車の歴史
更新日:2020.04.16 / 掲載日:2017.04.13

トヨタプリウスの概要と歴史をまとめてみた

トヨタプリウスの概要と歴史をまとめてみた

goo-net編集チーム

世界初の量産ハイブリッド専用車として1997年にデビューしました。
現在、世界93カ国で発売され、世界累計販売900万台(2016年4月時点)を誇るハイブリッド専用車です。

車名に由来は、ラテン語で「~に先駆けて」と言う意味で、文字通り初代のキャッチコピー「21世紀に間に合いました」とマッチした時代の先駆者に相応しいネーミングです。
なお、世界で統一された車名「プリウス」「PRIUS」を使用しています。

大容量バッテリーを搭載し、ハイブリッドカーならではの力強い走りと高い燃費性能を誇ります。
2012年には派生車種プリウスα(ミニバンタイプ)とアクア(5ドアコンパクトハッチバック)がデビューしています。

歴代モデル

初代 NHW10/11(1997年~2003年)

初代 NHW10/11(1997年~2003年)

goo-net編集チーム

記念すべき初代モデル。革新的なハイブリッドカーながらもベーシックな専用ボディの5ナンバーサイズの4ドアセダンボディが特徴です。
フロントグリルレスのフロントマスクを持ち、未来的なデザイン性だけでなく空力特性に優れたボディデザインです。

高めの車高により、着座位置を高くすることで視界性に優れた、大人4名がゆったりと過ごせる居住性に優れたパッケージデザインです。
専用の軽量鍛造アルミホイールを装着し、さらに空気抵抗を軽減するために樹脂製ホイールカバーなど高い燃費性能へのこだわりが窺えます。

当時としては珍しいセンターメーター、エネルギーモーター画面・燃費画面などを表示するマルチディスプレイを採用するなど未来的な演出も備え、話題性のあるモデルでした。

後期型はベースとなるエンジンが改良され、さらにエネルギーの回生量が増加し、燃費性能も大きく改善されました。
ハイブリッドシステムはTHS(Toyota Hybrid System)を搭載し、ニッケル水素充電池を採用しています。

ボディタイプ:4ドアノッチバックセダン
ボディサイズ:4310×1695×1490mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1850×1400×1250mm(室内長×室内幅×室内高)
エンジンタイプ:直列4気筒DOHC+モーター
排気量:1496cc
最高出力:58ps(43kW)/4000rpm+41ps (30kW)/940rpm(前期型)
    :76ps(56kW)/5000rpm+45ps(33kW)/1040rpm(後期型)
最大トルク:10.4kg・m(102.0N・m)/4000rpm+31.1kg・m(305N・m)(前期型)
     :11.2kg・m(110N・m)/4000rpm+35.7kg・m(350N・m)(後期型)
10・15モード燃費:28.0km/L~31.0km/L
車両重量:1,220~1,240kg
価格帯:2,150,00円~2,380,000円(特別モデルを含む)

主なグレード:「プリウス」「プリウスナビパッケージ」「S」「G」(特別モデルを除く)
主なオプション:パワーアウトレット、ナビゲーション、リアスポイラー、ユーロパッケージなど
カラーバリエーション:(発売時期・グレードにより異なります)
グリーンマイカメタリック、ダークブルーマイカメタリック、ライトパープルメタリック、ライトアクアメタリックオパール、スーパーホワイトII、ダークグリンマイカ、ボルドーマイカ、シルバーメタリックグラファイト、ホワイトパールマイカなど

トヨタ プリウス 10系:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-PRIUS/model-1-10101040/index.html

2代目 NHW20(2003年~2009年)

2代目 NHW20(2003年~2009年)

goo-net編集チーム

2代目はスタイリッシュな5ドアハッチバックセダンとしてフルモデルチェンジ。
車幅が1725mmに拡大されたため、3ナンバー登録となりました。
洗練されたボディフォルムとエコカー減税・エコカー補助金制度の追い風にのり、大ベストセラーカーとなりました。

搭載するハイブリッドシステムはTHS-IIと進化し、大幅なパワーアップと燃費向上を実現しました。
引き続き大容量ニッケル水素充電池を採用し、世界最高水準の燃費性能を誇ります。

早朝や深夜の帰宅でも静かに走行できるモーターのみで走行する「EVモード」や世界初の駐車する際にハンドル操作を自動化する「インテリジェントパーキングアシスト」など、革新的な未来的な装備も追加されました。
また、上級モデルとしてエアスポイラーや専用サスペンションを備え走行性能を大幅に向上させた「ツーリングセレクション」が人気モデルです。

また、世界初の横滑り制御などのS-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)を搭載し、最新の予防安全装備も話題になりました。

ボディタイプ:5ドアハッチバックセダン
ボディサイズ:4445×1725×1490mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1890×1440×1225mm(室内長×室内幅×室内高)
エンジンタイプ:直列4気筒DOHC+モーター
排気量:1496cc
最高出力:77ps(57kW)/5000rpm+68ps(50kW)/ 1200~1540rpm
最大トルク:11.2kg・m(110N・m)/4000rpm+40.8kg・m(400N・m) 0~1200rpm
10・15モード燃費:30.0km/L~35.5km/L
車両重量:1,250~1,300kg
価格帯:2,150,00円~3,349,500円(特別モデルを含む)

主なグレード:「EX」「S」「Sスタンダードパッケージ」「Sツーリングセレクション」「Gツーリングセレクション」
主なオプション:インテリジェントパーキングアシスト、ナビゲーションなど
カラーバリエーション:(発売時期・グレードにより異なります)
ブラック、スーパーホワイトII、ダークレッドマイカ、シルバーメタリック、ブルーマイカ、ジェイドグリーンマイカメタリック、ブロンズマイカメタリック、ライトグリーンメタリックなど

