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更新日:2023.01.30 / 掲載日:2023.01.30

車のエンジンが故障したらどうする?エンジントラブルの対処法や修理費用について解説

突然、車のエンジンがかからなくなったり、かかりにくくなったりしたことがある方もいるでしょう。

走行中や外出先などでエンジントラブルがあると、慌ててしまうかもしれません。エンジントラブルにはいくつかの理由がありますが、対処法を知っておくといざという時に安心です。

この記事では、車のエンジントラブルの対処法や修理費用について詳しく解説していきます。

車のエンジンが故障する原因とは?

車のエンジンがかからなくなったり、かかりにくくなったりする理由は、いくつか考えられます。

急に車が動かなくなると慌ててしまいますが、原因によっては早急に修理できる場合もあります。

しかし、故障箇所や故障原因によっては時間も費用もかかることがあり、修理をするか買い替えるか判断しなければなりません。

特に、エンジントラブルは原因をしっかり把握しておかなければ事故につながることもあるため、初動での対応が重要です。

そこで、まずはエンジンがかからなく理由について詳しく解説していきます。

①ガス欠

ガス欠とは、走行中にガソリンや軽油などの燃料が切れてしまい、エンジンが停止してしまう症状のことです。

ガス欠は突然起こることはなく、下記のような前兆があります。

・加速しなくなる
エンジンを駆動させるために必要な燃料が減ると供給されなくなるため、エンジンの回転数が上がりません。その状態でアクセルペダルを踏んでも、スピードが出なくなります。

・エンストを起こす
燃料が少なくなると、車が傾いた時にうまく燃料が供給されません。それが原因となりエンジンが停止することがあります。頻繁にエンストをしたり、平らな地面でもエンストを起こしたりする時は、燃料が少ないと考えましょう。

・エンジンや排気音の異常
エンジンを稼働するためには、空気と燃料のバランスが重要です。燃料が少なくなると十分な燃料を確保できず、エンジンの稼働が不安定になります。不安定な状態が続くと、エンジンから異常な音や振動が発生して排気音の異常も起こります。

②バッテリートラブル

車のバッテリーは、ライトやワイパーなど車に取り付けられた電装品を使用するための電力を供給します。さらに、車を動かし始める時、プラグへ火花を飛ばす電力やスターターモーターに供給する電力源として重要な役割を担っています。

基本的に車のバッテリーは、鉛畜電池よって形成されています。鉛蓄電池に使われているのは、鉛や希硫酸などです。これらの物質が化学反応を起こすことで電子を生み出し、生み出された電子が電流から電力となって車の稼働を促しています。

車のバッテリーのタイプには下記の5種類があります。

・開栓型バッテリー
・メンテナンスフリーバッテリー
・ドライ型バッテリー
・アイドリングストップ車用バッテリー
・ハイブリッド車用補機バッテリー

一般的な車に使われているのは、開栓型とメンテナンスフリーですが、どのバッテリーも使い続けることはできません。

以下では、バッテリーのトラブルとして挙げられる「バッテリー上がり」と「バッテリーの耐用年数」について説明していきます。

バッテリー上がりはどうして起こるの?

車を走行させることでオルタネーターが発電し、オルタネーターから発電した電気によってバッテリーが充電されます。

一見すると、車の不使用期間が長いと電気を貯蓄しておけるように感じるかもしれませんが、車には時計やコンピューターが搭載されているため微弱ながら電気は自然放電しています。

そのため、定期的に走行させないと十分な充電ができず、バッテリー内の電気はなくなってしまうのです。その結果、電気を送ることができずエンジンがかからなくなり、バッテリー上がりを起こしてしまいます。

バッテリーの耐久年数とは?

