中古車購入チェックポイント
更新日:2018.12.02 / 掲載日:2016.06.24
FP(ファイナンシャルプランナー)提案の必見!ユーザータイプ別購入プラン

クルマは替えたいけれど、無理をしてしまうと後から苦労してしまう。そこで今回は、生活設計のプロとともに「必要なもの・不要なもの」をチェックした上で、無理のないカーライフを探っていく。
生活設計のプロが収支をチェックし充実のカーライフを無理なく実現!
庶民の懐事情も含めた経済状況は、好転の兆しを見出せず、消費増税も先延ばしの公算が高まるなど、先行きは不透明なまま。そんな世間の流れの中で、クルマを買い替えたいけれど今の生活状況の中でどうやりくりすればいいのだろう・・・と悩む人は決して少なくはないはず。そこで今回は、生活設計のプロである、ファイナンシャルプランナーに登場いただき、Goo読者層に沿ったユーザー像を数パターン設定し、生活費の見直しを含めた「無理のないプラン」を想定例ごとに提案。きっと自分の立場に近いものがあると思うので、ぜひ参考にしてみてはいかがだろう?
ファイナンシャルプランナー 田中 和紀(たなか かずのり)さん

KAZUKI FP事務所代表。一級FP技能士/CFPなど、各種資格と豊富な実務経験を持つ資産運用のエキスパートである。今回はこれまでの実例なども踏まえた上で、Goo読者層に近い人物例を想定していただき、どんな形の購入パターンが現実的なのかなどの適切なアドバイスから、収支のバランスというものに踏み込んで助言していただいた。
CASE1 もう一台あれば『もっと育児も生活も楽になるのに・・・』という妻のために

一戸建てを購入しましたが、「普段の足」はクルマでないと不便な場所です。仕事と家事・育児と忙しい毎日を送る妻のために、もう一台購入を検討しています。そんなこともあり、小さくて運転しやすいコンパクトカーが今の希望です。ただ、今の私のクルマは手放す予定は無いので、下取りという部分ではゼロになりますが・・・。
FP ADVICE!
無理のない返済のためにも生活雑費やレジャー費の見直しを!
年収別支出データによると、保険医療や教育費やレジャー費が若干多いようです。ただ生活は個性がある為、あくまで参考値として考えて下さい。FPの立場としては、支出を見直す場合、大きな支出からメスを入れる事になります(なぜなら効果が大きいため)。そこで、今回は生活雑費やレジャー費が注目になります。この分野で1万円ずつでも削減できればカーローンに振り分ける事ができ、無理のない生活が可能になると考えます。
プランナーオススメのクルマはこれだ!
トヨタ iQ(絶版・平成20年11月~平成28年3月)
使い方次第で夢が広がる超コンパクトでカーライフを一新
1.0L/1.3Lエンジン搭載モデルながらも、全長3mを切ったコンパクトボディにまとめた上で、4人乗りを実現させたトヨタ・IQ。最小回転半径も3.9mに収めるなど、運転がちょっと苦手、車両感覚がイマイチ・・・という方でも扱いやすいこともあり、根強い人気を誇るこのクルマ。さらに流通台数の半数以上が新車価格の半額程度で手に入るなど、価格面もコンパクトなので「ママさん専用」セカンドカーとして選ぶにもベストチョイスと言えるだろう。ただ、実用性を考えた場合は3人乗車が現実的なので、パパ不在時の強い味方と考えるのがベストな使い方となる。