トヨタ プリウス 20系:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-PRIUS/model-2-10101040/index.html

3代目 ZVW30 (2009年~2015年)

3代目 ZVW30 (2009年~2015年)

goo-net編集チーム

3代目は2代目をさらにスタイリッシュに進化させたモデルです。
2代目と同様の基本ボディデザインコンセプト「トライアングル・シルエット」を踏襲しながら、若干大きなボディサイズが特徴です。

搭載するハイブリッドシステムは大幅に新開発されたリダクション機能付きTHS-IIを搭載し、排気量も1.8Lとなりました。
安全性の面から改良型の大容量ニッケル水素充電池を採用し、10・15モード燃費で38.0km/L(「L」)の世界最高水準の燃費性能と2.4L並みの走行性能を誇ります。

2012年にはプラグインハイブリッドモデルとしてプリウスPHV(ZVW55型)も発売されました。
市販タイプのPHVは燃費性能61.0km/Lを誇り、EV走行(最大26.4km)とHV走行を選択でき、プラグインハイブリッドならではの高い燃費性能を実現しています。

ボディタイプ:5ドアハッチバックセダン
ボディサイズ:4460 ×1745×1490mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1905×1470×1225mm(室内長×室内幅×室内高)

(※以下ハイブリッドモデルのスペック)

エンジンタイプ:直列4気筒DOHC+モーター
排気量:1797cc
最高出力:99ps(73kW)/5200rpm+82ps (60kW)
最大トルク:14.5kg・m(142N・m)/4000rpm+21.1kg・m(207N・m)
10・15モード燃費:30.4km/L~38.0km/L
車両重量:1,310~1,490kg
価格帯:2,050,00円~3,435,428円(特別モデルを含む、PHVモデルを除く)

主なグレード:「L」「S」「G」「Sツーリングセレクション」「Gツーリングセレクション」
主なオプション:インテリジェントパーキングアシスト、ナビゲーション、ソーラーベンチレーションシステム、ムーンルーフ、レーダークルーズ&プリクラッシュセーフティなど
カラーバリエーション:(発売時期・グレードにより異なります)
ブラック、スーパーホワイトII、ボルドーマイカメタリック、パープルマイカメタリック、フロスティ-グリーンマイカ、シルバーメタリック、レッドマイカメタリック、ホワイトパールクリスタルシャイン、アクアマイカメタリックなど

トヨタ プリウス 30系:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-PRIUS/model-3-10101040/index.html

4代目 ZVW50/51/52/55 (2015年~)

4代目 ZVW50/51/52/55 (2015年~)

goo-net編集チーム

「もっとよいクルマづくり」の実現に向けたトヨタの構造改革であるTNGA(Toyota New Global Architecture)の第一段モデルとして投入されました。
4代目はさらに近未来的なボディフォルムを纏い、フロントからボンネットにかけて大胆な造形と、ユニークなリアの大型コンビネーションランプに特徴があります。

この世代から後輪にもモーターを持つ独自のフルタイム4WDシステム「E-Four」を搭載し、悪路や滑りやすい雪道の走破性と高いスタビリティ性能を両立したモデルを用意しています。

また、一部を除くモデルに4つの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を装備します。
これは歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、全車速追従機能付のレーダークルーズコントロールをはじめとする、先進安全機能です。

2017年2月よりボディデザインを通常のプリウスと差別化を図ったPHVモデルをラインナップに揃えます。

ボディタイプ:5ドアハッチバックセダン
ボディサイズ:4540×1760×1470 mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2110×1490×1195 mm(室内長×室内幅×室内高)

(※以下ハイブリッドモデルのスペック)

・2WD/FF駆動モデル
エンジンタイプ:直列4気筒DOHC+モーター
排気量:1797cc
最高出力:98ps(72kW)/5200rpm+72ps (53kW)
最大トルク:14.5kg・m(142N・m)/3600rpm+16.6kg・m(163N・m)

・フルタイム4WDモデル
エンジンタイプ:直列4気筒DOHC+モーター(前後)
排気量:1797cc
最高出力:98ps(72kW)/5200rpm+53kW(72ps) +7.2ps(5.3kW)
最大トルク:14.5kg・m(142N・m)/3600rpm+16.6kg・m(163N・m) +5.6kg・m(55N・m)

10・15モード燃費:34.0km/L~40.8km/L
車両重量:1,310~1,460kg
価格帯:2,429,018円~3,394,145円(特別モデルを含む、PHVモデルを除く)

主なグレード:「E」「S」「A」「Sツーリングセレクション」「Aツーリングセレクション」「Aプレミア」「Aプレミアツーリングセレクション」
主なオプション:スポイラー、ムーンルーフ、Toyota Safety Sense P、ナビゲーションなど
カラーバリエーション:(グレードにより異なります)
スーパーホワイトII、ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、グレーメタリック、アティチュードブラックマイカ、エモーショナルレッド、スティールブロンドメタリック、サーモテクトライムグリーン、ダークブルーメタリックなど

トヨタ プリウス 50系:
http://www.goo-net.com/usedcar/brand-TOYOTA/car-PRIUS/model-4-10101040/index.html

世界中で高い人気を誇るプリウスですが、一時期はハリウッドやIT系のセレブリティがこぞって所有するなど、高いエコロジー性能と知的なコンセプトから話題を集めました。

現在は4代目ですが、今後もますます最先端のエコロジー技術と安全性能を身に着け進化していくことでしょう。

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グーネットマガジン編集部

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