中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.28 / 掲載日:2016.07.29
ツーリングカー特集(2016年07月)!中古車相場徹底分析

日々変動する中古車の相場の見どころを読者のみなさんにわかりやすくお伝えするのが当コーナー。テーマ別に注目モデルの動向を解説しちゃいます。今回は渋滞ストレスを解消するツーリングカー特集。
今週の研究テーマ 帰省ラッシュを快適に過ごすためのリラックス系ツーリングカーを探そう
3つのジャンルからベストな1台を探そう
もうすぐお盆シーズンがやってくる。家族や親せきと帰省するというシチュエーションが増えるはず。また、このシーズンにロングドライブに出かけるひともいるだろう。そこで今回は、渋滞にも負けないリラックス系のツーリングカーをご紹介。
最初のSUVは、ほかのモデルと比べて車高が高いのがポイント。すなわち、乗員の視界が広く遠くまで見渡せるので、渋滞での精神的な閉塞感が和らぐ効果が期待できる。とくに室内が広く、エンジンの排気量が大きめのモデルを選ぶのがコツ。普段から長距離を走るひとは、この機会に検討してみてはどうだろう。
次のミニバンは、多人数で移動するならマストの選択。ここでは高級感も備えたモデルをピックアップしてるので、移動時も快適に過ごせる。最後のセダンは、走る楽しさにこだわったチョイス。室内のゆとりは先の二者に譲るが、運転して楽しいと思えるのは、快適性を補って余りあるほどの強みがある。日常ユースも想定しつつ、自分の好み、家族構成に合わせたクルマ選びを心がけよう。
今回のチョイスは・・・
CHOICE-1 | SUV |
CHOICE-2 | ミニバン |
CHOICE-3 | セダン |
CHOICE-1 ゆとりある室内空間はリラックスに最適 SUV
最近のクルマ選びの定番となってきたSUVは、ロングドライブでも威力を発揮してくれる。その秘密は広々した室内とアイポイントの高さ。ここでは個性あふれる3モデルを紹介する。
日産 ムラーノ
中古車参考価格帯:130万円~290万円(08年~15年・全グレード) Goo-net登録台数:223台(全グレード・16年7月現在)
エレガントなデザインが魅力
全長4825mmの大きなボディを存分に活かし、大胆な面構成の優雅なエクステリアが特徴。室内も高級志向が強く、快適なドライブを満喫できる。エンジンは2.5Lと3.5LのV6エンジンが積まれ、駆動方式はFFまたは4WDから選べる。都会が似合うプレミアムなモデル。
口コミレビュー
総合評価:4.6
(1)重厚感や高級感は大満足。雪道や高速道路でも安定感があります。2.5L車ですが燃費はいまいち。
総合評価:4.4
(2)グラマラスで迫力があるボディが魅力。3.5Lモデルは加速も抜群。ただし小まわりが利かないです。
総合評価:4.3
(3)流麗なボディデザインが好み。室内は、外観以上にゆったりしている。エンジンも低回転から力強い。
過去1年の平均相場動向

日本では生産終了となってしまったため、相場は下げ止まりの状態。昨年は200万円を下まわっていたが、今年に入って若干上昇したものの、相場の動きは横ばいが続いている。
トヨタ ランドクルーザー100 先代
中古車参考価格帯:120万円~400万円 (98年~07年・全グレード) Goo-net登録台数:470台(全グレード・16年7月現在)
オフロード走行もばっちり
世界に誇る本格クロスカントリーの名車がランドクルーザー。1998年に登場した先代(100系)は副変速機&センターデフロックを備え、高いオフロード性能を誇る。その一方で高級車としての一面もあり、オンロードでの快適性は高い。幅広いシーンで活躍してくれる1台。
口コミレビュー
総合評価:5.0
(1)雪道、雨降り、高速道路などのシチュエーションでも安定感が素晴らしい。故障が少ないのも長所です。
総合評価:4.8
(2)疑う余地のない最高製品。外国製SUVを何台も乗りましたが、最終的にはやっぱりランクルですね。
総合評価:5.0
(3)大きくて頑丈。車内も広くて快適です。ディーゼルだと軽油なので、燃料費が安く抑えられるのも◎。
過去1年の平均相場動向