中心価格帯:50~70万円 中古車の相場:30~130万円 流通台数:約270台 ※平成20年~28年式の相場
緩やかな下降が続いているが、大きな変動も少ないので良い物件であれば即決も可。60~70万円台が狙い目となる。
ここがポイント!
全長2.95m、ホイールベース2mというサイズの中に収めているため、4人乗車可能とはいえ、現実的には3人乗車+荷物置き場と考えるのが現実的。ただし、運転席側のスペースは十分確保されているので窮屈さはない。
省スペース設計は車体だけではなく、計器類や操作パネル、各種収納ボックスなどにもそのコンセプトは行き届いている。スペースを取らずに見やすい形を求めた上で、タコメーターも装備した点は高く評価したい。
ローンはこう組もう!
子供の教育費のことを考えて早めの返済パターン想定が吉!
70万円を2年間、年利3%で計算し、ボーナス時も返済するケースでシミュレーションすると、月あたり2.1万円、ボーナス時支払いは年2回で、1回につき7.3万円程度の支払いなどが妥当ではないでしょうか。平均的ローン期間は3~5年程度ですが、お子さんが小さく、教育費がかからない間は、ローンの完済は早めがオススメです。
この選択も悪くはない!
スマート フォーツークーペ(先代型・平成19年10月~平成27年4月)
こちらもIQ同様のマイクロコンパクトタイプ。ただし、乗車人数は2人だけとなるので、使用するシーンは限られてくるが、そこは「セカンドカーだから」と割り切って選べば決して悪い選択にはならないだろう。

中心価格帯:80~150万円 中古車の相場:38~200万円 流通台数:約130台 ※平成19年~27年式の相場
下落傾向だが、もう少し下げ幅はありそうなので、平均80万円台突入まで待つのも良い。
フィアット 500(現行型・平成20年3月~)
キュートなルックスで人気のフィアット・500。2ドアタイプということもあり、後部座席への乗車はやや困難な点もあるが、車内の広さはまずまず。優れたデザイン性は車内エクステリアにも行き届いているのはポイント。

中心価格帯:100~150万円 中古車の相場:92~237万円 流通台数:約440台 ※平成20年~28年式の相場
平均相場も下降気味だが、狙い目は2008、9年生産分。平均の半値程度の物を探したい。
CASE2 住宅購入も視野に入れているので、あまり高いクルマには乗れません

男性(33歳)
家族構成:妻、子供1人
年収:420万
現在のクルマ:スバル・インプレッサ(先代型)

結婚3年目でやっと第一子を授かりました。現在は賃貸住宅ですが、住宅購入予定なので新車はムリ。そして維持費も極力抑えていきたい!新居予定は都心近郊の住宅地予定なので、サイズは小さめでいいかな?と思っています。現在のクルマはスバル・インプレッサ(先代型)で、下取り価格にも少しは期待をしています。
FP ADVICE!
育児を楽しむことでレジャー費削減その分を住宅とクルマに回しましょう
住宅購入のために貯蓄をがんばっている姿が想像できます。少し高めの支出と言えるのは、家賃と保険医療、レジャー費となってくるでしょうか。お子さんのご誕生で、その他の出費も若干増える可能性もありますので、大きめな支出の部分は出来るかぎり削っていくのが無難と言えるでしょう。子供の面倒をみる楽しみが増えると考えれば、レジャー費の削減に踏み切っても、あまりストレスにはなりませんね。
プランナーオススメのクルマはこれだ!
ダイハツ タント(先代型・平成19年12月~平成25年10月)

中心価格帯:50~80万円 中古車の相場:49~126万円 流通台数:約2900台 ※平成19年~25年式の相場
直近データではやや反発も、価格変動に大きな変化はない。流通台数は多いので、希望に沿う額の物が見つかるはず。
ここがポイント!
乗車人数こそ4人乗りだが、大人4人が乗っても窮屈感を感じさせない抜群の居住性を確保している。また、後部座席のシートアレンジもいろいろ可能であり、長さのある荷物でもラクラク収容できるところも強みだ。
軽自動車と言えば、各メーカーごとに趣向を凝らした小物入れの開発に余念がないが、このタントでは天井部分に使い勝手もよく、スペースもしっかりとった小物を入れを用意しているのは大きなポイント。
ローンはこう組もう!
下取りもしくは頭金がポイントボーナス時払いの額を抑制しよう
狙いの目のクルマは70万円台。下取りの10万を差し引いた60万円を2年間、年利3%で計算し、ボーナス時返済ありでシミュレーション。月間2.1万円、ボーナス時払いは年2回で、1回につき4.7万円程度の支払いが妥当な線ではないでしょうか。住宅購入視野であれば、このパターンも期間短めで完済することをオススメします。
この選択も悪くはない!
スズキ ワゴンR(先代型・平成20年9月~平成24年9月)

