ホンダジェイドの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

ジェイドはオデッセイをはじめとする低全高＆高効率パッケージデザインを採り入れ、セダンのような低重心のスポーティなスタイリングが特徴です。ミニバンならではの優れた居住性を実現する新世代「都市型ミニバン」として、2015年2月にリリースされました。

ホンダのクルマ作りに共通する基本思想である「M・M（マン・マキシマム／メカ・ミニマム）思想」を採り入れたモデルであり、「あくまでも乗る人」を中心に居住性を重視したミニバンの基本性能を「超高密度低床プラットフォーム」により実現しました。

約170mmスライドする2列目 Vスライドキャプテンシートを採用し、リムジン並みの快適な居住性を実現するとともに、3列目シートには床下格納機構を備え、フラットで積載性が高く使いやすいラゲージスペースを提供します。

「Light＆Solid」をテーマにした外観デザインはワイドトレッドを強調した大きくフェンダーをフレアさせたワイド＆ローの安定したフォルムを実現しています。精悍なフロントマスクから傾斜したフロントグリル、ゆるやかに弧を描くルーフ形状など、硬質な金属のような塊感と軽快さを高次元で融合させたモノフォルムデザインが特徴です。

直噴1.5LエンジンにSPORTS HYBRID（スポーツハイブリッド） i-DCD（Intelligent Dual Clutch Drive：インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ）を組み合わせクラストップレベルの省燃費性能を実現したハイブリッドモデル、レスポンスに優れ、低回転域からトルクフルで力強い動力性能を発揮する直噴1.5Lターボエンジン搭載モデルがラインナップされます。

ミニバンならではの多人数が快適に移動できるのびやかな室内空間や使い勝手の良いラゲージスペースとなっており、2+2+2のシートレイアウトを持つ3列シート6人乗りミニバンモデル、厚みのある掛け心地の良いシートを備えています。加えて、後席の居住性を重視した2列シート5人乗りステーションワゴンが設定されています。

発売以来、全長が4.7mに満たない5ナンバーサイズのボディながら、助手席側にワイヤレスで開閉する大開口パワースライドを備え、ステップの段差をなくした低フラットフロアや余裕のある室内高とともに、格段の優れた乗降性を実現したトールワゴンモデルです。

ここではジェイド中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

・ハイブリッド
直噴1.5L VTECエンジンに「SPORT HYBRID i-DCD」を組み合わせ、7速デュアルクラッチトランスミッションを備えるハイブリッドモデルのベースグレードです。

ベースグレードながら、LEDヘッドランプやエマージェンシーストップシグナル、運転席＆助手席用i-SRSエアバッグシステム＆1列目シート用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム（1～2列目シート対応）に加え、ヒルホールドスタートアシストなどの充実した安全装備が施されています。

また、フルオートエアーコンディショナーやテレスコピック＆チルトステアリング、運転席シートアジャスター、Honda スマートキーシステムなどの快適装備に加え、本革巻ステアリングホイールが装着されます。

また、外観上はブラック仕上げのテールゲートスポイラーやカラード仕上げのアウタードアハンドル、ブルー加飾のハイブリッド専用エクステリア仕様となります。
足回りは16インチタイヤ＆スチールホイール仕様となります。

・ハイブリッドX
「ハイブリッド」グレードに対して、安全運転支援システム「Honda SENSING（ホンダセンシング）」をはじめ、プライムスムース＆ファブリックシートや木目調加飾インテリアパネルに加え、フォグライトやクロームメッキフォグライトガーニッシュなどが追加装備されます。

また、フロントグリルがピアノブラック調塗装、アウタードアハンドルがクロームメッキ仕上げ、テールゲートスポイラーが大型のカラードタイプへと変更されます。
足回りは17インチタイヤ＆ノイズリデューシングアルミホイール仕様となります。

・RS
2.4Lガソリンエンジン並みのトルクを発生する直噴1.5L VTECターボエンジンを搭載するスポーティグレードです。

「ハイブリッドX」グレードに対して、ライントレース性を向上させるアジャイルハンドリングアシストやパドルシフト、スポーツペダル、本革巻セレクトレバーが装着されます。

外観上はフロントグリルやヘッドライトガーニッシュが専用タイプとなり、テールゲートモールディングが精悍なダーククローム仕様となります。

足回りはスプリングやダンパーの特性を変更した専用セッティングのサスペンション、18インチタイヤと切削＆ブラック仕上げのノイズリデューシングアルミホイールが装着されます。

ここでは、ジェイドの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年9月時点で参照したものとなります。

・FR4：1.5L/7AT/FFモデル/ハイブリッド
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：24.2km/L
年間ガソリン代：約55,785円（413.2L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約90,285円 ※3

・FR5：1.5L/CVT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：18.0km/L
年間ガソリン代：約75,000円（555.5L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約109,500円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年9月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

ジェイドは抑揚のあるダイナミックなモノフォルムデザインを採り入れた低全高を特徴とする3列シート6人乗りのミニバンモデルです。クラストップレベルの省燃費性能を実現するハイブリッドモデルとパワフルな走行性能を発揮するターボモデルが用意され、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています（2018年9月時点）。

また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

初代 ジェイド FR4系：149～324.8万円
FR4：152.4～348.9万円
FR5：159～265.8万円

ハイブリッド：159.8～230万円
ハイブリッドX：152.4～262万円
ハイブリッドRS・ホンダセンシング：285～348.9万円
RS：159～220万円
RS・ホンダセンシング：239.8～265.8万円

オデッセイとストリームの中間に位置する低全高ミニバンとして2015年2月に誕生したジェイドですが、ユニークな2+2+2レイアウトの個性的な特徴を持ちながら、圧倒的な室内空間を持つ競合ミニバンに対してやや苦戦を強いられています。

2015年5月には力強い走りを提供するターボモデルの追加、2018年5月に実施されたマイナーチェンジ時では掛け心地の良い厚みのあるシートを採用しています。後席の居住性を重視した2列シート5人乗りモデルのステーションワゴンモデルがメイングレードになるなどの変更したことで、競争力を高めています。

発売初年度にあたる2015年式を中心に160万円台から210万円台の価格帯に多くの登録車両が分布しています。今後は2018年のマイナーチェンジ後のモデルも多くなることでしょう。

走行距離に関しては、発売から年数も浅いため、ほぼ年式相応と言える1万kmから4万km未満の車両が中心となり、中古車相場が形成されています（上記中古価格帯については、2018年9月14日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。