昨年10月から今年3月にかけて30万円ほど下がっており、現在は200万円前半の予算でねらえる。ランクルというブランドゆえ今でも価値が高いが、思いのほか身近な価格ゾーンにある。
トヨタ FJクルーザー
中古車参考価格帯:240万円~320万円(10年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:292台(全グレード・16年7月現在)
見た目以上に中身は本格派
ポップなデザインが人気を呼んでいるSUV。しかしフルフレーム構造を採用するなど、クロカンとしての実力が高いことも注目点。日本車なのに日本車らしくない存在感と、実用性の高さがFJクルーザーの魅力である。
過去1年の平均相場動向

登場から6年が経つが、中古車はひっぱりだこで価格も安定。この1年横ばいが続き、平均価格は300万円。お買い得感はあまり高くない。
CHOICE-2 親せきや友人が来てもこれ1台で遠出OK ミニバン
親せきや友人が遊びに来ることが多い帰省シーズン。そんなときに便利なのは、やっぱりミニバンである。帰省などロングドライブをするなら、ある程度のサイズは必要。ここでは3列目もしっかり座れる上級モデルをチョイス。
日産 エルグランド 先代
口コミレビュー
総合評価:4.1
(1)大人8人で乗っても室内にゆとりがある。デュアルエアコンの装備もうれしい。2.5Lだとパワー不足。
総合評価:3.9
(2)後部座席もしっかり使えるほど室内が広い。静粛性の高さや使いやすいセンターコンソールも長所。
総合評価:4.5
(3)車内は広く、静かで豪華なので長時間の移動も疲れ知らず。デザインも洗練されていると思います。
過去1年の平均相場動向

2002年の登場と古いモデルゆえ中古車が豊富なのが魅力。また、100万円以下の予算でも十分ねらえるリーズナブルな相場も注目に値する。手ごろな価格でも満足度が高い選択だろう。
ホンダ エリシオン

中古車参考価格帯:50万円~230万円(04年~12年・プレステージを除く) Goo-net登録台数:975台(プレステージを除く・16年7月現在)
ホンダの最上級ミニバン
アルファードとエルグランドが占める高級ミニバン市場に投入されたエリシオン。車高はライバルよりも低めだが、低床パッケージにより室内はゆとりがある。上質な走りを生む足まわりも特徴。エンジンは2.4Lと3Lから選択可能で、後者は可変シリンダーシステムを採用する。
口コミレビュー
総合評価:3.5
(1)ほかのミニバンと比べて車高が低いものの室内は広い。ただ、ラゲッジルームが思ったよりも狭いです。
総合評価:4.4
(2)ホンダらしい硬めの足まわりが好み。コーナリングがセダン並みに安定します。燃費はいまひとつ。
総合評価:4.5
(3)乗り心地がマイルドで、道路の継ぎ目や段差が快適。ロールも少なく、クルマ酔いがしにくいです。
過去1年の平均相場動向

この1年はほとんど相場の動きがない。しかも、このクラスのミニバンとしてはかなり低価格の車両が多いのも特徴。物件数も十分豊富なので買いやすい。こちらもオススメの1台だ。
トヨタ エスクァイア
過去1年の平均相場動向

登場からあまり時間が経過していないため、物件数はそれほど多くない。相場も横ばいで、まだお買い得に入手できる状況ではないようだ。
CHOICE-3 運転の楽しさは疲労軽減につながる セダン
大人4人が快適に過ごせればOKなら、セダンがオススメ。SUVやミニバンと異なり車高が低いため、運動性能が高い。運転が楽しいことは、ロングドライブの負荷の軽減に繋がる。今回は快適かつ運転が楽しい4ドアモデルをご紹介。
トヨタ セルシオ
口コミレビュー
総合評価:4.1
(1)静かさ、室内の広さ、走りの安定性どれをとってもよいクルマ。安全性も高く、安心して乗れます。
総合評価:4.6
(2)最高品質を低価格で買えることがなによりの魅力。燃費は悪いですが、それ以上の感動があります。
総合評価:4.3
(3)初代から定評のある静粛性は最終型にも引き継がれている。スピード感を感じさせない安定性も◎。
過去1年の平均相場動向