中心価格帯:70~90万円 中古車の相場:60~104万円 流通台数:約4000台 ※平成20年~24年式の相場
下落傾向がより進んでいるため、ライバル車種よりも比較的安値なものが多いのは注目だ。
COLUMN-1 カーローンは見極めが肝心

ローンを組む際、多くの人は販売店側と提携している信販系ローンを使う場合が多いと思いますが、購入前に自分で探して手続きすれば、金利面で有利なものを見つけられる場合が増えてきます。銀行系、信金系、信組系、労金系などいろいろありますが、1.5~5.0%ぐらいが平均的。しかしその中でも労金系の金利は魅力的で、上記平均値よりも低いものもかなり豊富ですので、クルマ選びと同時に自動車ローンの組み方も大いに検討してみてはどうでしょうか?
※相場に関してはGoo-net2016年5月調べ
※すべての価格は参考価格です

CASE3 月に2000キロは当たり前!クルマは乗ってなんぼのもの。 ガンガン動けばいいんです!

※ボーナス支給なし、年収を12等分支給。
広さが欲しいのでワゴンタイプが第一希望で、実燃費でリッター10キロ超えすればOK。予算は正直あまりないので、安いものがいいし、乗り潰すつもりなので年式も問いません。現在のクルマは走行距離も15万キロ越えで、車検もまもなく切れるので、下取りゼロでいいので無料でクルマを引き取ってもらえればと思っています。
FP ADVICE!
支出状況の見直しを徹底し早めの返済が可能な状況を作ろう
支出状況のポイントは水道・光熱費。細かいですが、独身であれば1万円以内でもおかしくありませんので節約したいところ。次にレジャー費ですが、自動車購入もある意味レジャーですから、ここを若干カットする事でローンに振り分けることも可能です。最後にその他ローン支払いが気になります。出来るだけ早めの返済が肝心になりますし、低金利と言えども金利負担は重く圧し掛かりますのでしっかりしたお金の管理を徹底しましょう。
プランナーオススメのクルマはこれだ!
ホンダ エアウェイブ(絶版・平成17年4月~平成22年8月)
ちょっと古いけどまだまだ現役!お買い得価格で手に入る実力派カー
1.5Lサイズのステーションワゴンである「エアウェイブ」。現行型となる同サイズモデル(シャトル)から見れば2代前の車種だが、燃費数値以外の部分での違いこそあれど、それ以外の広さ、快適性、走行安定性などでは大きな差はないので、選んで損はないクルマと言える。また、ワゴンタイプということもあり、ホイールベースをやや長めの2550mmに設定していることもあり、後部座席と荷物スペースに余裕ある空間を持たせているのは大きな特徴。また、後部座席は座面ごと床下に収納することができるため、荷物の積み込み時にはとても便利である。

中心価格帯:20~50万円 中古車の相場:25~113万円 流通台数:約430台 ※平成17年~22年式の相場
平均が40万円台であり、かなりお買い得感も強くなっているが、状態のいいものを選ぶならやはり60万円台となる。
ここがポイント!
後部座席をすっぽり床下に収納することが出来るため、長さのある荷物でもラクラク収納が可能。また、荷物スペースをフラットにすることも可能なので、マットレスを敷いて車中泊することだって可能である。
低床タイプ設計が施されているため、乗り降りする際だけではなく、荷物の積み降ろし時も容易であるところは大きなメリット。また、低床設計で重心も低いことから、走行安定性にも優れているところは見逃せない。
ローンはこう組もう!
全体的な支払い状況を考慮し2年間の返済ローンを設定
60万円を2年間、年利3%で計算し、ボーナス時返済なしのケースでシミュレーションすると、月あたり2.5万円程度の支払いとなります。その他ローンもあるので、なるべく安く組みたい!という思いもあるでしょうが、返済期間は短めに設定するのが良いでしょう。独身であれば今後の結婚なども視野に入れ、貯蓄も検討を。
この選択も悪くはない!
トヨタ カローラフィールダー(先代型・平成18年10月~平成24年5月)
全タイプ1.5Lサイズのエアウェイブに対して、こちらは1.8Lサイズも選べる。もう少し走りにパワーも欲しいというユーザーは、カローラフィールダーを選んではどうだろう?また、カローラらしく燃費面の数値も上々だ。

中心価格帯:50~110万円 中古車の相場:44~161万円 流通台数:約600台 ※平成18年~24年式の相場
下落傾向だが、もう少し下げ幅はありそうなので、平均80万円台突入まで待つのも良い。
日産 ウイングロード(現行型・平成17年11月~)
商用車としても利用されているだけあり、荷物スペースなどの使い勝手のよさや耐久性の強さなどが高く評価されるウイングロード。エアウェイブと同時期モデルであれば、こちらの方がさらに価格はお求め易い!