一般的にバッテリーの寿命は3年程度と言われますが、3年ごとに交換しなければいけない決まりはありません。あくまで1つの目安です。

バッテリーは、車の使い方やバッテリー自体の性能、品質などの要因が重なり寿命は大きく変わります。

しかし、耐久年数の目安は必要だとされています。その理由は、バッテリーを長年使用すると、劣化や腐食により電気が流れにくくなり、電気を送れなくなるからです。

そのため、新品のバッテリー交換から3年後、車検やメンテナンスのタイミングでバッテリーに劣化や腐食がないか確認しておきましょう。ちなみに整備工場やディーラーなどでは、バッテリーの電圧をチェックしてくれます。

③セルモーターの故障

セルモーターとは、エンジンをスタートさせるための電動機のことです。

セルモーターは、初めに止まっているエンジンのシャフトを回転させます。この回転により、停止しているエンジンが自発的にできない吸気や圧縮工程をシャフトを回して強制的に行い、始動のきっかけを与えています。

セルモーターは、車に使われている部品の中でも交換頻度が少ない部品ですが、バッテリー同様、消耗品です。その理由は、エンジンの始動を繰り返すと劣化やパーツ同士の癒着、ズレなどの負荷がかかるからです。

セルモーターの寿命は、使用開始から10年~15年程度が目安で、購入から手放すまで交換をせずに乗れる車が大半です。

また、キーを回した時にセルモーターの音はかすかに聞こえてもエンジンがかからない場合は、バッテリー上がりが考えられます。

しかし、走行距離が多い場合、10年経たず不具合が生じる可能性があるため、異音やエンジンのかかりづらい状態が続いた時は、すぐにメンテナンスを依頼しましょう。

④オルタネーターの故障

オルタネーターとは、車を動かすために必要な電気を生み出す発電機のことです。

車にはスピードメーターやカーナビ、時計など様々な電装部品が搭載されています。これら全てに電力が使用されているため、電力は走行中のオルタネーターによって生み出され、バッテリーに蓄えられています。

オルタネーターは、エンジンが駆動したパワーで回転し、電力を生み出しています。エンジンが動いている間は常に回転し続けますが、オルタネーターが故障したり、不具合が生じたりすると、電力の供給が止まってエンジンがかからなくなるのです。

さらに、パワーステアリングやブレーキブースターなどの制御が効かなくなることもあるため、オルタネーターに不具合が生じた場合はすぐに修理を依頼しましょう。

⑤エンジン内部の故障

一般的な車のエンジンに採用されているのが、1つの動作をしている間に4つの工程を完結させる「4サイクル」という方式です。

車のエンジンがかかる際、エンジン内では下記の4つの工程が行われています。

1.吸入
吸気バルブをあけ、空気とガソリンの混合気をシリンダー内に吸入する。

2.圧縮
バルブが閉じられたタイミングでピストンが混合気を圧縮する。

3.燃焼
圧縮された混合気をスパークプラグで点火、これにより爆発、燃焼する。すると混合気が膨張し、その圧力でピストンが押し下げられる。この力が動力となります。

4.排気
押し下げられたピストンが上に上がってくる時、排気バルブをあけて排ガスを外に出す。

車はこの行程が繰り返されて稼働します。エンジン内で使われる部品は数多く、1つでも不具合が生じるとエンジンがかかりにくくなったり、かからなくなってしまいます。

⑥その他のトラブル

車のエンジンがかからない理由は、エンジンの故障だけではありません。車にもよりますが、安全面や防犯などの観点からエンジンがかからない状態になることもあります。

エンジンの故障以外でエンジンがかからないという状態で多いのが、シフトレバーがパーキングに入っていない状態でキーオンにしている状態です。

車は、ニュートラルやドライブに入った状態でエンジンを切ることができます。しかし、エンジンをかける時には急発進や後進する危険性から、パーキング以外のシフトではエンジンがかからなくなっています。

また、キーを挿していない状態でハンドルを動かすと、車がキーのない状態で動かされようとしていると認識し、ハンドルが動かなくなります。この状態が、盗難防止のためのステアリングロックです。