トヨタのフラッグシップだったセルシオも、現在は大幅な相場の下落によってかなり安く買えるように。昨年夏ころは80万円前後だったが、今年に入ってさらに下がってお得に買える。
トヨタ マークX
中古車参考価格帯:100万円~340万円(09年~16年・全グレード) Goo-net登録台数:719台(全グレード・16年7月現在)
扱いやすいミドルサイズ
最近では珍しい後輪駆動を採用し、スポーティなハンドリングが楽しめる。その証拠にトヨタは「G’s」などのスポーティモデルを投入し、それらの人気も高い。大人4人が快適に過ごせる適度なボディサイズと相まって、デイリーユースからロングドライブまで広く活躍してくれる。
口コミレビュー
総合評価:4.3
(1)なんといっても見た目がカッコよい。走りに関してはおおむね良好。シートはやや硬めに感じます。
総合評価:4.4
(2)デザインが直線的になったことで精悍さが増しています。初代に比べて乗り心地が柔らかくなりました。
総合評価:4.3
(3)乗り心地がよく、走りも俊敏。そのバランス感が絶妙。シートポジションをもう少し調整できたらよい。
過去1年の平均相場動向

人気の高いモデルゆえ登場から7年経っても相場は200万円近くをキープする。ただし前期型は100万円台前半の物件もちらほら流通する。全体的に見るとお買い得感は高くない。
BMW 3シリーズ 先代
中古車参考価格帯:60万円~250万円(05年~12年・セダンのみ、M3を除く) Goo-net登録台数:1252台(セダンのみ、M3を除く・16年7月現在)
ドイツを代表するスポーツセダン
ハンドリングに定評のある3シリーズ。締まった足まわりとプレミアムな内外装は世界中のセダンのベンチマークとなっている。日本で扱いやすいサイズも魅力で、中古車も豊富。万人にオススメできる輸入車である。
過去1年の平均相場動向

昨年12月から今年1月にかけて20万円ほど相場が下がったが、その後は横ばい。相場が120万円という手が出しやすいゾーンに入っている。
※すべての価格は参考価格です
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。
※輸入車の一部の写真は欧州仕様。日本の仕様とは異なることがあります。

中古車相場を左右しそうな中古車的自動車NEWS
新型車のニュースをいち早くお届けするのがこのコーナー。いまの自動車業界の動向に加え、新型車の登場に合わせ、中古車相場がこれからどう動くかも、Gooの膨大なデータをもとに予測していく。
特別仕様車
ホンダ CR-Z
新車価格:280万円(α ファイナルレーベル)
CR-Z生産終了を受けてファイナルモデルが登場
2016年をもってCR-Zが生産終了するとアナウンスされた。それを受けて特別仕様車が登場。「α」の装備に加え、「Final label」のロゴ刺繍入りシート、ピアノブラック調ステアリングガーニッシュ、専用マット塗装17インチホイールなどを採用。
中古車相場動向をCHECK!
生産終了により今後需要が上昇!?
2010年に登場したハイブリッド専用スポーツカー。コンパクトなボディと引き締まった足まわりでキビキビ走るクルマである。6速MTも選べるのも大きな魅力。
過去1年の平均相場動向
昨年12月にかけて相場が上昇したが、今年に入って下降線。しかし生産終了のアナウンスで今後上昇する可能性も。

専用ロゴが刺繍されたコンビシートが特徴。ナビ装着用のスペシャルパッケージ、プレミアムペダルも特別装備される。

専用マット塗装の17インチアルミホイールを装備。また専用ロゴが入ったアルミ製コンソールプレートも与えられる。
マイナーチェンジ
トヨタ エスティマ

新車価格:327万1418円~498万8727円(全グレード)
フロントデザインを大幅リニューアル
エスティマがマイナーチェンジを受けた。フロントを中心にデザインが一新されたほか、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラートなどを備えた「トヨタ・セーフティセンスC」が全車標準装備された。
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今後さらに安くなる可能性が高い現行型
2006年に登場した現行型エスティマ。ワンモーションフォルムの前衛的スタイルは初代からの共通項。FFレイアウトで室内も広々。ハイブリッドも設定されている。
過去1年の平均相場動向
わずかに上昇傾向だった相場が今年に入って下降を辿っている。大幅改良の影響で、今後さらなる下降にも期待。

