オートサロン
更新日:2025.01.11 / 掲載日:2025.01.11
R32型GT-RのEV化は“味”を未来に繋ぐため【東京オートサロン2025】

文●工藤貴宏 写真●川崎泰輝
究極のドライビングプレジャーを追い求めた「GT-R NISMO」をはじめとするニスモロードカーをはじめ「セレナ オーテックスポーツスペック」や「オーラ オーテックスポーツスペック」といったスポーティな市販カスタマイズカー、そしてコンセプトモデルと日産ブースは幅広いバリエーションを展開。なかでも興味深いのは、EV化したR32型GT-Rだ。
ツインモーターで求めた、GT-Rの楽しさ

旧車のEV化がトレンドのひとつだから、名車「R32型GT-R」をコンバージョンEVにしてみたというノリだろう。EV化したR32型GT-Rを目の前に狙いをそう予測してみたものの、開発者の説明は全然違った。なんと「GT-Rの走りの気持ちよさを将来に残すために、EVにした」のだという。「R32型GT-Rの味を30年後にも残したいが、ガソリン車だとそれは難しい。だからガソリン車の感覚を再現したEVで残すことを考えた」というからなんとも意識が高い。前後にモーター、後席部分にバッテリーを積み、RB26エンジンの加速感や音、シフトアップの感覚、そしてアテーサE-TSによるコーナリングの動きなどもしっかり再現。市販化は考えていないコンセプト車両だが、実際に走れるしこれからも進化させていくという。
徹底的に速さを求めた市販車から身近なスポーツモデルまで

サーキットでの速さを極めたGT-Rニスモをはじめとするニスモロードカーは、アリアニスモも展示。また市販車として最新の「フェアレディZ」「セレナオーテックスポーツスペック」「オーラ オーテックスポーツスペック」などが並べられた。さらにコンセプトカーとして「X-TRAIL unwind concept」「X-TRAIL remastered concept」そして「DISASTER SUPPORT SPEC」も参考出品。