中心価格帯:20~90万円 中古車の相場:30~147万円 流通台数:約480台 ※平成17年~28年式の相場
平均相場で見れば60万円台だが、初期モデルに近いものであれば価格はかなり割安だ。
CASE4 子供の成長が早いから、家族のためにもう少し広めのクルマにしたい!

※ボーナス支給なし、年収を12等分支給。 ※自宅は持ち家でローン残債なし。
小学生の2人の子供もまもなく高学年。育ち盛りで普段は野球をやっていることもあり、用具を乗せることも多いから、今のクルマより広めなものに乗り替えたいです。ただ、それほど年収が高い訳じゃないので、ちょっと型落ちでもいいかな?と思っています。で、現在のクルマは古いので下取り価格に期待できないのが難点ですね。
FP ADVICE!
自動車ローンを組み込むために割引やポイントなども活用したい
ここでも支出が大きいレジャー費がメスの入れどころです。その他で目立つ費用がないので、それぞれ若干削る方法をとりいれる感じでしょうか。たとえば通信費などは格安スマホや家族割りなどを積極的に使うなどして、少しでもお金を浮かすと良いでしょう。情報のあるなしで、支出は削減する余地はかなりあります。買い物はネットを利用したり、クレジットカード使用を増やしてポイントを貯めたりして、節約に努めましょう。
プランナーオススメのクルマはこれだ!
トヨタ・ノア(先代型・平成19年6月~平成26年1月)
新しさや燃費の数字だけに捕われず買った後を含めた額でクルマを選びたい!
ミニバン人気がまだまだ高いこともあり、現行型価格は今なお高値で推移していることを踏まえ、ここは敢えて先代型をチョイス。ハイブリッドモデルもある現行型に比べ、燃費面ではどうしてもマイナス評価になるものの、クルマ選びのポイントである「広さ、使い勝手」という部分では差はない。そしてこれから掛かるであろう2年分の燃料費を考えても、なお現行型を買うよりも安く済むところは(現行型と先代型の平均価格差は約80万円、2年間の走行距離を4万キロ、実燃費8km、ガソリン価格120円と設定しても、燃料費は60万円)大きな魅力だ。

中心価格帯:110~170万円 中古車の相場:100~235万円 流通台数:約1150台 ※平成19年~26年式の相場
年間を通して上下動が激しい相場動向になっているが、夏に向けてやや反発が見込まれるので早めの購入を狙いたい。
ここがポイント!
ミニバンの魅力と言えば、広々とした空間と、シートアレンジによる多彩な空間の使い方を一番に取り上げたい。7(8)人乗車しても窮屈感はなく、荷物を入れたい場合は座席を折り畳めるなどとても便利な設計だ。
使い勝手の良い空間を、個性的にするパーツも豊富なのはミニバンの魅力。写真のようにパネルを敷いてフラットな面を作り出し、車中泊も可能にしてくれるなど、自分だけのカスタム仕様を考えるのも魅力だ。
ローンはこう組もう!
子供の進学に関わらない程度に長期ローン設定でラクラク返済を
150万円を5年間、年利3%で計算し、ボーナス時返済なしでシミュレーションすると、月あたり2.6万円程度の支払いとなります。住宅所有でローンもすでにないという状況ですので、クルマ購入に対して長めのローンを組んでも影響は少ないと判断しました。子供が高校や大学に入る前までには完済したいところですね。
この選択も悪くはない!
日産 セレナ(現行型・平成22年11月~)

