。エンジンは2.3L直噴ターボを搭載し、見た目同様シャープな走りが楽しめる。
過去1年の平均相場動向

昨年11月にややグラフが上昇しているものの、全体的には相場が低い。現在は130万円というお買い得なゾーンにある。ただし物件は少なめ。
※すべての価格は参考価格です
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。

中古車相場を左右しそうな中古車的自動車NEWS
新型車のニュースをいち早くお届けするのがこのコーナー。いまの自動車業界の動向に加え、新型車の登場に合わせ、中古車相場がこれからどう動くかも、Gooの膨大なデータをもとに予測していく。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。
追加モデル
トヨタ 86
中古車相場動向をCHECK!
中古車市場でも大人気のトヨタ86
2012年に登場したコンパクトなFRスポーツ。小型ボディに4座、低価格と実用性も考慮し、発売以来大ヒットモデルとなった。中古車相場からもその人気ぶりが伺える。
過去1年の平均相場動向
昨年6月までに230万円まで下がったものの、その後は横ばい。物件数は豊富なので買いやすいが価格は高めだ。

「FT」にはさらにBBS製アルミホイール、スポーツブレーキパッド、ザックスのショックアブソーバーを標準装備。足まわりを強化して安定性が高められる。
一部改良
ホンダ オデッセイ

新車価格:276万円~402万6400円(全グレード)
26.6km/Lの燃費を誇るハイブリッドを追加設定
オデッセイが一部改良を受けた。全グレードに安全運転支援システム「ホンダセンシング」を設定するとともに、ハイブリッドモデルを追加。床下にリチウムイオン電池を配置しながら室内空間を確保し、26.6km/Lという低燃費を達成した。
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ハイブリッドの追加で今後下がる可能性あり
ロー&ワイドなボディのなかに3列シートを収めた先代オデッセイ。走りのアブソルートも設定し、ミニバンながらもドライバーズカーとしてチョイスする人もいる。
過去1年の平均相場動向
昨年夏以降は相場が横ばいの先代オデッセイ。物件数が豊富で、比較的ねらいやすいモデル。現在の相場は170万円。

プラズマクラスターを搭載したフルオートエアコンなどの装備が充実する。ガソリン車に大型アームレストを採用するなど、一部改良が行われた。
1列目シートの床下にリチウムイオンバッテリーを搭載。室内空間を犠牲にすることなく、ハイブリッド化を実現した。
ハイブリッド専用メーターはブルーの色調となっている。視認性も考慮されたデザイン。
フルモデルチェンジ
アウディ A4
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今後の値下がりに期待したい先代A4
アウディのミドルクラスを担うのがA4。先代はシャシーを一新して走りの性能を大幅に強化。当初はV6エンジンも搭載していたが、主流のエンジンは4気筒直噴ターボ。
過去1年の平均相場動向
グラフは12月までしか記載されていないが、今年1月には相場が230万円に急降下。新型登場で今後も下がるはず。

水平基調のインパネデザインは、エクステリアのイメージとマッチする。室内空間はさらに広くなり、より快適性が増した。
一部改良
三菱 デリカD:3
新車価格:178万4160円~210万6000円(全グレード)
使い勝手が増したコンパクトなミニバン
5ナンバーミニバン「デリカD:3」と商用車「デリカバン」が一部改良を受けた。両者ともに充電に便利なアクセサリーポケットを標準装備。バンにはリヤドアの乗降用グリップが与えられた。
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お買い得プライスでねらえるミニバン
日産NV200バネットのOEM車がデリカD:3。3列7シーターのほか、2列シート仕様のグレードも設定。いずれも快適な室内空間を確保。エンジンは1.6L 4気筒を搭載する。
過去1年の平均相場動向
物件数が非常に少なく、グラフの動向も参考程度という状態。相場は概ね120万~130万円と比較的リーズナブル。
ニューモデル
メルセデス・ベンツ GLC
新車価格:628万円~745万円(全グレード)
日本の道にもジャストサイズのSUV
メルセデスの新型SUV「GLC」が発売された。全長4660mmのミドルサイズは、日本の交通事情でも大きすぎず取りまわし性に優れる。エンジンは211馬力の2L 4気筒ターボを搭載。これに新開発9速ATと4MATICが組み合わされる。
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値下がり傾向のメルセデスGLK
小型SUVブームに乗り、メルセデスが2008年に投入したのがGLK。Cクラスベースだが、オフロード性能も申し分なし。今回のモデルチェンジで車名がGLCとなった。
過去1年の平均相場動向
なかなか値下がりしなかったGLKが昨年春以降、下がり始めている。ただし物件が非常に少なく、買いにくい。
8.4インチディスプレイを備えた「COMANDシステム」は、コントローラーに加えてタッチパッドも採用することで操作性を改善。
前身となるGLKと比べて、前後とも居住性が向上。とくに後席の足もとが広くなった。
一部改良
ルノー カングー
新車価格:247万円(ゼン・6速MT車)
カングーの上級モデルに便利な装備を追加
カングーが一部改良を受けた。上級モデル「ゼン」の6速MTモデルに、長尺の荷物が積める可倒式助手席を採用。プライバシーガラスやシートバックテーブルなどの快適装備も充実された。
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手頃な価格でねらえる先代カングー
2002年に日本に導入されたスライドドア式のコンパクトワゴン。華やかなデザインに広い荷室を持つが、マニュアル車を設定するなど走りを積極的に楽しめる一面も持つ。
過去1年の平均相場動向
先代は100万円以下の予算で買える。ほぼ底値で動きはないものの、相場は80万円台。最近は物件が減ってきた。
※すべての価格は参考価格です
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。