中古車購入チェックポイント
更新日:2018.12.02 / 掲載日:2015.03.13

150万円台 ワンランク上の乗り心地を楽しもう

年度末の決算期に新しいクルマを狙え!150万円台 ワンランク上の乗り心地を楽しもう

新車、中古車を問わず、多くの自動車販売業界で決算期を迎えるこの時期だからこそ、買い替えを行うには最適なシーズンでもある。これまで乗っていたクルマよりちょっとグレードの高いものでも、普段の価格よりもお得な値段で買える場合も多いのでしっかりチェックしてみよう!

CASE1 小さくたってビシっとキマる!そんなクルマで新年度を迎えたい

性別:男性 年齢:32歳 家族構成:妻

買い替えたい理由・条件

●軽よりサイズの大きいものが欲しい
●使い勝手の良いハッチバックが希望
●ちょっと高級感のあるものがいい

オススメのクルマ フォルクスワーゲン ゴルフ(先代型・平成21年4月~平成25年5月)

フォルクスワーゲン ゴルフ

中古車の相場:96~346万円 流通台数:約550台 ※平成21年~25年式の相場

ポイント
●高級セダン並みの上質装備を揃える
●コンパクトで運転しやすいサイズ
ユーザー口コミレビュー
日本車と比べるとやっぱりコンセプトがしっかりしています。燃費・走り・高級感、そして価格のバランスも最高です。

輸入車ながらも日本人のサイズにピッタリで、流通台数でも現行型まで含めれば1200台を超える数もあるほど、日本で人気を誇るゴルフ。先代型にはなるものの、スタイル的にはほぼ現行型と変わらないフォルムであり、古さというものは感じさせない。そしてなによりも、高級感のあるシートや安全装備が乗る人に安心感と高い満足感を与えてくれることも見逃せない。

ココに注目!

フォルクスワーゲン ゴルフ

コンパクトで運転しやすいサイズということで人気のこのクルマだが、安全性基準に対する数値設定が厳しい欧州市場のクルマらしく、エアバッグなどもより安全性能が高いものが装備されていることも特徴と言えよう。

台数が一気に増え価格は下降中

台数が一気に増え価格は下降中

冬のボーナス時期での乗り替えが多かったようで、12月に一気に流通台数が増え、価格もかなり下落!

CASE2 2列、3列の併用ができるミニバンで人も荷物もガッツリのせてフル活用!

性別:男性 年齢:36歳 家族構成:妻・子供2人・両親

買い替えたい理由・条件

●3列目シートのあるものが欲しい
●シートアレンジ活用が出来るものがいい
●スタイルや走行性も重視したい

オススメのクルマ ホンダ オデッセイ(先代型・平成20年10月~平成25年11月)

ホンダ オデッセイ

中古車の相場:130~247万円 流通台数:約400台 ※平成20年~25年式の相場

ポイント
●低床タイプで走行性に優れている
●高級車の乗り心地をミニバンでも
ユーザー口コミレビュー
室内が広々しているのでとても居心地がよく、運転席から後部座席まで長時間乗っていても苦になりにくいと思います。

昨年に新型が登場したこともあり、価格面では徐々に下がり始めてきているオデッセイ。全高の高いタイプがミニバンの主流を占める中で、低床で乗降性も高く、走行安定性にも優れていることもあり根強いファンが多いことで知られる。先代型の平成20年、21年登録タイプのものを狙えば、150万円以内で手に入るものも豊富なので、しっかり探してかしこく購入しよう!

ココに注目!

ホンダ オデッセイ

2、3列目のシートアレンジパターンが豊富で、人も荷物もたくさん乗せることが可能なオデッセイ。グレードによってはウォークスルータイプも用意されており、乗降性という面でさらに優れたものもあるのでとても便利だ。

新型登場により価格は継続的な下落傾向へ

新型登場により価格は継続的な下落傾向へ

新型登場から1年以上経過したことも影響し、先代型の価格相場は下落が続いており、最適な買い時になってきている。

CASE3 装備だけじゃなく居住性の良さも重視!広々SUVで車中泊の旅へ!!

