モータースポーツ
更新日:2021.11.24 / 掲載日:2021.11.24
日産e.dams 新カラー採用のニューマシン公開
日産は11月23日、ABB FIA フォーミュラE選手権シーズン8の開幕に先駆けて、新しいカラーリングを採用したマシンを公開した。
日本の着物がモチーフ 鮮やかな赤色が特徴
今回発表された新たなマシンは、日本の伝統的な着物をモチーフに、鮮やかな赤色が特徴的なカラーリングを採用。また、ノーズコーン部分のデザインは、日産のグローバルデザインを担当する専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏が、着物のひだを表現するために施したという。
新ビジュアルの公開に際し、日産のグローバル・モータースポーツ・ダイレクターであるトマソ・ヴォルペ氏は、「フォーミュラEの新しいシーズンでは、これまで以上に大胆なレースを展開したいと考えています。日産はレースで勝つだけでなく、ファンを楽しませ、電気自動車がいかにワクワクするものであるかをアピールしていきます。私たちのマシンは、新しいカラーリングで、コース上で大きな注目を浴びることでしょう。シーズン8の開幕が待ち遠しいですね」とコメントを寄せた。
シーズン8は新ドライバーを迎えて参戦へ シェルとのパートナー継続も発表
日産e.damsはシーズン8へ、新たなドライバーを迎えて臨む。フォーミュラEで数々の記録を持つセバスチャン・ブエミのパートナーとして、新たにマクシミリアン・ギュンターが参戦。ギュンターは、フォーミュラEで過去3回の優勝経験があり、11月29日から12月2日までスペインのバレンシアにあるリカルド・トルモ・サーキットで行われる公式プレシーズンテストに、ブエミとともに参加する。
日産e.damsの共同チーム監督であるグレゴリー・ドリオとオリビエ・ドリオは、「昨シーズンの終盤から好調を維持しており、シーズンオフも準備を重ねてきました。私たちは、ディルイーヤでの初戦からトップで優勝争いをしたいと思っています。ギュンターを迎えて光栄ですし、ブエミとともに強力なチームになると信じています」と語った。
また、日産は2018年からパートナーシップ契約を結んでいるシェルと、新たに複数年契約を結んだことを発表。両社は、Gen3マシン(2022/2023年シーズンから)に向けて、シェルの革新的なトランスミッションフルード等を使用し、技術開発やパフォーマンスの向上を目指す。
シェルのモビリティ担当取締役副社長であるイストヴァン・カピタニー氏は、「フォーミュラEで最も成功しているチームの一つである日産e.damsとのパートナーシップを拡大できることに、私たちはとてもワクワクしています。私たちは、サーキットで使用するフルードを提供するだけでなく、このプロセスから得られる知識を公道用の製品開発に役立て、世界をリードする総合モビリティ企業になるという目標の達成を目指します」とコメントした。
ドライバーコメント
セバスチャン・ブエミ
日産e.damsでの4年目のシーズンを迎え、とても嬉しく思っています。そして、ギュンターを心から歓迎します。日産e.damsの強固な基盤と豊富な経験に基づき、二人の強力なコンビネーションで、初戦から最終戦まで競争力を維持することを目指します。
マクシミリアン・ギュンター
日産のような歴史と実績のあるレーシングブランドで、ブエミとともにレースができることを、とても嬉しく思います。チームに参加して、まだ数週間ですが、コース上でもコース外でも大きな計画があることが分かりました。新しいレースカーはとても魅力的で、バレンシアのテストで走るのが待ち遠しいです。