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更新日:2019.12.20 / 掲載日:2019.12.20

【BMW 3シリーズ】1年半前の相場と徹底比較!いま狙い目のグレードはコレ

 2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーで、「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたBMW 3シリーズ。7代目となる最新モデルは、スポーツセダンという生来の個性を維持しつつ、ハンズフリーアシストやドライブレコーダーとして使えるカメラを導入するなど、時代のニーズに応える1台として高く評価された。その一方で気になるのは、先代モデルの中古車相場だろう。2018年7月に調査を行ったが、ガソリンの320iがリーズナブルに購入可能だった(参考記事)。一方で、ディーゼルは高値だったが、およそ1年半が経過した今、相場が下がったのか気になるところだ。今回は先代3シリーズを再調査し、買いの年式、グレードを探ってみたい。

BMW 3シリーズってどんなクルマ?

 3シリーズの歴史は古く、初登場は1975年にまで遡る。当時は全長4.3m、全幅1.6m程度のコンパクトなボディの2ドアセダン/カブリオレだった。全長は、現在の1シリーズとほぼ同等と言えば、イメージが湧くだろうか。そんな3シリーズも世代を重ねるごとに大きくなり、7代目となる現行型(320i)は全長4715mm、全幅1825mm、全高1440mmと、かつての5シリーズ並みの大きさとなった。

 今回のテーマである先代3シリーズの登場は、2012年1月のこと。現行型よりもひとまわり小ぶりな全長4625mm、全幅1800mmのボディサイズを持ち、街中での取りまわしも良好だ。当初は2.0Lガソリンエンジンのみが設定されたが、後にディーゼルやハイブリッドも設定された。さらにボディタイプはセダンはもちろん、ワゴン(ツーリング)、5ドア(グランツーリスモ)も登場している。その一方でクーペやカブリオレは4シリーズという別モデルとなったのも、この世代の大きな出来事。また、M3は引き続き高性能な4ドアとしてラインアップされた。

BMW 3シリーズの年式別中古車価格相場は?

 まずは、先代3シリーズの改良遍歴をおさらいしてみよう。日本で発表されたのは2012年1月のこと。エレガントなデザインをまとい、走りにも一層磨きをかけた。デビュー当初のラインアップは、245馬力を発揮する2.0L 直4ターボ搭載車「328i」のみ。また今回より、ライフスタイルに合わせて仕立てが異なるサブグレード(デザインラインと呼ばれる)が設定されている。まずは「スポーツ」、「モダン」、「ラグジュアリー」の3タイプで展開。そのほか、クルーズコントロール、リヤビューカメラなどの快適装備も標準搭載されている。同年4月には184馬力の2.0L 直4ターボを積む「320i」、7月には直6エンジンにモーターを組み合わせた「アクティブハイブリッド」、8月には4WDの「320i xDrive」や2.0L 直4ディーゼルターボ「320d」、9月には「Mスポーツ」やステーションワゴンの「ツーリング」が追加されるなど、次々とバリエーションを拡大して行った。3シリーズファミリーの広がりは年明けも続き、2013年6月には5ドアの新しいボディタイプ「グランツーリスモ」もデビューした。

 2013年8月、全車に衝突被害・軽減ブレーキを採用、9月には歩行者検知機能付きの衝突回避・軽減ブレーキの採用を拡大するなど、安全面が強化された。そして2015年8月、3シリーズはマイナーチェンジを受ける。エクステリアのデザインが一新されたほか、3.0L 直6ターボを搭載する「340i」が新登場。最高出力326馬力、最大トルク45.9kgmを発揮しながら、従来の6気筒エンジンに比べて燃費などの環境性能を10%向上させたのが特徴だ。さらに2016年1月にはプラグインハイブリッド「330e」を追加、5月には「320d」に新世代クリーンディーゼルを搭載、9月には車両本体価格が409万円からというリーズナブルな価格に抑えた1.5L 直3ターボ搭載車「318i」も登場し、モデルライフを通して多種多様なグレードが展開された。それでは年式別中古車平均価格を、2018年7月のデータと比較して見ていこう。

年式別中古車平均価格
年式2019年12月2018年7月
 2012年式  159万円  203万円 
 2013年式  190万円  222万円 
 2014年式  207万円  247万円 
 2015年式  233万円  269万円 
 2016年式  275万円  331万円 
 2017年式  297万円  360万円 
 2018年式  355万円  381万円 
※中古車平均価格はグーネット2019年12月16日現在のデータによる。
※データは3シリーズセダンのもの。

1年半前と比べて30万~50万円ほど相場が下がった

 上の表からわかるとおり、わずか1年半のあいだで中古車平均価格が大幅にダウン。とくに2012年式は50万円近くも下がり、いまでは100万円台の物件が中心となっている。 2013年式も平均価格が190万円とリーズナブルなため、以前と比べてかなり買いやすくなった。たとえば物件数がもっとも豊富な2013年式の場合、走行距離5万km以下という条件でも、100万円台前半の物件が目立つ。一方、フェイスリフト後の2015年式以降は、平均価格が230万円を超える。それでも探せば100万円台の物件は見つかるから、じっくり探したい。とにかく物件のボリュームが大きいことが3シリーズの魅力だ。

BMW 3シリーズのグレード別中古車価格相場は?

 次に、グレード別の中古車平均価格を見ていこう。

グレード別中古車平均価格
グレード2019年12月2018年7月
318i264万円324万円
320i240万円259万円
320d250万円291万円
328i157万円210万円
340i421万円487万円
アクティブハイブリッド3201万円280万円
330e323万円359万円
※中古車平均価格はグーネット2019年12月16日現在のデータによる。
※データは3シリーズセダンのもの。

以前は高かった「318i」や「320d」の買い時が到来

 前回の記事でオススメしたのは、物件豊富で買いやすかった「320i」。当時は1.5Lターボの「318i」、2.0Lディーゼルターボの「320d」が高値だったが、わずか1年落ちで「318i」は60万円、「320d」は41万円下がっている。とくに「320d」の平均価格が現在250万円と、かなりリーズナブルになったことは注目したいポイントだ。以前は100万円台の物件はほぼ皆無だったが、現在は140万円程度の物件も珍しくない。また物件は少ないものの、「アクティブハイブリッド3」も相場が大幅ダウン。パフォーマンスカーとしてもオススメしたい1台である。

BMW 3シリーズの中古車価格相場のまとめ

 以上、1年半前の相場データと比較してみたが、フルモデルチェンジの影響もあるためか、相場が大幅に下がっているのがわかった。とくにディーゼルモデルの値下がりは、ファンには大きな朗報と言えよう。その一方でプラグインハイブリッド「330e」は相変わらず高値をキープし、ほかのグレードに比べると物件数も控えめ。それでも、ガソリン、ディーゼルの両方が買い時になったことで、スポーツセダンの大きな選択肢のひとつとなるはずだ。

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グーネットマガジン編集部

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