性別:男性 年齢:29歳 家族構成:独身

買い替えたい理由・条件

●開放感のあるクルマが欲しい
●後列がフラットになるものが狙い
●年式は多少古くていいので価格重視

オススメのクルマ ホンダ CR-V(先代型・平成18年10月~平成 23年12月)

ホンダ CR-V

中古車の相場:100~152万円 流通台数:約200台 ※平成18年~23年式の相場

ポイント
●広さ、高さも十分で居住性は抜群
●自由自在なシートアレンジが可能
ユーザー口コミレビュー
荷物スペースがかなり広く感じますし、実際にたくさん荷物を積み込むことができます。存在感ある外観も魅力的です。

SUVらしく車高もあり、さらには車内の居住空間も広々としているCR-V。3列目シートがない5人乗りタイプなので、荷物スペースのサイズはもともと広いのだが、シートアレンジで後列をフラットにすれば1570mmという縦長のワイドスペースを作り出すことも可能。車中泊をするには十分な空間もあるので、暖かくなるこれからの季節のレジャーで大活躍してくれるはず。

ココに注目!

ホンダ CR-V

シートアレンジをしないノーマルの状態でも、荷室高985mm、幅1345mm、奥行き950mmという広々とした荷物スペースを持つCR-V。しかし、後列を倒せばさらに縦にスペースが広がり、大人がラクラクゴロ寝できるスペースを作り出すことも可能だ!

古さを感じさせない今が買い時である!

古さを感じさせない今が買い時である!

代替わりしてから丸3年経過し、価格面でも手頃になって来た先代型。古さもあまり感じさせない今の時期が狙い目。

CASE4 求めるのは確かな走り!でも乗り心地の良さも求めたい!

性別:男性 年齢:40歳 家族構成:妻・子供2人

買い替えたい理由・条件

●カッコ良さのあるセダンが欲しい
●ハイパワーなエンジンだと嬉しい
●走りを満喫できるものがいい

オススメのクルマ 日産 スカイライン(先代型・平成18年11月~平成26年4月)

日産 スカイライン

中古車の相場:98~279万円 流通台数:約500台 ※平成18年~26年式の相場

ポイント
●流線型が美しいボディデザイン
●高級感とパワフルな走りが融合
ユーザー口コミレビュー
出足の瞬間的な加速力は普通だが、ある程度走ってからはトルクの太さ、安定した走りを十分に感じさせてくれます。

流線型の美しいボディデザインが印象的な先代型のスカイライン。日本を代表するスポーツカーの一つであるこのクルマも、時代の変化とともに姿を変え、大人がシックに楽しむスポーツセダンという側面を持つようになり、シートを含めた車内装備も上品さがアップ。それでいて、スカイラインの名に恥じないハイパワーエンジンを備えているところは嬉しいポイントだ。

ココに注目!

日産 スカイライン

ミニバンやSUVに比べて荷物スペースの小ささが気になるセダンだが、そこは高級車。しっかり細かい点にも気配りがなされており、トランクルームはゴルフバック2個ぐらいなら余裕で入る広さを確保している。

緩やかにダウン傾向がこれからも続いて行く

緩やかにダウン傾向がこれからも続いて行く

こちらも先代型ということもあり、価格面で引き続き下落中。新型が人気ということもあり価格の反発は少なそうだ。

CASE5 ちょっと古めでもカッコ良さがあれば◎そんなクルマで妻とドライブ!

性別:男性 年齢:50歳 家族構成:妻・子供2人

買い替えたい理由・条件

●上品さのあるクルマに乗り替えたい
●快適な広さのあるクルマがいい
●シートの座り心地も重視したい

オススメのクルマ レクサス IS(先代型・平成17年9月~平成25年8月)

レクサス IS

中古車の相場:113~424万円 流通台数:約520台 ※平成17年~25年式の相場

ポイント
●高級セダンらしい充実した装備の数々
●上品さと気品のあるボディデザイン
ユーザー口コミレビュー
中古で購入しましたが、装備の使い方でレクサスのディーラーに行った際には、気持ちよく対応してくれましたよ!

鋭さの中にも、上品さも備えたインテリジェントスポーツセダンのIS。プレミアム感の提供というテーマを持つだけあり、しっかりとした走りにプラスして、長時間の運転でも座り疲れしない本革シートや、電動リヤサンシェードなど快適装備も充実。2005年に発売されたモデルでも古さや、装備が劣るなんてこともないので、低年式でも十分に「買い」と言えるモデルだ。

ココに注目!

