>絶対やっちゃダメ!禁断のクルマ実験室05 古いひび割れタイヤで連続コーナリングにトライ
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故障・修理
更新日:2018.10.12 / 掲載日:2018.10.12
絶対やっちゃダメ!禁断のクルマ実験室05 古いひび割れタイヤで連続コーナリングにトライ
8年経過のオンボロタイヤ
0810との表記なので、2010年の8週目(2月下旬)製造のタイヤだ。8年半ということもあるが、捨ててあったのか細かいヒビが無数にある。 他のタイヤでも、サイドウォールにスジ状のクラックがある。 限界コーナリングを3周ほど……
コーナリングでキュキュッと鳴く程度のGを掛けながら、広場を周回。バンクに入るところでアンダーステアが強めに出る。 タイヤは硬化しているが、ドライ路面だと意外にしっかりしており、まだスピードを上げてもいいかなと思っていたところ……。 8年もののタイヤで限界コーナリングを試す
サイドウォールが内側に押し付けられて、ホイールのリムが路面とコンタクトしそうになっている。ここで止めとけば良かったが……。 今回試したのは、製造年から8年経ったタイヤだが、スクラップ置き場に山積みされていたのを再装着したかのごとく、見た目でも劣化が酷い。ゴムの黒さがなくカサカサで、サイドウォールにまで細かいヒビがあり、リムから少し離れた部分には、グルッと1周したクラックもある。このサイドウォールのクラックだが、メーカーによっては3~5年程度で発生したのを見たこともあるので、テスト前は、それほど重大とは認識してなかった。そのため、単にグリップや操縦性をチェックするつもりで走行を開始。
タイヤがキュキュッと鳴く程度で、速度は35~50km/hで左の円旋回を続けてみたが、トレッドの硬化を感じるものの、挙動自体は把握できていて、ウェット以外では普段のコーナリングは問題なくできそうだった。
そう感じながら3周目に入った時、コーナリング中に急にグリップが失い、アンダーが強い?と思う間もなくタイヤバリアへ直行!タイヤがペッタンコというだけでなく、ホイールからビード部が落ちていたのだ。ビード部も腐食のような跡があり、密着が不足しているように見えるし、サイドウォールのヒビは深い裂けに発展し、亀裂は直径方向にも広がっていた。劣化タイヤを甘く見ると非常に危険なのが分かった。
急に曲がらなくなったぞ!
旋回中にフロントのグリップが急に失われ直線的な走行ラインになり、曲がんないーと思う間もなく、土手に激突(写真は再現)! ドラレコ映像より
ドラレコの映像から。タイヤバリアを巻き込み、一部の設備に乗り上げながら土手の傾斜で止まった。 しっかりブレーキを踏めていれば、ここまでの被害にならなかっただろうが、踏めなかった(実質ノーブレーキ)。 サイドウォールがスカスカ
タイヤ交換では、ホイールからビードを外すのにチェンジャーを使うが、今回は勝手にリムから落ちた。写真では分からないがトレッド面も波打っている。 サイドウォールは、リング状の亀裂が周方向にも発展していた。 あわや大事故!
フロント右をヒットして、タイヤ前にあるレゾネーターが脱落。 エンジンオイルがとめどなく漏れる。 フェンダーのインナーカバーも落ちたので外し、再走行を検討。 オイルパンやフィルターを打ったところから漏れが発生。翌日部品が入荷しテストは続行。 【実験結果】サイドのヒビ割れ品は使用禁止
タイヤは命を乗せているし、トラブルが起こって制御不能になると自車とは関係ない命(他車や歩行者等)にも危害を与えることになる。今回のようなヒビが目立つタイヤで無理すると本当に危険。中古車や中古品では特に注意。
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