滑らかな触り心地のブランノーブジュールをシート表皮に採用。メーター類が新デザインとなったのも改良のトピック。
単眼カメラを採用し、多角的に安全運転を支援する「トヨタ・セーフティセンスC」を新採用。
フロントパフォーマンスダンパーの設定により、シャープなハンドリングを実現した。
追加モデル
スバル レヴォーグ
新車価格:348万8400円~394万2000円(STIスポーツ)
STIとのコラボで誕生した初のスポーツモデル
レヴォーグに「STIスポーツ」が追加された。エンジンは1.6Lターボ、2Lターボともに選択可能で、専用フロントバンパー、18インチホイール、専用チューニングのビルシュタインサスペンション、STIオーナメントなどが与えられている。
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レヴォーグの中古車はまだまだ高値安定
2014年に登場したコンパクトなステーションワゴン。1.6L、2Lともにターボ+4WDを搭載し走りを重視するのが特徴。ミッションは全車CVTが組み合わされる。
過去1年の平均相場動向
相場は270万円から290万円の間で推移。全体的に横ばいで物件数もさほど多くないため、やや買いにくい。

ボルドー/ブラックの本革シートを採用。ステアリング、シフトレバー、ドアトリム、コンソールにはレッドステッチが施される。
一部改良
ホンダ N-WGN
新車価格:109万円~164万5000円(全グレード)
メッキ仕上げのグリルで高級感をアップ
N-WGNはボディ同色のメッキ仕上げのフロントグリル、N-WGNカスタムは新デザインのフロントグリルが採用された。また後者はLEDフォグライトも装備。さらにボディカラーは、新色5色を含む全12色から選べるようになった。
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高値をキープするホンダのハイトワゴン
ホンダNシリーズのひとつとして2013年11月にデビュー。軽自動車の枠を超えた高品質な内外装と走りが大きな特徴。専用デザインを持つ「カスタム」も設定される。
過去1年の平均相場動向
この1年間ほとんど相場の動きがない。登場から2年近くが経過しても依然高値が続くのは、その人気の高さゆえ。

インテリアにはブラウン×ベージュ、またはブラックの2色を設定。「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」、ETC車載機、充電用USBジャックなど装備も充実化された。
特別仕様車
ホンダ N-ONE
新車価格:169万8000円(SSアーバンブラックパッケージ)
アクセントカラーを施したN-ONEの特別仕様車
「プレミアムツアラー・ローダウン」をベースとした特別仕様車が登場。アクセントカラーが入ったブラックのコンビシート&専用インテリア、オールブラックのホイールなどが採用される。
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クラシックスタイルが人気の軽自動車
2012年に登場したベーシックな軽自動車。ライバルと比べて車高を高く設定し、内外装の質感にもこだわった。上質な走りと個性あふれるデザインが人気の秘訣。
過去1年の平均相場動向
人気の軽自動車ゆえ、この1年間の大きな相場の変動はなく、115万円前後をキープ。お買い得感は高くない。
特別仕様車
トヨタ ハリアー
新車価格:323万7055円~469万2109円(スタイルアッシュ)
グレー基調の室内がスタイリッシュなモデル
「プレミアム」をベースとした特別仕様車。グレー基調のインテリアとウルトラスエードのシート表皮と合成皮革を組み合わせた専用シートを採用。快適温熱シートなどの装備も与えられる。
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さらに値下がりした人気の高級SUV
2003年に登場した先代ハリアーは、従来よりもさらに豪華になりボディサイズも拡大した。ハイブリッドの設定も大きな話題に。幅広い層から支持される上級SUVである。
過去1年の平均相場動向
今年に入って10万円ほど相場がダウン。物件数は豊富で、平均価格は135万円前後なのでお買い得感の高いモデルだ。
※すべての価格は参考価格です
※相場動向のグラフは、中古車相場の平均価格から算出したものです。