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故障・修理
更新日:2023.12.28 / 掲載日:2023.12.28

ブレーキパッドのサビ落とし 必要な対処や注意点、事前の予防策を紹介

ブレーキパッドは銑鉄と呼ばれる金属で基本的に作られているため、水分や塩分などによってサビが生じます。

そう聞くと、定期的にサビを落とさなければいけないのかな、どうやって落とせばいいのかな、と思うかもしれません。

しかし、実際は気にしなくていい場合が多く、むしろ他のパーツのメンテナンスを考えたほうがよいことがほとんどです。

この記事では、ブレーキパッドのサビ落としを中心に、運転環境をより安全なものにするメンテナンスのポイントをわかりやすく解説します。

1.ブレーキパッドはなぜサビる?

ブレーキパッドにサビが生じる要因としては、水分や塩分による腐食が挙げられます。冬季に道路に散布された融雪剤や凍結防止剤、潮風などは特にサビの要因となります。

ブレーキパッドは銑鉄と呼ばれる金属で作られているのが一般的のため、水分や塩分と接触すると化学反応を起こし、サビが生じます。

また、ディスクブレーキがディスクローターをブレーキパッドで挟み込み、その摩擦で静動力を発生させるという構造上、ブレーキパッドとディスクローターの接触面は無塗装となっています。そのため、わずかでも水分が付着するとすぐにサビが発生します。

2.ブレーキパッドのサビは定期的な運転で大体落ちる

基本的に、ブレーキパッドのサビは気にする必要はありません。ブレーキパッドのサビは、実際に車を走らせることで大半が自然と落ちます。これは走行中にブレーキを作動させた際の摩擦でサビが削り落とされるからです。

ブレーキパッドにサビが生じると、ディスクブレーキとブレーキパッドがそれによって張り付いて動かなくなる、ブレーキキャリパーのピストンの動きが悪くなってブレーキが戻らなくなる、などの固着が発生することがありますが、これらは数カ月以上のような長期間にわたって屋外に放置しない限りは起こりません。

そのため、定期的に車を走らせている人であれば、ブレーキパッドのサビ落としを考えなくてよいでしょう。

3.ブレーキパッドはサビ落としより業者に交換依頼

ブレーキパッドのサビがどうしても気になる場合は、研磨ブラシで擦るなどの作業が必要になりますが、そのためにはブレーキパッドの脱着作業も不可欠です。

ただ、ブレーキの整備は重要保安部品のため、メンテナンス作業に慣れていない人が分解整備をするのはおすすめできません。また、サビが気になる頃には、そもそもブレーキパッドの残量が少なくなり、交換時期が近づいていることが大半です。

ブレーキのメンテナンス作業に自信がある、ブレーキパッドの残量がまだ十分にある、などではないときは、無理をせず業者に依頼することをおすすめします。

なお、ブレーキパッドの交換費用の相場は、以下のとおりです。

車種費用
軽自動車10,000〜12,000円
普通車12,000〜15,000円

※左右の両輪1セットの費用相場

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4.ブレーキパッドに頑固なサビがつかないようにするためには

ブレーキパッドに頑固なサビがつくと、メンテナンスに手間や時間、費用がかかるようになってしまいます。そのため、日頃からサビが固着しないようにすることが大切です。

前述したように、ブレーキパッドのサビは、それが軽度であれば運転による数回のブレーキで落ちます。定期的に運転するようにしましょう。

ただし、サビが落ちるからといって、乱暴にブレーキを踏むとパッド自体にダメージを与える可能性があります。走り始めに低速で軽くブレーキをかけ、ブレーキを踏んだときにパッドとローターがこすれる音が発生しなくなること、ブレーキの利きに問題がないことを確認してください。

また、融雪剤や凍結防止剤が撒かれた道路を走行したあとは、なるべく早めに洗車しましょう。洗車したあとは、ブレーキを早く乾かすために、再度走行してブレーキを数回かけるのもポイントです。

5.ブレーキパッドよりディスクローターのメンテナンスが重要

繰り返しになりますが、ブレーキパッドのサビ落としについては、そこまで気にする必要はありません。

それよりも気にかけたほうがよいのが、ディスクローターに発生するサビです。ブレーキパッドとディスクローターの接触面のサビと違い、ローター外周、ブレーキパッドの当たらない部分は走行によって自然に落ちることがありません。ブレーキ性能を維持するためにも、定期的にメンテナンスしましょう。

気にかけたほうがよいのはディスクローターに発生するサビ

(1)サビを落とすときに必要な道具

ディスクローターのサビを落とすときには、次のようなものが挙げられます。

1.フロアジャッキ・ジャッキアップ:車を持ち上げるために必要
2.リジットラック:ジャッキアップした車両を安全に支えるために使用
3.レンチ:ホイールを外すときに必要
4.ブラシ:金属製のワイヤーブラシや専用の研磨ブラシがおすすめ

また、安全のために、メガネやマスク、軍手、作業着もできれば用意しましょう。

(2)ディスクローターのサビを落とす手順

ディスクローターのサビを落とす手順は以下のとおりです。

1.車をジャッキアップする
2.ホイールをレンチを使って取り外す
3.ディスクローターのサビを研磨ブラシなどを使ってこすり落とす
4.ブレーキパーツクリーナーなどで洗浄する
5.ホイールをレンチを使って付け直す
6.ブレーキの動作を確認する

ディスクローターのサビを研磨ブラシなどを使ってこすり落とす様子

(3)ディスクローターのサビ落としを業者に依頼したときの費用

ディスクローターのサビ落としについても、業者に依頼することが可能です。その場合、左右の両輪で1万円程度かかります。

以下、具体的な費用相場です。

車種サービス内容費用相場
軽自動車ブレーキディスクの脱着工賃5,000円~
ブレーキディスクの研磨料金(1枚あたり)3,000~4,000円
普通車ブレーキディスクの脱着工賃5,000円~
ブレーキディスクの研磨料金(1枚あたり)3,000~4,000円

あくまで目安ですので、実際は各業者に問い合わせてきちんと確認するようにしましょう。

また、状況によって、ディスクローターの交換や、研磨とあわせてブレーキパッドの交換となれば、追加の料金が発生します。

6.ブレーキ周りのことでお困りでしたらグーネットピットにご相談ください

ブレーキパッドのサビは、基本的に定期的に車を運転して、ブレーキをかけていれば自然に落ちていきます。

ただし、使用環境によっては頑固なサビが付着する可能性があります。

サビがどうしても気になるものの、メンテナンスに自信がない場合は、この記事で紹介したように、プロに依頼するのもひとつです。

グーネットピットでは、ブレーキ周りに関するさまざまなご相談に対応しています。安心・安全な運転のために、愛車を丁寧にメンテナンスいたしますので、お気軽にご相談くださいませ。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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