カー!といえばグーネットピット

無料整備工場検索&予約アプリ

グーネットピットアプリ

故障・修理
更新日:2018.10.15 / 掲載日:2018.10.15

絶対やっちゃダメ!禁断のクルマ実験室06 期限切れのパンク修理剤を入れて思いっきり走る

クギを刺したところからエア漏れ発生!
クギなどの異物が刺さるのはリヤが多いが、今回は操舵やホイールバランスへの影響をみるため、フロントタイヤにクギを刺した。

しっかり車重を掛けてから、エア漏れをチェック。

音は聞こえないが、泡で確認するとプチプチと確実に漏れている。

あえてクギを抜く!
トレッド面にできたパンク穴が塞がるのかを確認するため、あえてクギを抜いた。ガッチリ刺さっているので、ニッパで摘んで引き出す。

当然、エアが吹き出してタイヤがみるみるうちにペッタンコに。

とっくに期限切れの修理剤を使う

いざというとき、時期限切れを使うべきか

 今のクルマは軽量化やラゲッジスペースの有効利用のほか、使わずに廃棄される率が高いことからスペアタイアを搭載しないことが多い。この場合、ランフラットタイヤを採用するか、パンク修理剤の搭載になるが大多数は後者を採用している。パンク修理剤が使える状態として、トレッド面に刺さったクギやビスに限られ、サイドウォールのキズやエア抜け走行での内部損傷がないことが限定される。応急修理後も速度を80km/h以下にした上で、早急にタイヤの交換をしなくてはならない。
 今回はクギが刺さったタイヤが修理できるのか? 激しい走行に耐えるかをテストしたのだが、それよりも問題なのがパンク修理剤が期限切れだったこと。準備段階では、プリウスのトランクに液が搭載されているのを確認しただけで、有効期限まで見ていなかったのだ。ユーザー車検でも、発炎筒の期限切れを車検当日に気付く(搭載していれば問題ない)ことがあるが、それに似たものがある。
 パンク修理剤の有効期限は4年。しかも切れてから10年も経過している。そのため、この修理剤でパンクが直るのかの確認から始めることになった。
 結論からいうと、10年前のパンク修理剤でも、釘刺しでのエア漏れは短時間で止まり、ハードなコーナリングもこなし、かつリムから外れることもなかった。2週間後でもエア漏れの気配はない。パンク修理剤に有効期限がある以上、定期的な交換が望ましいが、もし実際に使いたい時に期限切れを知ったとしても、諦めずに使ってみるのが得策だろう。

プリウスに搭載されていたのは有効期限が2008年12月という応急修理剤。期限切れから約10年だが、こいつを使ってみる。

車両の取説には、有効期限が4年と記載されているので、新車時搭載のものではないかも知れない。

硬化反応あり!
パンク修理剤の中身を指先につけてこすってみると、ネットリした粘度を持ったゴムとなる。

熱や摩擦で硬化反応を起こすようだ。新品と比べてはいないが、使えるかも?

クギなしだとジョロジョロ漏れる
パンク修理剤を注入するために、バルブステムからバルブコアを抜いて、付属のチューブを使って接続し押し込む。

新品のバルブコアを付けて、コンプレッサーでエアを入れると、修理剤がジョロジョロと吹き出してきた。

クギを再度打ち込んで走る!
漏れたままでも硬化したかもしれないが、待っていられないので、先のクギを再度打ち込む。

初期は少し泡がでるが、程なくして密封される。5km・10分の走行を行い、さらに反応を進めていく。走行の支障は感じられない。

ハードなコーナリングもOK!
エア圧の低下も見られないので、急ブレーキや限界付近のコーナリングにもチャレンジ。

これも普段と同様に何の問題もなくこなす。60km/h程度ではハンドル振動も起こらずバランスの狂いも感じられなかった。

【実験結果】クギはそのままにして注入すべし

常識的なことではあるが、パンク修理剤を使うときは例えクギが刺さっているのを認識しても、そのままにして注入するほうが良い。今回の実験では、有効期限から10年過ぎたものでも使えたということが収穫だった(全てが適するとは言わない)。安全に関わる用品で液体であることから、劣化の基準がかなり厳しいのだと思われる。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