車のエンタメ
更新日:2018.11.18 / 掲載日:2016.03.25
ドリフト界のカリスマがドバイを激走!

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
アメリカが誇るラリードライバー、ケン・ブロック。彼が2011年から企画・制作している『ジムカーナ』シリーズの最新作が公開された。
今回の舞台はドバイ。砂漠や超高層ビル群、片側6車線のハイウェイ、オアシスの宮殿のようなリゾートホテル「アル・カスル」のエントランスなど、中東のメトロポリスらしい風景のなかをフォード「フィエスタ」をベースにした最高出力659psのラリーマシン「RX43」で疾走する。そのドリフトテクニックはまさに神業! しかもだだっ広い駐車場などにパイロンを並べてひたすらドリフトするのではなく、ドバイの街を借り切って撮影したと言っても過言ではない壮大な映像で、グイグイ惹きつけられてしまうんである。
パイロンを中心にしたドリフトでクルクルと最小の円を描いたかと思えば、片輪走行するフォード「F150」の周りをドリフトで旋回しながららせん状に駆け抜ける。ブガッティ「ヴェイロン」、フェラーリ「599」、ランボルギーニ「アヴェンタドール」、レクサス「LFA」という世界のスーパーカーと高速道路でドラッグレースを繰り広げたら、飛行場でトーイングされているジャンボジェットの車輪の周りをドリフトでくぐり抜けていく。スゴ技カーアクションを極上のエンターテインメントに仕上げてくるのは、さすがケン・ブロックだ。
ケン・ブロックは、かつてはスケートボードやモトクロス、スノーボードなどエクストリーム競技で活躍し、スポーツ用品メーカー「DCシューズ」を設立するなど、異色の経歴を持つことでも知られる。プライベートチームで参戦を続けているWRCでもフォードのマシンを駆っていることからフォードとの関係も強く、昨年2月にはフォード「フォーカス RS」のプロトタイプに乗ってドイツのケルンにあるフォードの工場でドリフトしまくる動画もYouTubeのフォード ヨーロッパ公式チャンネルで公開されている。
ちなみに、『ジムカーナ』シリーズでもっとも再生回数が多いのは『ジムカーナ5』。2012年7月に公開されて以来、8330万回を超えている。撮影地はサンフランシスコ、マシンは2012年式のフォード「フィエスタ HFHV」だ。
いずれの動画も、アウトサイドからの映像のほか、オンボードカメラ、ペダル操作の様子、タイヤのアップなどさまざまな角度から撮影された映像で構成されている。それぞれに「すごい!」と思わせてくれるんだけど、画面を4分割にして、アウトサイド、オンボード、シフト操作、ペダル操作など同じシーンの別角度の映像を同時に見てみたくなってしまった。そういう動画を見つけたら、ぜひご一報ください。