エンジンがかからない時はエンジンの故障以外もあるということを踏まえて、シフトレバーの再確認やステアリングロックの解除を試してみましょう。

エンジンが故障した場合の修理費用

エンジンの故障には様々な原因がありますが、どの状態でも走行できないため修理が必要です。しかし、エンジン内の部品や故障原因によって、修理費用には大きな差があります。

修理完了後に請求額を見て慌てないためにも、修理費用の相場や部品価格の相場を知っておくことが重要です。

ここからは、エンジンが故障した場合の修理費用や部品価格の相場を見ていきましょう。

ガス欠やバッテリーの故障による修理費用

ガス欠やバッテリー上がりの修理は、比較的安価で即日完了することが多いです。

ガス欠は、最寄りのガソリンスタンドやロードサービスにお願いすればガソリン代にプラス配送料程度で済みます。

また、バッテリー上がりも救助車をお願いすれば、自分でブースターケーブルを使ってバッテリーをつなぐことが可能です。

バッテリーの寿命によりバッテリーの交換が必要な場合は、バッテリー代と取り替え工賃が必要となります。

バッテリーの価格は数千~数万円と幅広いですが、軽自動車であれば工賃を含めても1万円以内で取り替えることができます。高級車やバッテリーの容量が大きな車は数万円かかることがあるため、事前に見積もりを依頼しましょう。

セルモーターやオルタネーターの故障による修理費用

セルモーターやオルタネーターは壊れにくい部品です。しかし、壊れてしまうと安全な走行ができないため、早急な修理が必要となります。

一般的な小型車が新品と交換する場合、ディーラーでは部品と工賃で4万〜6万円程度かかります。

民間の整備工場に依頼したり、純正の新品ではなく社外品やリビルト品にしたりすると、安く抑えることができるかもしれません。

社外品は、適合品を作っているメーカーが自社ブランドで販売している部品のことです。

リビルト品は、中古部品を新品同様に分解整備した部品のことです。

これらは、新品と比較すると半額程度で済むこともあるため、使用できるか問い合わせてみても良いでしょう。

エンジン内部の故障による修理費用

エンジン内部が故障した場合は、原因を追究することから始まります。調べるだけで数日かかることがあるため、レンタカーや代車を借りなればなりません。

さらに、エンジンの故障や大がかりな修理となればエンジンを載せ替えることもあり、代車費用や部品、工賃を含めると数十万円かかる可能性もあります。

エンジン内部もプラグやゴムなどの交換であれば数千~1万円程度におさまることもありますが、エンジンの交換や大がかりな修理が必要であれば、もっと高額になるでしょう。そのため、車の買い替えを検討したほうがいい場合もあります。

エンジントラブルの修理で自動車保険は使える?

最近の自動車保険には、ロードサービスという特約を付帯することが可能です。また、保険会社によっては自動付帯となっているため、エンジンのトラブルで車が故障してもロードサービスに連絡すれば駆けつけてもらえます。

では、エンジンが故障した時の修理費用は自動車保険で補償されるのでしょうか?

以下で詳しく見ていきましょう。

故障にかかる修理費用は車両保険で補償されない

自動車保険には自賠責保険と任意保険があり、その任意保険には車両保険があります。

車両保険は、車の修理費用などを補償してくれる保険で、広範囲で補償できる「一般型」と補償範囲をスリム化して保険料を抑える「エコノミー型」の2つから選択可能です。

もし事故によってエンジン部分が損傷し、エンジンの乗せ換えをした場合は補償範囲内となります。しかし、車両保険は車の損傷に対して補償してくれる保険であるため、故障で車が動かなくなった場合の修理費用は補償されません。

エンジントラブルで車が動かなくなった時のレッカーサービスは自動車保険で補償される

ロードサービスは、車が動かなくなった時に助けに来てくれる心強いサービスです。また、エンジントラブルによる救援に加えて、雨の日にワイパーが動かなくなった、ガス欠で動かなくなった、ウインカーレンズやミラーが損傷したなど、様々なトラブルに対応してくれます。