中心価格帯:160~240万円 中古車の相場:119~252万円 流通台数:約2500台 ※平成22年~28年式の相場
かなり下落が進んでおり、狙いとなる現行型初期生産分もかなり割安な価格が期待できる。
ホンダ オデッセイ(先代型・平成20年10月~平成25年11月)
低床・低重心タイプで走行安全性に優れ、全高もミニバンとしては低めの1545mmに抑えたホンダ・オデッセイの先代型モデル。高さ制限のある立体駐車場でも入庫可能な点は、このタイプの隠れた魅力でもある。

中心価格帯:120~180万円 中古車の相場:113~236万円 流通台数:約650台 ※平成22年~28年式の相場
現行型の流通も増え、先代型価格はそれに伴い下落。平均160万円を切った頃が買い時だ。
※相場に関してはGoo-net2016年5月調べ
※すべての価格は参考価格です

CASE5 山、川、海!今年の夏を熱く遊べるクルマに劇的チェンジ!

私たち筋肉系夫婦(笑)の趣味といえば、アウトドアスポーツ全般を楽しむこと。そんなこともあり、休みの日は山や海に出かける機会も少なくはないので、タフな環境にも順応できるSUVに乗り替えたいと思っています。また、キャンプやバーベキューなども楽しみたいので荷物スペースに余裕のあるワイドタイプの購入を考えています。
FP ADVICE!
大きなポイントは見当たりませんがムダな出費などは極力見直しましょう
レジャー費が多いのが目立ちますが、夫婦2人でそれなりの収入があるため、指摘するポイントはそれほどありません。支出の偏りは個性として判断します。よってカーローンを組む場合は、それぞれの支出から削減できるものを優先するのが良いでしょう。効果的節約は大きな支出から考慮し、その次に削減しやすく感じるもの、その次に習慣となっているムダな消費などです。また貯蓄があるので、ローンはできるだけしない方が効率的です。
プランナーオススメのクルマはこれだ!
マツダ CX-5(現行型・平成24年2月~)
燃料費も安く済むディーゼルでクリーンでエコなドライブを楽しみたい
ハイブリッドとは異なる「クリーンディーゼル」で低燃費&ハイパワーを実現させたマツダ・CX-5。全長約4.5mのミドルサイズSUVだが、JC08モードで1Lあたり18.0kmという数字を記録。またガソリンよりも割安な軽油が燃料であり、購入後の維持費の節約はかなり期待値が高い。さらにディーゼルはパワーが弱いと言われたのも昔の話であり、CX-5では最大175psとパワー面でも大きな進歩を見せている。車内は無理に7人乗車タイプにするのではなく、それぞれのシートにゆとりのある広さを確保した5人タイプで、荷物スペースも余裕のサイズなのは嬉しい設計だ。

中心価格帯:200~240万円 中古車の相場:155~299万円 流通台数:約800台 ※平成24年~28年式の相場
下降気味だが、人気は高く価格の「振り幅」が少ないため、まだ割高感は強い。220万円台であれば悪くはない。
ここがポイント!
4気筒DOHCクリーンディーゼル・ターボエンジン搭載モデルも用意するなど、燃費面での進化だけではなく、力強い走りでも進化したマツダの技術。ガソリンよりも3割安い軽油が燃料なのは大きな利点と言える。
広々設計の荷物スペースだが、後部座席のシートアレンジにより、使い勝手がさらに広がるのは利点。4-2-4分割シートとなっており、細く長いものを入れる場合は真ん中の部分だけ倒して収納出来るなどとても便利だ。
ローンはこう組もう!
クルマの買い替えがレジャー費増大に繋がらないように注意!
狙い目は220万円。現在のクルマの下取りで10万円を差し引いた210万円を4年間、年利3%で計算し、ボーナス時も返済するケースでシミュレーションすると、月間3.5万、ボーナス時払いは年2回で、1回につき10.2万程度の支払いなどが妥当ではないでしょうか。自動車買い替えが更なるレジャー費支出増にならないよう気をつけましょう。
この選択も悪くはない!
スバル フォレスター(現行型・平成24年11月~)

中心価格帯:190~240万円 中古車の相場:173~254万円 流通台数:約420台 ※平成24年~28年式の相場
ガクンと下がったが、夏に向けてこちらも再上昇の兆しがあるので、早めの商談が鍵となる。
COLUMN-2 金利形態、どっちが有利?