レクサス IS

高級さの追求の中にも、ちょっとした遊び心を取り入れ、走ることの楽しさを感じさせてくれるオープンカータイプを選べるのがこのモデルの魅力。暖かくなるこれからの時期にピッタリなクルマで爽快ドライブを楽しんでみてはどうだろうか?

価格相場的には安定傾向に向かいそう?

価格相場的には安定傾向に向かいそう?

相場的には下落中になるが、ここから大きく下落して行くことはクルマのブランド力から見ても少ないだろう。

※すべての価格は参考価格です
※相場、口コミレビューに関してはGoo-net 2015年2月調べ

年度末の決算期に新しいクルマを狙え!150万円台 ワンランク上の乗り心地を楽しもう

今回、清水草一が選出した“150万円台でワンランク上の乗り心地を味わえる”クルマは、国産二大メーカーのミドルセダン対決。マークIIの伝統を引き継ぐマークXと、セフィーロのマーケットを伝承するティアナ。はたして買いの一台はどっちだ!?

ベテラン評論家が独断と偏見で判定を下すライバル対決コラム クルマライバル 勝手にジャッジ

  • PROFILE 清水草一

    清水草一

  • PROFILE 清水草一

    1962年生まれ。自動車ライターにして交通ジャーナリスト。大の中古車マニアとしても知られ、格安車からフェラーリまで、その生涯で25台以上もの中古車を購入している。

清水草一「私の選択」

  • 日産 ティアナ

    日産 ティアナ(先代型・2008年6月~2014年2月) 中古車価格帯:70~160万円

    エレガントかつモダンなFFサルーン
    初代モデルのモダンデザインを継承・進化させたFFのミドルサイズセダン。フロントから続くアーチ状のキャラクターラインが特徴。

  • トヨタ マークX

    トヨタ マークX(先代型・2004年11月~2009年10月) 中古車価格帯:40~140万円

    スポーティで上質な伝統のFRセダン
    同クラスを代表するモデル・マークIIの後継車で、片側3連ヘッドライトを採用するなどコンサバなイメージを一新。現行型は2代目。

  • 2013年に登場した現行型(3代目)のイメージが大きく変わらなかったこともあり、先代型は継続的に人気。後期型は流通台数が少なめ。

    2013年に登場した現行型(3代目)のイメージが大きく変わらなかったこともあり、先代型は継続的に人気。後期型は流通台数が少なめ。

    「充実装備と豪華な内装 お買い得なセダン」
    初代ティアナは「モダンリビング」をキャッチコピーにした、上品なFFサルーンだったが、それが中国市場で爆発的なヒットになったことで、2代目は完全に中国人好みにシフト。その結果、上品さよりコテコテのゴージャス感が強調された、日本人にはいまひとつよくわからないセダンになってしまった。
    が、実は乗ってみると、これが非常にお買い得なセダンだった。この内容で200万円台はスゲエ!
    としか言いようのない充実装備とゴージャスな内装、そして乗り心地の良さ。搭載されるエンジンはV6の3.5Lと2.5Lの2本立てだが、売れ筋は断然2.5L。このあたりはマークXと同じだ。実際2.5L+エクストロニックCVTで、十分な動力性能を発揮してくれる。
    なにしろこの当時、グローバル企業としての日産は、中国市場で売るティアナが大黒柱商品であり、利益の多くをこのクルマで稼ぎ出していた。日本では日陰の存在だったけれど、中身の充実度はハンパなかったのである。
    なお、ボディにすり傷が付きにくい「スクラッチシールド塗装」が全色に採用されているのも、ティアナの隠れた特徴だ。