便利なサービスですが、注意すべき点もあります。

ロードサービスは事故や故障した車の救援、搬送はしてくれますが、人を送迎することはできません。故障により車は最寄りの整備工場へ搬送されても、ドライバーや同乗者は整備工場まで自分で段取りをして向かわなければならないのです。

もし修理に時間がかかり、帰宅できない時には、宿泊やレンタカーという選択肢を考える必要があります。この場合は、ロードサービスに加入していれば、レッカー費用や宿泊費なども補償対象となります。

保険会社によって宿泊施設の相場やレンタカーの使用時間に違いがあるため、必ず事前に確認をしておきましょう。

修理費用が高額または修理不能になった場合の対処法

エンジンの故障原因はいくつか考えられますが、修理箇所によっては多額の費用がかかることも予想されます。しかし、高額の費用をかけて修理しても再度故障する可能性がある場合は、車を買い替えたほうが良い場合もあります。

また、修理ができなかったり、修理を諦めたりすることもあるでしょう。そういった時は車を処分することになりますが、処分する方法次第では次の車の購入資金にすることができます。

そこで、ここからは車を処分する際の方法について見ていきましょう。

買取専門業者に買い取ってもらう

車は動かなければ価値がなくなるため、廃車にするしかないと考える方もいるでしょう。しかし、ほとんどの中古買取業者では、そういった車でも買い取ってくれます。

中には、走行距離が20万kmを超えている車でも買い取ってくれるお店があります。

なぜ動かない車でも買い取ってくれるかというと、買取業者は買い取った車を解体し、使える部品を中古部品として販売しているからです。

また、日本のSUVやハイブリッド車などは海外で大変人気が高く、中古車として高額で取り引きされています。さらに、日本車は性能の良さから古くても海外では需要があり、走行距離20万kmを超えても修理をして乗り続けられています。

中古買取業者の中には、海外向けの車を専門に取り扱っているところもあり、エンジントラブルで動かなくなった車でも査定してくれます。

車が動かないからと諦めず、買い取ってくれる業者を探してみましょう。

下取りしてもらう

エンジントラブルによる修理費用は、修理箇所によって高額となります。エンジントラブルを機に車を乗り換え場合、廃車しかないと考えるかもしれませんが、SUVやハイブリッド車など車種によっては人気が高い車もあり、中古車市場でも高額で取り引きされています。

ディーラーや中古車販売店などでは、車を購入してくれることを条件に動かなくなった車でも下取りをしてくれます。外装や内装の状態が良かったり、高年式の車だったりしても、需要があれば高額な下取価格がつくこともあるため、車の購入を検討する際には問い合わせてみましょう。

解体に出す

低年式の車や外装や内装の状態が悪い車は、買い取りや下取りに出しても断られてしまうことがあります。そうなったら解体をすることになりますが、その際は様々な書類が必要です。

軽自動車は認印があれば手続き可能ですが、普通車の場合は以下の持ち物が必要です。

・委任状
・譲渡証
・実印
・印鑑証明(発行から3か月以内のもの)

住所などの変更がある場合は、戸籍の附票などの公的書類も用意しなければなりません。

解体する場合は、解体業者だけでなく整備工場や中古買取店でも手続きは可能です。

また、車検がついている車を解体する場合は、手続きをしておくと重量税や自賠責保険が返戻されることもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

まとめ

  • ①エンジンがかからない理由はいくつかある
  • ②エンジンの修理費用は故障した原因や依頼先によって金額に差がある
  • ③車が故障した場合の修理費用は、車両保険で補償されない
  • ④エンジントラブルでのレッカー搬送やレンタカー代などは自動車保険で補償される
  • ⑤エンジンが故障して動かなくても車種によっては買い取りや下取りが可能
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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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