ここでは、ローンの金利形態についても少し触れたいと思います。ローンの金利には「固定金利」と「変動金利」というものがありまして、固定金利は期間内同じ金利を支払う形態で、変動の場合は状況に応じて上下する形態です。固定の場合、毎月の支払額が同じなので購入後の収支設計を組みやすいというメリットがあります。また変動の場合は利息が安くなる場合もあるし、その逆もあり得るということです。なお、信販系ローンの大半は固定金利です。
CASE6 ダブル受験に備え、掛かる経費をとにかく節約! さあエコカーに乗り替えだ!

男性(46歳)
家族構成:妻、子供2人、両親
年収:580万
現在のクルマ:トヨタ・クラウンマジェスタ(先代型)

クラウンシリーズのクラウンマジェスタに乗っていますが、乗り心地は本当にいいのですが、やっぱり燃費はねえ・・・。これから子供の進学などでさらに出費が増えていくので、ここで思い切って未来への投資をしたいと思っています。また、ごくまれに両親も乗ることもあるので、出来れば3列シート可能なものなら、なおいいかも・・・。
FP ADVICE!
エコカー転換は今後を考えても◎あとは教育ローン導入も視野に!
収支としてのポイントは教育費ですが、お子様の高校・大学進学なので納得ではあります。ただここを少し改善するだけで余裕もできます。ここでも知恵ですが、教育費には奨学金や教育ローンがあり、低い金利で融資が受けられます。ヒントにして頂きたい。また今後はエコカーであれば維持費(ガソリン代)など抑えられることも考慮できます。この時期であれば、両親に孫の教育費を頼るのも理解が得られやすいのでそれらの検討も。
プランナーオススメのクルマはこれだ!
トヨタ プリウスα(現行型・平成23年5月~)

中心価格帯:160~190万円 中古車の相場:133~298万円 流通台数:約2100台 ※平成23年~28年式の相場
今年になってから下落中だが、やはり新型プリウス登場が契機になっている。今後は160万円台の増加が見込まれる。
ここがポイント!
もしもの時に重宝する3列目シートだが、スペースの制約上コンパクトな設計となっている。使用しない場合には、そのまま倒せば荷物スペース部分と合わせてフラットな構造になるので使い勝手は上々である。
ナビやオーディオ、エアコンといった定番操作機能だけではなく、エンジン始動スイッチや、ギアチェンジレバーなど、主立った操作系機能をフロントパネル部分に集約し、使いやすさをさらにアップ。
ローンはこう組もう!
48回払いをベースに考えながら場合によっては期間延長も視野に
現在所有のクルマを下取りに出して20万円。そして狙いが170万円なので、差し引いた150万円を4年間、年利3%で計算し、ボーナス時返済ありでシミュレーションすると、月2.6万円、ボーナス時払い年2回で、1回につき6.6万円程度の支払いが妥当と考えます。ただ返済が厳しく感じられれば返済期間を伸ばし、金額を減額しましょう。
この選択も悪くはない!
ホンダ フリードハイブリッド(現行型・平成23年10月~)

中心価格帯:150~197万円 中古車の相場:131~197万円 流通台数:約220台 ※平成23年~28年式の相場
下落傾向ではあるものの、まだ平均値では高値なのでもう少し様子を見たいところ。
トヨタ プリウス(先代型・平成21年5月~平成27年12月)
本家プリウスの先代型。圧倒的な流通台数を誇っているので、ユーザーが希望する価格や状態などをクリアする物件は必ず見つかるはず。狙い目として初期型より性能がアップした後期型を選びたいところ。

中心価格帯:100~180万円 中古車の相場:87~229万円 流通台数:約6400台 ※平成23年~27年式の相場
キレイな下降線を描いており新型も登場したことで、さらに価格の下落に拍車が掛かる。
CASE7 いくつになってもクルマは男の憧れ。ついついカッコいいものが欲しくなる

男性(41歳)
家族構成:独身
年収:700万
現在のクルマ:アルファロメオ 159(現行型)