  • 生産最終年である2009年式でもすでに5年以上が経過しており、相場は下がりきった状態。初期型であれば80万円以下で十分狙える。

    生産最終年である2009年式でもすでに5年以上が経過しており、相場は下がりきった状態。初期型であれば80万円以下で十分狙える。

    「非常に完成度の高いスポーティセダン」
    先代マークXといえば、佐藤部長のCMが懐かしく思い出される。カッコいいオヤジの代表である佐藤浩市が、会社の部長に扮し、美人部下に想いを寄せられつつマークXで突き進むという内容だった。それはまさにオヤジの夢、いや夢のまた夢(笑)。佐藤部長のCMは、現行マークXにも引き継がれたが、やはり鮮烈だったのは、美人部下が登場した先代だ。しかし美人部下は、惜しくも当時のアメリカ・トヨタ社長のセクハラ問題のあおりを食って、惜しまれつつ消滅したのだった(涙)。
    実際の先代マークXは、04年の発売当初、当時世界を席巻していた「BMWシンロドーム」に感染し、やたらサスペンションがハードでスポーティなセダンだった。正直、トヨタにこんなに足まわりを固められても困るという面があったが、マイナーチェンジで改善され、末期には非常に完成度の高いスポーティセダンに熟成されていた。
    エンジンはV6の3Lと2.5Lがあったが、売れ筋は断然2.5L。6速ATとのマッチングもよく、国産最小の後輪駆動セダンという特徴も生きていた。「俺は佐藤部長」的な幻想を抱くことも可能な、なかなかシブいクルマだった。

ライバル興亡史

  • icon 2004 マークX

    2004 マークX

    デビュー。
    マークIIの後継車として誕生。FRらしいダイナミックな走りとスタイリッシュなデザインを追求

  • 2004 マークX

  • icon 2006 マークX

    2006 マークX

    マイナーチェンジ。
    グリルやヘッドランプ、リアコンビネーションランプなどのデザインを変更し、精悍さを向上させた

  • 2006 マークX

  • icon 2008 ティアナ

    2008 ティアナ

    先代型へフルモデルチェンジ。
    乗員への「くつろぎ」をテーマに、快適さやモダンなデザインにこだわって開発されている

  • 2008 ティアナ

  • icon 2009 マークX

    2009 マークX

    現行型へフルモデルチェンジ。
    さらにアグレッシブなフロントフェイスや抑揚のあるボディラインを採用。3.5L V6エンジンを新搭載

  • 2009 マークX

  • icon 2012 ティアナ

    2012 ティアナ

    マイナーチェンジ。
    ホイールやリアランプに新デザインを採用し、内装の高級感を高めるなどして、上質感を向上させた

  • 2012 ティアナ

  • icon 2013 ティアナ

    2013 ティアナ

    現行型へフルモデルチェンジ。
    グローバル戦略車らしくデザインをダイナミックな雰囲気に変更。室内の快適性もさらに向上

  • 2013 ティアナ

年代がズレている2台だが同価格帯で比較すると?

先代マークXの発売時期は04年11月から09年10月、一方先代ティアナは08年6月から14年2月で、約4年ほどズレている。しかし、先代マークXを狙うなら、乗り心地が改善された07年式以降の後期型がオススメだ。05年式なら50万円台のタマもあるが、もう少し贅沢をして高年式車を狙いたい。そこに絞って先代ティアナと比較すると、流通台数も価格帯もおおむね互角の好敵手であることがわかる。
が、車両価格100万円強の先代マークXを見ると、走行距離が多めの個体が多いことに気付く。同車のオーナーはクルマ好きが多いのかよく走るようで、走行3万km以下の個体はけっこうレアだ。
一方ティアナは、日本市場での不人気もあって、相場自体がマークXよりやや低い。同じ100万円強で、10年式以降の低走行車までターゲットに入ってくる。
なにしろマークXは希少な後輪駆動。一方のティアナは前輪駆動。クルマそのものを比べるとかなり互角の勝負だが、マークXにはどこか特別な響きがあり、一方のティアナにはない。それがこの差となって表れているのだろう。
しかし逆にいうと、同じ予算で新しくて走行距離の少ない個体が狙えるティアナのほうが、中古車選び的にはリードしている。先代ティアナは、隠れたお買い得車なのだ。この勝負、僅差でティアナの勝ち。

今回のジャッジ

日産 ティアナ

中古車として選ぶなら同予算で新しいモデル!
同クラスで珍しくなった駆動方式にFRを採用するマークXは、それなりに走行距離を走っている物件が多い。同価格帯で新しく、隠れ名車的なティアナは買い。

※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net 2月調べ

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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