中古車購入チェックポイント
更新日:2020.08.10 / 掲載日:2020.08.10
【グー連載コラム】車両チェックマイスターへの道 (2020年8月)

実際に中古車販売店を訪れた際にどんな部分をどうチェックすべきか。
クルマの部位ごとに見ておくべきポイントを紹介していこう。
(掲載されている内容はグー本誌2020年9月号の内容です)
【車種別チェックポイント】 マツダ ロードスター編

KEY POINT
走りに影響する足まわりの劣化具合は重点的に見ておきたい。ルーフは、動作確認はもちろん、擦れ跡なども要確認。
[先代型]中古車中心相場:30万から180万円 新車販売時期:2005年8月から2015年5月
[現行型]中古車中心相場:120万から290万円 新車販売時期:2015年5月から
ロードスターの中古車を購入するときには、一般的なチェックポイントのほかに、オープンエアドライブを気持ちよく楽しむための要素に注目すべきだ。
走りの面では、足まわりの劣化具合を重点的に確認したい。足まわりがヘタっているか否かの判断は感覚に頼らざるを得ないが、たとえば路面の凹凸を乗り越えたときに収まりが悪いとか、操舵に対する反応が鈍い、またはコーナーでのロール制御が大きく感じられるといった挙動が顕著に現れているなら、走りに影響があるといえる。購入を避けるか、パーツ交換を検討するといいだろう。
一般的に足まわりのパーツは、走行距離が7万から8万kmを超えると劣化が始まるとされているが、ハードな走行を繰り返していた車両の場合は劣化の進行が早い。また、足まわりを社外品に変えて、売却時にノーマルに戻した車両なら、走行距離のわりにヘタりが少ない場合もある。年式や距離だけで判断せず、試乗したフィーリングを重視するのが賢明だ。
オープンカーでは、ルーフも重要なチェックポイントだ。特に折りたたまれる部分は生地同士が何度も擦れ合って擦れ跡がつきやすい。オープン機能に影響はなくても、美観が著しく損なわれるので入念に確認しておきたい。
【チェックポイント1】 ゴムは劣化しやすい

ルーフ接合部のゴムが劣化していると防水性能が悪くなり、雨漏りの原因となる。硬化していたり、破損しないかを入念に確認したい。
【チェックポイント2】シートの状態を確認

オープン時に直射日光を浴びるため、シート表皮やダッシュボードなどの樹脂製内装パーツにダメージを負っていないかをチェック。
【チェックポイント3】屋根の開閉動作確認

開閉動作がスムーズであることはもちろん、開けたときも閉めたときも幌がしっかりとロックされ、ガタつきがないか確認しよう。
【チェックポイント4】 クラッチの減りは?

クラッチ関係の部品は10万kmを目処に要交換となる。過走行車両の場合は、試乗時につながり具合やペダルの感覚をチェックしておく。
【チェックポイント5】 ドア端のキズの有無

2ドアのスポーツカーはドアが意外と長く、取り付け位置も低い。端や下側をぶつけがちなので、キズの有無を確認しておきたい。
【チェックポイント6】リアタイヤの減り方

FRでは駆動輪となるリアタイヤが減りやすい。スポーツ走行をしていたり、カスタムの有無によっては偏摩耗しているケースもある。
ATでも走りは楽しい! チョイスは乗り方次第
ATでも走りは楽しい! チョイスは乗り方次第
現行型のATはパドルシフトやアクティブブリッピングシステムといった機能が採用され、MTライクのドライブが可能。イージーにスポーツドライブを楽しみたいと考えるならATを検討してみるのもありだ。
撮影/フォッケウルフ
※写真はすべて現行型。
※中古車価格はグーネット 2020年7月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。