故障・修理
更新日:2022.11.25 / 掲載日:2022.11.25
ネットオークションでやっちまった(T^T) ぽんこつジムニー路上復帰計画 その3-4
ネットオークションで衝動買いしたジムニーJA22W。エンジン好調のはずが、開けてびっくり悲惨な状況。結局エンジンをフルオーバーホールすることになったのだが、直すことができるのか? 路上復帰は果たせるか?
●文:橘 祐一 ●作業:高山則政
どうする、どうなる顛末記 いよいよ完成!か?の巻
ジムニーJA22Wはこんなクルマ
なぜかクランクのキーが見つからない
3気筒すべてにピストンが入ったところで、再度クランクの回転を確認。
ピストンリングの摩擦でグンと抵抗が出てくるが、引っかかりはないので問題ない。
新品のガスケットを載せて、カムシャフトを外したシリンダーヘッドを搭載。ヘッドボルトの締め付けは、手元の海外版マニュアルによると、不思議なことに外側のキャップボルトから締め付ける指定となっている。
規定トルクは59Nmだが、ヘッドやブロック、シリンダーヘッドボルトを換えた際には、一旦30Nm→47Nmの2段階で締め付けたあと、一旦緩めて47Nm →59Nmで本締めすると書いてある。
今回はシリンダーヘッドを最小面研しているので、段階締め付けを採用した(なおK6AのOHを行う際は、国内の「正しい」マニュアルを参照してほしい)。
シリンダーヘッドが載ったところでカムシャフトを装着。スプロケットの矢印を何となく上向きにしておき、カムシャフトのキャプを締め付ける。
このあたりまでは、順調に進んできており、クランク側スプロケットとチェーンを付けようとしたところで大問題が発生! クランクシャフトとスプロケットのキーが見つからないのだ。
ここで作業がストップしキーを購入。チェーンを装着すると今度はテンショナーの樹脂パッド(テンショナーのプランジャー部との間に入る)を再使用しようと組み替えたところパチンと割れてしまい、あとから追加となった。
そもそもチェーンテンショナーはブラケット部が強化された対策品となっており、これは購入してあったのだがナゼか消耗品と考えられる樹脂パッドが付いていないのだ。この設定はワケワカラン……。
まあしかし、最初に限界を切った設計にしておき、市場トラブルが出てから強化するというのだろうか?
新旧パーツを見比べるとかなり思い切った設計の旧パーツと、まるで肉厚や形状が違う対策パーツに驚かされるばかりである。