輸入車
更新日:2019.09.04 / 掲載日:2018.07.02
【BMW 3シリーズ】今が買い時!? 中古車相場を徹底分析

3シリーズの人気の秘密とは?
輸入車ブランドのシェア率でつねにベスト3にランクインするBMW。そんなBMWの屋台骨となっているのが、ミドルクラスの3シリーズである。ボディサイズが大きすぎず、日本の交通事情でも窮屈な思いをすることはない。ひとクラス下のセグメントに1シリーズがあるが、室内のゆとりと走行性能のバランスがよいのは、やっぱり3シリーズだ。
3シリーズは走りのよさが最大のウリ
3シリーズはハイブリッドやクリーンディーゼルも設定
3シリーズは非常に幅広いグレード体系となっている。現行型のボディタイプは、前述のようにセダン、ツーリング(ワゴン)、5ドアのグランツーリスモを設定。またエンジンは、ガソリンのほか、ディーゼル、プラグインハイブリッドなど多岐にわたり、さらに高性能バージョンのM3もラインアップ。この間口の広さも、3シリーズの大きな魅力だ。
3シリーズのライバル車種と中古車相場

3シリーズは、プレミアムDセグメントと呼ばれるミドルクラスに属する。このセグメントはメルセデス・ベンツCクラス、アウディA4などが有名で、3シリーズとは強力なライバル関係にある。また、中古車購入の際は同門である5シリーズと比較されることもある。ここでは、これらライバルの中古車平均価格をご紹介しよう。なお、5シリーズに関しては新型が登場したばかりなので、ここでは先代モデルのデータを記載する。また、ボディタイプはすべてセダンのみで集計した。
モデル名 | 中古車平均価格 |
BMW 3シリーズ | 286万円 |
メルセデス・ベンツ Cクラス | 384万円 |
アウディ A4 | 404万円 |
BMW 5シリーズ(先代) | 255万円 |
※M、AMG、RSなどの高性能仕様を除く。
メルセデス・ベンツ Cクラスの中古車相場を分析
現行型Cクラスがデビューしたのは2014年7月のこと。エントリーモデルとして1.6Lガソリンエンジンを設定し、先代と比べて全体的に排気量をダウンサイズしている。先にデビューしたSクラスのデザインイメージを踏襲し、小さなSクラスといった佇まいなのも見どころだ。3シリーズと同じく、こちらにもクリーンディーゼルやプラグインハイブリッドを設定し、グレード体系が幅広い。ただし、モデル末期の3シリーズと比べて、こちらは今年(2018年)がちょうどモデルライフの折り返し地点なので、現段階ではそれほどお買い得感は高くない。ちなみに、すでにマイナーチェンジモデルが欧州で発表済みで、日本導入も秒読みとなっている。この影響を受け、初期型の相場が動く可能性が高い。Cクラスを買うなら、しばらく待つのも手。
アウディA4の中古車相場を分析
上で紹介した4モデル中、もっとも相場が高いのがアウディA4で、平均価格は404万円となっている。これは、デビューが2016年2月と新しく、低走行かつ高年式の物件が大半を占めているのが要因。3シリーズやCクラスと比べるとグレード体系がシンプルで、エンジンは1.4Lターボまたは2.0Lターボのみとなる。駆動方式も先の2モデルとは異なり、エンジン縦置き型の前輪駆動と4WDを設定する。登場年が新しいため、内外装の品質はモダンだ。とくにメーターパネルに液晶画面を配置し、速度計やタコメーターほかさまざまな情報を表示する「バーチャルコクピット」をオプション設定しているのがトピック。しかし、中古車としてのお買い得感が出るのはしばらく先になりそうだ。
BMW 5シリーズの中古車相場を分析
先代5シリーズは、デビューが2010年とやや古いものの、中古車市場には多くの物件が流通しており、いま買い時を迎えたクルマとして知られている。中古車平均価格は、なんと3シリーズよりも安い255万円。とくに2013年までの前期型の価格が下がっており、こちらにはエンジン回転フィールに定評のある6気筒エンジンが設定されている。ボディサイズが大きいから、駐車スペースの問題や、運転が苦手なひとには厳しいかもしれないが、お買い得度で言えば、今回のテーマである3シリーズよりも大きい。
3シリーズは他ブランドと比べるとお買い得!
以上のように、まだ登場から時間の経っていないCクラスやA4は、中古車の買い時到来はしばらく先。一方3シリーズは、モデル末期ゆえ相場がかなり下がって、ライバルよりもお買い得感が光っている。ただし同門の先代5シリーズは、さらに大きく値落ちしているから、ワンセグメント上のこちらをターゲットにするという手もある。
メルセデス・ベンツ Cクラス
アウディ A4
BMW 5シリーズ
それでは3シリーズの年式別中古車平均価格を見て行こう。

それでは3シリーズの年式別中古車平均価格を見て行こう。
年式 | 中古車平均価格 |
2012年式 | 203万円 |
2013年式 | 222万円 |
2014年式 | 247万円 |
2015年式 | 269万円 |
2016年式 | 331万円 |
2017年式 | 360万円 |
2018年式 | 381万円 |
※セダンのみ、M3を除く。
現行型3シリーズの変遷を振り返る
現行型3シリーズの日本導入がスタートしたのは、2012年1月のこと。この際、2.0L 4気筒ターボを搭載した「328i」のみが展開されている。同年4月にはエントリーモデル「320i」、7月には3.0L直6ターボ+モーターの「アクティブハイブリッド3」が追加された。次いで8月にはクリーンディーゼル「320d」が設定され、バリエーションをさらに拡大。2013年8月には「衝突回避・被害軽減ブレーキ」などが全車標準装備され、安全性を向上。2015年8月にはマイナーチェンジが行われ、3.0L直6ターボを積む「340i」が登場し、内外装デザインもリニューアルされた。また、2016年1月にはプラグインハイブリッド「330e」、同年9月には1.5L 3気筒ターボのエントリーモデル「318i」も追加されている。
3シリーズでオススメは2013年式
年式別の中古車平均価格を見ると、2016年式から高くなっているのがわかる。これはもちろんマイナーチェンジの影響だ。また、物件数を見ると2013年式がもっとも豊富に流通するから、この辺りが狙い目のゾーン。2013年式の平均価格は222万円だが、走行距離が5万km前後の個体ならば150万円前後の予算でも購入が可能。5年落ちでこの価格は、かなりリーズナブルと言っていいだろう。
3シリーズグレード別の中古車平均価格をチェック!

ベーシックな「320i」が探しやすい
豊富なグレード体系の3シリーズだが、市場に流通するのは「320i」と「320d」が中心。また、2016年に追加された3気筒ターボ「318i」もそれなりに流通する一方、そのほかのグレードはほとんど流通していない。トルクフルな走りと経済性で有利な「320d」は魅力あるチョイスだが、平均価格は291万円とやや高め。車両価格を含めたトータルコストを考えると、ガソリンの「320i」に軍配があがる!? 「320i」にもレザー内装の「ラグジュアリー」やスポーツサスや専用外観を持つ「Mスポーツ」が設定されるから、自分好みのクルマ選びが可能となっている。
まとめ
3シリーズは、モデル末期とはいえ、日本市場に次期型がやってくるのは、もうしばらく先だろう。だから、今買ってもしばらく現行型として楽しめるはず。ジャストサイズの高級スポーツセダンとして、3シリーズはとても魅力ある存在だ。