※ボーナス支給なし、年収を12等分支給。
エンジンポテンシャルや燃費という数字には、実はそれほどのこだわりは持ってないんですよ。まあセンスのよいクルマや、趣味性の強いオープンカーやクーペがいいかなあと思っています。とりあえずアルファロメオを下取りに出した上で、新車時から100万円ぐらい落ちている高級車や、渋くてカッコいいのが欲しいですね。
FP ADVICE!
節約も大事だとは思いますが悪いライフスタイルではありません
収支のポイントは水道・光熱費、通信費、レジャー費です。独身ですので知恵一つで改善は可能で、節約例は前のページと同様です。ただ、違う切り口での意見もお伝えすると、趣味や遊びが仕事の原動力となる事もあります。まさしくこのタイプかもしれません。お金を使わない人が増えている今、使う楽しみを知っており、それが仕事の原動力になる人は宝です。よく稼ぎよく使う事は、国の経済成長に繋がりますので応援したいものです。
プランナーオススメのクルマはこれだ!
BMW Z4(現行型・平成21年5月~)
スタイル抜群のオープンカーで暑い夏をクールに楽しみたい!
ロングノーズスタイルで、見るからに「壮快な走りを楽しめそう」と感じさせる、BMWの人気ロードスタータイプのZ4。ボタンひとつのワンタッチ操作で、屋根部分の開閉可能な点はとても便利。さらに走りを重視するこのクルマのエンジンは、2Lタイプでも184psと十分すぎるパワーを装備するスポーティFRマシンで、気持ちの良い走りを存分に楽しめる。2シーター仕様で、荷物などは必要最小限しか載せることは出来ないが、そこは機能性よりも「遊び心」で選ぶべきクルマでもある。ちょっとクールなこのクルマで、夏のドライブを熱く楽しみたい。

中心価格帯:270~370万円 中古車の相場:214~581万円 流通台数:約360台 ※平成21年~28年式の相場
相場的には300万超えとかなり高額だが、初期生産型に狙いを絞れば割安感を感じるものも多いのは見逃せない。
ここがポイント!
屋根の開閉はオープンカーの見せ所。Z4はボタンひとつのワンタッチ操作で、スムーズな開閉が可能。開閉に掛かる時間もわずか50秒弱。ただし、ルーフは荷物スペースに収納される点は考慮しておきたい。
写真は左ハンドル仕様だが、右ハンドル仕様も当然アリ。さらにエアコン操作機能やパドル付きの多機能ステアリング装備で使い勝手も良い。また、シートの後ろ側には多少だが荷物スペースも用意している。
ローンはこう組もう!
収支に余裕がある生活の場合は長めで組んでも問題なし!
狙い目は270万円。現在のクルマの下取りで20万円を差し引いた250万円を5年間、年利3%で計算し、ボーナス時返済なしでシミュレーションすると、月あたり2.6万円程度の支払いとなります。収入は比較的多めですので、長めのローンを組んでも影響は少ないと判断しています。ローンは負担になりますが、収入アップに期待です。
この選択も悪くはない!
マツダ アテンザ(現行型・平成24年11月~)
ここ最近、デザイン性の良さとクリーンディーゼルの性能が評価され、人気が高まっているスポーティセダンのマツダ・アテンザ。ターボ搭載車は4.0Lクラスのハイパワーで、燃費は1.5Lクラスと抜群の性能を誇っている。

中心価格帯:220~260万円 中古車の相場:176~333万円 流通台数:約170台 ※平成24年~28年式の相場
年をまたいでガクンと下落したものの、まだ平均は250万円台。現状はこのラインで妥当か?
まとめ

生活習慣の改善で充実のカーライフを
今回は7人の人物像とそれぞれの支出状況を読者層に沿ってシミュレートしながら、FPが問題点、改善点を挙げながら、自動車購入と安定した支出バランスというものを探ってきたが、「そのものズバリだよ」とハマらないまでも、「これは近いよね」と思い当たった人も少なくはないはず。今回のFPのアドバイスをベースに、無理のない生活設計を組むと同時に、今以上の充実度を得られるカーライフを実現してほしいところである。
※相場に関してはGoo-net2016年5月調べ
※すべての価格は参考価格です